猫虎屋 2022/12/01 05:24

【全体公開】天使のビデオ

ルカはこれまでにも多くの人助けをしてきたが、郵便屋さんを始めてからは、より多くの人々の不幸に触れるようになっている。
一人でも多くの人を助けたい。その一心で日々奮闘していた。
そんなある日に出会った少女。
彼女は見るからに不幸なオーラが漂っていた。

ルカから手紙を受け取った瞬間、少女の表情が暗い闇に包まれる。
「どうしたんですか!?」
「いえ……、大丈夫です。次の撮影、決まった。行かなきゃ……」
「どう見ても大丈夫じゃないですよ!」
「それが…」

少女はみなしごで貧しく、その細腕で二人の弟を育てていた。
しかし年頃の女の子が、幼い弟たちを世話しながら短時間で稼げる仕事など限られている。
親の残した貯金が尽きてからは借金が増え、その返済のために月に二回ほどえっちなビデオに出演して、その余ったお金で生活をしている。
だがそのお腹は次第に大きくなり、周囲から見ても明らかなほどになっていた。
「こんなお腹じゃ、もう……」
「そうですよ!そんな仕事やめましょう!」
「でも契約が……」
借金取りとは10回の撮影をする契約をしていた。あと1回出れば、満額の報酬が貰えて借金も完済できる。だがそれができなければ違約金を払わされる…
でもこれ以上の出演は、お腹の子にも悪影響が出かねない。

「わかりました!私が話をつけてきましょう!」
ルカは意気揚々と、その子の代わりに出かけていった。

「こ、こんな格好までするんですか……」
「当たり前だ、ここは温泉だぞ」
「でも男の方がたくさん…それにカメラが……」
「だから、撮影なんだってば!いい加減に覚悟を決めろ。」
「うう……こんな事になってしまうとは…」

少女との契約を解除しこれまでの報酬を払うようにというルカの要求は退けられた。
ただし、代わりにルカが出演するならいいという代替案を引き出すことができた。
思わずそれに乗ってしまったルカだが、後から考えて失敗だったと気付く。

AVプロダクションとしても、妊婦のAVなどマニア向けにしかならない。天使のAVのほうがよっぽど売れることを理解していた。だからこその提案だ。

「じゃあ、そこの岩に手をついてね。」
「はい…」
男の指に散々弄ばれたあと、いよいよその時が来る。
覚悟を決めたつもりだったが、恐れていた瞬間だった。
背後から男優のそれがぬるりと侵入してきた。
「は……あっ……!」
深い息を吐いてその感覚に耐える。


後ろから片足を持ち上げられ、結合部がカメラにもよく映るようにされた。
恥ずかしさで顔が真っ赤になる。
「こ…こんなの……っ!」
撮られていることが羞恥をますます引き上げる。

後ろから腰を打ち付けられ、バチャバチャと水音が激しく波打った。
もう十数分も温泉の中で突き上げられているので、のぼせて頭がぼーっとしてくる。
「あ……っ……!んあ……っ!」
激しくなるピストン。
大切なところに乱暴に出入りする竿には、何の覆いもつけられていない。

「出すぞ……!」
「ま、待ってください…それは……!」
少女のお腹が大きかったことを思い出す。そうだ、彼女が妊娠したのは、おそらくこの撮影のせいだろう。つまりは何の配慮も対策も施されていないということだ。
「あっ……ああーーーっ!」
だがその懸念は虚しく、ひときわ激しいピストン運動が急停止した途端に、体内でびゅくびゅくとそれが弾けた。

あまり深くは考えていなかったが、腟内に出されて始めてその実感が湧いてくる。同時に走馬灯のように思考が急回転し、この先のことを考える。
もしこれが女神様にバレてしまったなら。いや、女神様だけでなく、かわいい後輩たちにも。AVに出るような淫らな先輩だと思われたくない。ましてや、名も知らない相手の子を孕むようなことがあっては。

「あ…ん……っ!」
だが、そんな心配はよそに、撮影は続けられた。
男優は一射精ごとに交代するらしく、次は別の男が挿入してくる。
休む間も与えられず、お風呂の熱気で頭がぼーっとしてくる。

「あ……」
湯気に染まる視界の中で、こんなハードな撮影、あの子にさせなくて良かったと、ふと考えるルカだった。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

最新の記事

月別アーカイブ

記事を検索