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2023年 04月の記事 (1)

荒神大助 2023/04/29 22:03

装天のグライガー、完全版リリースから10年経ちました

こんにちは、荒神大助です。

今月の記事のお時間ですよ!
月一回記事を更新しないと耐えられない身体になっちまったんだ!!

・・・とまあ、そんなハイテンションな感じでもないんですが、
作品を世に出すまでは、最低限ここを更新することが
責任だと思っているので、とりあえず・・・そんな感じです。

相変わらずロードマップ的なものを用意するとか言って
作品どころかそっちまで滞ってしまって申し訳ありません

お詫びというわけではないですが、
今回は若干ヴァイスターの続報も匂わせ程度に用意してます

後半は取り留めのない、ずっと考えてることとか。
・・・では行ってみよう!!

装天のグライガー、リリースから10周年でした

さてタイトルの通り、4月28日で私が個人で活動することになって
初めてリリースしたビジュアルノベル、
装天のグライガー」がDLsiteで公開されて10年でした。

3年前に公開停止とし、他サイトからも引き上げて、
無料版も半年前に公開停止にしてしまい、
プレイできないぞ、という環境にはなってしまっていますし、
何ならゲーム自体も現在の環境でも動くものの
絵的にも文章的にも拙いところもあったりしますが、
私としてはほぼ1人で完成まで作り上げた初めての作品なので
思い返すと感慨深いものがあります。

5年前にリマスター企画を立ち上げ
現在は他に注力するために作業休止中ですが、
シナリオ自体は書きあがっているぶん、
こちらの方を頑張った方が実績としては
皆さんに見せられるものがあるのではとの考えも
あったりなかったりするところではありますので、
一応いつかはやるという覚悟の上ではいる
頭のすみっこには置いておいてください。

語る剣のヴァイスター、体験版について

それで、お待たせしている語る剣のヴァイスター
予定通り掌編かつ安価な一発ネタなので、
体験版は本編に輪をかけた簡素なものにする予定でしたが、
色々考慮した結果、とあるおまけを付けることになりました

詳細は近くなるまで伏せておきますが、
古参は喜び庭駆けまわり新規は炬燵で丸くなれる
過去の清算というか、ひとつの区切りというか、
延期に延期を重ねたお詫びも兼ねて
そんなものを準備してるつもりでいます。

期待に沿えるかどうかはわかりませんが
その時が来て、アッと思っていただけたら、
感想等よろしくお願いします

ゲームの終点についての話

区切りといえば、前の記事でソシャゲ、ネトゲを色々辞めた、
みたいな話を書いたと思うんですけど、
ネットワーク更新型のゲームって終わりがない、
オチがないのが寂しいなって思ってたりします。

中国のソシャゲ会社、miHoYoのゲームなんかやってると
耳がタコになるくらい「終点」って言われるんですが、
まさにそれ

そういう話を書くと、
イベントシナリオには区切りがあるじゃないかとか、
ゲーム会社だって商売でやってんだからとか、
そもそもネットゲームってそういうもんだって
話になってしまう気もするんですけど、それとは別として。

オチがない話、決まってなさそうな話って、
漠然とした言い方で申し訳ないんですが、
何か雰囲気的に弱い気がするんですよね。

あらかじめ書いておくと、原神とか崩壊
オチを考えてないっていう批判的な話を書きたいんじゃなくて、
ここの会社のゲームは逆にそこはしっかりしてると思います。

結末が見たいから長大な物語に年単位で付き合う覚悟を
決めているユーザーもいるんじゃないでしょうか。

私がシナリオを書くときについて

・・・で、私ってケツとツカミから考えて話を書くようにしていて、
これって当時学生だった私に、知り合いの映画好きなおっさんが

ロードオブザリングは終わりまで書いたからこそ素晴らしい」

って話をしたところが切っ掛けなんですけど、
そのおっさんって続きものアンチみたいなところがあって、
そのときも何故1日も掛けて連作を観なきゃならねえんだ、とか言ってて。

そんなおっさんが完結したのをまとめて観た瞬間、
すごく目をキラッキラさせてそう言ったもんだから、
終わりがあるっていうのは本当に素晴らしい
手のひら返しさせるに値するものなんだって思ったんですよ。

芸術と経営の難しさ

それで話を戻すんですが、

当初の目標もろくに果たせてないけど、
 とりあえず強い奴倒してでっけえ花火上げたから第一部完!

みたいになってるネトゲのシナリオってめちゃくちゃ多いなって。

私も半分、シナリオを書き続けることが
生きるための言い訳みたいになってきてるところがあるんで、
あんまり強くは言えないんですけど、
ゲーム自体の延命のために何となく続いてるように
見せるだけの物語って、なんか薄っすら見えてしまうんですよね。

もはや物語のオチがガチャになってるまである、マジで。

最近はそういうゲームは減った気がしますけど、
誰がシナリオ書いてるのかもわからない、
関わってるスタッフの名前も出さなければ、イラストも買い切りで、
時給とかで考えたらブラック派遣会社より
悪いんじゃないかって状態って本当によくないと思って。

何年も前にSNSで交流のあった若手イラストレーターさんに
コミケで挨拶しに行ったとき、

「名義非公開の外注なんで大きい声では言えないんですけど、
 このタイトル画面のこのキャラ、僕が描いたんですよ!」

って、とある大手ゲーム会社の超有名版権ゲームの画面を出して
嬉しそうに言ってて衝撃を受けてしまいましたから。

知り合った別なイラストレーターさんは、
社員ではあったけど他人の絵柄でゲームのほぼ全キャラのイラストを
担当させられて使い潰されかけたりもしてましたし、
何もかもが物凄い勿体ないなって。

そもそもゲームのスタッフ名やエンディングなんて見ない
って言われてしまえばそれまでで、
それこそよく言う作品と作者は別の極致なのかなとも思うんですが、
こういう細かいところがだんだんクリエイター軽視
繋がってるんじゃないかなって感じます。

時代についていけてない自分

ゲームはやるけどシナリオ読まない、ゲーム自体も惰性、
ゲームやったようなフリして配信見ただけ、
みたいなの、私が時代についていけてないって
言われたらそうなのかもですけど、未だに引っ掛かりますし、
それがそういう時代を呼んでいるんじゃないだろうか、とも思ったり。

そんな時代の中で最近驚かされたのソシャゲがあやかしランブルで、
シナリオが一回の更新で一話完結、
テンポ感に起承転結やオチもばっちりな上に、
直近の第2部完でスタッフロールを流したんですよね。

結構な頻度で感動的な場面がやって来るのも特徴で、
近年、己の人生が身から出た錆の連続で泣いたことはありますが、
ゲームのシナリオだとあやかしランブル以外では
NIKKEのクリスマスイベントくらいでした。

しかも感極まるだけじゃなく、笑えたり熱くなったりもできますし、
18禁版もあるのでエッチでもある、バキ童曰くスーパーセックス

何年か前までやっていたグランブルーファンタジーなんかでは
専用のエンディングテーマとムービーなんかも流しつつ
第一部完とかやってた記憶がおぼろげにありますが、
天下のサイゲームスさんと違いますし、
エロソシャゲ界隈ってイラストレーターが自分から
敢えて別名義ですら非公開にしたり、
安く買い叩かれてSNSで愚痴ってるのが
散見される印象が以前からあったので
そんなにデカい会社でもないのに大したもんだと思いましたね。

さてさて、私は私より10年ぐらい前から
同人ビジュアルノベルでシナリオライターとして活動している先輩に

他所の作品について知ったように語った瞬間
 クリエイターはクリエイターじゃなくてただのオタクに堕ちる

みたいな説教をされたことがあるんですが、
すまん、我慢弱すぎてまた書いてしまった。

最近その方は商業デビューもしたような話も聞いたので、
たぶんこういう世界の片隅でぶつくさ言ってる私よりは
そちらの方が正しいのかもしれません。

でもまだ続くんじゃ・・・

ゲームの制約についての話

そんな感じで自制が効かなくなった私がするのも何なんですが、
次は制約の話です。

・・・といっても、オープンワールドより
昔のフィールドから町に切り替わるのが好き、
とかいう好みの話ではなく。

最近思うのは、やっぱりやりたいこと全部やるぞ、
という気持ちじゃいけないな、ということです。

こういう話を以前したら、さっきとは別のその道10年以上の先輩に

好きなようにやらないで妥協して何が同人作品だよ。
 全部盛らなきゃ後悔するだろ」

と説教されたことがあるんですけど、
やっぱり私がやりたいことっていうのは、敢えて削ぐことなんだなって。

もちろん竜頭蛇尾的な作品になってしまうのは、
上の終点の話でもある通り、やっちゃいけないと思うんですけど、
それとは別にシステム的、相互理解的なことで
盛り過ぎはよくないと思うんですよ。

わけわからんことはわけわからんのです

私の学生時代の友達なんかはたまに

「相手にやらせるには、相手が何をわかっているのか
 自分でも理解しておく必要がある」

っていう話をしていて、社会人になってから
私が面接官をやったりしてなるほどな、と思ったんですが・・・

なんちゃら構文」みたいになっちゃいますけど、
シナリオとかシステムも同じで、わけわからんこと
一気にやれって言われてもそれはわけわからないんですよ。

ちょっと否定的な話になってしまうので名前は出さないですが、
最近、昔よくプレイしていたソシャゲを作っていた会社が
流行りのゲームの要素全部盛りで、物語も導入に一時間くらいかかる、
みたいなゲームをリリースして批判されてたり、
好きなものを詰め込みまくった他所のインディーゲームが
いまいち受け入れられてなかったりするのを見ていると、
先輩ライターの言うことも正しいけれど、
どうなのかなって思うところもあります。

ちょっと上でmiHoYoの話を出したんで、
2時間くらいだけ触ってみた
崩壊スターレイルについて書くんですが、
このゲームもシステム自体はシンプルだけど、
シナリオが盛りに盛りまくってて
複雑怪奇になってる典型だと思っていたり。

何年か前に自分のゲームの主人公、
アヤメ・ブランディスのデザインを知った人から
「荒神大助はブローニャが好きそう」という思い込みで
崩壊3rdを薦められつつも、シナリオが難解そうだったし、
当時は洋ゲーに若干抵抗が強かったのもあって
結局は触らなかったのですが、
スタッフがエヴァ好きらしいとかいうのもあって
わざとそうしている側面もあるのか、
マジでちょっと本当によくわからないところが多いんですよね。

圧倒的なビジュアルセンスと音ハメで中和し切れてない、
私みたいなSF好きでも難解な会話に身構えてしまったり、
小難しい文字の羅列に目が滑ってしまうエゴ味があります。

ちなみにこちらが件のアヤメ・ブランディス。

この記事を書きながら言うほどそれっぽいか?と思いつつ
ガチャを回したらブローニャが出ました、やったぜ。

結構ハードなSFでもわかりやすい作品もある

それはさておき、SFアニメ調のストーリー重視のゲームというと
スターオーシャンゼノサーガが思い浮かぶのですが、
この2シリーズって小難しい部分はありつつも、
理解しなくていいけど名前程度は覚えておく必要があって
めちゃくちゃカッコいい名前の要素とか、
アイテムの説明を見ていると気になって
つい調べちゃう用語みたいなのの出し方が凄く上手かったと思います。

ヒルベルトエフェクトとかその筆頭じゃないでしょうか。

現代ってどうしても動画が主体なんで、
文字とかそういう部分っておざなりになりがちなのかな、
とも勘ぐっちゃったりします。

そんなのもあって、私個人の好みではありますけど、
後から自発的に調べてSF的にはこういう元ネタがあってとか、
現実でもこういう理論があるんだよって知ってもらう流れの方が、
私の好きなSF作品ではあるのかなぁと改めて感じました。

なお、最初の肌触りがあんま好みじゃなかっただけで、
1章からはとっつきやすい雰囲気も増えますし、
崩壊スターレイル自体は嫌いではないです。

今の世の中、大宇宙を舞台にしたSF作品って、
こういうアニメ調のゲームでは珍しいですからね。

オタクに堕ちる論を語った先輩もよく私の新作企画を見て
SFと百合は売れないのによく掛け合わせる気になった
みたいなことを言ってましたから、頑張ってほしいです。

また、スタートレックフェイザー
スターオーシャンフェイズガンになり、
フェイズガンが作中で光の勇者の武器と間違えられたのが、
めぐり巡ってブルーアーカイブ勇者を目指しているアリス
光の剣と称してレールガンをぶっ放すことに繋がっていると思うと
こういう国際交流みたいなのも悪くないもんだと思ったりしました。

今年は別方向のSFとして、アーマードコアの新作も出ますし、
SF好きの1人として、こういう作品が沢山出てくれることを祈ります。

結局は作者がどういう作品を作りたいか

話は戻りますが、1人にでも気に入った人間に届けば良いって
考え自体は悪くないですが、
私はそういうエゴの要素はある程度盛り込みつつ、
好きな人、嫌いな人、色んな人に触れてもらって
そこで感じたものを私にちょっとでも届けてもらって、
次の作品なり何なりに繋げる要素を得たいって
気持ちの方があるんですよね。

ツカミの話にも通じるんですが、
最序盤でふるいにかけるんじゃなくて、
ちょっと嫌いな部分はあるけど、続けてみようって
なるような作品を作りたい。

好きなものを盛り込みまくったゲームを作って
それが時代に刺さって色んな人に評価されまくっても、
次は同じものしか作れないし、
自分自身これ何か違うなって思い詰めてしまう気がします。

オチの時間

終点がどうだ、制約がどうだと書きましたが、
私としての今回のオチはやっぱり、
自分の人生が終わる前に、脳内に頭から尻までの
流れが出来ている作品は世に出してから終わりたい
そういうオチでこの世から去りたい、そんな感じですかね。

今回はシナリオの地の文が綺麗に書けなくて詰まっているところがあり、
ちょっとストレス解消みたいに色んな作品の名前を挙げつつ、
ダラダラ長文を書いてしまいました。

なげーよ!とか、それはちがうじゃん!とか思ってしまったら、
そこはゴメンナサイ。

最後まで読んでくれた方は、素直にありがとうございます。

どちらにせよ、いつまで読んでも見えないオチへの不満と、
書きたいだけ書くことへのしんどさ、わかっていただけたのではないかと。

終点制約の話でした。

欲張りな話ではありますが、どちらの人も、
どうか私の作品がリリースされましたらよろしくお願いします

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