母の浮気/111
それが落ち着いてから、良太は、また体を起こして、母の尻に手を置いた。スパンキングしたといっても、軽く叩いただけなので、尻は赤くなることもなく、白いままである。良太は、母の尻を撫で、揉んだ。母はイッたかもしれないが、良太はまだイッていない。しかし、急ぐことはない。夜はまだまだ長い上に、そもそもが、良太には射精を急ぎたい気持ちが無い。
「良太……」
回復した母が、窮屈そうに後ろを振り向いて言った。
「どうしたの、母さん?」
「まだイッてないでしょ……いいのよ、出して」
「別にこのままでいいよ、母さんのナカ、気持ちいいから」
「そ、そうなの……でも……」
良太はピンと来た。男はこうしているだけでも気持ちいいが、女の方は、いや、少なくとも母は、挿入されているだけでは気持ちよくないのである。動いてほしいのだ。まだ達していない相手を思いやる格好で、実は、自らの欲望を満たそうとしているのである。なんという淫らな生き物だろうか。
「母さんが、動いてほしいんだろ?」
良太は、声を少し冷たいものにした。
「別に、そういうわけじゃ……」
母は顔を前に向けた。
良太は、パンッ、と大きな尻を張った。
「あんっ!」
母が驚きの色とともに、喜びの色も出して、声を上げるのを聞いた良太は、何度かスパンキングしてやったあとに、彼女が自分で腰を動かしているのを感じた。
「母さん、そんな感じで、自分で動いてみたらいいんじゃないの?」
良太は提案した。そうして、肉棒を外さないように、彼女の腰を支えるようにしてやった。
「そんなぁ……動いてよぉ……良太ぁ……」
母が切なそうな声を出す。
良太は、ぺしん、と母の尻たぶを張ることで、答えとした。
すると、母は、少しためらっていたようだが、自分で腰を前後に動かし始めた。
「おおっ……」
良太は、膣壁に肉棒をこすられて、吐息を漏らした。
母の腰の動かし方は、スムーズであって、これは、前にもこういうことをしたことがあると思わせるのに十分なものだった。手慣れている。いったい、誰とシたのかと思うと、良太としては、その誰かに対して、嫉妬せずにはいられない。
いずれ、そういうことを、母の浮気事情を、彼女の口から聞いてもいいのかもしれない。果たして、母は話すだろうか。ざっくばらんな人である。話すかもしれない。こちらもある程度は知っているので、鎌をかけても面白い。
「ああっ、はああっ……」
母が吐息を深くしている。
自分で尻を動かして、自分で感じているのである。そのいやらしさに、良太は力を得て、こちらから腰を彼女の尻たぶに打ちつけるようにしてやった。