クリスマスSS更新【訳ありハイスペックヒモ男、拾いました。】
『訳ありハイスペックヒモ男、拾いました。』より
クリスマスSS🎄🎁
※Twitter(X)にて更新したものと同じです。
※ボーナストラックのお話から数ヶ月、あなたとイツキの同棲生活がスタート。初めて迎えるクリスマスのお話💚
12月も中盤。
街はクリスマスでいっぱいの頃。
2人のお家で。
※本編(おまけ)のちょっとしたネタバレ表現有り※
『24日、めちゃくちゃ寒いっぽい』
クリスマス間近。有りきたりではあるけれど、2人でイルミネーションを見に行こうと計画を経てていた。居間のソファに並んで、スマホを操作してる樹季。
『面倒くさがらないでちゃんと1番暖かい上着出してね。仕事行く時に着てる短いやつじゃなくて、長いコート』
私の少しズボラな性格を熟知している彼は、同棲を始めてからもヒモ生活の時と変わらず世話を焼いてくれている。
でも前と違うのは、樹季の気遣いが嬉しくて面倒くさがらなくなった。
一昔前だと、暖かい上着をタンスから引っ張り出す動作すら面倒くさがって、会社の往復だけだしと丈の短いコートで寒さに震えながら冬を越しかねない。
『あのさ……それで、ひとつお願いがあって』
少し言いにくそうにしてる樹季だけど、一瞬で察知した。これはえっちなお願いをしてくる時の顔だ、と。
『これ、着てほしいんだけど!』
樹季が見せてきたのは、スマホ画面に映る、某大手通販サイトの際どいサンタコス。
『……だめ? ……あ、れ、引いた??だよね!ごめん!』
際どいっていうか、何かもう、色々見えちゃってる、というか元から隠す気が無いと言うか、この場合どう表現するのが正解なんだろう。
『今のやっぱ無しで、聞かなかったことに……』
少し間をあけて、「別に良いけど……。」と答えた声が、自分でもびっくりするくらい消え入りそうになってしまった。
何で返事がワンテンポ遅れてしまったかと言うと、一瞬で想像してしまったからだ。
大事なところが丸出しのサンタコス姿を見て大興奮するであろう樹季に、
隅々まで食べ尽くされてしまう、自分を。
『え!?いいの!?本当に??やったー!うわぁーーーありがとう!嬉しい〜!よし、今すぐ買おう。大丈夫、心配しなくてもアマ○ラだから明日届くよ!』
いや。クリスマスまでにちゃんと届くかなぁなんて、一言も口に出して言ってないんだけど。
結構ギリだし、届かなかったら寂しいかも。と思ってしまっていたのは認める。
何で心の声がバレているのか。
『このさ、全然隠す気無いくせにモコモコなとこが可愛いなって思うんだけど』
文章に書き出したら語尾に音符マークが付くであろう程に、意気揚々と衣装の良きポイントを語り出す。
そんな樹季を見て、想像しただけで、もう、疼いてる。
さすがに、これでムラムラするなんて性欲強すぎだなって思う、けど……。
『……ねぇ、ごめん。想像してたら、ムラムラしてきちゃった』
ほら、来た。
私たちは、どうやら似た者同士みたい。
『……えっちしたい』
何も言わず樹季に抱きついたら、間髪入れずに頭を引き寄せられて、気付いた時にはもう舌が絡み合っていた。
『ちゅっ……ん、はぁ、ちゅ、っちゅ……んっ』
樹季の興奮した息が漏れ出している、お腹に硬いものをわざと押し当てながら、どんどん深くなっていく。
唇を離すと、ベッドに押し倒されて、また求め合う。
それを合図に、今日も今日とてきっとクリスマスにも負けないであろう激しい営みが始まろうとしていた。
これが、樹季との日常。
少し(?)えっちな、いちゃいちゃ同棲生活はまだまだ始まったばかり。
Fin
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