N&R 2023/05/15 12:41

過去作品を振り返る(魔人都市)

前回「NTRくノ一あやめ~里の秘伝書を取り戻せ!~」を振り返ったので、このまま古いものから順番につらつらと作品を振り返っていきます。
特に最近やる気休業中で書くことがない&自己満足&宣伝&何かいい刺激になればってことで第9弾。
自分の中で特にお気に入り作品なので長くなりそうです。


2022年9月発売の剣と魔法の世界観を持つファンタジー系RPG作品。
男女1組で闘技大会に参加し優勝を目指していき(戦うのは女性)、その過程で負けたら相手の男性パートナーに犯され、勝利すれば相手女性選手を好きにできるというもの。
優勝すると多額の賞金を得られ、王国に好きな願い事を1つすることができるのだが果たして……。
といった内容。

この作品を制作するに至った理由は大まかに3つ。
①一度ガッツリとクリアに長時間かかる大作をつくりたかった
②コロナの影響で職を失い、毎日が日曜日になり大作をつくる時間ができた
③ユーザーの声は気にせず、とにかく自分が遊びたいと思う完全自分好みの作品を1本つくってみたかった

②は自分にとって不幸な出来事でしたが、おかげで①を実行するチャンスにもなりました。③は売上げや人気の傾向などは考えず、とにかく好きにやってみたいという欲求からきたものです。


じゃあ好きなものって何だろうとなったとき、自分がこれまで遊んできた18禁ゲームを考えました。
とりわけアリスソフトがお気に入りで、代表的なランスシリーズはもちろん、他にも「ぱすてるチャイム」「大悪司」「ママトト」など好きな作品はたくさんありました。
で、中でも最高に面白いと強く印象に残っていたのが「闘神都市」シリーズ(3まで出てる)
お気づきの方も多いでしょうが、今作はそれをリスペクトした作品をとなっております。
闘技大会で勝ったらヤれる、負けたら残酷なまでにヤられるというシンプルなコンセプトが非常に好きでした。
ゲーム自体はもはや古い作品なので内容はうろ覚えでしたが、再プレイして思い出すことはあえてしませんでした。
思い出したらそれに引っ張られ、全く同じ物語ができあがってしまいそうだったので。

これにより、ざっくりとした骨組みは出来上がったので、そこから自分好みのストーリー展開や好きなキャラクターを考えました。

好きな展開、キャラ
・奴○娘を助けて同棲が始まり、少しずつ心を開いていく話
・感情のない人型ロボに愛情を注ぎ続け、やがてそれを理解する話
・メ○ガキ
・怖い人だけど惚れた主人公にだけは甘いキャラ
・ただただ強い、頼れる孤高なキャラ
・迫力ある格好良い戦闘シーン
・残忍さを徹底させた悪役
・救いようのない悪役をブちのめしてスカっとする展開
・かつてのライバルが仲間になる
・パーティーメンバーがバラけて個人個人が活躍する
・スキルツリーで自由度の高いゲーム
…etc

以上のような好きなものリストを用意し、全て作品内に詰め込みました。
そしてほぼ毎日10時間約4カ月かけてようやく完成。
普通に仕事をしていたら1年と数ヶ月はかかるペース。
やはり目的があれば、「毎日が日曜日」はすさまじい威力を発揮しますねー。



立ち絵付の登場キャラは約20名。
前にも書きましたが、ここまで登場人物の多いゲームは作ったことがなかったのでとにかく準備が大変でした。
キャラの「笑顔」を追加しよう⇒制作6分×20人=120分
登場人物の多さの苦労を学びましたハイ。



物語序盤、初顔合わせの奴○少女ユナ。
救われる前後のふり幅を大きくしたかったので、できるだけ救出前は不幸にしております。心を痛めながら制作していました。
もちろんそれを助ける男主人公も、少し気弱だけど誠実で正義感に満ちあふれるといった自分好みのキャラクターにしております。


目的がわからなくならぬよう、メニュー画面に「やること」を加えてみる。
簡単な仕組みであるものの、少し油断すると本来のやることと違った文言が表示されてしまうので、単純な制作物であっても最後まで気は抜けません。
右図はやりたかったスキルツリーですが、制作中、意味を理解して使いこなせるようになるまで結構時間がかかりました。


こういうプロフィールを考えるのは割と好きな作業のひとつです。
どういう人物像にするかを明確にすることで、物語を作っていくときにキャラが勝手に動き出すので会話シーンをつくるのが楽になります。

ただ、作品を制作し始めた当初は『試合1、迷宮パート6、会話3』くらいの比重でつくろうと思っていたのですが、作品が仮完成したとき『試合1、迷宮パート3、会話6』程度(プレイ1時間なら36分は会話。ほぼノベルゲームでは…)の割合になってしまいました。
文章量をもっと簡潔に済ませるつもりが気がついたらかなりのボリュームになってしまったため、調整することに。
このブログでもそうですが、だらだら書くのがクセになっているようです。
ちなみにクリア時間は当初3時間程度と考えていましたが、テストしてみると7時間程度かかったので自分で驚きました orz


雑魚戦は通常のRPGの戦闘画面ですが、ボス戦はとにかくダイナミックに動かすよう意識しました。
「鬼ごっこ」のように動画にもしたかったですが、キャラ数が多く時間がいくらあっても足りない状態になるので断念しました。
エロシーンも動画にしてたら、まだこの作品は公開されていなかったと思います。静止画は静止画の良さがあるハズ……って言い訳ですけど。


救出後のユナ。
好感度があがっていくとスキル獲得に必要なポイントがもらえ、少しずつ主人公への想いが強くなっていきます。
戦闘に参加させるか結構迷いましたが、最終的に「守るべき、か弱い少女」という方向性を崩したくなかったので最後まで非戦闘員に。
その代わり的確なアドバイスを主人公たちに与え、大会で勝ち上がるための手助けしていくという形になりました。
主人公タクトくんがパートナーとしての仕事を奪われた瞬間でもあります。


勝利後のご褒美。
乱暴な男が多い中、主人公は基本相手を気遣いながら優しいエッチします。
たまに野生的になりますが、男なんだからそういうときもあるでしょう。


いつもの主人公一行とは違うキャラを操作してのバトル。
こういう第三者同士のイベントも展開として好きなので盛り込みました。
強○敗北イベントですが、万が一勝ってしまったときの処理もバグ防止のために制作してあります。
もしこの試合で勝った場合は「敗北」したものとして話が進むのでご安心を。


友のかたきを討つため、かつてのライバルと協力して迷宮へ。
普段ユナは一緒に外出しないので何気に珍しい3ショットです。
この後ユナだけ宿屋に帰りますが、追いかけて様子を伺ってみると……。


こちらは機械少女アールと迷宮に潜った際のひとコマ(Ver1.04以降に収録)
主人公にベタ惚れとなり、無償の愛を提供してくれる一途さが好きです。
ファザコンな弓の子も含め、どのヒロインでも番外編を作ろうと思えばつくれる濃さがあるのでいつか忘れたころにやってみたいですね。


意外と好評だった教団幹部さん。名前はありません。
主人公一行を恐怖に陥れてかき乱してもらい、最後は勇者テレサの圧倒的な強さを見せ付けるための噛ませ犬となりました。
犯したいから○す、殺したいから殺す、悲しい過去は別にありません。
こういうシンプルでわかりやすい悪役大好きです。


優勝後の新たな謎編。
選択によっては一発ゲームオーバーに。
すぐにロード再開できるので正直、選択肢にたいした意味はないのですが、物語に緊張感を持たせるためにあえて制作。
音楽も暗い不協和音をチョイスし、城内でのやりとりは体力が削られるような不快な気分になるよう努めました。


最下層である109階は無駄に広いものの(上下左右ループしてます)、時間が経てば自動クリアになるので探索する必要は全くないのですが、ステータスUPアイテムが所々に落ちてます。
隠し要素として一カ所だけ左図のような洞窟の入口があり、耐久力の高いモンスターが奥で待ち構えています。
倒すと強力なアクセサリーが手に入りますが、時間がかかるのでテレサ加入時にこの場所に向かうのがポイント。


タイトル回収ボス。
多彩なムチによる攻撃で主人公一行を苦しめます。
物理攻撃なので主人公の全体防御UPスキルを使っていけば簡単に負けることはありませんが……そういえばグフのヒートロッドって格好いいですよね。


主人公と結ばれるヒロインが確定すると使えるようになる専用スキル。
↑はイリアとのコンビネーション攻撃。
こういうストーリー展開やスキル演出は好きなので導入しましたが、発動条件はちょいと厳しめ。その分どれも強力なのです。


そしてついに訪れる最終決戦。
右CGは斬りかかっているテレサを横目にヒロインも突入するといった流れ。
全員がそれぞれ役割を持ち、一丸となってボスに挑みます。
場面を盛り上げる最高の音楽を用意してくれるサイトさんには感謝しかない。

ボス撃破後は共通エンディングとなり、その後に個別のヒロインエンディングとなります。
ちなみにこの時点で見れるENDはユナ、イリア、アール、パレットの4名。
テレサとベルモアも迷いましたが、個別エンディングを迎えられるほど主人公の気持ちは出来上がっていないと思い、断念しました。
結果、もう1作品追加で制作するという良い方向?に転んだわけですが……
そこはまた、第10弾で語るということで。


というわけで制作時間も長ければ、テストプレイも何周も何周もおこなったので相当記憶の残る、思い入れの強い作品となりました。
ちょっと振り返るだけでも書けることが多すぎてまとめるのが大変です。
遊んでくれた方はお気に入りのヒロインは見つかりましたか?
個人的には「お城で待ってる姫」より「共に戦う女戦士」が好きなのでイリアに軍配を上げてしまいますが、ユナの健気な想いも無駄にしたくはないので、「ユナの夢」(イリアルート)として作者の理想のENDを浜辺で語らせて頂きました。全員幸せになってほしいものです。

そして現時点での作品の結果ですが、DL数820、評価4.58。
自分だけが楽しめればそれでいいやと好き勝手につくった作品でしたが、予想以上に好調なので本当に驚きました。
購入してくださった方々に感謝しますorz
公開後は皆様のご意見を元にアップデートを重ね、より遊びやすくしました。
まだ未プレイの方も興味を持っていただけたなら是非どーぞ。
ガチャ5連分程度の価値はあるらしいので(dlsiteレビュー引用)

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