(注意 ネタバレあり)FromFrontierの世界観3
こんにちは、だぶるす*こあです。
不定期でお送りするFromFrontierの裏設定のご紹介です。
たいしたものではありませんが、本編のネタバレになりますのでご承知の上でご覧ください。
魔族の種族のうち、本編に登場した種族の設定、今回はバジリスクです。
バジリスク
バジリスクは、魔族の中でもトップクラスに危険な種族です。
強い、ではなく、危険。
それは『邪眼』と『猛毒』という二つの特性によるものです。
邪眼は、額の第三の眼と目が合ったものを石化させてしまう能力です。邪眼に晒された時間によって石化の進行と持続時間は変わりますが、本気の邪眼を喰らえば完全に石となって元に戻ることはありません。
このとき石になったものの意識があるかは不明……石から戻ることはできないので永遠の謎ですね。
そしてもう一つの猛毒は、彼女の爪や皮膚から分泌されます。
強力な出血毒で、傷口からの出血が止まらなくなるほか、血管を通って全身の体組織を破壊し、死に至らしめます。さらにバジリスクはこの出血毒を瞬間的に気化させることができ、毒霧として広範囲に散布することも可能です。さらにさらに、この気化の性質を『外敵に注入した毒』に使用すると……そう、被害者は体内で瞬間的に気化した毒の圧力により爆発四散します。
このように見るだけ、近寄るだけで命の危険に晒される凶悪な能力から、バジリスクは『災厄の化身』と呼ばれ、仲間の魔族からすらも恐れられていました。
ただし、これらの性質はバジリスクの気性が荒いことを示すものではありません。むしろ、非常に穏やかで争いを好まない種族でした。というか、これだけ凶悪な種族が好戦的だったら既に他種族によって滅ぼされているでしょう(その際にどれだけの犠牲者が出るか想像もつきませんが)。
そのため、仲間である魔族たちからも距離を置かれてしまったバジリスクは、僻地の小さな村で、同族同士ひっそりと身を寄せ合って暮らしていました。
さて、先ほどから「恐れられていました」、「暮らしていました」と過去形を使っていますが、これはすでにバジリスクがほぼ絶滅寸前の状態になっていることを示しています。とある事件によるものですが、生物的な側面から見れば、バジリスクの出生率が非常に低かったことも一因です。個体数の少なさは、生態系の頂点付近の生物ゆえの特徴であると言えるため、そういう意味でも強過ぎる力のために悲惨な歴史を歩んだ種族といえます。
ちなみに、ゲーム中のネェロが来ている服は、別にバジリスクの正装でも何でもありません。他のバジリスクもアレを見たらドン引きすると思います。
バジリスクは、シナリオの関係上、ゲーム中でも割とこのあたりの設定を語っている種族でしたね。他の種族については、また気が向いたら。
それでは、また。