姫様指名
(やった!)
飛行島の宿の指名パネルにお目当ての名前があって歓喜する。
この日のために生きているのだ。
迷うことなく指名を入れる。
幸いにも今日はまだ誰も指名していなかったらしく、すぐに部屋に通された。
「またあなたですか。」
顔を見た途端に、ちょっと呆れたように姫様がそう言う。
もうすっかり顔を覚えられてしまった。推しに覚えてもらえるという、これ以上の喜びがあるだろうか。
姫様に惚れたのは、彼女がアイドル活動をしているときだった。初めは元気なリリー目当てでコンサートに行ったのだけれど、行けば行くほど奥ゆかしいエクセリアのことが好きになっていき、彼女がアイドル活動を引退した後も、ずっと推し続けている。
彼女が冒険家として風俗業に携わることになることを知った時は、初めはショックだったが、今はむしろ感謝している。何しろこうして一対一で触れ合うことができるのだから。
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