【エロ漫画の工程 #1】従来の漫画工程の穴と、初心者がつまずきやすいポイント
一般的なエロ漫画工程
まず、一般的な漫画の工程を紹介します。
・ ストーリー(5W1H&起承転結を意識しよう!)
・ プロット(魅力的なキャラクター&世界設定を考えよう!)
・ ネーム(コマ割り・下描きはこうするといいぞ!)
・ ペン入れ(こう書くと立体的に見えるぞ!)
・ 仕上げ(ベタ・トーン・効果線・効果音はこうやってみよう!)
「漫画 描き方 工程」とググったら大体このあたりが出てきます。
これは一見、とてもまとまっている様に見えますが、
一個一個の工程が漠然としている上、エロ漫画を描く上で
適さない工程もあります。
特に初心者がつまずきやすいのも、コレが原因の一つです。
穴その1 初心者がつまずきやすい構造になっている
" エロ漫画を描きたい人 "は
1回も完成させられない or 2回3回と描いていく
のドチラかに分かれます。
そして、一回も完成させられない理由はカンタン。
完成させるまでにイヤなってししまうから
その大体の理由がコチラ!
・思い浮かばない
・浮かんだがアイディアが形に出来ない
・上手く描けない
筆者自信、これら全てにつまずきました。
…が、どの問題もシンプルな解決法がありました。
しかし、その解決法はどこにも書いてありませんでした。
唯一書いてある言葉は、
「 漫画を沢山描いていけば、次第に上手くなります♪ 」
という絶望的な言葉だけ──。
だからさぁ……
当時の筆者は、心の底からそう思いました。
そして今、プロのエロ漫画家になった自分だからこそこう言えます……
そして、それこそがココで紹介していく内容となるのです。
穴その2 選択肢が多すぎて不親切
例えば、1つ目の工程ストーリー
貴方の頭の中にあるお話を自由な発想で書いてみましょう!
大抵の漫画のHowto本にはこの様な文言(もんごん)が書いてあります。
キラキラした素敵な言葉に見えますが、かなり漠然していますね。
貴方はこの言葉で話は浮かびましたか?
・ A:描きたいものが1つハッキリと浮かんだ
・ B:色んなアイディアが浮かんだ
・ C:漠然と過去に見た漫画のシーンがいくつか浮かんだ
・ D:思いつかなかった
Aの人は、この従来の漫画工程でも十分描ける人です。
B~Dの人は、この工程では考えが浮かんでも形にならず、
プロットまで至れない可能性が高いです。ちなみに暁勝家もコチラでした。
・どんな家を建てたいですか?自由な発想で考えてみて♪
・どんな仕事に就きたいですか?自由な発想で考えてみて♪
これらの質問と同じです。
「 ルール 」や「 基準 」が足りないのです。
家ならば、
・お金が無尽蔵に使えるのか?
・木の上に立ててもいいのか?
・土地は今住んでる家の敷地内なのか、広さは無制限なのか?
・住む人数は自分一人なのか、家族も含めてなのか?
仕事ならば、
・自分の技能は加味するのか、無視してもいいのか?
・メジャーリーガーなど現実的でない夢の仕事を挙げてもいいのか?
などなど、
考える相手にある程度の指針を出さないと決まるものも決まりません。
自由度が高過ぎると、むしろ不自由になるのです。
穴その3 エロ漫画には起承転結は必要無し!
ほとんどの漫画の教材や、Howtoサイトには
起承転結を考えましょう!
…と、合言葉の様に必ず書いてあります。
しかし、エロ漫画に起承転結は必要でしょうか?
1P目から、妹と兄がセックスしていて
兄「今日は父さんも母さんも居ないからセックスし放題だ」
妹「ひゃっほー!じゃ、さっそく…」
兄「おっふ…相変わらず中あったけぇなお前」
~中略~
最後のページまで兄と妹のセックス描写。
最後のコマで「あ、今度アナルさせてくれ」「それはヤダ!」
─完─
コレは、起承転結で言うなら"起"だけで終わっています。
もしくは、物語が終わった後の後日談の様な"結"だけとも言えます。
つまり、
起承転結じゃなくても描けるのに、起承転結で縛ってしまうのは
発想や視野を狭めてしまうことになってしまうのです。
…と、細かい部分を上げたらキリがないので、ココラへんで止めておきます。
そして、これからエロ漫画を描こうとしてる人に、この言葉を送りたいと思います。