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2022年 01月の記事 (3)

八卦鏡 2022/01/15 00:00

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八卦鏡 2022/01/15 00:00

神話生物:ナガアエ

ナガアエ(Nagaae)
ナガアエは湿地帯、沼沢地、地下などに棲む神話生物です。
その体からは、腐敗した沼気の悪臭がします。
狡猾で邪悪な性格で、人類に災いと死をもたらそうとします。
この神話生物は、シアエガという旧支配者を崇拝しています。

原作の外見的な特徴
水陸両生のヒキガエルのような姿
ぬめぬめしたゴムのような半透明の皮膚
カエルのような二本の後脚
カマキリのような四本の前脚

原作の半透明の皮膚の特徴から、内臓が透けて見える感じで描きました。
ウルトラマンの怪獣解剖図巻みたいで、描いてて楽しかったです。

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八卦鏡 2022/01/01 00:00

寮長日記6[沼女・前編]

戦場にて
その戦場には、無数の死体が転がっていた。
その死体は、腐って凄まじい臭いを放っている。
その死体に腰掛けて、飯を食べている兵士がいる。
こんな腐敗臭がする場所で、よく飯が食えるな。
他の兵士が、鼻を摘みながら彼に言った。
その兵士は、相手の兵士を不思議そうに見て答えた。
君はチーズを食べないのかい?
あれも腐っていて、腐敗臭がするぞ?

-ロット・スポイル、1968年

301号室にて
学生寮301号室。
魔夜は机の上に、寮長日記を広げていた。
部屋にはエアコンの作動音が響いている。

9月になると沼の蛙が活性化し、寮の金を奪いに来るので注意が必要!

魔夜「…はぁ…寮長日記には、仄めかしの記述が多くて困るわ…」
魔夜「これは、この寮の金に、直接聞いた方が早そうね」

魔夜は寮長日記を脇に抱えると、自分の部屋を出た。

309号室にて
トントン

魔夜は309号室の扉をノックした。

女性の声「どうぞ」

部屋の中から、透明感のある声で返事が返って来る。

魔夜「失礼します」

魔夜は309号室のドアノブを回し、部屋の中に入った。
その部屋は、中央にベッドがあるだけで他には何もない。
ベッドの床下には、幾つもの魔法円が描かれ、魔力を放っている。
魔夜は魔法円には足を踏み入れないように、そのベッドに近付く。
ベッドの上には、金髪の裸の女性が仰向けに寝ている。

金檻依代(かなおり・いよ)

この学園の生徒で、魔夜が寮長になる前から在学している。
しかし、彼女がこの寮から、授業を受ける為に登校する事はない。
彼女の肉体には、邪神の一部が封印されているらしい。
その影響で、彼女の肉体は麻痺し、自身の足で歩く事ができない。
その影響で、彼女の肉体は老化せず、食事も排泄も必要ない。
その影響で、彼女肉体には、邪神の一部である緑色の単眼がある。
魔夜が彼女について知っているのは、これくらいだ。

依代「あら、あなたは確か今の寮長さんでしたね?」

魔夜「寮長の青島魔夜です」

依代「今日はどうかされましたか?」

魔夜「実は金檻さんにお尋ねしたい事があります」

依代「あら、何でしょうか?」

魔夜は寮長日記の内容を依代に話した。

依代「その沼の蛙というのは、ナガアエさんの事ですね」

魔夜「ナガアエですか?」

依代「私の身体に封印されてる邪神さんは、シアエガといいます」
依代「ナガアエさんは、シアエガさんを崇拝している蛙さんですね」
依代「この時期になると、私を連れ出そうと、この寮にやって来るらしいです」
依代「この部屋に入る前に、先代の寮長さんたちに退治されてるようですが」
依代「とても臭い蛙さんのようなので、私も会うのは遠慮したいですね」

自分が怪物に狙われているというのに、依代はまるで他人事のように話す。
身体に邪神を封印すると、一体どんな精神状態になるのだろうか。

魔夜「ナガアエは、どんな手段でこの寮に侵入しようしますか?」

依代「私はこの部屋から出た事がないので、それは分かりませんね」

魔夜「確かに、それは失礼しました」

汚水桝にて
その場所は、鼻も曲がるような腐臭で満たされていた。
黄土色の壁から排水管が突き出し、汚水が流れ込んでいた。
汚物が浮遊する水面に、何かがゆっくりと浮上した。
それは、黄色の液体で、意思があるかのように水面を移動する。
そして、汚水の流れに逆らうように、排水管を上って行った。

屋上にて
残暑が厳しい、放課後の学園の屋上。

パッパッパーラ、パッパッパーラ、パッパッパーラ♪

勇ましいトランペットの音色が響く。

柘榴夏音(ざくろ・なつね)

吹奏楽部に所属する、2年生の女子学生だ。

夏音「はぁ…」

夏音はトランペットの演奏を止め、大きな溜息を一つ吐く。
吹奏楽コンクールのレギュラーから、外されてしまった。
争っていた1年生の演奏技術は圧倒的で、ぐうの音も出ない。

夏音「はぁ…」

夏音はもう一度大きな溜息を吐いた。

夏音「もう、何なのあの1年生!」
夏音「プロの奏者の個人指導でも受けてるの?」

自分の実力への嘆きが、徐々に1年生への憎しみへと変わる。
機会があれば、あの1年生をイジメてやろうか。
そんなどす黒い感情が、夏音の中で膨らんでいく。

夏音「!」

突然の尿意で、夏音の憎悪の感情が一気に冷める。

夏音「はぁ…」

夏音は再び大きな溜息を吐く。
それが捨て台詞なのか、夏音は屋上を後にした。

トイレにて
夏音は1階のトイレに入った。
屋上からは、3階のトイレが一番近い。
しかし、夏音はあえて1階のトイレに入った。
あの1年生の教室に、後で行くつもりだからだ。
放課後の1階のトイレには、誰の姿もない。
そこは、不気味さを感じる空間となっていた。
夏音は、トイレの一番の奥の扉を開き中に入る。

夏音「ちょっと!」

夏音は便器を見て、怒りの声を上げた。
便器の中の水が、黄色に染まっている。

夏音「ちゃんと、流しなさいよ!」

夏音は、便器レバーを引いて水を流そうと身を屈める。
その瞬間、黄色の液体が弾けて、夏音の顔に掛かった。

夏音「きゃあ!」

夏音は顔を両手で押さえ、その場にしゃがみ込む。

夏音「なっ、何なのこれ!」

夏音は黄色の液体を拭おうと、両手で顔を擦る。
しかし、黄色の液体は、夏音の鼻と口から中へと潜り込む。

夏音「ごほっ、ごほっ、ごほっ!」

夏音は凄まじい腐敗臭に、顔を歪めて咳き込む。

夏音「……ごほっ…ごほっ…ごほっ……」
夏音「……ごほっ…ごほっ……」
夏音「……ごほっ……」

暫く咳き込み続けると、夏音は急に沈黙する。

夏音「………………………………」

しゃがんでいた夏音が、ゆらりと立ち上がる。
その瞳は虚ろで、焦点が定まっていない。

夏音「………………………………」

夏音はぎこちない動きで扉を開ける。
そして、ふらつく足取りで、トイレから立ち去った。

沼地にて
そこは、沼地だった。
沼地の背景には、住宅街が霞んで見える。
浮草だらけの沼の水は濁り、腐臭が漂っている。
その沼には、住宅街からの汚水が流れ込んでいた。
もう日が暮れて、沼には臭気を孕んだ靄が漂っている。
そんな沼地に、ふらふらと近づく人影がある。

夏音「えっ?」

夏音は、眠りから醒めたように意識を取り戻す。

夏音「ここは、どこ?」

霧の中を彷徨う悪夢を見ていた気がする。
気が付くと、見知らぬ場所に立っていた。

夏音「沼地?」

夏音は漂う臭気に顔をしかめながら、沼を見る。

夏音「うっ!」

夏音は猛烈な尿意を感じ、足をもじもじさせる。

夏音「…誰も…いない…?」

夏音は沼の周囲を見渡すが、夜の沼には誰の姿もない。

夏音「もう、限界!」

夏音は制服のスカートの中に両手を差し込む。
ショーツを膝元まで下ろすと、その場にしゃがみ込む。
夏音の尿道口から、黄金水が勢いよく噴き出る。

じょろじょろじょろ

沼地の湿気のある地面に、夏音の尿が水溜りを作る。

夏音「ふぅ…」

尿意からの解放に、夏音の顔も緩む。

じょろじょろじょろ

膀胱に、かなりの量を溜め込んでいたのだろうか。
放尿が中々終わらず、夏音の顔に焦りが浮かぶ。
見知らぬ沼での放尿に、羞恥と罪悪感が混じり焦りに変わる。
一刻も早く、この気味が悪い沼から立ち去りたい。

どぷん

夏音の背後の沼で、不快な水音がした。
同時に、夏音の両腕に激痛が走る。

夏音「きゃあああ!」

夏音はしゃがんだまま、両手を上げて万歳をする。
夏音の両手首を、鋭い鉤爪が貫通している。
それにより、夏音の両腕が吊り上げられているのだ。
不思議な事に、貫通した部分から出血はしていない。

夏音「いゃあああ!」

夏音の背後には、巨大なガマガエルのような怪物の姿がある。
その皮膚はぬらぬらとてかり、粘液を滴らせている。
円盤状の頭にある上向きの目が、せわしなく動いている。
脇腹から突き出た四本の細長い腕には、鋭い一本の鉤爪が付いている。
下半身の貧弱な尻尾と後ろ足は、部位として機能しているのか疑問だ。
二本の鉤爪が、夏音の制服の胸元を切り裂き、乳房が剥き出しになる。
その乳房に、二本の鉤爪がぶすりと突き刺さる。

夏音「いぎぃいいい!」

夏音は胸部の激痛に身を震わせる。
しかし、乳房から血は流れ出ない。
怪物の股間にある、イボだらけの肉棒が勃起する。
その肉棒が、夏音の丸出しの淫穴へと突き入れられる。

夏音「ひぎぃいいい!」

夏音は下腹部の激痛で身をよじる。
夏音の膣口に、極太のゴーヤのような肉棒が入り込む。
夏音は処女だったが、破瓜による出血はない。

夏音「…だっ…だれか…たす…け…て…」

夏音は苦痛に顔を歪めながら、誰もいない沼地で助けを求める。
その口の中に、怪物の伸縮自在の舌が入り込む。

夏音「…んんぐっ…ううぐっ…んんぐっ…ううぐっ…」

口を塞がれ、夏音は息苦しさでもがき苦しむ。

夏音「んっぐううう!」

夏音は、背中を火傷するような激しい痛みにのけ反る。
怪物の肉体が、どんどん夏音の肉体へと入り込む。
それは、二つの肉塊が融合する状態に近い。
やがて、怪物の肉体は消滅し、夏音はその場に倒れた。

夏音「…………………………」

地面に伏した夏音の身体が、びくっびくっと痙攣する。

夏音「…………………………」

夏音は操り人形のように、のっそりと立ち上がる。

夏音「…………………………」

夏音は動作を確認するように、自分の両腕を動かす。
制服の上着を引き下げ、剥き出しの乳房を隠す。

夏音「…………………………」

夏音は両手を伸ばし、身を前に屈める。
膝元のショーツを掴み、腰元まで引き上げ陰部を隠す。

夏音「…………………………」

夏音は、放尿した黄金色の水溜りに右手をかざす。
地面の水溜りが弾け、夏音の右手へと吸収される。

夏音「…………………………」

夏音は口元に邪悪な笑みを浮かべた。

寮長日記6[沼女・中編]

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