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2020年 06月の記事 (7)

めるとりーずん 2020/06/30 10:02

色仕掛け文庫の感想その2

そろそろネタバレもええやろという気持ち。
表明します。色仕掛け文庫2。

前の記事でも書いたけれど、色仕掛け文庫はとにかく作品の愛情が深い。「コレ書いときゃええやろ」みたいなものがない。
その中でも最深(?)と思ったのはナニさんの作品だった。あの愛情深さはダントツ。マリアナ海溝を突き抜けてマントルに突き刺さる。おそらくシチュエーションへのフェチが強いのだろうと思うけれど、あまりに深い。もしその愛情が同じレベルで例えばニーソックスなんかに注がれていたら、まな板に丁寧に並べて刻んで食べ始めるのではないかと思うくらい。決して体内に取り込めない”シチュエーション"という概念だからこそ、まだ彼は生き延びているのではないだろうか。長生きして欲しい。

文章力で言うなら二刀流さんがダントツだと感じた。自分みたいな素人が語るものではないけれど。
透明感がすごい。口当たりが自然すぎる。喉越しが良すぎる。表現の仕方が独特で一瞬立ち止まったり、悩んだりということがまったくない。するする飲める。するする飲めるくせにがんがん吸収されていく。岩清水という単語が自然と浮かんだ。これはもう地の力というより他にない。地の文の力という意味じゃなくて、作者様自身の実力といった感じ。
読んでいて、ああ、さすが、と感じたのはこの人だった。


個人的にはこの二人、この二つのお話がそれぞれ別の意味で印象に強く残りました。
ここから先は、それ以外の作品からも自分にないものを盗んでいく。


・龍生さんのおっぱいおっぱいな話。

これを読むと「ー(伸ばし棒)」よりもっと「~(なみ線)」使ってこうかな、と思わされる。非常にシコい。今後スクリプトなんかも書く予定ができるかもしれないので、口上とハートマークの使い方も非常に参考になる。
お金が絡むからダークに見えるけれど、全体を通して実は結構幸せなお話。頷ける箇所しかないような、総じて自分好みなエンドだった。


・ラストダンジョン 藻さん。

キスと色仕掛けはSEXの十分条件である。
挿れる必要なんてないのです。すでにシているのです。これもまた凄まじい愛情の持ち主。堕ちていく過程そのものがセックスと言える。自分が○女のぱんつについて書こうとしてもここまで書けるかと言われるとおそらく書けない。愛情のレベルで敗北している。
ここまで濃密な愛を書くには、また少し自分と向き合う必要があるかもしれない。


・ぬるぬる鰻さんのお話。

はいロリ、メ○ガキ、パンチラ。しかも従妹。背徳マシマシ。言うことなし。最の高。
同好の士。同じ穴のムジナ。遠隔穴兄弟。俺は自分の書いたものを二つも載せてもらった覚えはない。でもこのお話が存在するということは、そういうことなのだろう。どういうことなのだろう。謎は深まるばかりだ。
ラスボスとの連絡先が残ってるという状況自体が地獄。わかる。


・ド聖じんさんのお話。

VRのAVを見るとなんというか、心の満たされ方が違う。わかる人はわかると思う。
オムニバス的に各部隊がサキュバスに負ける話、なんかも書いたら面白いかもと思わされる。まさに三人称の強みが一番活かされてるお話だと感じた。ガンガン場面展開や視点変更が起こってもモノともしない。
一話にまとめるために文章を節約する能力と、三人称を書く能力。自分はどっちも鍛えないといけない部分だ。


・わかめさんの対抗戦のお話。

かっこの使い方が面白い。外野の声だったり、耳元のささやき声だったり。それだけで声の様子が直感的でイメージしやすいというのが素晴らしい。それでいて品がある。普通はセリフ→言い方の描写ってなりやすいけれど、そうなると描写を見るまでセリフのイメージがわからないので読者は後付で補完することになる。それがリアルタイムで読み進められるというのは没入感にも繋がることだと思う。
要検討。


・不動さんのお話。

不動さんといえばツイッターで見かける限り、超速筆のイメージがある。書き始めたらとにかく速いという印象。これは他に何を言う必要もないほど大切な技能。こと、この界隈の小説に関してはたぶん、特にそう。リビドーがわいてから、それを放出しきるまで一気に書ききる。これができない人はみんな経験してるし、理解してると思うけど、一度落ち着いた気持ちを盛り上げるのはめちゃくちゃしんどい。創作に時間をかけ過ぎるなっていうのは西尾維新も言ってる。
数字による場面分けがかなり頭のリセットに良い。自分は最近はよく*を使っているけど、数字で分けられたほうがガッツリ場面が変わっている雰囲気がある。用途によって使い分けできるかもしれない。


・王女とメイドさんに負けるロイヤルさんのお話。

基本的に最初からボスと対面して、ボス本人とやんごとないコトになるのが自分は多いので、こういった本番に向けて段階的にヤられていくという形式は学ぶことが多い。一つのシチュエーション内で次第に劣勢になっていくのではなくて、もっと長いスパンで見たときに、勝利すべき本番に向けて一日ずつ戦況が悪くなっていく、というのも不安を煽られて非常に良い。最後は取り込まれてとてもハッピー。
ひとつのお話の中で数日をまとめ切ったのもすごい。質を落とさず短くまとめる、というのはちょうどいま修行中の技能である。


・tuneruさんのお話。

まずなによりも雰囲気。これが誰にも真似できない。生み出そうとして生まれるものでもない気がする。圧倒的ほの暗さ。ほの暗過ぎて暗黒になるんじゃないかと思うけどそうはならない。創作物に色合いを感じる人はなかなかいない。ロリの内容について触れたいのに、それ以上に雰囲気が特異すぎる。
薄暗ーく、灰色ーな感じで、すーっと宵闇に吸い込まれていく感じ。勉強してもたぶん表現できない。そもそも何を勉強したらいいのかわからない。いつのまにか霞がかって、その靄が気持ちいいなと思ってたら指先から溶かされてる。ある種、そういう類のいかがわしい怪異なのかと思う。


・おららおさんのお話。

基本を忘れてたなと、これを読んで感じた。
女性が男性を喜ばせる方法としてよく上げられるのが、教えを請うこと、褒めること、とにかく話を聞くこと、なんかが上げられるけれど、最近うちのヒロインは主人公を褒めてなかったなと思った。慰めたりすること自体はあったかもしれないけれど、目的のために褒め言葉を口にする、みたいなことが足りていなかったように思う。
あくまで下手に出て、相手を持ち上げて、油断したところを絡めとる。こういう描写を意識するか、あるいはそれをベースにお話が作れるかもしれないなと思った。



以上。
書いてみたら意外とネタバレという感じにはならなかった。内容の感想というより物書き視点の考察になったかもしれない。
盗める部分はぜんぶ盗んで、血肉に変えていきたい。

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めるとりーずん 2020/06/29 22:50

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めるとりーずん 2020/06/29 22:40

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めるとりーずん 2020/06/23 16:45

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めるとりーずん 2020/06/19 18:00

6月分のUP

月とかいう話です。

夏は苦手なので、夏至を過ぎた段階から「日は短くなってる。暑いけど。日は短くなってる。どんどん短くなってる。暑いけど、暑いけどね。もちろん暑いけど、太陽が出る時間は一日ごとにちゃんと短くなってるよ」と自分に言い聞かせて毎年生きています。
ちなみに夏至は6月21日だそうです。もうすぐ夏も終わりですね。

6月の更新ということで「水嶋さんの絶対領域 5日目、○日目」と「日本地区」をそれぞれめるとりーずんにUPしておきました。
水嶋さんは5日目が最終話、○日目がエピローグとなっています。

また有料プランの方に記事で「ロリサキュバスのリリ 4日目」の先行配信をしています。

洞窟シリーズ、水嶋さんシリーズ、リリシリーズの3つが終わったらまたそれぞれのジャンルで新シリーズの構想もあります。頭の中やネタ帳にある短編も長編も、どれを先に書くかはモチベーションに任せようと思います。

フォロワー200人記念にもJK白ギャルちゃんのお話を書いていますが、今月中にフォロ限で出せたらいいかなあと思っているあたりです。
どうぞよろしくお願いします。

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