掌編企画「語る剣のヴァイスター」進捗その2
10月中には次のお知らせを、ということで末日です。
「良い知らせを伝えられたら良い」とか、
ライター的にちょっと「良い」が続いて気持ち悪い文章で
前回の記事を締めてしまい、モヤモヤしてたところもあったのですが、
ちゃんと良い知らせを持ってきました、というわけで・・・
体験版の範囲までシナリオの執筆が完了しました!!
とは言っても、シナリオはシナリオなので、
これです!ばばーん!!って見せられないのが残念です。
体験版の範囲で約1万4千字なので読み終わるまで約30分、
おそらくフルだと1時間くらいになりそうですね。
ただシナリオ書けました、だけだと寂しい感じもするので、
シナリオに関してどんなテーマで書いているかという話をすると、
今回は「空」というものをメインとして扱っています。
天空、空の青さ、みたいなものより、空っぽというか、
最近二次元ラッパーでもお馴染み、仏教用語で「空劫」、
中国のオープンワールドゲームや、
古戦場のゲームのボスでお馴染みの「アーカーシャ」、
ないし「虚空」のような「虚しさ」をテーマにしています。
個人的に「どうでもいいことはどうでもいいのか」
という気持ちがありまして、
長大な作品になると、後から作者が味付けをして、
過去のどうでもいいことに意味がもたらされる、
なんてこともあるでしょうが、
じゃあ、最初から短い物語の中で意味を全てに持たせて、
ギュッと凝縮してみてはどうかな、と。
でも意味を持たせたからといって、読み手側が気づくとは限らない。
気づかない人にも楽しい体験をしてもらえるような作りにもしたい。
そういう頑張りの「虚しさ」の肯定と否定というか、
もちろん作品の内容自体もそうなんですが、
主軸以外の部分にも今回はそこそこ気を遣って書いています。
また、UWSシリーズの大系としてはエピソード0、
タイトルは「ONCE」という部分にあたるお話になります。
「何がONCEやねん」という話ではありますが、
ひとつの意味としては「この物語はここで終わりだよ」
という意味での「ONCE」でありながらも、
「ONCE」なので他にも色々な意味を包括しています。
奇しくも、再び創作を始める、
まさに「ONCE」、もう一度みたいなタイミングになっているのは
何となく不思議な感じもしてしまいますけどね。
そんなわけでこの半年を振り返っても、
年中30℃超えの環境で力仕事をしたり、
作ってるゲームの主人公じゃないですが職を失ったり、
子供の頃に世話になった親戚が亡くなったりしまして、
肉体的にも精神的にもしんどい感じだったんですが、
遅々としながらも何とか続けてここまで漕ぎ着けた感じです。
・・・最後に愚痴じゃないですが。
こうやってヒイヒイ言いながら書いた3万文字程度の文章が、
1時間程度でサッと終わってしまうって考えると、
ちょっと複雑な感情を抱いてしまったりもしますね。