母さんでもいいや/7
里穂は、息子の腰が前後するのが分かった。それはゆっくりとした動きだったが、その動きから与えられる快感は、小さなものではない。それどころかよほど大きなものであり、肉棒が引かれるとまるで体の中が全て引きずり出されるような気分になり、亀頭が押し入れられると体の中心を突かれるような心持ちとなった。
――ああっ、すごいっ!
里穂は、頭の奥がしびれるような快感を味わっていた。声にもならないが、あるいは、声に出ているのかもしれない。どちらかは分からない。どちらなのだろうか。出しているような気もすれば、そうでない気もする。いずれにしても、生まれて初めての快感であることに違いはなく、里穂は、再び絶頂に向かって疾走するのを覚えた。
「すげえよ、母さんのナカ、最高に気持ちいいよ」
息子が喜びの声を上げるのが聞こえてくる。それを聞いても、血のつながった実の息子と体を交えていることへの抵抗感はなく、ただただ、自分の体が男に快感を与えているということに対する心よさだけが現われてしまう。
里穂は、息子の手が伸びてきて、服越しに、乳房を揉みしだくのを見た。息子の手がおもうさま両の胸乳をこねくり回すのを見ていると、まるで彼に征服されてしまったかのような気持ちになって、しかし、一層性感は増す。
――ああっ、イクッ……イクッ!
里穂は、びくんっ、びくんっ、と体を震わせて、またもや、絶頂へと導かれた。あまりの快感に何も考えられないでいるところに、
「またイッたんだ、母さん。すげえ、エロい顔しているよ」
息子の声が聞こえてくる。
実の息子にイカされて、自分はいったいどんな顔をしているんだろうと、里穂には、そんなことを考える余裕も無い。ただただ、性感が熟した体を震わせて、そうして、もっともっとさらに長く、さらに激しい快感を味わいたいと思っている自分がいるのを感じる。
「母さん……可愛いよ」
目の前にある息子の顔に向かって、里穂は自分から舌を出した。どうしてそんなことをしてしまったのかは自分でも分からないが、そうするのが適当だと思ったのである。彼の舌が重ねられてディープキスが始まると、里穂の体に、再び熱が入るようになった。息子はキスをしながら、腰を振ってきた。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、といういやらしい水音が立って、そのたびに、里穂は脳天に快感のハンマーを落とされた。どうにかなってしまいそうである。すでに、里穂は、息子の母親ではなく、オスに犯される一匹のメスだった。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ!」
キスをやめた息子が解放した唇から上がったのはまごうことない嬌声である。もっと突いてほしい、もっと凌○してほしいという女の声だった。
息子は、腰の動きを速いものにした。