母の浮気/91
「あら、良太だったの」
母は、そう言って、微笑を見せた。
良太は、その母の機嫌の良さには応えずに、身を起こすと、掛け布団を、はね飛ばすようにしてから、母のパジャマのズボンに手をかけた。
「どうしたの、良太? 朝からもうシたいの?」
母がからかうような声である。
その声にも不快を得た良太は、母のズボンを引きはがすようにした。
「もう、乱暴ね……」
そうされるのは、母が悪いのである。父と間違えるから。そう思った良太は、しかし、何も言わずに、母のショーツにも手を掛けた。
「ちょ、ちょっと、良太……」
何か息子の様子がおかしいということに気がついた母が、
「落ち着きなさい」
と声をかけてきたが、良太は、聞かなかった。母のショーツをそのままぐいっと引き下ろして、取り払うと、彼女の足を割り開くようにして、膣口に亀頭を押しつけるようにする。
「あっ、良太」
驚いたような声をする彼女に構わずに、まだそれほど濡れていないようだったが、力を入れて押し込むと、彼女の膣内は迎え入れてくれたようだった。
「はあっ!」
びくんっ、と体を震わせて、体を軽く弓なりにする母のその奥まで、良太は亀頭を潜らせた。暖かくキツイ締め付けを感じながら、良太は母と顔を合わせた。
「ど、どうしたのよ、良太。変な夢でも見たの?」
「母さんが悪いんだよ」
良太は、合体できたことで、多少心がほぐれて、本心を話すことにした。
「どういうこと?」
「おれと誰かを間違えるから」
「えっ……」
母は、初め何を言われているのか分からなかったようだけれど、そのうちにピンと来たようで、両手を伸ばしてきた。しかし、息子が上体を倒そうとしないので、
「良太、おいで」
と声をかけた。良太は、しぶしぶながら、それに従うと、母に抱き締められる自分を感じた。パジャマ越しでも、しっかりとその乳房の感触を、胸板に得て、良太は心地よさを覚えた。抱き締められた状態のままで、良太は、
「お父さんと間違えちゃってごめんね、良太」
そう耳に囁かれた。何も応えないでいると、耳たぶが、かぷりと噛まれるのを感じた。さらには、耳穴の中にぬめりとしたものが入ってくるのが分かって、そのあと、ぴちゃぴちゃという音が耳穴に響くのが聞こえた。良太は、体を震わせた。
「間違えちゃったこと許してね。お母さんは、もう良太のものだからね」
息を吹きかけるように言って、再び、耳を舐めてくる。
良太は、自分の性感帯に、耳穴をリストアップすることにした。