ちゃたのおもらし日記 第七回
Lose&whispのCi-enユーザーの皆様、こんにちは。
現在Loseさまご支援で、DLプラットフォームで販売予定のエロゲ
『ガマンができない童貞兄キと、スナオになれない反抗妹』(略称:童貞兄妹)
を開発中のちゃたと申します。
本日はちょっとした開発者苦労話などしてみようかなと。
突然ですが質問です、
Q:あなたは勝てるヒロインが判りますか?
勝てるヒロイン……ハーレム状態の主人公から最後に一人選ばれるヒロインの中のヒロイン……のことではありません。
たとえテコ入れ後半参加なうえ敵役から始まろうとも、ユーザーからの絶対的な支持を得て、ジャンル島の半分をその娘の半裸が埋め尽くすことになる。
リングの上では負けることが判っていても場外乱闘でめっぽう強い、
そんなメタなところで勝ってるヒロインです。
そんなの判ってどうすんの? と言われてしまうと困りますが、(迎合するかどうかはさて置き)同人をやる人にとっては打ち上げのお店のランクに関わるちょっと大事な能力です。
そして私たち商業ディレクター(もしくはプロデューサー)がやる事になる、キャラクターデザインの指示や決定、修正などは、まっさらな状態でこの勝てるヒロインへ近づけていく作業になるのです。
まっさらな状態でコレが判る方は非常に稀な能力です。
俺は判るぜ! という回答は、少なくとも私の友人の商業ディレクターさんからは聞いたことは在りません。
ごく稀に同人系で「俺は判るぜ!」とおっしゃる方が居ますが、既存で出ているものに限ったリサーチでしかなくて、この場合のまっさらな状態とはいいがたいです。
かく云っている私も当然自信はまったくございません。
この娘かわいい! と目星をつけたキャラが、ジャンル島の看板に一人もいないなんて当たり前。
マイナーカプ沼に墜ちた腐女子ばりに仲間を探して長い旅に出たりもしたりします。
思ったよりも身近に同担がいたと思ったら同業仲間だったりして「これじゃダメだよな、俺ら……」と首をうなだれ合ったりもします。
それではどうやって世のディレクターたちは、勝てるヒロインを創っているのでしょう?
A:私が知りたいです!
ヒロインの数を増やして属性の幕の内弁当をつくる、今一瞬の流行を取り込み長続きするよう祈る、1年後の流行をギャンブル! アンケートで多数決など、方法論での次善策は確かにあります。
上記の“判る”能力に長けていない私は、この考えて考えて考え切ることをよくやるし大切だと思っています。
それでも最後にその時はやってきます、目の前にあるデザインが良いのか悪いのか……自分で判断すべき時が来ます。
その時は……
A:ぶっちゃけ好みじゃないでしょうかね?
本当に最終的には自分がコレを推せるかどうか、突き詰めると好きかどうかに辿り着いてる気がします。
「自分の好みで作品を作れるのは天才だけだ」とはよく言われますし、「ディレクターは多数決のまとめ役」と言われたことあります。
でも多数決だけでよいものが作れるとも、私には思えないのです。
「今回、普通のセーラー服なんですね」
と言われたとき、いくつかの返答はデザインする時に既に考えてありました。
・現実っぽさを出したかったから
・商業じゃできない事をしたかったから
・ゲームの方向性を見た目で判り易くしたかったから
この先広報などでそれっぽく言いたいときには、上の回答を使うと思います。
けど、このBlogを見るほどに追いかけてくださっているようなお兄ちゃん達には、この回答が一番正しいと思います。
「ぶっちゃけ、セーラー服が すきだから―」
以上、ディレクターのちゃたでした。
こんなくだらない月次報告でよければ、毎月更新しておりますので、
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