八卦鏡 2020/04/01 00:00

愛川亜美School Juvenile(福岡県版)

愛川亜美(全身)


profile

Hometown(CV:天乙准花)

Episode

その添付ファイル付きの電子メールが俺の元に届いたのは夏の終わりだった。
最初はその添付ファイルのあまりのデータの大きさに、いたずら目的のスパムメールかと思った。
メールに添付されていたのは、AVIファイル(ムービーファイル)だった。
どうりで、16MBなんてサイズがあるはずだ。
俺「…やれやれ、何か怪奇現象のムービーでも添付されているのか…」
しかし…差し出し人の名前も、メールのタイトルも、内容も添付ファイル以外は全くない。
俺「まあ、ウィルスチェックは基本だな」
俺「本当は速攻でデリートすべきだろうが、リスクなしにはいいネタも掴めない…たぶんな」
俺は現在、売れないホラー作家なんぞで生計を立てている。
そして、ネタ集めの目的もあって怪奇現象のHPなんかも開設運営している。
だから、俺の元には様々な怪奇現象体験談のメールが寄せられる。
そのほとんどはガセネタとしか思えない内容のものばかりだが、その内容が真実かどうかは問題ではない。
要は俺が書くホラー小説のネタとし面白いかどうかが重要なのだ。
俺「取り敢えずウィルスの心配はないようだが……よし……思い切って見てみるか」
俺は添付されていたAVIファイルを見てみる事にする。
俺「………なんじゃこりゃ?」
それが、ムービーを見終わった後の俺の感想だった。
ムービーにはパソコンの前に座る制服姿の女子学生が映されていた。
何やらパソコンに向かって呟いているが、パソコンの画面の内容は確認出来ない。
音声は入っていない。
………それだけである。
ただそれだけが映されている。
他には何もない。
強いて言えば、映されている女子学生は、ヘアバンドの似合う長髪の美少女という事ぐらいだ。
俺「新手のネットアイドルの売り込みか?」
俺「……やれやれ」
次の日から、毎日必ずAVIファイルが添付されたメールが、俺の元に届くようになった。
その内容は、必ず例のヘアバンドの女子学生が、パソコンに向かって何やら呟いている映像だった。
全く同じAVIファイルという訳ではないのだが、その内容自体はパソコンに向かう女子学生の姿だった。
しかし、俺はいつしかその被写体の女子学生に魅入られていった。
彼女の仕種一つ一つに心惹かれ、やがて恋をするに至った。
俺「やばいな…ストーカーの心理ってこんな感じか?」
そしてある日、いつもよりも遥かにサイズの大きなAVIファイルが俺の元に届いた。
俺はまるで日課のようにそのAVIファイルを見た。
いつも通り、その映像はパソコンの前に座るヘアバンドの女子学生の描写から始まったが………。
俺「んっ?」
突如、映像に変化が起った。
今迄パソコンの前に座っていた女子学生が、驚愕の表情で立ち上がったのだ。
そして一言叫んだ。
音声は相変わらずないが、俺は彼女が叫んだ言葉が理解出来た。
俺「……河童…て叫んだな……河童だと!?」
そして部屋を飛び出す女子学生…映像は急に暗転する。
暫く暗い画面が続いた後…。
俺「なっ!?」
次に映し出された映像は恐るべき…いや、恐ろしくも淫靡なものだった。
いつもパソコンに向かっていたヘアバンドの女子学生が、追い詰められていた。
場所はどこかは分からないが、建物の雰囲気からして廃工場のようだ。
女子学生は観念したようにその場に尻餅をついた。
制服はぼろぼろに引き裂かれ、その隙間から覗く白い肉体が妙に艶めかしい。
俺「……………………」
恐怖に顔を歪め、半泣き状態の女子学生の姿だけが映し出され、その恐怖の根源たる存在の正体は分からない。
俺「あっ!」
その時、画面の右側から、ぬらぬらと粘液に濡れた不気味な緑色の手が現れた。
明らかにその緑色の手は人間のそれとは違っていた。
俺「………まさか………河童!」
その緑色の手は、地面にだらしなく尻餅をつく女子学生の破れた制服のスカートから覗く白いショーツに爪を掛け、一気に引き破った。
俺「なっ!」
音声はない。
しかし、女子学生の悲鳴が俺の心に鋭く突き刺さった。
何と恐ろしい光景だ……しかし、俺の股間の男性器は激しく勃起した。
やがて、画面にその緑色の手の化物の身体が映し出された。
何と形容していいのか分からない。
全身は緑色で、粘液のようなものでぬらぬらと光っている。
これが…河童なのだろうか…全身が映し出されないので詳細は分からないが、古来の伝承から河童にあるとされる「皿」のようなものは頭部には見当たらない。
かわりに頭部には無数の突起のようなものがあり、不規則に変色を繰り返している。
ほんの一瞬だが、背中に翼のようなものが見えた。
手も左右の2本だけではないようだ。
俺「…一体…これは……」
その緑の怪物は、女子学生の肉体に圧し掛かり、鉤爪のある緑の手で女子学生の白い太股を大きく開脚させた。
女子学生の桃色の恥部が露になり、画面いっぱいに映し出された。
女子学生の儚い抵抗の身振りと、泣き叫ぶ表情。
そして、その緑色の怪物の股間からそそり立つ男性器に似た器官。
その大きさは、勃起した人間の男性器の3倍はある大きさだった。
怪物は無遠慮に、その男性器に似た器官を女子学生の股間の膣口へとぶち込んだ。
怪物は奇妙な腰の動きでピストン運動に似た動きを繰り返す。
それは実におぞましい光景だった。
しかし、同時に激しい興奮を覚える異形のレ○プ現場だった。
やがて怪物の全身が小刻みに痙攣したかと思うと、男性器に似た器官を女子学生の膣口から引き抜いた。
その器官の先端からは、ぽたぽたとマスタードに似た黄色い液体が零れ落ちている。
女子学生の膣口からも黄色い液体が溢れ出した。
画面は再び暗転した。
俺「………………」
……ムービーはそこで終わった。
俺「……一体…これは…何だ…」
それから俺は、このAVIファイルを何度も見て解析を試みた。
手掛かりはムービーの中に幾つもあった。
特に女子学生が着ていた制服の校章は有力な手掛かりなった。
送られて来たメールのプロパティーを解析して発信源の特定も試みた。
画像の解像度を変更しながら、女子学生が怪物に教われている場所の解析も行った。
場所はどうやら廃工場ではなく学校の校舎のようだ。
あらゆる知識と情報を駆使し、ついにこの惨劇の場所を俺は突き止めた。
俺「福岡県久留米市」
俺「少女の名前は愛川亜美」
俺「久留米優愛女学院、ミッション系女子校の2年生」
俺は荷物をまとめ自分の部屋を出た。
車に積んだデジカメやノートパソコンを確認し、キーを回して車を発車させた。
俺「九州か…長旅になりそうだな……」
俺「誰があんなAVIファイルを毎日よこしたか分からなかったが、絶対に突き止めてやる!」
しかし…俺は重要な事を失念していた。
それは…あの女子学生、愛川亜美がパソコンに向かっていたという映像の意味である。
ある日、オカルト研究サイトを開く私の所に、AVIファイルが添付された電子メールが送られて来た。
AVIファイルには、パソコンに向かう青年の姿が映し出されているだけだった。
私「……一体これは何かしら?」
私「新手の恋人募集のスパムメールかしら?」
そして次の日も、AVIファイルが添付されたメールが私の所に送られて来た。
また、パソコンに向かう青年の映像だった。

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