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二つのトイレで苦労も二倍だな

トラバリー王国を乗っ取った魔王は、
反乱を起こす者たちが拠点としていた町のトイレに魔物を放ちました。
その結果、町中のトイレというトイレは強力な魔物に占拠され、
誰もトイレに近づくことはできなくなったのです。

しかし、人は生きている限り、
どうしても排泄という行為をしなければなりません。
そのため、トイレを奪われた人々は
町の至る所で用を足すようになりました。

やがて町のそこかしこに糞尿がまき散らされることになりました。
すると、町そのものが大きな肥溜めとなり、強烈な悪臭を放ち、
排泄物を媒介に繁殖した菌が蔓延し疫病を流行らせました。

こうして、糞尿によって穢れていった町を
人々は『腐街(ふがい)』と呼びました。
腐街と化した町には、もはや人は住むことができず、
トイレが無事である町に移住することを余儀なくされたのです。


人々が魔王に抵抗することを止めてしまったのは、
このようにトイレを奪われ、町が腐敗していくことを恐れているからです。

逆に言えば、レジスタンスが勢力を取り戻し、
魔王へ対抗するためには、
こうして腐街となった町を取り戻す必要があるのです。


では、腐街を元へ戻すにはどうしたら良いか。
それは言うまでも無く、奪われてしまったトイレを取り戻すことです。

各町には、公衆トイレが存在しますが、
公衆トイレの入り口には不思議な結界が張られ、
中へ入ることはできません。

公衆トイレの中へ入るには、
まずこの結界に魔力を与えている魔物を倒す必要があります。

町には宿屋など、公衆トイレ以外にもトイレが存在する建物があります。
これらのトイレにも、そのトイレを支配している魔物がおり、
こいつらが公衆トイレの結界へ魔力を送っているのです。

つまり、まずは公衆トイレ以外のトイレを巡り、
そこを占拠する魔物を片っ端から倒していく必要があるのです。

魔物を倒すことができれば、結界が消え、
公衆トイレの中へ入れるようになります。
後は公衆トイレに巣くう魔物を倒さねばならないのですが……。


なんと、公衆トイレの中は異空間……
いわゆる、『ダンジョン』になっています。
そう……このゲームにおけるダンジョンは、トイレなのです。

ダンジョンと化したトイレの中を進むと、
ぽつんと置かれた便器が見つかります。
ここにもトイレを占拠している魔物がいますので、
こいつを倒す必要があります。


ちなみに、先ほどは男子トイレの方に入りましたが、
女子トイレは女子トイレで別の入り口になっています。
試しに女子トイレの方に入ってみると、男子トイレとは似ているけれど、
また少し違ったダンジョンになっています。

男子トイレと女子トイレのダンジョンは、密接な関係になっており、
片方のダンジョンで起こしたアクションが、
もう片方のダンジョンに影響を与えることがあり、
これが、ダンジョンを攻略する上でのギミックにもなっています。

余談ですが、往々にして『おしっこ』が
ギミックや謎解きの鍵になることが多いです。


話を戻すと、男子トイレと女子トイレを行き来しながら、
ダンジョンの攻略を進める必要があるのです。

そして、このダンジョンに存在する全てのトイレを開放すれば、
晴れて腐街を取り戻すことができます。


一体、最後の砦……いや、最後のトイレには
どんな魔物が潜んでいるのやら……。

尿意転送殺人事件

前2回がシステムの話だったので、今回は少し物語の方の話をしましょう。


この物語が大きく動き出すキッカケは、
レジスタンスのリーダーであるティアラと、
魔王が唯一恐れているという少女、アリスの出会いでした。
ですが、物語自体はこの時から4年ほど前、既に始まっていたのです。


トラバリー歴1984年の8月。
激しい夕立の降りしきったその日、
城下町の裁判所でとある殺人事件の公判が開かれました。

この裁判で扱われた事件は、
後に『尿意転送殺人事件』と呼ばれるようになりました。


この事件の被害者は、優秀な魔道士を排出する名門として名高い、
ファートス魔法学園に通う一人の女生徒でした。
彼女の遺体は、学園寮のトイレの個室で発見されました。

そして、この女生徒を殺害した犯人として逮捕されたのは、
同じ学園に通う『アリス』という少女だったのです。

被害者が死ぬ直前、アリスは被害者の少女と共に、
校舎の外で会っていました。
そのとき、アリスは尿意転送の魔法を使い、
相手の少女に尿意を植え付けたのです。

突然、強烈な尿意に襲われた彼女はいきなりのことに困惑しました。
そしてアリスは、抵抗できなくなった相手に対し、
手に持ったナイフで襲いかかったのです。

ナイフで切りつけられた被害者は命からがら逃げ出し、
寮のトイレへと逃げ込みました。
一方のアリスは、魔法学園の学園長であるフローラに取り押さえられ、
そのまま逮捕される事となったのです。

以上のことから、アリスは現行犯として逮捕されたのです。


この裁判を担当した検察官は、ヴァルキュリア部隊の隊長、リリアでした。
彼女は尿意転送魔法が、相手の抵抗力を奪いとる危険な魔法であり、
それを扱うアリスは、この国にとって大きな脅威になりうるとし、
『死刑』を求刑しました。


現行犯である以上、もはや言い逃れなどできるはずもなく、
紛れもなくアリスは犯人だったのです。
ですが、このような状況においてもアリスは、
被害者を殺したのは自分ではない、と主張しました。

そんなアリスの言葉を聞き入れる者はおらず、
このまま彼女は死刑となる……誰しもがそう思っていました。
しかしタダ一人、アリスの弁護士だけが無実を訴えたのです。


この事件の裁判を担当した弁護士は、コドーという
この国でもっとも優秀、且つ狡猾な弁護士と呼ばれている人物でした。


アリスの有罪を誰一人として疑わなかったにもかかわらず、
この裁判はコドーという一人の人間によって、
大きくかき乱されることになります。


アリスは本当に無実なのか?
だとしたら、一体この事件の犯人は誰だったのか?


様々な謎が渦を巻き、単純だった筈の事件はいつしかその姿を変えました。
そして、裁判が進むにつれ事件の裏に見え隠れする巨大な権力と陰謀……。

これらの謎が、やがて起こる大いなる戦争……
『Toilet Wars』へと続く序曲に過ぎないことを、
彼らはまだ、知るよしも無かったのです。


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尿意転送

今回はいよいよ、尿意転送についての説明です。
ええもう、これがやりたいが為にRPG作ったようなもんです、はい。


キャラ紹介の部分でも触れましたが、
尿意転送を使うことができるのはアリスだけです。

戦闘中に魔法から、尿意転送を選ぶことで
尿意転送魔法を発動することができます。


余談ですが、各キャラクターは現在装備している魔導書に
記されている魔法のみ使用する事ができます。
例えば、炎の魔導書を装備すれば、
炎関連の魔法がつかえる、みたいな感じです。

そのため、レベルアップによる魔法の習得は一切ありません。
裏を返せば、最初から最上位の魔法までをも扱うことができます。

そのため、キャラクターごとの尿意と相談しつつ、
どのタイミングで上位魔法を主体に使っていくのかなどは、
プレイヤーの判断に委ねられます。


尿意転送魔法が扱えるのは「アリスの魔導書」と呼ばれる魔導書で、
これを装備できるのはアリスのみです。

ちなみに魔導書は戦闘中もターン消費なしで入れ替えることができるので、
戦況に応じて魔導書は使い分けましょう。


話を戻しまして、尿意転送が発動しても、
いきなり尿意が敵に転送されるわけではありません。
まず最初に、5秒のカウントがとられます。

この5秒のカウントの間に決定キー(Zキー)を連打することで、
その連打回数に応じた尿意が敵に転送されます。

1回の押下によって転送される尿意の量は、アリスの現在のHPの量に依ります。
アリスのHPが多ければ多いほど、一度に転送される尿意の量は増えます。
つまり、アリスを守りながら戦わないと尿意転送が不利になるということです。

そして見事、相手の膀胱容量を上回る尿意を転送できれば、
相手はその場でおもらしし、抵抗力を失います。

ちなみに尿意転送は、説明文にもあるように、
味方全員の尿意が一体の敵に転送されます。
この例で言うと、アリスとティアラの尿意が同時に
クロリア一人へ転送されることになります。



以上が、尿意転送の流れになります。
ここからは尿意転送の注意事項について述べましょう。

まず、この魔法はあくまで「尿意転送」です。
そのため、無限に尿意を沸かせる魔法ではありません。

つまり、「今現時点で自分たちが我慢している尿意」以上の尿は転送できません。
どれだけキーを連打しても、アリス達の尿意が0になれば、
それ以上は転送されないのです。

相手を一気におもらしまで追い詰めるためには、
まず自分たちがギリギリまで尿意を我慢しないといけないのです。


当然、ギリギリまで我慢すると言うことは、
下手をすればそのまま、自分がおもらしをしてしまう可能性もあります。

尿意転送しようとした矢先、アリスが敵の攻撃によって戦闘不能になり、
尿意転送できないなんてこともあり得るわけですからね。


それともう一つ気をつけねばならないのは、
中途半端に尿意を転送してしまうことです。

前回の記事で、尿意が一定以上溜まると、
攻撃力と会心率が上がるという話をしました。
これは自分たちだけでなく、敵にも適用される話なのです。

つまり、おもらしさせられず、相手の尿意が75%以上になってしまった場合、
逆に相手の攻撃力がとんでもないことになるわけです。
そしてこちらは尿意が減っているので、逆に攻撃力も会心率も下がります。

ということは、おもらしさせることができれば一気にこっちが有利になりますが、
逆におもらしさせきれなかった場合、こちら側が不利になるのです。


相手がどれぐらいの尿意を我慢できるのか、
というのは見ただけでは分かりません。
なので、こちら側ができることは、
とにかくみんなでギリギリまでおしっこを我慢してから転送する、
これが基本中の基本になるのです。



以上が、尿意転送の注意事項です。
ある種諸刃の剣的な部分がありますが、
これを使いこなすことで、幾分戦闘は有利に進められるでしょう。

また、余談ですがおもらしをさせた相手を倒すと、
通常の3倍の経験値がもらえます。
そのため、尿意転送はレベル上げにも重宝したりします。



これで基本的に尿意転送の話は全部なのですが、最後にもう一つ。
アリスが尿意転送という恐ろしい魔法を使うことは、
敵側も重々に承知していることなのです。

なので、最初こそ相手をおもらしさせることは容易かも知れません。
しかし敵もいつかは、尿意転送に対し何らかの手を打ってきます。


それは、そう……おむつを穿いてくるということです。

おむつを穿いている相手は尿意転送でおもらしをさせても、
ただおむつを濡らすだけで、おもらしをした状態にはなりません。

しかし、如何におむつといえども、
おしっこを無限に吸収することはできません。
さすがに二回もおもらしをすれば、おしっこを吸収しきれず、
おしっこはおむつから溢れることでしょう。

ですが逆に言えば、おむつを穿いている相手は、
二度おもらしをさせる必要があるということになります。



これで、尿意転送に関するあらかたの話はできたかと思います。
次回は何の話をしましょうか……ちょっと考えておきますね。


では、今日はここまで。

尿意を上げて物理で殴れ

このゲームは一応、おしっこを扱うRPGなので尿意という概念があります。
現在の尿意はステータス画面で確認できます。
こんな感じですね。

HPの下に尿意のゲージがありますね。
これが満タンになるとおもらしをしてしまうと。

まあ、それは良いんですが……MP何処行ったよ?


そう、このゲームなんとMPが無いのです。
正確には、MPの代わりに尿意があるっていう感じですかね。

どういうことかというと、このゲームでは魔法を使うと尿意が増えます。
強い魔法であればあるほど、増える尿意の量は増加します。

一般的に魔法を使えば何かが減りますが、このゲームは逆に増えるのです。
つまり魔法を使いすぎるとおしっこが漏れてしまうということですね。


もちろん尿意ですので魔法を使っていなくても、
マップ上での時間経過や戦闘でのターン経過でも、少しずつ増えます。

MPであればアイテムを使ったり宿屋に泊まることで回復していきますが、
こちらは尿意なので、アイテムを使っても宿屋に泊まっても無くなりません。
当たり前ですが、おしっこしないかぎり尿意は無くならないのです。

まあ、裏を返せばおしっこさえできれば、魔法が使い放題とも言えます。


おしっこするには、一番ベストなのはもちろんトイレに行くことです。
ただ世界観の所で触れましたが、この世界のトイレは魔王に奪われたせいで、
人が住める町が減っています。
そのため、残された町に人口が集中する結果となりました。

そうすると何が起こるかというと、圧倒的なトイレ不足です。
なので、町でトイレに寄ろうとしてもこんな光景が日常茶飯事。

なので選択肢としては、駅のトイレを使うとか、
知り合いにトイレを貸してもらうとかになりますが、
場所が限定されているため、どこでも通用する手段ではありません。

町には「トイレ屋」と言って、有料でトイレ……
いや、正確にはトイレのようなものを貸してくれるお店があります。
どんなものかは、実際に行って見てみると良いでしょう。

どうしても我慢できないときは上記のお店にお金を払ってそこを利用するか、
あるいは道ばたでこっそりと用を足してしまうしかないでしょう。

スキル「お花摘み」で、その辺で用を足すことが可能。
ただし、さすがに町中とかでは使えません。
あと、まだ尿意に余裕がある場合も使えません。

ちなみにこのお花摘み、なんと戦闘中も使用可能。
戦闘中に使った場合は、その場でおしっこをするため、
おしっこが終わるまで行動不能、つまり一方的に攻撃されます。
それに耐え切れれば、おしっこが終わると同時に戦闘に戻ってきます。

そんなことより、他のスキルが気になるって?
まあ、それはまた追々説明しますよ……多分。


ちなみにその辺でしてしまうと、
みんな女の子なのでそれなりに羞恥心を感じてしまいます。
そして厄介なのは、羞恥心を感じる……つまり精神的な乱れがある状態では、
魔法が使えなくなると言うことです。

羞恥心は歩いたりなんだりして時間が過ぎれば克服できるでしょうが、
逆に言えば野ションをしてからしばらくは、一切の魔法が使えなくなります。
これはよく覚えておいた方が良いでしょう。


また、おもらしをしてしまった場合も同様に心が乱れるので魔法は使えません。
まあ、おもらしをした時のことは、またの機会に詳しく話しましょう。


とまあ、尿意の厄介な部分だけを書き連ねましたが、
実は尿意が上がることによるメリットも存在するのです。
寧ろ、この尿意を上手く利用しないと案外戦闘で躓くかも知れません……。

そのメリットとは、尿意がある割合を超えると、
急激に攻撃力と会心率(会心の一撃発生率)が上がるということです。
正確には尿意が50%を超えるとグンと上がり、
75%を超えるとさらにグンと上がります。

なので寧ろ尿意を全く感じていない時は、
なんだか弱く感じてくるかもしれません。
テストプレイしてても『魔法使いまくる→尿意50%になったら物理で殴る→尿意我慢できなくなってきたらトイレ行く→魔法t(ry』が主流になってます。
まさに、『尿意を上げて物理で殴れ』って感じです。

なので気がつくと、みんな常におしっこを我慢しながら戦っているという状況になりやすいです。


ただ、増えるのは攻撃力であって防御力は上がりません。
そのため受けるダメージは減らないので回復は必要です。
アイテムでもHPは回復できますが、基本は魔法での回復になります。
しかし、当然これも魔法なので尿意が上がります。

つまり、下手にパーティ全員の尿意を上げてると、いざHP回復しようとしたときに、
回復したいけど回復したらおもらししてしまう、
というジレンマに陥る場合もあります。

何にせよ、尿意は計画的にコントロールする必要があるということですね。


ちなみに、キャラクター達は尿意が50%および75%を超えた時は、
尿意をもよおした旨をつぶやくので、わかりやすくはなっているかと思います。

ただ上述の通り、うっかりおもらししてしまったり、
その辺でしてしまうと魔法が使えなくなるので、
この循環ができなくなります。


じゃあ、トイレ行けない時はどうしたら良いんだよ。
って話ですが、実はおしっこをする以外にも一つだけ尿意を下げる方法があります。

それがアリスだけが使える特別な魔法……『尿意転送』です。
対人にしか使えないという欠点こそありますが、
これがなかなか強烈な武器になるのです。
もちろん、『尿意転送』を使うには、それ相応のリスクもありますが……。


次回はこの尿意転送魔法について、詳しく説明していきましょう。

キャラ紹介2

今回は王国軍側のキャラクターの紹介です。
主人公達がレジスタンスである以上、
彼女たちはいわゆる敵という扱いになりますね。
(一人、ちょっと違うような人も居るけど・・・)


・セーラ

物語の舞台となる、トラバリー王国の王女様です。
お姫様なので、軍の一員とはちょっと違いますが、
一応王家に関わる人物ということで、ここで紹介します。

ちなみに今は魔王によって城内に幽閉されており、
いわゆるとらわれのお姫様ともいえる人物です。
そういう意味では、敵とは少し違いますね。

とても民のことを大切に思っており、
女神のような心優しき王女、果ては聖女とまで言う者まで現れるほど、
国民からも慕われています。

しかしとてもお体が弱いようで、寝込み続けることも多いそうです。
そして医者からは、余命はもってあと数年と宣告されています。

セーラ自身、その事実を知らされ酷くショックを受けていましたが、
周りに悲観した自分を見せないよう必死に務めており、
残された人生を精一杯生きようと努力している姿は、
また多くの人々を魅了しました。


それなのにも関わらず、突如現れた魔王に国を乗っ取られ、
彼女自身は狭い部屋に閉じ込められ……
自由を奪われた悲しみと、国民達を守れなかった不甲斐なさに、
胸が押しつぶされそうな思いをしながら日々を生きておられるのでしょう。

ある意味でこの物語は、彼女を救えるかどうかに掛かっている、
と言っても過言ではないほど重要な人物です。


そんなセーラ様ですが、意外な趣味というかなんというか……。
実は彼女は、大変なおトイレ好きとしても、そこそこ知られています。

寝ているか、入浴しているか、
食事をしている時以外はずっとトイレに居ると言われるほど、
一日のほとんどをトイレで過ごしているようです。

しかも城には彼女専用のトイレまであり、そこはトイレとは思えないほど、
非常にくつろげる空間なのだとか。

逆に言えばそれだけずっとトイレのことばかり考えているということで、
単刀直入に言えば、起きている間はずっと
トイレが不安でしょうがない性格らしいのです。

わずかにでも尿意を感じれば冷や汗を流すほどにおびえ、
そもそも尿意を感じていなくても尿意があるような感覚に苛まされ、
気がつくと、トイレに行かなきゃ、トイレに行かなきゃと焦るそうで。

結果として、トイレからあまり離れられなくなってしまい、
外出することはおろか、民の前に姿を現すこともかなりまれなのです。


一部では、この歳になっても未だおむつが
卒業できていないとも噂されているようです。
まあ、異常なほどトイレを不安がる彼女を見れば、
普段からおむつで過ごしているのも、なんとなく想像はできますが……。


・クロリア

見ての通りの獣っ娘です。
本来獣人は、人間の住んでいる場所では生きられないのですが、
どうも彼女は人間と獣人のハーフのようで、
そのためどちらの環境でも生きられる模様。


獣人は人間と比べて非常に長生きなようですが、
心身ともに成長自体はゆっくりのようで、
そのため王国軍の中で最年長でありつつ、
精神年齢は最も幼いという不思議なことになっています。

このトラバリー王国の姫君であるセーラ様のことをママと呼んで
とても慕っていますが、特に血のつながりはなく、
単純に甘えるためにそう呼んでいるよう。

そんなクロリアは名目上はセーラ様の護衛ということになっています。
が、結局護衛と称してセーラ様に甘えているばっかりなのが実情。

そもそも、セーラ様自身があまり外出しない人なので、
これといって危険な目に遭うことがほとんど無いのですが。


クロリアについては非常に謎が多く、
王国軍に属することになった経緯もヘンです。
なんというか……ある日突然、城の中庭にわいて出てきたので、
仕方なく育てることにした……というぐらいなので……。

まあ、もう少し正確に言うと、どうにもクロリアは元々、
城の中庭に封印されていたらしく、
それがなんかのキッカケで解けてしまったようなのです。

いつ、誰が、何の為に封印したのかは当然のこと、
どうして封印が解けたのかもよく分かりません。
クロリア自身も昔の記憶は無いようなので、知りようがありません。


ちなみにクロリアは、ゲーム中では尿意転送の
チュートリアル的な形で戦うことになるため、
栄えある(?)尿意転送魔法の犠牲者第一号となります。


・リリア

獣の次は巫女です。
もうこの軍、よく分かりません。

リリアは王国軍の中でも女性だけが所属する特殊部隊、
「ヴァルキュリア部隊」の隊長で、
剣の腕はとてつもなく強いようです。

最果ての田舎からポッと出てきた、いわゆる田舎者なので、
最初はバカにされていたようですが、そのあまりにも強すぎる剣技により、
あっという間にヴァルキュリア部隊の重鎮にまで上り詰めてしまった実力派です。

また、この世界における軍は現実世界で言う警察の役割も担います。
そのためリリアは司法という点においても重要な立ち位置にいるのです。

騎士としてその剣で悪と戦う事もあれば、
時には自ら法廷に立ち、罪人を裁くこともあります。


いわゆる軍人なので、雰囲気は堅苦しくしゃべり方も威圧的です。
しかし部下は大切にしているようで、下からはしっかりと慕われている様子。


そんなお堅いリリアですが、意外にも弱点があり……
お化けとか幽霊とか、そういうのがめちゃくちゃ怖いそうで。

そもそも、この世界の巫女は霊と交流する存在であり、
時には自らの身体に霊を降ろす霊媒も行うのですが……
にも関わらず、リリア自身は幽霊が苦手という不思議な欠点を持っているのです。


そういう欠点を持っているワケですから、
当然夜中に一人でトイレなんて行けたもんじゃありません。
かつてはリリアの上官であったティアラに泣きながらしがみついたり、
時には守るべき君主であるセーラ様に手を引かれながら、
トイレに付き添ってもらっていたようです。

ですが、ティアラはもう軍を抜けているし、セーラ様も今は囚われの身で、
自由には動き回れないし……
一体、今は誰がリリアのトイレに付き添っているのでしょうか?

案外、魔王が付き添っていたり……いや、ないか。


・エレン

エレンはトラバリー王城に勤めるメイド長です。
あくまでメイドなので、本来は軍の一員ではないのですが、
ティアラも一目置くぐらいには、戦闘力は高いようです。

メイドになる前は、王国軍の魔法研究所の所長だったらしく、
魔法の扱いにも相当長けている模様。

もちろん、メイドを束ねる長になるほどなので、
メイドとしても優秀なのは言うまでもありません。


と、一見完璧に思える彼女ですが、実はなんとも言えない問題人物で……
まあ一言で言うと、変態なのですよ。

部下のメイド達はもちろん、リリアやティアラにまでセクハラをし、
方々で呆れられています。
そもそも、ティアラに至っては、今は一応王国軍の敵なのですが、
エレンは知ったこっちゃないって感じです。

クロリアのことも甲斐甲斐しくお世話をしており、
クロリア自身はエレンにそこそこなついているのですが、
身体を洗ってあげたり、おむつを替えてあげたり……
見る人によっては、それすらも
自分の欲求を満たしているようにしか見えないとか。

ただ、さすがに君主であるセーラ様にはセクハラはしないなど、
しっかりと立場はわきまえている模様。

まあ、そりゃそうだ。


一方で、大の男嫌いでもあるようで、男は相手にしないどころか、
嫌みを言って遠ざけようとします。
何かよっぽど、男に酷い目に遭わされたのでしょうか……。

他にも、メイドの身分でありながら、国王に次ぐほどの権力を持っており、
大臣達でもエレンには逆らえないという噂もあり、
こう見えて案外、謎多き女性でもあるようです。


以上、キャラクター紹介でした。
他にも大小含め、色々なキャラが出てきますが、
それらはゲームの中で確かめてみてください。


次はそろそろシステム的な部分を公開していきましょうかね。

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