官能物語 2020/09/25 14:00

母の浮気/83

 少し要領が分かってきたようで、ピストン運動が容易になっているのが自分で分かった良太だったが、出し入れがスムーズになるということは、その分だけ、快感も増すということである。早くも肉棒の付け根が熱くなって、亀頭が震えるのが分かった。息が荒くなってしまうのを、自分の耳で聞いていると、

「いつでもいいからね、良太」

 息子が達しようとしているのが感じられたのか、母がそんなことを言ってくれた。出していいと言われて出すのは、やはり、男としてのプライドに関わるような気がするけれど、我慢することはできそうになかった。しかし、できるだけ、そのときを長く伸ばしたい。というのは、自分の快感よりも、

「ああっ、気持ちいい……はあっ……」

 母の声を聞いていたいということがある。彼女が感じている声を聞いていると、切ないような、何かが込み上げてくるような、妖しい気持ちになってくるのである。その気持ちをできるだけ味わっていたい。とすれば、それはやはり自分の快感のためということになってしまうのかもしれない。

 良太は腰を動かし続けた。一突きごとに、噴き出そうになる欲望になんとかあらがってきたけれど、3分も経たないうちに、もうとどめることができない地点に陥った事が分かった。あとは、出すしかない。

「出すよ、母さん……」
「いいわ、いっぱい出して」

 そう言うと、母はまた腕を息子の頭にからめて、キスをしてきた。よほど、キスするのが好きなのだろうとそんなことを考えている余裕は、良太には無かった。母の舌が口内ににゅるりと侵入するのを感じたときに、腰が弾けるようになって、

ーーうわっ!

 次の瞬間、どぴゅどぴゅどぴゅっ、と母の胎内に思い切り精をぶちまけた。四度目の射精だったので、さすがに量は少なかったが、快感はこれまでに勝るとも劣らないもので、良太の目の前は真っ白になった。セックスさえできれば他に何も要らないのではないかとそんなことを思う余裕は、やはり少年にはなく、ただただ心地よさに、身を任せていた。

 どのくらい経ったか分からないが、良太が意識を取り戻すと、また、母の微笑があった。その微笑みの美しさに、良太は魅了された。こんなに綺麗な年上の女性と、初体験から四回連続してできたのである。今日は、人生で最高の日だった。

「ありがとう、母さん。おれとシてくれて」

 良太は、素直に、相手の女性に礼を言った。すると、母は照れたような顔をして、

「な、なによ、改まって。良太とだったら、エッチなんて、いくらでもしてあげるわよ」

 と明るい声を出した。
 世間一般的にはいくらでもしてはいけないことなのだろうけれど、良太にとっては、ただただありがたいとしか、思われない言葉である。

「でも、明日はちゃんとデートに付き合ってもらいますからね」
 
 母は釘を刺すように言った。
 良太は、うなずくと、合体を解くため、腰を引こうとした。

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