『保健室で休んでたら後輩に後輩と間違われて連絡先渡されたとき』

失礼しまーす。絆創膏貰いに来ましたー
ん？　先生いないんすかー？
まあ絆創膏くらい勝手にもらいますよ
あー。貼りにくいな。ねえ、絆創膏貼るの手伝ってくんない？
肘と膝と……あーなんか、肩も痛いな……これだから体育は……
湿布も貼るか。
ねえ、湿布も貼ってもらえる？　ありがと。右肩に貼って
貼りにくかったらブラ紐ずらして良いから
冷たッ！
はは。謝んなよ。貼ってくれてありがとう。何組？
３組……？　え？　アタシも３組だけど……？　あ、１年？
３……年？　え、はぁ！　せ、先輩！？　うわ、同学年か後輩かと思ってた……っす
すんませんでした！　先輩になんか先輩面しちゃって！
お詫びに何でも言うこと聞くっす！
いえ、先輩が良くても！　私の気が済まないっす！
あ！　こんなときに予鈴！？
じゃ、じゃあ、先輩、連絡先渡すんで、困ったときは連絡ください！
先輩！　絶対連絡くださいよ……！

『一見そうは見えないけどお姉ちゃん大好き妹　ゲーム編』

お姉ちゃん弱ーい
妹に負けて恥ずかしくないのー？
あれーそういえば、お姉ちゃんて私に勝てたことないよね？
情けなーいの
でーも、妹の私はとーっても優しいから、もう一回チャンス上げちゃうー
今度こそ、勝ってよね

え、嘘……なんで？　お姉ちゃんなんで、そんな……？
だって今までこんな……
まさか、今までわざと負けてたって事……？
お姉ちゃん……そんなの、そんなの……
お姉ちゃんだーいすき！
妹のためにわざと負けてくれるなんてお姉ちゃんの鑑じゃん！
ねぇねぇ！　みんなに自慢して良い！
妹のために２５６回ゲームで負けてくれてたお姉ちゃん！
普通ブチギレてこんな回数まで負けられないよ！
もうお姉ちゃん私を喜ばせるためにこんなに負けてくれてたなんて
健気で可愛い！
お姉ちゃんだーいすき！
ねぇねぇ！　もう一回私を倒してよ！
今度はマリカね！

『ちょい不良の先輩に好きがバレたとき』

へー？　アンタ、アタシのこと好きなんだって？
そんなに怖がるなよ。　
アタシのこと好きなんでしょ？
ひょっとして憧れだけにしたかったタイプ？
アンタ、他に好きな人いる？
いない？　アタシ一筋なんだ？
あはは！　ならさ、見せてよ。
アタシ一筋で好きって証拠を。
ちなみに脱ぐとか接触するのは禁止だから。
あー、好きって言うのも禁止にしようか。
さあ、アタシに好きを伝えられるかなって……。
え、は、泣いてる……？
ちょっとまだ始まってないっての！？
全く、こんなに繊細な子がなんでアタシなんか好きになるかな？
しょうがないな。これ特別だから。
前髪、ちょっと上げるよ。

チュッ(キス音)

アタシも言い過ぎたから、今はこれで勘弁な。
ま、次泣いたらデコピンだけどな！
アタシのキスは安く無いからな、その分働いてもらうよ！
よし、メロンパン買ってこい！

『憧れの先輩にふざけて壁ドンされる小柄な後輩』

先輩　んー……
後輩　何ですか？
先輩　壁に背中くっつけて。身長測るみたいな感じで。
後輩　こうですか？

ドンッ

後輩　え！？　ちょ、先輩！？
先輩　おお、これが壁ドンか。
後輩　するなら言ってください！
先輩　え、これって許可いるの？
後輩　言わないとびっくりするじゃないですか！
先輩　しかし、キミは本当に小さいな。
後輩　先輩が大きいだけです……
先輩　傷つくこと言うなよ。
後輩　私も傷つきましたよ！
先輩　でも今はこの身長差に感謝だな。
こうして私の影に入っているキミを見ていると独占している気分になる。
後輩　独占って……そんな。んッ……
先輩　これが顎クイというやつだな。
後輩　先輩……。
先輩　目、閉じて。
後輩　その、私……。
先輩　閉じて。
後輩　はい……。
先輩　なるほど、これがキミのキス待ち顔か。
後輩　もう、先輩ー！
先輩　良いじゃないか！　私以外に見せる相手いないだろ？
後輩　そ、それどういう意味です！？
先輩　言葉通りに受け取ってくれたまえ。
後輩　なら、先輩のキス待ち顔も見せてくださ……
先輩　おっと、予鈴だ。早く行かないと遅れるぞ、後輩ちゃん。
後輩　……先輩のばか。