母の浮気/85
その手に導かれて自室を出た良太は、しかし、階段の上で手を放した。二人手をつないで階段を下るのは危険である。母が先に降りていくのを、良太は、上から見ながら、その裸身の後ろ姿の美しさに見とれた。まろやかで優美な曲線を描く背と尻は、乳房に勝るとも劣らなかった。
「じゃあ、綺麗綺麗しましょうね……って、もう、良太ったら……」
そのまま脱衣所に入って、浴室へと入ったところで、母は振り向くと、息子の股間が隆々としているのを見た。
「本当に元気ね……」
母はうっとりとしたような声を出すと、そのほっそりとした手を伸ばして、息子の肉竿を逆手に握るようにした。
「ううっ……」
良太は、腰から立ち上る甘美な電流に、喘ぎ声を上げた。
「こんなに硬くして……もう終わりだって言ったのに……」
そう言いながら、母は、明らかに快感を与えるために、息子の肉棒をゆっくりとしごいた。
手の平全体で撫でるようなしごき方である。
「気持ちいい? 良太」
母は、とろんとした目をして、訊いてきた。
良太はうなずかざるを得ない。
母の手は、止まらなかった。何度も何度も、握るように、撫でるようにしながら、良太の肉棒をしごき続けた。良太は、亀頭から先触れの液がにじみ出すのを感じた。すると、それが母にも分かったのだろう。
「良太、おちんちんから、なんか出てきてるよ、ふふっ、もしかして、おもらし?」
とからかうような声を出した。
母のS気のある声に、良太は、さらに息を喘がせた。見ると、熟女の乳首がピンと勃起しているのが分かる。どうやら、息子の肉棒をさすり、言葉責めをすることで、自分も感じているようだった。良太は、そっと母の股間に手を伸ばした。
「あんっ……」
母が、可愛らしい声を上げたが、秘唇の状態は可愛いどころではなくて、新たな愛液でぐしょぐしょになっていた。
「もう一回だけ、シようか、良太……」
良太に否応があるはずがない。
母は、立てかけてあったマットを、タイルの上に敷いた。そうして、その上に、ごろんと仰向けに横になった。良太は、どうせするなら、もう正常位は十分に楽しんだので、今度はバックでさせてもらえれば、と思わないでも無かったけれど、よくよくと考えるまでもなく、そもそもバックで入るかどうか分からないのである。
とりあえず、今日の所はいいということにしようと思った。今日で終わる関係ではないのだから。
「なにしてるの、良太。早く来て……」
母はそう言って、足を開いて、両手を広げるようにして、息子を迎える格好を取った。
良太は、膝を突くと、母の足の間に、自らの身を入れた。