法螺吹きマドモワゼル
『妣の家‐ドルージョ・デマーン‐』でマヤが少し話していましたが名は体を表します
例えば『猫』は「寝る子」、『刀』は「片の刃」
そしてそれは神や妖怪と呼ばれる存在も例外ではありません
例えば『ヨモツシコメ』、漢字で書くと『黄泉醜女』
「黄泉(死者)の国の醜い女」の通り醜く悍ましい姿をした鬼女とされています
・・・今でこそ『醜』という字は容貌を示す漢字ですが、本来は「強く恐ろしい」という意味がありました
であれば『黄泉醜女』は「死者の国の強い女」とするのが正しいのかもしれません
そしてそうであれば彼女の容姿は「名」からは読み取れません
ですが『黄泉醜女』を語る文献の多くは「醜い容姿」としています
まさに「名“が”体を表した」例と言えるかもしれません
醜女と言えば山の神がよく挙げられます
山の神は女・・・つまり女神でありその容姿は醜い、つまり醜女であるという話は有名でそれにまつわる逸話もいくつもあります
例えば女性が入ると嫉妬して災いをもたらす(故に山は女人禁制)や男性に縁がないので山で性器を露出すれば失せ物が見つかる・・・等々
ですが山の女神でもトップクラスの知名度であろう『コノハナサクヤヒメ』はその“名の通り”桜のように儚く美しいとされています
醜女である山の女神であるにも関わらず、です
・・・もし、山の女神が醜女と言われていたのが「容姿が醜い女神」だからではなく「怪力乱神の強い女神」であったのなら?
「名(言葉)は体(姿)を表(現)す」
では「名(言葉)」の意味が変わったのなら?
それが口伝の存在である古き神や妖怪であったのなら?
もしかしたら山の女神が不細工というのは歪められた姿で、本来は皆美しく強い女神なのでは――なんて妄想も捗ります
勿論このお話はあくまで私の妄想に過ぎません
全くの見当違いかもしれないですしはっきりと否定する根拠が存在しているかもしれません
ただ、このように連想していってそれらしい理由を重ねていくのもなかなかに面白いので創作のネタに考えたりします
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