皆様こんばんは。
二週間ぶりのひじきです。
最近ちょっとスランプ気味であまり進んでなかったりします。
ゲームの全体像は出来てるのですが、いざ取り掛かると細かい部分が気になって手が止まるの繰り返しです。
結局バックグラウンドであるストーリーが定まらないと色々やりにくいという事が分かり、原作となる小説を書き始めてます。
おかげで何を作ればいいのか分かり始めてきて制作が進められそうな感じです。
ゲームにする際には地の文などほぼほぼ捨てる事になりますが原作があると制作に迷いがなくなって結果的に完成が早くなる気がします。
そのまま捨てるのも勿体ないので小説の一部をご紹介。
エロシーンはフォロワー限定とさせて頂きます。
シナリオ1:脅されたクラスメイト
さて、まずは学園の中を一通り回ってみようかな。
敵に悟られないように慎重に行動しないとね。
しばらく校舎内を探索していると、見知った女子生徒を見つけた。
クラスメートの優子さんだ。
しかし様子がおかしい、ふらふらと歩き出そうとしている。
あたしは慌てて駆け寄り、肩に手を置いて止めた。
「優子、どこ行くの? 体調悪いの?」
「あ……メイちゃん、どうかしたの?」
優子さんは不思議そうな表情であたしを見返してきた。
その顔は少しだけ赤く、潤んでいるようにも思えた。
(……おかしい、この子普段と全然違う……)
優子が何か言いかけて、俯いた。
「……ううん、何でもないの」
「見てれば分かるよ、友達の事だもん」
「でも、メイちゃんには関係無いわ」
「関係無くなんてない! 何かあったんでしょ? だったら話してよ」
優子は少しだけ迷った顔をした後、観念したかのように口を開いた。
「……わ、私に付きまとってくる男子生徒がいるの……」
「ストーカー!? 誰!? どこなの!?」
あたしは声を荒げて問い詰めた。
すると優子は申し訳なさそうな顔をして口を開いた。
「……私の事だから……メイちゃんには関係無いでしょ?」
「そんな事……!」
(これが告白とかならお邪魔虫かもだけど、これって犯罪じゃん!?)
「ありがとうメイちゃん。 大丈夫だから気にしないで。 私は自分で何とかするから」
そう言って優子は歩き出した。
あたしはその後ろ姿を見ながら思った。
(優子に付きまとってる男子生徒、怪しいよね)
あたしは優子に悪いと思いながらも後を付ける事にした。
優子は立ち止まって、そっと辺りを見回しているようだったが、またしばらくして歩き出した。
(大丈夫、見つかってない)
あたしはこっそりと優子の後を追った。
優子が向かった場所。
そこは、特別教室が集まった第二校舎だった。
こんな人気の無い場所で一体何を?
今考えたところで答えは出ないが、何となく予感があった。
優子は、壁に背を預けて静かに佇んでいた。
誰か待っているのだろうか。
ほどなくして見知らぬ男子生徒がやってきて、優子と一緒に空き教室の中に入るのを確認する。
(瘴気が少し強まってる……?)
あたしの推測は的中していた。 どうやらビンゴらしい。
あたしはそっと身を隠し、教室の中の様子を窺う。
そこでは優子の首に手を伸ばし親指で優子の顎をクイっと持ち上げる男の姿があった。
どうする?
→飛び出す