旧世紀の風景
20世紀が終わった頃にはすっかり絶滅してしまった
ブルマ。
ブルマの存在が不自然にならないように漫画の風景や道具も
平成ひとケタ頃を意識して描いています。
●「無地のバレーボール」
デザイン性や回転の見やすさなどで今のバレーボールには派手目な色がついていますが、
当時、バレーボールといえば白い無地でした。
ただ、真っ白な新球はなかなか支給されず、革の表面がムケて黒ずんだくたくたのボールを大事に使っていました。
自分は当時卓球部でしたが、へこんだピンポン玉をお湯に浮かべて戻したりしてました。
●「8ミリビデオカメラ」
今の動画撮影の手軽さから比べれば、
動画撮影するためだけの機械なんて信じられませんよね。
90年代の「ハンディカム」の時代には値段も手ごろになってきてたようですが、ちょっとお金持ちのお父さんかカメラが好きなマニア以外はあまり持ってなかったように思います。
あまり身近な道具ではなく形もうろ覚えだったので描く前に資料で確認しました。
「液晶ハンディカム」より前のファインダーを覗き込むタイプがモデルです。
当時の映像の「○録画」や日時の表示も微妙に邪魔な大きさなのが印象的でした。
これより前の機材となると、肩に担いだりテープとカメラが別々だったりと、
まるで「視聴覚室」の機材のように大がかりなので、話の作り方が変わってきそうです。
なお、今の学校にはもう視聴覚室そのものがないそうです…。