本作には「1次元」、「2次元」、「3次元」、……(中略)……、「10次元」、「11次元」という合計11種類の次元が登場します。次元ごとにそれぞれ異なる物理法則や世界観があります。順番に紹介していきます。ここに書かれた設定はあくまでも「てんたくるす☆うぃっちは元女子校生」の作中世界における設定であり、現実世界における1次元や4次元の特徴と同一ではないということに注意してください。数学や物理学などに詳しい人からすると「そんなわけないじゃん」とツッコまれそうなガバガバ設定。
より高位の次元の住人は、下位の次元における出来事を観測することができますが、その逆は不可能です。また、絵や文字といった手段を使えば、より下位の次元の出来事を改変することができます。
分かりやすく例えると、現実の世界(=3次元)にいるあなたが小説や漫画をかくことで、その小説や漫画の作中世界(=2次元)の登場人物の人生が規定されてしまう、というのと同じことです。その逆、つまり作中世界にいる人物が現実世界のあなたの人生を規定することは不可能ですよね。
同様に、3次元の住人の行動は4次元によって、4次元の住人の行動は5次元によって、5次元の住人の行動は6次元によって規定されます。
1次元
直線しか存在しない世界。平面や立体といった概念がそもそも存在しない。
2次元
みんな大好き2次元。説明不要かなと思います。あの2次元です。平面の世界であると同時に、本作の舞台となる中心的な場所でもあります。
3次元
僕やあなたの住んでいるこの世界のことです。立体の世界。
4次元
膨大な数の魑魅魍魎がうごめく、恐るべき百鬼夜行の世界です。この世界の住人は誰もが無条件に時間を自由に操ることができ、過去と未来を行き来することが可能です。そのため、タイムスリップ能力を上手く活用することで妖怪から逃げています。時間の世界。
5次元
直線、平面、立体、時間のみならずとうとう生死さえ自由に制御できるようになりました。生前の世界と死後の世界を自由に行き来することができ、幽体離脱も可能。
6次元
サメゾンビの世界。なぜかものすごくたくさんのサメゾンビがいて、人間に襲い掛かってきます。ふつうのサメが死亡してから24時間が経過するとサメゾンビになります。サメゾンビは空を飛ぶことができる上に、重力操作や念動力、未来予知、パイロキネシス、エレキネシス、透視能力、千里眼などといったさまざまな種類の超能力を駆使することができます。
7次元
3次元の世界に存在する極小の物質である素粒子の周りに、その素粒子よりもさらに小さなサイズの「ひも」が巻き付いています。このひものことを「7次元」と呼びます。極小ひもの世界。元ネタは超ひも理論。
8次元
自然の世界。夜間は巨大な人喰い植物が人間と恐竜を捕食し、昼は恐竜が人間と植物を捕食します。「朝」と「夕方」に関しては、人喰い植物も恐竜も寝静まっているので、人間が活動しやすい安全な時間帯となります。人々はおもに朝しか働きません。
9次元
文明の世界。ありとあらゆる種類の機械が豊富に存在している文明的な世界です。その反面、自然はほとんど残っていません。人喰いザメや人喰い植物のような危険な生物はいないものの、人間同士が光線銃を使って戦争を行うという荒廃した世界です。
10次元
巨大な世界。おおむね3次元の様子とそこまで変わりませんが、全ての物のサイズが大きいです。この世界においては、人間の平均身長が35メートル、ハツカネズミの体長が1.2メートル、シロナガスクジラの体長が400メートルあります。
11次元
天使や悪魔、堕天使、魔神などが住んでいる、神秘の世界です。