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スコムスscomscroll 2021/05/25 11:00

「告知」ヘッダーを変えてみました。타이틀 그림을 바꿔 봤습니다.

ヘッダーにしていたのが1年前くらいに描いた物でしたので、
新しく描いてみました。
しかし、前の物がもっとかわいい気がします。

週末の間、完成させてアップしておきたかったんですが、何かじっくり座っていられなかったですね。

新しいヘッダーの全体像

今までヘッダーとして使っていたもの


この絵のポーズは参考にさせていただいた元の作品があります。
どなたかは存じませんが、すごくかっこいい絵でした。

ちなみにとですが、この金髪ショートカットのキャラは、まだプロローグにも、本作にも登場していないです。
もう一個、別のプロローク(設定が大分違うものがありまして、後日公開予定です。)で登場しているキャラでして…


타이틀 그림으로 쓰고 있던 게 1년 전에 그렸던 거라서,
새로 그려 봤습니다.
그런데, 전 그림이 더 귀여운 것 같네요.

주말 동안 완성 시켜서 업로드 하고 싶었는데요, 뭔가 진득히 앉아있을 수가 없었어요.

새 타이틀 그림 전체 모습

이전 타이틀 그림


다른 작품의 포즈를 보고 참고해서 그렸던 그림입니다.
어느 분 작품인지는 모르지만, 정말 멋있는 그림이었어요.

사족입니다만, 이 금발 숏컷 캐릭터는, 아직 프롤로그에도, 본작에도 등장하지 않았습니다.
하나 더 있는, 별도의 프롤로그(설정이 꽤 다른 습작이 있어요. 추후 공개 예정)에 등장하는 캐릭터인데요...

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スコムスscomscroll 2021/05/20 18:00

XCOM同人小説SCOM 本作 3-1 強○実験

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薄い空色のショートカットが肩の上でゆらりと靡く。

いつもの活気がない、不安気味な目をしたエイミが銀色の廊下をとぼとぼと歩いていく。
エイミは正面を向いた顔を動かさず、時々瞳だけを左右に泳がせ周囲を確認している。
近くに誰もいないことを確認すると、エイミは廊下のコーナーを曲がり、閉じたスライドドアの前で立ち止まった。

ふうっと息を吸い込んだエイミは恐る恐るインターホンのボタンを押す。

エイミ:遊撃隊のエイミ一等兵です。タイソン部長にお話がありまして。

????:タイソン部長に? ちょっと待ってってくださーい。

スピーカーからだるっとした若い女性の声が返ってきて、しばらく待たされる。

????:入っててくださーい。

'研究部'と書かれた文字看板の下のドアがスルルンとスライドして、ようやくエイミは真っ白な広い部屋に踏み入ることができた。
そして、スライドドアがすかさず動いて閉ざされる。
息を整えてはみるものの、エイミの表情からは緊張感が隠しきれない。

SCOMの非戦闘部署は3つある。
指揮部の重役でもあるヴァレン博士が担当する医務部。
以前、エマがクイズで出してきた謎の女子高生が部長を務める技術部。
そして、ここ、タイソン部長が率いる研究部。

末端の兵士でも普段出入りすることが多い医務部と、変わり者らしい女子高生部長をもつ技術部は基本、開放的で、ドアのロックをかけておくことは滅多にない。むしろ開けっ放しを上から注意されるのが日常的だ。
しかし、研究部だけは機密事項が多く、指揮部の重役や大尉ほどの上位階級じゃないと出入りに制約がかかる。
エイミみたいな一等兵では、任務がらみの指示でもない限り、縁のないところだ。

エイミが踏み入った真っ白で広い部屋の中には誰もいない。
ゴオオと低い作動音を響かせる訳の分からないコンピュータのような機械が何列もずらりと並んでいるだけだった。
部屋の奥にはもう一枚のスライドドアがあり、エイミはそこをじっと見つめる。
すぐ近くで見ないと気付かれはしないだろうが、彼女の唇はピクピクと微かに震えていた。

エイミの視線が止まっていた奥のスライドドアがギーンと動く。
向こうから出てきたのはクールな印象で30代半ばくらいの男性。
すらりとした長身だけど、ボタンを閉じていない白衣の胸元から、引き締まった筋肉質の体が見て取れる。
ただし、決定的に目が引かれるところは一本の毛もない禿げた頭であった。
それに加えて、焦点を失った死んだ魚の目が、美形でダンディな顔立ちを台無しにしている。

タイソン:研究部長のタイソンだ。君は…

エイミ:はい。一等兵のエイ…

タイソン:遊撃隊所属、一等兵のエイミ・アオイズミ。ここに来たのは、この前の任務と関係があるんだね。

抑揚がなく単調な彼の声は、一昔前の人工音声のようで、聞き心地が良くない。

エイミ:あ、はい。あの任務中に私がされたことは…

またもやエイミの話は途中で遮られる。

タイソン:あ。彼らは任務を的確に遂行し、君も無事に帰還した。君にも礼を言おう。君から提供してもらったエイリアンの分泌物を複製して、回復剤の製造が間に合ったのだ。

彼は焦点のない目でエイミの顔を見つめる。
今話した内容以外に何かあるのかと、聞き返すようだ。
曇った表情で俯いたエイミは右拳を高く持ち上げると、隣にある機械の上面をドカンと叩いた。

タイソン:お、おい!!何をするんだ!

コンピュータらしい機械の上面がボコっと大きく凹んでしまったけど、作動が止まった様子ではない。が、抑揚のある、慌てた口調のタイソン部長の反応を見たエイミは、曇った表情のまま口元だけがピクッと上がる。

エイミ:なあんだ。機械のことは心配してくれるんじゃないですか。それから、人の話は最後まで聞いてもらえませんか ?

怒りのこもった相当な大声だったが、これに関しての彼はまたしも反応が薄い。

タイソン:分かってる内容なのに話の最後まで待つのは時間の無…

ドカン。エイミは左の機械の上面にも拳の痕を残した。
これもまた、上部の金属面がぐしゃっと潰れたけど、作動は止まっていない様子だ。

タイソン:わ、分かった! 君の話は最後まで聞こう。今からは話の途中で割り込まないと約束する。

エイミは握った拳を元に戻す。

エイミ:マーティン軍曹が録画した動画。貴方が持ってるんですよね。それ、今すぐ消してください。

はっきりした声を出せてはいるけど、彼女の顔はいつの間にか赤く上気して、心の動揺が見え見えだ。
タイソンはそんなエイミの変化を見逃さず、冷静を取り戻していた。

タイソン:その動画が私にあるという推測は正しい。でも、消すメリットがない。

推測なんかではない。任務を終えて、ウィル軍曹に担がれていた時、コンテナーを背負ったマーティン軍曹は後ろについてきながら、ああだこうだと自分の計画をベラベラと喋っていたのだ。
この動画でタイソン部長を脅して報酬を倍にしてたかってやろうだとか。
自分はできないから、動画をばらまく役はタイソンにやらせるとか。
彼の中では、陵○で壊れたエイミはどうせ何もできないだろうと、決めつけていたようだった。

エイミ:ど、どういうことですか! あ、あんな破廉恥な動画を…は、犯罪ですよ! 規律違反なんです! あなたが彼らに指示を出してることは分かってます!

しばらく静寂が流れた後、タイソンが口を開ける。

タイソン:そうだ。そして私はその犯罪行為の依頼主である。君の要請に応じて動画を消しても私にはメリットがないと言っているんだ。

エイミ:はあ?

タイソン:マーティン軍曹は、彼の指示があった場合、私のアクセス権限を使って男兵士たちに動画を転送するようにと言ってきたんだ。彼の指示に従わなければ、私が依頼したことをバラすと脅しながらね。しかし、その動画は彼の犯罪行為の証拠にはなりえるけど、私が関わっているという証拠にはならない。つまり、ただ私が持っていさえすれば、マーティン軍曹が下手な真似をすることもなく、君にも被害は発生しないという事だ。

平坦な口調がいかにも堂々とした彼の態度に、エイミはムッと頭の上まで血が昇る。
もう一度振り上がった右の拳が、すでに潰れている機械の上にまた叩き落とされると、今度こそ中に収まっているコンピュータの作動音が消える。

タイソン:き、貴様!! なんて無茶を…

顎から耳の端まで真っ赤に染まったエイミは、キリッとした目つきでタイソンを睨む。

エイミ:貴方の都合なんか私には関係ないことです。とりあえず今すぐ消してもらいますから。

タイソンはエイミの話に耳を傾けるふりもせず、ただただ壊れたコンピュータばかりを見ている。

タイソン:君、どう責任を取るつもりだ!データはサーバーに残ってるが、並列処理速度が相当落ちてしまうぞ。我々が行ってる研究はどれも兵士の命に関わる大事な物だ!

エイミ:むうつ...

タイソンの抗議に、エイミは話がつまってしまった。
少し戸惑ったようだが、覚悟を決めた表情で唇を噛み縛り、左の拳を持ち上げる。

エイミ:そもそも…アンタが回復剤の原料を間違えて売り飛ばしてなければ、こんなことにはなってないでしょうが!

高く持ち上げられた拳がその軌道を下へ切り換えようとした瞬間、タイソンは取り乱した声でエイミを止めようとする。

タイソン:な、何でその事を君が知っている? あいつらは…

エイミはタイソンを冷たい目線で睨み付けながら、持ち上げていた左拳をスッと戻す。

エイミ:研究部の責任者であるタイソン部長が、実は闇市場で取引をしていて、その上、兵士の命に関わる回復剤の原料を間違えて売り飛ばしてしまった。その原料であるエイリアンの分泌物を手に入れるために下級の女性兵をわざと危険に晒した。これがバレたら、貴方にとって大問題じゃないんですか?

タイソン:何を言っている! 証拠もない話が通じると思うか!

ふうっと深いため息をついた後、エイミは話を続ける。

エイミ:とても残念ですが証拠はないです。当時の私は無線を録音するような余裕はなかったんですから。なので、引き続き、この左のコンピュータもぶっ壊しておきます。

エイミの左拳が再びすごい勢いで上に持ち上げられ、振り下ろされる瞬間…

タイソン:ま、待て!! 分かった。動画は消す。消しておこう。

拳が頭の上で止まったまま、エイミはタイソンに疑わしいと言わんばかりの視線を向ける。

エイミ:マーティン軍曹が持っている分も消せますよね? 貴方なら個人の端末にもアクセスできますから。

タイソン:特別な理由がない限り、普段は許されないけど、いいだろう。マーティン軍曹が持ってる分も消しておく。約束しよう。ただし、条件がある。

エイミは持ち上げたままの左拳にぎゅっと力を入れて握りしめる。

エイミ:はあ?何で私が貴方の条件に乗らないといけないんですか?

さらに怒りの増した声で聞き返されたタイソンの額に冷や汗がツルッと、禿げた頭から垂れ落ちる。

タイソン:い、いや、済まない。私の言い方が間違ってた。私からのお願いだ。君を怒らせた私が悪いのだが、コンピュータが2機も壊れたせいで、今研究中の課題のシミュレーションがだいぶ遅れてしまう。回復剤の改良を行う大事な研究なんだ。それで、君の体をスキャンして、サンプルをとりたい。

エイミ:サンプル? 私のですか? 変なこと考えてるんじゃないですよね?

エイミの目つきは依然として冷たく鋭いままだが、やっと握った拳を太ももの側に戻す。

タイソン:コンピュータが壊れた分、演算が遅れてしまうが、君からサンプルをとってソースを追加することで演算の遅れを相殺できる。この研究が遅れることで、戦場で救えたはずの命が落とされる可能性もあるだろう。これは私の失態を償おうと死力を尽くした研究だ。どうかお願いする。

エイミ:え、えっ…

ぺこっと90度で腰を曲げて頭を下げるタイソンにエイミは一歩後ずさる。

タイソン:君の体は短い期間で2回もエイリアンとの性行為を経験している。そういうサンプルは貴重なのだ。そもそも2回もエイリアンと性行為を経験した女性兵が今までいなかったので、君が初めてではあるが…

素の肌色に戻っていたエイミの顔がまた真っ赤に染まる。

エイミ:余計な情報はいいです。分かりました。研究のためなら協力します。

タイソン:礼をいう。奥の研究室に案内しよう。

タイソンは禿げた頭でペコリと会釈するとエイミの前に立って、奥のスライドドアから中へと歩いていく。


大きい透明ガラスで半分に分けられた研究室。
廊下側の半分はコンピュータや機械が並んだ制御室といったところ。
そしてガラスの内側は机や病床やスタンドなどが入った、いかにも実験室みたいな空間である。

タイソン:そこの立ち型のスタンドの前に立ってくれ。スキャンは十数秒くらいで終わるけど、手首と足首はスタンドに固定される。

エイミ:知ってます。ここでいいんですよね?

浄化処置機でエイリアンの分泌物を除去し治療された後や、それでなくても月に1、2回は定期検診みたいな感覚で、みんな全身スキャンを行なっている。
もちろん、ここ、研究部ではなく、医務部でやっている事ではあるが、人が立っている姿をした立ち型スタンドとそれを囲む透明カプセル。全く同じものなのだ。

エイミがスタンドの前に立ち、背中を当てると、手首と足首のところが自動で変形し、身体が固定される。すると、上に開いていた透明な蓋が降りてきてカチンと閉じる。
その後、下の台座から光の横線が一本現れて、ゆっくりと上昇していく。
でも、何か今までと比べて光の上昇が倍以上に遅い、と思いながらエイミは指先をカタカタと動かしていた。
光はようやくエイミの顔の高さまで上昇し、その眩しさに目を瞑る。
瞑っていた目を開いた先には、モニターを見ながら驚くタイソン部長の姿があった。

タイソン:なるほど…1回目と比べて2回目の細胞変形はまた違う形態に形成されるケースもあるのか…ふうむ…これは通常のスキャンでは分かりにくいな…

エイミ:あの、スキャン終わったんですよね。

エイミは手を動かして、ガチャガチャと音を立てる。いつもはスキャンが終わると、手首と足首の拘束が自動で解除されるのだが、今回はそうならない。

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スコムスscomscroll 2021/05/20 18:00

XCOM 동인소설 SCOM 本作 3-1 강제 실험

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옅은 하늘색의 단발 머리가 어깨 위에서 찰랑 흔들린다.

언제나의 활기가 없이, 불안해 보이는 눈으로 에이미가 은색의 복도를 터벅 터벅 걸어가고 있다.
에이미는 정면을 향한 얼굴은 그대로 둔 채, 때때로 눈동자만을 좌우로 움직여서 주위를 확인해 간다.
근처에 아무도 없는 것을 확인 한 뒤, 에이미는 복도의 코너를 돌아, 닫혀있는 슬라이드 도어의 앞에 멈춘다.

흐읍 하고 숨을 들이마신 에이미가, 조심 조심 인터폰의 버튼을 누른다.

에이미 : 유격대의 에이미 일등병입니다. 타이슨 부장님께 드릴 말씀이 있는데요.

???? : 타이슨 부장?? 잠깐만 기다려 봐요.

스피커에서는 귀찮아 하는 것 같은 느릿한 젋은 여성의 목소리가 흘러나오고, 잠시 기다린다.

???? : 들어오세요.

‘연구부’라고 쓰여진 글자 간판 아래의 문이 스르륵 하며 슬라이드 되고, 드디어 에이미는 새하얗고 넓은 방에 발을 들인다.
그리고, 슬라이드 도어가 곧바로 작동해 닫힌다.
숨을 골라 보지만, 에이미의 표정에서 긴장감이 숨겨지지 않는다.

SCOM의 비전투 부서는 세 곳.
지휘부의 중역이기도 한 발렌 박사가 담당하는 의무부.
이전에, 에마가 퀴즈로 냈었던 수수께끼의 여고생이 부장을 맡고 있는 기술부.
그리고, 여기, 타이슨 부장이 통솔하는 연구부.

말단의 병사라도 평소 출입이 잦은 의무부와, 괴짜 같은 여고생 부장이 있는 기술부는, 기본적으로 개방적이라서, 문을 잠가 놓거나 하는 일은 거의 없다. 오히려 문을 열어 둔채로 있다가 상부에서 주의를 받는 게 일상이다.
그러나, 연구부만은 기밀 사항이 많아서, 지휘부의 중역이나 대위 정도의 상위 계급이 아니면 출입에 제한이 걸린다.
에이미같은 일등병은, 임무에 관련된 지시가 있거나 하지 않으면, 인연이 없는 곳이다.

에이미가 들어온 새하얗고 넓은 방 안에는 아무도 없다.
고오오 하는 낮은 작동음만을 울리는 뭔지 모를 컴퓨터같은 기계들이 몇줄이나 주욱 늘어서 있을 뿐이다.
방 안 쪽에는 슬라이드 도어가 하나 더 있는데, 에이미는 그곳을 계속 쳐다보고 있다.
바로 가까이서 보지 않으면 눈치 채기 어렵겠지만, 그녀의 입술은 파르르 희미하게 떨리고 있었다.

에이미의 시선이 멈춰있는 안쪽의 슬라이드 도어가 기이잉 하며 움직인다.
안쪽에서 나타난 사람은, 쿨한 인상의 30대 중반 쯤 되어 보이는 남성.
길쭉한 장신이지만, 버튼을 잠그지 않은 하얀 가운의 가슴팍에서, 단단한 근육질의 몸임을 알 수 있다.
다만, 결정적으로 시선을 잡아 끄는 것은, 머리카락 한 올 없는 매끈한 대머리였다.
거기에 더해서, 초점 없는 죽은 물고기 같은 눈이, 수려하고 댄디한 생김새를 망쳐버리고 있다.

타이슨 : 연구부장 타이슨이다. 너는…

에이미 : 네. 일등병 에이…

타이슨 : 유격대 소속. 일등병 에이미 아오이즈미. 여기에 온 건, 전의 임무와 관계가 있겠군.

억양이 없이 단조로운 그의 목소리는, 한참 전의 인공 음성 같이, 어딘가 듣기에 불편하다.

에이미 : 아, 네. 그 임무중에 제가 겪은 일에…

또다시 에이미의 말을 중간에 끊고 들어온다.

타이슨 : 아. 그 들은 임무를 정확히 수행했고, 너도 무사히 귀환했다. 너에게도 고마움을 표해야 하겠군. 네게서 제공받은 에일리언의 분비물을 복제해서, 회복제의 제조가 늦어지지 않았으니까.

그는 초점 없는 눈으로 에이미의 얼굴을 쳐다본다.
지금 말한 내용 외에 뭐가 더 있는지? 라고 되 묻는 듯 하다.
어두운 표정으로 고개를 떨군 에이미는 오른쪽 주먹을 높이 치켜 들고선, 옆에 있는 기계의 윗면을 쾅하고 두들긴다.

타이슨 : 엇, 뭐, 뭐하는 거야!!

컴퓨터 인 듯한 기계의 윗면이 크게 움푹 들어가 버렸지만, 작동이 멈추지는 않은 것 같다. 그러나, 억양이 있는, 당황한 말투의 타이슨 부장의 반응을 본 에이미는, 어두운 표정인 채로 입꼬리만을 살짝 들어 올린다.

에이미 : 뭐예요. 기계에 대해선 걱정도 할 줄 아시네요. 그리고, 사람 말 좀 끝까지 들어줄 수 없어요?

화가 잔뜩 섞여 상당히 큰 소리로 말 했지만, 여기에 대해선 또 반응이 그리 없다.

타이슨 : 다 아는 내용을 끝까지 듣는건 시간 낭…

쾅. 에이미는 왼쪽의 기계 윗면에도 주먹 자국을 남겼다.
이번에도, 위쪽의 금속면이 콰직하며 찌그러졌지만, 동작은 멈추지 않은 듯 하다.

타이슨 : 아, 알았어! 네 얘기는 끝까지 들어 줄게. 지금 부터 말하는 중에 끊는 일은 없도록 하겠다.

에이미는 쥐고 있던 주먹을 풀었다.

에이미 : 마틴 병장이 녹화한 영상. 당신이 가지고 있는거죠? 그거, 지금 당장 지워주세요.

또박 또박 분명한 목소리를 내고 있지만, 그녀의 얼굴은 어느틈엔가 빨갛게 상기되어서, 동요한 속 마음이 드러나고 있다.
타이슨은 에이미의 그런 변화를 놓치지 않고, 냉정함을 되찾았다.

타이슨 : 그 영상이 나에게 있을 거라는 추측은 맞았다. 그런데, 그걸 지울 메리트가 없군.

추측같은게 아니다. 임무를 매고, 윌 병장에게 들쳐 메여 돌아올 때, 컨테이너를 짊어 지고 뒤에서 따라오던 마틴 병장은, 이러쿵 저러쿵 자신의 계획을 떠들어 댔다.
이 영상으로 타이슨 부장을 협박해서 보수를 2배로 불려 받겠다느니.
나는 할 줄 모르니까, 영상을 퍼뜨리는 건 타이슨에게 시킨다느니.
마틴 병장은, 능욕으로 망가진 에이미가 아무것도 못 할 거라, 이미 판단해 버린 듯 했다.

에이미 : 뭐, 뭐라는 거예요! 그, 그런 파렴치한 영상을...버, 범죄라구요! 규율 위반이에요! 당신이 그 들에게 지시를 내렸다는 것도 알고 있다구요!

잠시 정적이 흐른 뒤, 타이슨이 입을 연다.

타이슨 : 그래. 내가 그 범죄행위의 의뢰자야. 네 요청에 따라서 영상을 지워도, 나에게는 아무런 이득이 없단 말이다.

에이미 : 네에?

타이슨 : 마틴 병장은, 그기 지시를 내리면, 내 엑세스 권한을 이용해서 남자 병사들에게 영상을 퍼뜨리라고 했지. 그의 지시를 따르지 않으면, 내가 그 일을 의뢰했다는 사실을 알리겠다고 협박하면서 말이지. 그런데, 그 영상은 그의 범죄행위에 대한 증거가 될 수는 있지만, 내가 관여 했다는 증거는 되지 못 해. 즉, 그냥 내가 가지고만 있으면, 마틴 병장이 허튼 짓을 할 수도 없고, 너에게도 피해는 발생하지 않는다는 거다.

평탄한 어조로 당당하게 말하는 그의 태도에, 에이미는 머리 끝까지 화가 치밀어 오른다.
한 번 더 치켜 든 오른 주먹이, 이미 찌그러져있는 기계 위로 다시 내리쳐 지자, 이번에야 말로 안에 들어있던 컴퓨터의 작동음이 꺼졌다.

타이슨 : 네, 네이놈!! 무슨 짓이야…

턱 부터 귀 끝까지 새빨개진 에이미가, 날카로운 눈초리로 타이슨 부장을 노려본다.

에이미 : 당신 사정이 어떻든 간에 나랑은 상관 없어요. 어쨌든, 지금 당장 지우세요.

타이슨은 에이미의 이야기에 귀를 기울이는 척도 없이, 그저 부서진 컴퓨터만을 보고 있다.

타이슨 : 너, 어떻게 책임 지려고 하는거야! 데이터는 서버에 남아있지만, 병렬처리속도가 상당히 떨어져 버린다고. 우리가 진행하고 있는 연구는 모두 병사들의 생명과 연관되는 중요한 것들이란 말이다!

에이미 : 으읏…

타이슨의 항의에, 에이미는 말문이 막혔다.
살짝 당황한 듯 했지만, 각오를 다진 표정으로 입술을 깨물고, 왼쪽 주먹을 들어 올린다.

에이미 : 애시 당초...당신이 회복제의 원료를 실수로 팔아 넘기지만 았았으면, 이런 일은 없었을거 잖아요!

높이 들어올린 주먹이 방향을 아래로 향하려는 순간, 타이슨은 당황한 목소리로 에이미를 멈추려 한다.

타이슨 : 왜, 왜 네가 그 일을 알고 있는거지? 그 놈들…

에이미는 차가운 눈을 타이슨 부장을 노려보면서, 들어 올렸던 왼 주먹을 슬쩍 내린다.

에이미 : 연구부의 책임자인 타이슨 부장님이, 사실은 암시장에서 거래를 하고 있었고, 거기에다 병사들의 생명과 연관된 회복제의 원료를 실수로 팔아 넘겨 버렸다. 그 원료인 에일리언의 분비물을 구하기 위해서 하위 계급의 여성 병사를 일부러 위험에 빠트렸다. 이 사실이 알려지면, 당신에겐 큰 문제 아닌가요?

타이슨 : 뭐라는 건가! 증거도 없는 말이 통할거라 생각하나?!

후우 하며 깊은 한숨을 내쉰 후, 에이미가 말을 잇는다.

에이미 : 정말 유감스럽지만, 증거는 없어요. 당시에는 무선을 녹음한다거나 할 수 있는 여유가 없었으니까요. 그러니, 계속해서, 이 왼쪽의 컴퓨터도 부셔 놓도록 하죠.

에이미의 왼 주먹이 다시 한번 무서운 기세로 들어 올려져서, 내리쳐 지려는 순간…

타이슨 : 기, 기다려!! 알았다. 영상은 지울게. 지우도록 할게.

주먹을 머리 위에서 멈춘 채로, 에이미는 타이슨 부장을 의심에 가득찬 눈으로 쳐다본다.

에이미 : 마틴 병장님이 가진 것도 지울 수 있죠? 당신이라면 개인 단말에도 엑세스 할 수 있으니까요.

타이슨 : 특별한 이유가 없는 한, 평소에는 해선 안되긴 하지만, 알겠다. 마틴 병장이 가지고 있는 영상도 지워 두지. 약속 하겠다. 다만, 조건이 있어.

에이미는 들어 올린 채로 있는 왼 주먹에 꾸욱하고 힘을 준다.

에이미 : 참나..왜 내가 당신 조건을 받아 들여야 하죠?

더욱 화가 치밀어 오른 목소리로 되묻자, 타이슨 부장의 이마에 식은 땀이 주르륵, 벗겨진 머리에서부터 흘러 내려온다.

타이슨 : 아, 아니, 미안해. 내가 말을 실수 했어. 부탁이다. 너를 화나게 한 건 내 잘못이지만, 컴퓨터가 2대나 부서져 버려서, 지금 연구중인 과제들의 시뮬레이션이 꽤 늦어질거야. 회복제의 개량을 위한 중요한 연구거든. 그래서, 너의 몸을 스캔해서 샘플을 구하고 싶어.

에이미 : 샘플?? 저를요? 이상한 생각 하는거 아니죠?

에이미의 눈빛은 여전히 차갑고 날카롭지만, 들어 올리고 있던 주먹을 이제서야 허벅지 옆으로 내려 놓는다.

타이슨 : 컴퓨터가 부서진 만큼 연산도 느려져 버리지만, 네 샘플을 소스로 추가해서 연산의 지연을 상쇄시킬 수 있어. 이 연구가 늦어지면, 전장에서 구할 수 있었던 목숨이 날아가버릴 가능성도 있겠지. 이건 내 과오에 대해 보상하기 위해서 전력을 다했던 연구다. 제발 부탁한다.

에이미 : 으, 읏…

꾸벅 90도로 허리를 굽혀 고개를 숙인 타이슨 부장을 보고, 에이미가 한발 뒤로 물러선다.

타이슨 : 네 몸은, 짧은 기간동안 두번이나 에일리언과 성행위를 경험했다. 그런 샘플은 매우 귀중하거든. 애초에 두번이나 에일리언과 성행위를 경험한 여성 병사가 지금까지 없었으니까, 네가 처음이긴 하지만…

원래의 피부색으로 돌아와있던 에이미의 얼굴이 다시 새빨갛게 물든다.

에이미 : 쓸데없는 정보는 됐어요. 알았으니까. 연구를 위해서라면 협력할게요.

타이슨 : 감사를 표하지. 안쪽의 연구실로 안내하겠네.

타이슨은 벗겨진 대머리로 끄덕 인사하곤, 에이미의 앞에 서서, 슬라이드 도어 안 쪽으로 걸어 들어 간다.


큰 투명 유리로 반반씩 나뉘어진 연구실.
복도 쪽 반은 컴퓨터나 기계가 즐비한 제어실같은 곳.
그리고 유리 안 쪽은 책상이나 병상, 스탠드들이 들어있는, 누가 봐도 실험실 같은 공간이다.

타이슨 : 거기 입식 스탠드 앞에 서 봐. 스캔은 십 몇초 정도만 끝나지만, 손목과 발목은 스탠드에 고정해야 하니까.

에이미 : 알고 있어요. 여기 서면 되죠?

정화처치기로 에일리언의 분비물을 제거하고 치료받을 후나, 그게 아니어도 한 달에 한 두번은 정기검진 같은 느낌으로, 모두 전신 스캔을 받게 된다.
물론, 여기 연구부가 아니라, 의무부에서 하고 있는 일이긴 하지만, 사람이 서 있는 모습을 한 입식 스탠드와, 그것을 둘러 싼 투명 캡슐. 완전히 똑같은 물건이다.

에이미가 스탠드 앞에 서서, 등을 대자, 손목과 발목 위치가 자동으로 변형되어, 몸이 고정된다. 그러자, 위쪽으로 열려있던 투명한 뚜껑이 내려와서 철컥 하며 닫힌다.
그 후에, 아래 받침대에서부터 한줄기 빛이 수명으로 나타나, 천천히 상승해 간다.
하지만, 뭔가 지금까지랑 비교해서 빛이 상승하는 게 두 배 이상 느려. 라고 생각하며 에이미는 손가락을 까딱까딱 움직이고 있다.
빛이 드디어 에이미의 머리 위치까지 올라오자, 그 눈부심에 눈을 감는다.
감았던 눈을 뜨자 그 앞에는, 모니터를 보면서 놀란 타이슨 부장의 모습이 있었다.

타이슨 : 과연...첫번째와 비교해서 두번째는 세포 변형도 조금 다른 형태로 형성되는 케이스가 있는 거였군...흐음...이건 일반 스캔으로는 알아보기 힘든데…

에이미 : 저기, 스캔 끝난거죠?

에이미는 손을 움직여서, 철컥 철컥 소리를 낸다. 원래 스캔이 끝나면 손목, 발목의 구속구가 자동으로 해제되는데, 이번은 그러지 않는다.

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スコムスscomscroll 2021/05/10 18:00

XCOM 동인 소설 SCOM 본작 2-1 비밀 의뢰

에마 : 저기, 있잖아, 매번 생각하는 거지만, 여기 요리 진짜 맛있다. 식기나 인테리어도 깔끔하고.

에마는 야채가 듬뿍 들어간 치킨 샌드위치를 배어 물며, 정면에 앉은 에이미에게 말을 건다.

에이미 : 그치. 나도 처음엔 놀랬었어. 뭔가 별거 없을거라 생각했었으니까. 학교나 공장의 식당같이.

그렇게 대답한 에이미는, 미리 한입 사이즈로 잘려진 뜨겁고 두꺼운 치킨 스테이크 중에서, 가장 큰 고기를 포크로 찍어서 입으로 가져 간다.

침착한 조명으로 가득 찬 식당은, 청결한 은색의 벽면으로 둘러 싸여 있다.
안에는 널찍한 간격으로 놓여진 테이블, 멋드러진 바 카운터라고 착각할 정도로 깔끔한 오픈 키친이 벽 한 쪽에 자리잡고 있다.

딱히 정해진 식사 시간도 없고, 임무나 훈련 이외의 시간에는, 기본적으로 24시간 자유롭게 이용할 수 있다.
식사가 끝나고서도, 그대로 느긋하게 앉아서, 커피를 리필하며 담소를 나누는 병사들도 적지 않다.

SCOM은 체계적인 군사조직이긴 하다만, 아직 규모가 작은 무장집단이다. 그런거에 비하면 확실히 이질적인 공간이다.

에마 : 요리가 맛있는 건 요리사의 실력이 좋아서 겠지만, 이렇게 깔끔한 설비는 역시 에일리언이 남긴 물건들이겠지…

냠냠 하고 맛있게 치킨 샌드위치를 먹으면서도, 묘하게 복잡한 기분이 든다.

에이미 : 흐음. 그래? 안에는 꽤 많이 부서져서, 다시 만든 곳도 많다고는 들었는데. 이런 거는 에일리언꺼구나.

에마 : 응. 저 깔끔하게 떨어지는 독특한 곡면이, 은근히 따라하기 어렵거든. 뭐, 군사 아이템이니까 거기까지 디자인 할 필요는 없지만 말이지.

치킨 샌드위치의 마지막 한 조각을 덥썩 먹어버리고, 차가운 아이스티를 빨대로 빨아 올리는 에마.
기다리게 하지 미안해서인지 에이미의 포크를 집은 손을 움직임이 빨라진다.

에이미 : 미안, 조금만 기담...음냠 음냠…

에마 : 천천히 먹어. 급한 일도 없으니까. 이번 주는 부장님도 장기 부재 중이라 자유 과제 하고 있는 거나 마찬가지니까.

빨대로 얼음을 달그락 달그락 휘저으며 에마가 빙긋 웃어보인다.
에이미는 입안 가득히 넣은 고기를 겨우 삼켰다.

에이미 : 그러고보니, 기술부 부장님은 누구야? 나, 아직까지 한번도 본적이 없어.

에마 : 아, 그래? 하기사, 함내 발굴 작업 때문에 거의 부재 중이긴 한데...라고 해도, 나도 입부 첫 날 이후에는 본 적이 없네. 있잖아, 어떤 사람일 거 같아?

에마가 눈을 동그랗게 뜨고 에이미를 빤히 바라본다.
하지만, 그녀의 기대와는 어긋나게, 에이미는 깊이 생각하지 않고 바로 대답한다.

에이미 : 기술부 부장님이니까, 좀 나이든 사람이겠지.

에마가 짧게 한숨을 쉬었다.

에마 : 하아. 에이미. 재미없게. 듣고 놀라지 마.

자리에서 일어선 에마는, 에이미의 귀에 얼굴을 들이댄다.

에마 : 무려, 여. 고. 생. 이라고. 여고생! 학교에 다니는 건 아니니까, 여고생은 아니지만, 나이가, 아직 17살밖에 안된다니까. 엄청나지 않아? 천재라고. 진짜, 완전 부럽다니까.

에이미 : 와앗!! 간지러워!! 캬하하!!

에이미는 어깨를 움츠리고, 볼이 빨개져서 웃는다.
김이 샌 표정으로 의자에 앉은 에마는, 샌드위치의 포장지와 유리컵을 정리한 뒤, 받침대를 들고 일어선다.

에마 : 나도 첫 날 본게 다긴 하지만, 아무튼 대단했어. 음, 다른 사람 눈치를 너무 안 보는건 좀 그렇지만. 괴짜라고 불리는 것도 아무렇지 않아하는 것 같았고. 아, 멋있다.

에이미가 작게 소리내어 웃으며 에마의 뒤를 따라간다. 둘은 같이 받침대의 반납함으로 걸어 간다.
에이미가 받침대를 반납함에 올려 놓고, 돌아서려는, 그 순간.

에이미 : 앗, 저, 저기…

뒤 따라온 건장한 체격의 두 남자 병사. 에이미의 바로 뒤에 선 남자가 에이미의 엉덩이를 팡 하고 때렸다.
그 소리에, 에마가 놀란 표정으로 돌아 본다.

에마 “ 저기, 뭐하는거야, 당신들!!

남자들은 에마의 항의를 흘려 듣고, 에이미의 얼굴을 빤히 쳐다본다.

남자병사1 : 너구나. 이번 임무에 같이 가는게.

남자병사2 : 꽤 귀여운 걸? 그 놈들이 목숨 걸고 해 버린게, 뭐, 이해는 가네.

입술을 꽉 깨문 에이미의 표정이 어두워진다. 이 놈들은, 이전의 그 세명과 아는 사이인걸까.
쓰레기 놈들의 동료니까, 이 놈들도 쓰레기들이겠지.

(프롤로그. 試作1-7 퇴원 전날 을 참고해 주세요.)

에이미 : 흥. 그 쓰레기들과 한 패거리구나. 용건이 없으면 저리 비켜.

에이미는 차가운 표정으로 에마의 손을 잡고, 식당의 출구쪽을 향한다.
그런 그녀를 놓치지 않으려, 남자는 에이미의 어깨를 잡고 돌려 세운다.

남자 병사2 : 어라? 요즘 신입들은 예의 범절이 엉망이네. 선배님한테, 그렇게 건방져도 된다고 부모님이 가르쳤냐?

에이미가 슬쩍 남자의 재킷 소매를 확인한다. 역삼각형의 두개 겹쳐진 계급장.
남자 두 명은 병장 이었다.
에이미 같은 일병이나, 숙련병인 상병과는 달리, 작은 임무에서는 분대장 역할도 맡게 되는, 나름 베타랑 병사들이다.

에이미 : 칫...죄송...합니다. 그치만, 그 전에…

사과 하면서도, 억울한 감정을 숨기지 않는 에이미의 말을 진중해 보이는 남자 병사가 끊고 들어온다.

남자 병사1 : 너도 사과해라. 쓸데없는 소동은 일으키지마.

남자 병사2 : 쳇. 미안해.

불량한 인상의 남자가, 에이미는 쳐다보지도 않고, 가볍게 사과했다.

에이미 : 저기, 지금, 누구한테 사과한 거예요? 이건…

진중해 보이는 병사가, 또 다시 에이미의 말을 끊는다.

남자 병사1 : 그 정도로 해 두지. 내일, 임무 브리핑이 있을거야. 어려운 임무는 아니지만, 팀내 분위기가 어색하면 간단한 임무라도 지장을 끼치니까. 자 그럼.

그렇게 말하고, 불량한 인상의 남자의 등을 떠 밀며, 둘은 식당을 나갔다.
에이미는 납득할 수 없다는 표정으로, 그 들의 뒷 모습을 노려 보았다.

소규모의 무장집단인 SCOM은, 정식 군대와 비교하면, 꽤 자유분방한 분위기이다.
그렇지만, 계급이 확실히 나뉘어 있고, 입단 시기에 따라, 상하 관계가 성립되어, 그에 따른 부조리가 발생한다.

아무리 작고, 자유로운 조직이라 해도, 군사 조직은 그런 곳이다.

에마가 걱정스러운 눈으로 에이미의 손을 잡았다.

에마 : 괜찮아? 나, 도움이 못 돼서...미안…

에이미 : 괜찮아. 저런 놈들만 있는 건 아니니까. 고마워.

에이미가 불안해 하는 에마를 진정시킨다.

=====

윌 : 우리 3명은 지금부터, 1킬로 떨어진 지점에 낙하한 어드밴트의 컨테이너를 회수하러 간다. 마틴 병장. 에이미 일병. 따라오도록.

마틴 : 예-이.

[네.]

나는 짧게 대답하고 라이플을 고쳐 잡는다. 그리고, 수일 전 식당에서 얽혔던 둘의 뒤를 따라간다.

여기는 북 아메리카 서부의 황야. 트랩으로 파괴시킨 어드밴트 군의 수송 열차에서 떨어진 물자를 회수하기 위해서 왔다.

이번 임무의 편성은 4인 분대. 분대장을 맡은 중위가 한명, 그 때의 병장 두 명. 그리고 일병인 내가 한 팀이 되었다.

열차의 호위 부대는, 트랩이 폭발할 때, 대다수가 휘말려서 사망한 듯 하다.
남은 소수의 적을 능숙하게 처리한 뒤, 물자가 들어있는 컨테이너를 2인 1조로 들어올려, 한 곳에 모았다.

백수십킬로, 아니, 이 중에는 수백킬로짜리도 있을 것이다. 그렇지만, 이럴 때 SCOM의 파워 슈트가 위력을 발휘한다.
나 같은 날씬한 여자라도, 그다지 지치지도 않고, 열 몇개나 컨테이너를 옮길 수 있었다.
뭐, 그 이전에, 저런 무거운 물건을 가볍게 들어 올릴 수 있는거 자체가 굉장하지만.

그리고, 이제 일이 끝났나 싶었는데, 분대장을 제외한 3명이서, 조금 멀리 날아가버린 컨테이너를 회수하러 가게 된 것이다.

고글의 HUD에 표시 된 목표 지점을 향해서, 나는 앞에서 걸어가는 두 명을 묵묵히 따라간다.
둘은 나에겐 신경쓰지 않고, 계속 무언가를 떠들면서, 저벅 저벅 걸어 나간다.

진중한 인상에, 침착한 말투인 윌 병장.
그리고, 껄렁 껄렁한 인상에 과장된 말투의 마틴 병장.

어려운 임무는 아니라고, 이 전에, 식당에서 말 했었지.
확실히, 제대로 된 사전 준비하에, 트랩도 완벽하게 작동한 것 같고, 전투도 대단한 건 없었다.
뭐, 첫 임무 때에 비하면야...하늘과 땅 차이다.
새삼 떠올려 보면, 정말 심각했었다. 동기였던 남자 신병은 한 순간에 가슴을 관통 당해 즉사했고, 나는…
으으...이 이상은 생각하고 싶지도 않다.

마틴 : 어라. 트루퍼가 3명. 컨테이너 쪽으로 가고 있잖아. 저거라도 가져가겠다는거야? 째째하네. 에일리언님들도.

윌 : 일단 숨자. 조금 지켜보도록 하지. 산개하라.

나도 적당한 바위를 찾아서 몸을 숨긴다. 주변에는 절벽에서 떨어진 큰 바위나, 폭발로 날려진 열차의 잔해가 널려 있다. 엄폐물로써 적당한 것들이 상당히 많다.

마틴 : 괜찮은 기회 아니야? 적들도 쩌리 들이고. 들킬 염려도 없잖아.

윌 : 확실히 그렇군. 어쨌든, 한 명은 처리해 둘까.

들켜? 한 명?
이런 경우에는 일제 공격으로, 일망 타진하는게 기본 아닌가?

트루퍼는 사람 형태의 에일리언으로, 현재, 지구의 치안을 담당하는 어드밴트군의 일반 보병이다. 라이플 사격이 뛰어나고, 인간의 배 이상가는 체력과 근력을 지니고 있다.

다만, 저 들이 말한 것처럼, 에일리언 군 전체로 보면 말단 병사다. SCOM의 병장 정도의 레벨이라면 한 두 명은 간단히 제압할 수 있다.
그렇지만, 3명, 4명이 분대를 이뤄 행동할 때는, 딱 맞아 돌아가는 톱니바퀴처럼, 체계적이고 조직적인 전투를 펼치기 때문에 방심은 금물이다.
지금은 없지만, 오피서라고 불리는 지휘관이 있다면, 저들의 전술적 행동은 더 정밀져서, 골치아픈 존재로 변모한다.

라는 전술교본의 내용을, 나는 내 몸으로 직접 경험했었다.

라고 의문을 품고 있는 동안, 둘은 갑자기 엄폐물에서 몸을 내밀고, 한명의 트루퍼에게 집중 사격을 가했다.
SCOM의 대구경 라이플 탄에 의해, 갈기 갈기 찢겨나간 트루퍼가 쿵 하고 쓰러졌다.

[저, 저기, 저는 아무 지시도 못 받았는데요...]

먼저 수류탄을 투척해야 하는거 아닌가요?
혹시, 컨테이너가 폭발에 휘말려 파손 되지 않게 하려는 건가.

윌 : 넌 아직 적에게 위치가 발각되지 않았다. 오른쪽 놈에게 돌격 해.

[네. 알겠습니다.]

역시, 그런거였군요. 컨테이너가 부서지지 않도록, 수류탄을 사용하지 않는 작전이네요.

트루퍼 한 명이라면, 내 플라즈마 블레이드로 한 방이다. 남은 한 명은 저 둘이 간단히 처리해 줄 수 있겠지.
에일리언의 앞에서 겁에 질려, 탄창 한개 전탄이 빗나가버린 이전의 내가 아니라고.
호쾌하게 달려 들어서, 오렌지색으로 빛나는 검을 머리 위까지 크게 들어 올린다.

퍼엉!!

주위를 새하얗게 바꿔버리는 눈부신 빛.
섬광탄이다.

시력을 일시적으로 잃어버린 나는, 일단 넘어지지 않도록 착지해서, 검을 고쳐 잡는다.
어디지. 적도 시력을 잃어버렸을텐데. 내가 먼저 공격하지 않으면.
아니, 애초에, 왜 이 타이밍에 섬광탄을 던진거야?
잠깐 있어봐. 이 냄새. 그 에일리언 성욕 증폭제가 들어간 특수 수류탄의 연막이잖아.
내가 이걸 모를수가 없지. 왜냐면, 그 때…

(프롤로그. 試作1-3 첫 전투 을 참고해 주세요.)

[진짜, 뭐 하는 거예요!! 지금 이거 쓸 때가 아니잖아요?! 그냥 다 처리할 수 있었는데!!]


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スコムスscomscroll 2021/05/10 18:00

XCOM同人小説SCOM 本作 2-1 秘密の依頼

エマ:ね、ね。毎回思うんだけど、ここの料理、美味しいよね。食器とかインテリアも綺麗だし。

エマは野菜たっぷりのチキンサンドをかじりながら、正面に座っているエイミに話しかける。

エイミ:そうだね。私も最初はびっくりしたな。もっと、地味なところを想像してたしね。学校とか、工場とかの。

そう答えたエイミは、予め一口サイズに切られた熱くて厚いチキンステーキの中で、大き目の肉をフォークで刺して口に運ぶ。

落ち着いた照明で満たされた食堂は、清潔な銀色の壁面で囲まれている。
中にはゆったりとした間隔てテーブルが置かれ、立派なバーカウンターと見間違えるほどの綺麗なオープンキッチンが壁の一角に備わっている。

食事時間は特に指定されておらず、任務や訓練の時以外は、基本的に24時間自由だ。
食事が終わっても、そのままのんびり座って、コーヒーをお代わりしながら談笑を交える兵士達も少なくない。

SCOMは体系的な軍事組織ではあるが、まだ小規模な武装集団でしかない。それにしては確かに異質な空間である。

エマ:料理が美味しいのは料理長の腕がいいからでしょうけど、こんな綺麗な設備はやっぱりエイリアンの残し物なんだよね…

もぐもぐと美味しくチキンサンドを食べながらも、妙に複雑な気分になる。

エイミ:へー、そうなんだ。中の方は結構壊れてて、作り直した物も多いって聞いたけど。こういうのはエイリアン製なのね。

エマ:そう。独特なきれいさっぱりした曲面が、なかなか真似しにくいのよ。まあ、アタシが作るのは軍事アイテムだから、そこまでデザインに拘らなくていいんだけど。

チキンサンドの最後の一切れをぱくっと口にして、冷たいアイスティーをストローで吸い上げるエマ。
エイミが待たせまいとフォークを握った手の往復を速める。

エイミ:ごめん。ちょっと待っ…もぐもぐ…

エマ:ゆっくり食べて。取り急ぎの仕事もないんだから、今週は部長も長期不在で自由研究してるようなもんだし。

ストローで氷をガチャガチャと弄びながらエマがにこりと笑う。
エイミは頬張っていた肉をやっと飲み込んだ。

エイミ:そういや、技術部の部長って誰? 私、未だに会ったことないんだよね。

エマ:えっ、そうなの? 確かに艦内の発掘作業でほぼ不在だけど…。って、アタシも入部初日以来、顔見てないな。ねえ、どんな人だと思う?

エマが目を丸くしてエイミをじっと見つめる。
が、彼女の期待を裏切って、エイミは深く考えずに即答する。

エイミ:技術部の部長だし、まま歳とった人じゃないの?

エマは軽く溜息をついた。

エマ:はあ、エイミちゃん。面白くないな。聞いて驚くなよ! 

立ち上がったエマは、エイミの耳に顔を近づける。

エマ:なんと、女・子・高・生・だよ! 女子高生! 学校通ってないから女子高生ではないけど、年齢がね。まだ17歳なんだよ。すごいじゃん? 天才なんだよ。まじ、羨ましいんだけど。

エイミ:わあっ!! くすぐったい!! きゃはは!!

エイミは肩をすくめて頬を赤くしながら笑う。
拍子抜けた表情で自分の椅子に戻ったエマは、サンドイッチの包み紙とグラスを片付けて、トレーを持って立ち上がる。

エマ:アタシも初日しか会ってないけど、とにかく凄かったよ。まあ、人の目を気にしなさすぎってのはあるけど。変人って呼ばれるのも何とも思ってなさそうだった。あ、格好いい!

クスクスと笑いながら後ろに続くエイミ。二人一緒にトレーの返却口へと歩く。
エイミがトレーを返却口へ置いて振り返ろうとした、その時。

エイミ:あっ…ちょ、ちょっと。

後ろに近付いてきた大柄な二人の男兵士。エイミの真後ろに立った男がエイミのお尻をバシンと叩いた。
その音に、エマが驚いた表情で振り返る。

エマ:ちょっと! 何してんのよ、アンタたち!!

男どもはエマの抗議を聞き流してエイミの顔をじっと見つめる。

男兵士1:お前か。今回の任務で一緒に行くのは。

男兵士2:結構可愛いじゃねーか。あいつらが命懸けでやっちまったのも、まあ、分かる気がするわ。

唇を噛み締めたエイミの表情が曇る。こいつらは以前の3人組と仲間なんだろうか。
ゲス野郎共の仲間だから、こいつらもゲスなんだろう。

(プロローグ 試作1−7 退院前日 をご参照ください。)

エイミ:ふん。あのゴミ達の仲間なのね。用件がないならどいてくれる?

エイミは冷たい表情でエマの手を握り、食堂の出口へと進む。
それを逃さまいと、男はエイミの肩を捕まえて振り向かせる。

男兵士2:おや? 最近の新人さんは礼儀がなってないな。先輩に対して、そんなふざけた態度でいいって親に教わったのか?

エイミがちらっと男のジャケットの袖を確認する。逆三角形を二つ重ねた階級章。
彼らは二人とも軍曹だった。
エイミみたいな一等兵や熟練兵の伍長とは違って、ちょっとした任務では分隊長も任される、割とベテラン兵士なのである。

エイミ:くっ…すみません…でした。でも、その前に…

謝りながらも、悔しい感情を隠さないエイミの話を大人しそうな男兵士が遮る。

男兵士1:お前も謝っとけ。余計な騒ぎを起こすな。

男兵士2:ちっ。悪かったよ。

チャラい雰囲気の男が、エイミには目もくれず、軽く謝った。

エイミ:あの、今、誰に謝ったんですか? それじゃ…

大人しそうな兵士が、またエイミの話を遮る。

男兵士1:その辺にしといてくれ。明日、任務のブリーフィングがある。難しい任務ではないが、チーム内でギクシャクしては,いくら簡単な任務でも支障をきたす。では、また。

そういって、チャラい兵士の背中を押しながら、二人は食堂を出て行った。
エイミは納得の行かない表情で、彼らの後ろ姿を睨みつける。

小規模の武装集団であるSCOMは、正式な軍隊と比べると、かなり自由奔放な雰囲気なのである。とはいうものの、明確な階級があり、入団の時期によって、上下関係が成立し、それらに係る不条理が発生する。

いくら小さくてフリーな組織といっても、軍事組織はそういうものなのだ。

エマが心配そうな目でエイミの手を掴んだ。

エマ:大丈夫? アタシ、力になってあげられなくて、ごめん…

エイミ:大丈夫。あんな奴らばかりじゃないから。ありがとう。

エイミが不安がるエマを慰める。

=====
=====

ウィル: 俺ら3人組は今から、1キロ離れた地点に落ちたアドヴェントのコンテナー回収に向かう。マーティン軍曹。エイミ一等兵。ついてこい。

マーティン:へーい。

はい。

私は短く答えてライフルを構える。そして、数日前、食堂で絡まった二人の後ろを歩く。

ここは北アメリカ西部の荒野。トラップで破壊されたアドヴェント軍の輸送列車から、物資を回収するために来ている。

今回の編成は4人分隊。分隊長を務める中尉一人と、例の軍曹二人。そして、一等兵の私がワンチームとなった。

列車の護衛部隊は、トラップで吹き飛ばされた時、大多数が巻き込まれて死亡したそうだ。
残り少ない敵を手際よく仕留めた後、物資の入ったコンテナーを二人一組で持ち上げて、一ヶ所に集めた。

百数十キロ、いや、中には数百キロの物もありそう。でも、そこはSCOMのパワードスーツが力を発揮する。
私みたいな細柄の女の子でも、それほど疲れることもなく、十何個もコンテナーを運べた。
まあ、それ以前に、あんな重い物を軽々と持ち上げられる時点で凄いんだけど。

で、一仕事終わったと思ったら、分隊長を除いた3人で、少し遠く飛ばされたコンテナーを回収しにいくことになったのだ。

ゴーグルのHUDに表示された目標地点に向かって、私は前を行く二人を黙々とついていく。
二人は私に構わず、ずっと何かおしゃべりしながら、すたすたと先に進んでいく。

大人しそうな印象で、落ち着いた口調のウィル軍曹。
そして、チャラチャラとした大げさな口調のマーティン軍曹。

難しい任務ではないと、この前、食堂で言っていたな。
確かに、ちゃんとした下準備があって、トラップも上手く作動したみたいで、戦闘も大したことはなかった。
まあ、初出動の任務と比べたら…大違いだ。
改めて思い出すと、本当に酷かった。同期だった男の新兵は一瞬で胸を貫かれ即死し、私は…
うう、もうこれ以上は考えたくもない。

マーティン:あれ。トルーパーが3名様。コンテナーに近づいているぞ。あれだけでも持ち帰るってのか。ケチだな。エイリアン様も。

ウィル:一旦隠れる。少し様子をみよう。散開。

私も適当な岩を見つけて身を隠す。周りは崖から崩れ落ちた大きい岩や、吹き飛んだ列車のがれき等が点々と散らかっている。遮蔽物として利用できるものは結構ある方だ。

マーティン:良いチャンスじゃねーか? 敵も下っ端の奴らだし、ここならバレる心配もないしよ。

ウィル:確かにそうだ。とりあえず、一人は減らそうか。

バレる? 一人?
こういう場合は一斉攻撃で、一網打尽するのが基本では?

トルーパーは人型のエイリアンで、現在、地球の治安を担当しているアドヴェント軍の一般歩兵である。ライフル射撃が上手くて、人間の倍以上の体力と筋力を持っている。

ただし、彼らの言うとおり、エイリアン軍全体の中では末端の兵士だ。SCOMの軍曹位のレベルなら一人や二人は簡単に倒せるはず。

しかし、3人、もしくは4人分隊で行動するときは、ぴったりと噛みあって回る歯車の様に、テキパキと組織的な戦闘を繰り広げるので油断は禁物だ。
今はいないんだけど、オフィサーという指揮官がいるとき、奴らの戦術的行動はさらに精錬されて、結構厄介な存在に変わる。

という戦術教本の内容を、私は自分の身を持って知っている。

と疑問を抱いていると、二人の軍曹はいきなり遮蔽物から身を乗り出して、一人のトルーパーに集中射撃を行う。
SCOMの大口径ライフル弾で、ずたずたと打ち抜かれたトルーパーがパタンと倒れた。

あ、あの、私は何の指示ももらってないんですけど…

先に手榴弾を投擲すべきなのでは?
もしかして、コンテナーが巻き込まれて破壊されるのを裂けたいんだろうか。

ウィル:お前はまだ敵に位置が特定されていない。右の奴に突撃しろ。

はい、分かりました!

やっぱり、そういうことなんですね。コンテナーが壊されないよう、手榴弾を使わない作戦でしたか。

一人のトルーパーなら私のプラズマブレードで一撃だ。残った一人はあの二人が簡単に仕留められるはず。
エイリアンの前でビビって、弾倉1個分、全弾外した頃の私はもういないんだから。
潔くダッシュし、オレンジ色で光る剣を頭の上まで大きく振り上げる。

ドカン!!

周りを真っ白な空間に変える眩しい光。
閃光弾だ。

視力を一時的に失った私は、とりあえず転ばない様に着地して、剣を握り直す。
どこだ。敵も視力を失ったはず。私が先にやっつけないと。
いや。そもそも、何でこのタイミングで閃光弾を投げられた?
ちょっと待って。この匂い。例のエイリアンの性欲増幅剤入り特殊手榴弾の煙幕だわ。
私には分かる。だって、あの初任務の時…

(プロローグ 試作1−3 初戦闘 をご参照ください。)

ちょっと何なんですか!! 今これ使うとこじゃないでしょ⁈ 普通に仕留められたじゃないですか!


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