pixivFANBOX時代からやっている企画、若村研究室ですが、第何回までやったか覚えていないので、いったんリセットして、新・若村研究室として第一回からやることにしました。
この企画は、DazStudioでいろいろ試行錯誤や実験的なことをやってみて、あわよくば新たなノウハウやテクニックを習得してやろうというものです。
今回のテーマは「風」です。
現在のDazStudio(v4.21)には物理演算エンジンとしてdForceというものが搭載されています。物理演算によってポーズに応じた服の変形などをシミュレートし、よりリアルで自然な出来上がりにする機能です。
このdForceに関連して、dForce Wind Nodeというオブジェクトがあります。メニューから簡単にシーン内に追加できるのですが、これは何かというと、dForceシミュレーションのときに風の影響をシミュレートしてくれるものなのです。
今までその存在は知っていたのですが、使ったことがありませんでした。
そこで、今回、どんなふうに使うのか、どんな感じの効果が出るのか、試してみることにしました。
まずフィギュアにdForce対応の服を着せ、服にdForce Dynamic Surface(動的表面)を設定、体にはdForce Static Surface(静的表面)を設定します。髪もなびかせてみたいので、髪にもDynamic Surfaceを設定します。
そしてdForce Wind Nodeを設置し、パラメータを適当に調整してdForceシミュレーションを開始。
しかしいきなり服爆発(dForceあるある)。何度か調整と試行を繰り返していって、爆発しない風力のしきい値をだいたい把握。
その状態で出力したものが、こんな感じになりました。
斜め前からの風によって、体に服が貼り付いて食い込んでる感じなのがわかるかと思います。なんか思ってたのとちょっと違う…。
もうちょっとこうめくれ上がるとかなびく感じかなと思ったんですが。
でもこれ以上風力を強くすると爆発してしまうので、これが限界なんですよね。
うーん。
それと、髪が全然動いてないんですよね。なんでかよくわからないけど…。
そこで、髪じたいのmorphで風になびいてる感を出してみたらこんなふうになりました。
これでだいぶ風を感じられる仕上がりになったと思います。
やっぱりdForceって難しいなぁ。