ご無沙汰しております。
最後の記事が1月……こんなに間が空いてしまい申し訳ございません。
今回の記事は創作には関係の無い内容です。
気持ちの整理をし、一区切りつけるために書き綴りました。
端的に言えば私事についてです。正直あまりおもしろくない内容だと思いますが、よろしければお付き合いいただければ幸いです。
先日、飼い猫が天国に旅立ちました。
かなりの高齢猫で、晩年は腎不全を患っていました。下半身が動かずほとんど寝たきりの状態で、この数ヶ月ほぼつきっきりで介護していました。末期になるとトイレも満足にできないため常時おむつをしている状態でした。
ほんの数ヶ月前までは自分の背丈より高いシンクまで普通にジャンプしていたのに（あらかじめ用意してある水場を好まず、なぜかシンクの上に置かれた計量カップに入れてじゃないと飲まない子でした）。
人間の老化を例えるなら下り坂、猫は下り階段と言いますが、本当にそんな感じで急激に弱っていきました。
高齢猫なのでもう長くはないだろうと以前から悟っていましたが、4月の半ばほどでしょうか、急激に容態が悪化し、かかりつけの動物病院に連れて行きました。血液検査の結果によると殆どが真っ赤な数値で、中でもCRE（クレアチニン）は上限値をオーバーしていて測定不能とのことでした。
体温も35度を下回っており、即日入院となりましたが、先生から覚悟をしておくようにと言われました。
そして二日間の入院の後、先生に「眠らせてあげるという選択肢もある」と勧められました。一度下がった体温はなんとか戻ったが、入院中に尿毒症の発作が二度ほど起きたというのです。
連れて帰ることにしました。
飼い主のエゴとはわかっていましたが、余命僅かならば最期の時は慣れた家の中で自由に過ごさせてやりたかった。飼い猫が入院中ずっと考えていたことです。
起き上がることもできない状態だったため、シリンジで水をやり、ご飯も彼が好むものを与えていました。
できれば苦しまずに旅立ってほしい。そう願いながら、側を離れないように寄り添うつもりでした。
ところが、退院して二晩ほど経ったでしょうか。あきらかに入院前よりも容態がよくなり、だるそうにしていた顔つきがみるみる変わり始めました（目を丸々と開くようになった）。
水をよく飲み、食欲も旺盛になり、ちゃんと臭いのあるおしっこをするようになりました。
再びニャオニャオと鳴くようになり、前足を漕ぐようにして這い回るようになり、しまいには殆ど動かないはずの下半身を踏んばって、よろよろとですが歩けるようにもなったのです。
こちらが目を離してる隙に勝手に移動してしまうほど元気で、「猫が体温35度を下回ると3日ももたないとはいったい……」と苦笑してしまいました。GW中などは、ぽかぽかと陽の当たるお気に入りの場所で気持ちよさそうにひなたぼっこをしている姿も見られました。
獣医さんに「もう2、3日の命だ」と言われ退院したあの日から既に三週間以上も経っている。
もしかしたらもっと生きてくれるんじゃないか。おむつをはずせない状態でも長生きしてくれるなら。いや、この子はよろよろでも立ち上がって歩けるようになったじゃないか。尿だけじゃなく便も出せるようになった。以前のように自分でトイレに行けるくらい回復するかもしれない。
そんなふうに希望を抱いていた矢先、GWが明けて数日経った朝のことでした。
突然ご飯も水も摂らなくなり、入院前のようにぐったりと寝たきりの状態になってしまったのです。その日はわずかながらでも水とご飯を口にしてくれましたが、次の日の晩、静かに息を引き取りました。
呼吸でお腹を上下する動きが段々ゆっくりになっていき、下顎を下げて口を開け、瞳孔が開いていき、最期の数十分は口からくしゃみのような空気の抜ける音を数分おきに発し、そして動かなくなりました。
泣きながら見守っていましたが、同時にほっとした気持ちもありました。
悲しみと寂しさと空虚感。でもそれ以上に圧倒的な安堵感がありました。
この子はもう苦しまなくていいんだ。楽になったんだ。もう嫌々ながらおむつを履かされることもない。
動きたいのに思うように動けなくて這いずり回ることもない。穏やかに逝けたんだって。
別れはいつか来るという予感があった。その「いつか」が来ただけだと。
腎不全末期の猫は最期に激しい痙攣をして苦しむこともある。そう聞いていたので、看取る瞬間のことはずっと覚悟していました。でもこの子は本当に、驚くほど静かに眠るように旅立ってくれました。
生前は本当に人見知りをする子でした。来客があればチャイムが鳴った瞬間に隠れてしまうほど。
家の人間には懐いていますが、それでも抱っこは嫌がるし、自分がかまってほしい時だけ「おい、おれを抱っこしろ」と膝の上にのぼってくるような、ある意味猫らしい猫でした……笑
とても食いしん坊で、めったに鳴かないくせにご飯が欲しい時だけ猫なで声で訴えたり……もう一匹の猫が一足先に食べ終わると今自分が食べている分そっちのけで食べ残しの方に向かうほどでした。
人間から見ても気難しい猫で、上記の新入り猫が家族に加わった時から晩年までまったく仲良くしてやる素振りをみせませんでした。新入り猫の方はかなりのおバｋ…底抜けに陽気で人懐っこいので、彼にかまってほしくて近付くのですが、そのたびにシャーッ！と怒られていましたね。でもたまに、ほんとにごくたまに一緒に丸くなって寝ている姿なども見られましたがｗ
あまりおもちゃにじゃれたりする子ではありませんでしたが、なぜか懐中電灯の光だけは大好きで、壁や床に映った灯りを目をまん丸にして追いかけ回していました。
がんばって生きてくれました。たくさん幸せな時間をくれました。
だから今は寂しいけれど悲しくはないです。ただ、ありがとうと伝えたい。伝わったらいいな。
一足先に逝ってしまったきょうだいと、遊びに来るたびに可愛がってくれた今は亡き祖母と。天国で楽しく暮らしていてくれればと願っています。
数日経った今も、家の中にいると「よくここで寝ていたな」「ここで水を飲んでいたっけ」とふと猫のことを思い出します。
当たり前の存在がいなくなってしまった寂しさが湧き起こります。
今度は「いないことが当たり前の風景」に慣れてしまうであろう別の寂しさもありますが、時が優しく解決してくれることを願い、これからも変わらぬ日々を送り続けていきたいと思っています。
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長々と失礼しました。ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
ここからは今後の活動についてです。
ずっと猫を見守っていたこともあり、どうしても創作する気力がわかず、作業は手つかずの状況が続いておりました。
お勤めしながらでもコンスタントに新作を発表されている方はいらっしゃいます。同じ立場である私が何を言っても言い訳にしかならないこともわかっております。
なにより新作をずっと待っていてくださる方にはお詫びの言葉もございません。
私自身このままではいけないとずっと思っていました。そして少しずつですが作業を再開しております。
いつ完成できるかは今の時点では断言できません。6月下旬から7月中旬、遅くても7月中までにはお届けしたいと考えておりますが、これまでの失態で自分の進捗管理の甘さ、信頼のなさを私自身が一番痛感しています。ですから信じてくださいとは言えません。このような不誠実な対応しか出来ず誠に申し訳ございません。
ひとつだけ言えるのは創作を辞める意思はないということです。どれだけ時間がかかっても新作を完成させたいと思っています。
完成するまでサンプルは出さないつもりでしたが、次回更新の記事で少しCGを載せる予定です。
図々しすぎるお願いで恐縮ですが、どうか今少しほどお時間をくださいますようお願いいたします。
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以下はフォームの返信です。大変お待たせしてしまい申し訳ございません。
＞らい様
お久しぶりです。メッセージをいただきありがとうございます。
もちろん覚えておりますよ！ むしろ忘れるはずがありません。
特にアンニュイ天使制作中はらい様に何度も暖かいメッセージをいただいて制作の励みになっておりました。
いつも丁寧で詳細なご感想をいただき、制作者冥利に尽きる思いでした……！
お忙しい中こうして私のことなどを思い出していただき、またメッセージを送ってくださいまして本当にありがとうございます。
最近なかなか思うように制作が進まずに鬱々とした日々を過ごしていましたので、らい様からメッセージをいただけた時はとても嬉しかったです。
本当にもったいないお言葉をたくさんいただいてしまって……涙が出ました。
これ以降も返信を綴ったのですが、できればらい様には個別にお返ししたく、差し支えなければ返信用のメールアドレスをお教えいただければ幸いです。
図々しいお願いで恐縮ですが、ご検討くださいますようお願いいたします。
