ポルリン☕ 2019/08/21 10:17

誰でも作れる単行本のススメ

C96お疲れ様でした!

今回は156ページからなる総集編をお届けしました。

総集編とは今までに薄い本で出した漫画などをまとめたものです。単行本を想定していただけるとわかりやすいと思います。


今までは出版社で連載が持てなければ自分の本は
出ない…。というイメージがあったと思いますが

個人でも簡単に作れます!


出版社に任せる場合は


ロゴデザイン、台割(ページ割)、カバーデザイン、本体デザイン、書店への申請などなど、全てやって下さいます。


「これを個人でやるの?やだ…面倒くさい…」


と最初は思うかもしれませんが、自分の単行本作業です、やってて楽しくない訳がありません!めちゃ楽しいです。


また、出版社で描いていたけど紙の本にならなかった、という場合も個人で出すことをおすすめします!


「え…権利的にいいの…?」


と思われると思います。


コミカライズなどはきついと思いますが、オリジナルであれば大丈夫です!

紙で出ていないということは出版契約をしていないということです。してたらさっさと単行本を出してもらいましょうw


以前に出版していた本でも出版権の取り消しをすれば大丈夫です。あの本の続きを描きたいんだけど数字がでないから同人誌で描くしかない…でも前の話がわからない人にはよくわかんないだろうなぁ…一巻が出せたら…と考える場合にはかなり有効だと思います。


でも原稿料もらって描いたものだから出版社に悪いし…
と考える時には出版社と読者、どちらを大切にしたら良いかを考えましょう!

読者のためを思ってやるのであれば良いと思います、出版社も納得していただけることでしょう。


ここで話を戻します。

本のデザインはデザイナーさんが介する場合、良いこともあれば悪いこともあります。


・良いことは全てを任せることが出来る。


デザインからロゴからすべてをやってくれますので楽です。


・悪いことは自分の思い通りにならない。


他人に任せるのですから、中々自分の思い通りにしてくれませんし、やってもらうのに文句を言うのも…という気持ちになります。


自分でやる場合は〆切ギリギリまで修正することが出来るので気持ち的にも楽です。おいおい〆切に間に合わないから大変なんだろう?とお思いかもしれませんが、総集編は総じてページが出来ています。今慌てて原稿をするのではなく、やるのはデザインですので〆切に間に合わせやすいと思います!


台割も、自分では「ここのページを補足したい」「このページを修正したい」などがあると思います。それは原稿料の都合だったり、デザイナーさんに投げているものを今更修正して欲しい、などと言えないため、中々受け入れてくれないものです。昨今はSNSに上げるなどの短いマンガの集合体ですから、この話は前後させた方がわかりやすい、などあると思います。それも自由自在です!


「わかった、自由に出来るのはわかった、面倒そうだけど…でもお値段お高いんでしょう?」


オリジナルを総集編が出るくらいまで描いてる方ならかなりマンガが好きな方だと思います。読者もある程度ついていると思いますし、今後もマンガを描きたいから総集編をつくろうとしていると思います。


そういう方には多めに刷っておくことをおすすめします!


「でもよく見るよ!爆死してるのを!在庫燃やしてる画像とかいっぱい見るもん!」


わかります!自分も一番最初に出したマンガ「学校のしおり」の総集編は実は大爆死しました!


実はかなりの部数を刷りました。大部数の方が単価も抑えられるので。
結果残ったのは段ボールの山!山!!山!!!
しかも総集編だから分厚い!!!場所取る!重い!!!
当時何度も「捨てる」という単語が頭をよぎりました。
しかし自分で描いた初めての総集編、捨てたくない…と思うのは当然です。出版社の場合だと、
「今回は失敗でしたので早く次を描きましょう」
となると思います。


しかし自分はやめませんでした。オリジナルだから続編を描けば読者が増えるはずだし、ジャンル移動とか無いからずっとサークルに置いておける!そう考えました。
自分もそのシリーズをもっと描くつもりでしたし、辞めるつもりもなかったので描き続けました。


するとやはりオリジナルなので廃れることはなく、ずっとサークルに置いておけたのです。それだけだったらダメだったかもしれませんが、専門店にずっと置いていただけました。シリーズ続巻が出るたびに、在庫がなくなる度に補充をし、遂には全てを売り切ることが出来ました。


オリジナルは継続するパワーがあるのです。単行本は作家の輝き、決して自分の中で廃れることのない原石なのです。その原石を他人任せにしてしまった場合、あらぬ削り方をされて「この作品は失敗でしたね」と言われるのはとても悔しいことです。自分の作品すら嫌いになってしまいます。


今後も楽しく創作活動を行っていきたい、
そのためには自分で単行本を創るのも一つの選択肢だと思います!


今回のカバーデザインです。

飲料の擬人化、ということもありコーヒーにいつもカフェちゃんがいる、という可愛い装丁にしたいと考え、表紙はカップの中にキャラクターが居て、まわりの小物もカラフルにしました。

全体的にレースをちらして、折り込み部分にマンガを加えることで最後まで楽しめるようなつくりにしました。


ロゴはつくっていただきましたが、これら全部一人でデザイン出来ます!

今はテンプレートも色んな形式が用意されているので、illustratorでなくとも編集可能です!
最悪出来たものをillustratorに張りましょうw


見積もりをとるのも楽しいものです!


カラー 単行本 印刷 安い


などで検索すれば上位のものが出てきます。


その数社にメールを送り、一番反応が良いところ、一番安いところを選ぶとかなり金額を抑えられます!


大体反応が良いところと一番安いところは同じです。不愛想なところほど値段が高い印象があります。わかりやすく仕様を説明して下さるところはそれだけ自社の商品に自信を持っているところです。
ちゃんと相見積もりを取れば、同人誌は思ったより高くないことに気がつくはずです。


このように、一度自分で総集編を作ってみると


次からこうしよう!こんなことがしたい!


あんなことが出来るかも!と考えることが出来ます。


確かに出版社で連載をして本を出すのは全漫画家の夢だとは思いますが、個人で総集編を出すのもそれ以上に楽しく、夢のある作業です。


自分の愛する作品を大切にまとめる作業は決して面倒じゃありません!

これからオリジナルで同人誌を描こうと思っている方は怖がらずに総集編に挑戦してみてください!


今は電子書籍も個人で登録出来る時代です。紙、電子共につくっていきましょう!

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索