母の浮気/97
怒りというものは緊張を和らげる効果があるとどこかで聞いたことがある良太は、その通り、リラックスした状態でもって、母の膣内を突き続けた。さっきよりもスムーズに出し入れができているようである。
「はあっ、ああ、良太、いいっ!」
ぐちゅっ、ぐちゅっ、と二人の結合部から、いやらしい水音が上がるのを聞きながら、良太は、母の奥まで届けと言わんばかりに、腰をしっかりと熟女の尻たぶにくっつけるようにした。肉棒は、快感は得ているのだけれど、まだまだイク気配は無い。いくらでも突けそうな気分である。
「ああ、すごい、はあああんっ!」
母は髪を振り乱すようにして、喘ぎ声を上げた。浴室に彼女の声が反響するのを心地よく聞きながら、良太は、びたん、びたんと腰を打ちつけ続ける。しかし、あまりにリズミカルにやり過ぎたのか、調子に乗って、ぬるりと肉棒が抜けてしまった。良太は、すぐさま、愛液に濡れてテラテラになった肉棒を、再挿入した。
「あんっ」
母が、可愛らしい嬌声を立てた。
再び、良太は、ピストン運動を始めた。
「ああっ、良太……また、イッちゃいそう……あ、あ、あ、あ、あっ!」
母の声が切迫してくるのが聞こえた。もう少しでイクのだろうか。こっちはまだまだ大丈夫そうであるのに、彼女だけイクということが、何とも不思議な気持ちになりながら、良太はなおも腰を振り続ける。
「ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ、はあああっ!」
良太は、そこで腰を止めてみた。
すると、母が、はっ、はっ、と息を喘がせてから、尻を左右に軽く振るようにしてきた。行為を続けてくれという意図だろう。良太は、母の尻たぶをなで回すようにした。そうして、少しの間止まっていた。ちょっと疲れたこともある。若いと言ったって、朝からこう動かされてはたまったものではない。まだ朝食だって摂っていないのだ。
「良太ぁ……何してるの、動いてよぉ……」
母が後ろを向くようにしながら、甘えた声を出した。
良太は、怒りも解けて代わりに、意地悪い気持ちになって、
「どうしようかなあ」
と答えた。
「もおっ、意地悪しないでぇ……」
「動かないと、キツいの?」
「分かるでしょ……」
そう言えば、昨夜もそんなことを言っていたような気がする。あるいは、さっきだったか分からないが、良太は少し腰を動かした。すると、
「はあんっ!」
母から甘えた声が上がる。
可愛い声である。自分の母親を可愛いと思うのは息子としていかがなものかと思わないでもないけれど、やむを得ない。
「動いてあげようか、母さん?」
「……うん、お願い」
「その代わりにさ、いつか、ここでやらせてよ」
そう言って、良太は、母の尻穴に指を当てた。