夏の日の出来事11
夏希は結局、週末はショーツを洗濯するどころか、ずっと彩花ちゃんのショーツを穿き続けてしまう。
そしてそのまま登校することにするけど、ネチャネチャとまとわりついてくるクロッチに顔をしかめていると、彩花ちゃんにトイレに連れて行かれて……
「すー……、すー……、すー……………………
んん、んんんん……? …………はっ!?」
安らかな寝息を立てていた夏希は、ジットリとお尻にまとわりついてくるショーツの感触に飛び起きた。
そしてお尻を触ってみると……案の定だった。
「うぅ……おねしょしちゃうだなんて……」
よりによって彩花ちゃんのおぱんつを穿いているときに。
しかも今日返さないといけないのに。
こんなに汚いおぱんつを返すわけにいかない。
「あんまりどうなってるか見たくないけど……」
だけど目を逸らすわけにも行かない。
今日で四日目、しかも夏希はまだオナニーという言葉は知らないけどやってしまって、しかもおねしょまでしてしまったのだ。
恐る恐る、おぱんつを降ろしてみる。すると……、
モワ……ッ……。
「うわぁ……」
夏希は言葉を失ってしまった。
クロッチの裏側は茶色くヌルヌルした発酵した汚れに覆われていて、しかもそこにおねしょをしてしまったから大変なことになっていたのだ。
「うぅ……お尻のほうにまで広がっちゃってるよぉ……」
発酵したヌルヌルはおしっこに溶かされて、お尻のほうにまで広がってしまっている。
触れてみると、そこまでもヌルヌルになっていた。
一度おぱんつを脱いだ今、しかもこの惨状を見てしまっては、もう一度穿くのは勇気が必要そうだ。
その染みは外側にまで広がってしまっていて、白と水色だったはずの彩花ちゃんのおぱんつはおへそのところ以外は茶色とレモン色に染まってヌルヌルになっている。
「ど、どうしよう……」
呟くけど、名案が思いつくわけもなく時間だけが過ぎていく。
おぱんつを返さなくちゃいけないのに、こんなに汚してしまったのだ。
今からお洗濯をしても間に合うはずもない。
それに、お布団やこんなに汚れてしまったおぱんつを……しかも、お友達のおぱんつをお母さんに見つかりでもしたら……想像しただけでも恐ろしい。
「仕方……ないよね……」
ごくり……固唾を飲み込んで覚悟を決める。
こんなおぱんつをお母さんに見つかるのは怖いし、彩花ちゃんと少しでも一緒にいたい……答えは最初から決まっていたのだ。
……ヌル……ッ。
「うぅー……おまたにヌルヌルが食い込んできて……はううぅ~」
じゅわわ。
おまたから更にヌルヌルのおもらしをしてしまう。
茶色く染め上げられたクロッチは縦筋に食い込んでいて、ピクピクと痙攣していた。
おまたが震えるたびに、じゅわじゅわとネットリとしたおもらしが溢れ出してくる。
「彩花ちゃんにはお洗濯が間に合わなかったからって言って明日返すことにしよ……」
まさかこの瞬間にも汚しきったおぱんつを穿いているだなんて言えるはずもない。
ヌルヌルするおまたを覆い隠すようにして三分丈のスパッツを穿く。
その上からデニムのスカートを穿いてみる。
こうすると、ちょっとだけごまかせるような気がした。
「大丈夫……だよね……?」
お尻に手をあてて、確かめるように呟く。
うん、大丈夫そうだ。
「……おっぱいがチリチリして変な感じがするけど……」
最近大きくなってきてしまったおっぱいに顔をしかめながら薄手のピンクのTシャツに袖を通す。
なんだかおっぱいの真ん中がポッチリと浮き上がってしまっているけど、そろそろブラジャーをつけないといけないんだろうか。クラスでも早い子はつけ始めているし。
「やだなぁ……」
思わず夏希は呟いてしまう。
身体が少しずつ大人になるのは仕方がないけど、ブラジャーを当てるのはなんでかとても恥ずかしいことのように思えてならなかった。
それでも、いつかは当てないといけない日が来るんだろうけれど。
夏希は膨らみはじめたおっぱいと、ジットリとエッチなおもらしをしてしまったショーツを感じながら、そんなことを考えていた。
☆
朝ご飯を食べて、いつもの学校までの道を歩く。
ねちゃ……、ねちゃ……、ねちゃ……っ。
一歩前に進むたびに、おぱんつの裏側が擦れて食い込んでくる。
夏の空は抜けるようにいい天気だって言うのに、夏希のおまたはジメジメとした梅雨のようだった。
(うー……スパッツ穿いてきたの、失敗だったかなぁ……)
心の中で悔やむけど、もう遅い。
夏の熱気にスパッツのなかは蒸れ蒸れになっていて、おまたはサウナのようだ。
ただでさえおねしょをしてしまって気持ち悪いっていうのに。
(おまた痒い……おまた、凄く痒いよぉ……っ)
今日が月曜日だから、金曜日から数えると、今日で4日目のおぱんつなのだ。
しかもエッチなことをしてしまったばかりか、おねしょまでもしてしまっている。
なんとかスカートを穿いてごまかしてきたけど、匂いが外にまで溢れ出してそうで怖い。
「うぅ……歩くたびにおぱんつが張り付いてきて……」
一歩前に進むと、おぱんつの裏側が擦れてネチャネチャとした感触が泡立つ。
まるでぱんつのなかに生卵の白身を流し込まれてメレンゲを作っているようだ。
「気持ち悪いし……こんなおぱんつ返せないよ……」
顔をしかめながらも教室に。
既に登校してきたクラスメートで、教室はザワザワと騒がしかった。
「あっ……」
そこに彩花ちゃんを見つけて、思わずビクリとなってしまう。
そしておぱんつの裏側がじんわりと温かくなるのも感じた。
「あ、うぅ……そ、その……彩花ちゃん、その……」
「おはよ、夏希ちゃん。ちょっと一緒におトイレ、行こ?」
「うん……いいけど……」
「それじゃあ、体操服も持ってきて? 一つだけお願いがあるの」
「お願いって、なぁに?」
「それは秘密なの」
頭の上に『?』マークを浮かべたまま、彩花ちゃんに手を引かれるがままにおトイレへ。
そこに誰もいないことを確認すると、夏希は彩花に誘われるがままは同じ個室に入った。
二人で入るおトイレはちょっと窮屈だけど、それだけ夏希ちゃんと近くにいられるって言うことだ。
それだけでドキドキしてきてしまう。
「それで彩花ちゃん、私にお願いって?」
「うん、そ、それは、ね……?」
もじもじしながら彩花ちゃんはワンピースの裾をつまみ上げていく。
ひらひらな、シンプルな白のワンピースだ。
彩花ちゃんみたいに清楚な子だからこそ似合うと思う。
……だけど。
ぷ~~~~ん…………。
スカートを捲り上げると、鼻が曲がりそうなほどのおしっこの匂いが立ち上った。
夏のトイレの個室に、おしっこの霧が溢れ出したと思える。
それは女の子の香りが凝縮された香りだ。
そこから現れた、彩花ちゃんが穿いているローライズのショーツ……元は白かったのだろう。
だけどおまたがあたる部分はすっかりレモン色と茶色のグラデーションに染められていて、しかも筋に食い込んでジットリと湿っている。
ピクン、ピクン……、
ときおりヒャックリみたいに痙攣しているのが、クロッチが食い込んでいるからよく分かってしまう。
「もしかして、もしかして……そのパンツは……」
そのローライズには、おへそのところに小さな赤いリボンがついていた。
もしかして、このぱんつは……もしかして……?
疑問に思っていると、彩花ちゃんは恥ずかしそうに口を開いた。
「ごめんなさい、夏希ちゃんのぱんつ、洗濯できなかったの……ずっと穿いちゃってたの……」
「えっ……」
その言葉に夏希の胸はトクンと波打ち……。
■■■■■■■■■■■