きののべ倉庫 2020/07/30 19:07

ご都合主義空間の住人 Episode01 の話

今回は有料ゲームの体験版として出した
ご都合主義空間の住人 Episode01”についてお話しします。
いわゆる本編の体験版ということになりますが、
ここでは本編の試作版という立ち位置でお話ししたいですね。


前作制作終了後、わりとすぐに制作に着手したこの2作目ですが、
神様と呼ばれる存在の下、2人きりで暮らすだけの設定しか無かった2人に
何故背景を考え、続編制作を決めたのかと申しますと、
私自身がもっとこの2人について知りたくなったからなんです。
2人は何故神様と呼ばれる存在の下、2人きりで暮らすようになったのか…
どうしてもその部分を掘り下げたくなったんですよね。

なので前作の冒頭に出て来る↓この言葉を参考に
2人の過去について考え始めました。

神様、神様・・・もしも本当にいるのなら、
ボクをせーちゃんと2人だけの世界に閉じ込めて下さいませんか・・・?
どうか、どうか・・・! お願いします・・・・・・!
もしも、この願いを聞き入れて下さるのなら・・・ボクは、ボクは・・・・・・!

言葉の中に“せーちゃん”と出て来るので発言しているのはもちろん最白です。
しかしこの発言、前作を制作している段階では
重要な言葉として準備したものではありませんでした。
と言うのも、何の説明も無く、突発的に始まるゲーム展開に
少しでも興味を持って頂けないかと思案した結果のセリフだったんです。
つまりはいきなり謎の部屋からゲームが始まるよりも、
ワンクッション的に何かしらの言葉があってからゲームが始まった方が
没入感が増すのではないかと思ったわけです。

けれど結果的に“2人に何があったのか”という部分の
取っ掛かりになってくれたわけですね。


上記の最白の言葉から推測される2人の背景、つまり過去については、
現実から逃避したくなるくらい辛い出来事があったんだろうな…
という感じですよね。
まぁ、もしかしたら単に独占欲がとても強いか、
はたまた病み属性持ちなのか…という可能性も大いにあり得ますが、
けれど最白の服装がいわゆる普通ではないこと、
それを受け入れ、普通に接している青路君の存在から、
最白はそんな青路君と共に辛い現実から逃げ出したいと考えていると
受け取った方が断然妥当な気がします。
けれど、ここでまさか単なる制作者の趣味であった女装男子設定が
活きるとは思いませんでしたけどね…(私は攻めの女装が好きなタイプの腐)



それから2人の細かな設定を練るために
まずはプロフィールを固めることから始めました。
そして普通ではないことで周りから排除されやすい環境と言ったら、
やっぱり学校かなと思ったので2人の年齢を高校生くらいに決め、
そこから2人の家庭環境、交友関係、
そして2人が出会ったきっかけなども考えました。
特に2人が出会った場面を考えていた際に
2人以外には誰も居ない夕暮れ時の教室で
話し込む2人の姿が浮かんだ瞬間には、これだ…! となりましたよね。
まぁ、夕暮れ時の空気感大好き人間なのでこれはしょうがないことなのです。

ちなみに体験版として発表しているバージョンでは、
過去の2人が置かれていた状況は洞窟(最白は森)から抜け出す際の障害物として
配置された影に触れることで少しだけ理解出来るようになっております。
ただ現実から逃げ出したいと思うほどの過去なので、
結構酷い言葉を投げかけられてしまいますが…

ちなみに現在制作中の本編ではこの部分は大幅に変更を行っております。
洞窟や森の探索パートは全面的にカットし、
2人の過去回想にもきちんとマップを用意しました。
その上で2人がどのように学校生活を送っていたのかを
もっと分かりやすく表現するつもりです。
ですのでつまりは辛いと思われる過去を
それなりのパートでお見せする形になるわけですね。
私が耐えられるだろうか…

※以下、ネタバレ要素有りなのでご注意下さい
※いわゆるセンシティブな内容も多分に含んでおりますのでご注意下さい

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