キャラ紹介 アリス
- 名前
アリス
- 所属
ソニドーロ社
- 役職
一般兵卒(クローン兵)
- 概要
”サールスバイオテクニカ”の”攻性菌種”に対抗するため急遽開発された量産型クローン兵。
人間と比べ視聴覚や筋繊維が大幅に強化されており無痛処理のため、完全に壊れるまで戦闘を続ける。
一部機械化されておりモディファイアの挿入が可能、普段は皮膚の下に隠れているため見えないようだ。
必要最低限の感情も常用されている薬物の作用で排除されており、過酷な継続戦闘に耐えられる。
以上の点は”白の時代”より実践投入されていた”BTC型”と遜色ないが、特筆すべき点は対”攻性菌種”用に改良された免疫システムだった。
しかし”大繁茂”後、急速に進化を遂げた”攻性菌種”に致命的欠陥を突かれてしまう。
彼女たちは性刺激に対し極端な過敏反応を引き起こしたのだ、それこそ脳機能に障害が発生するほどに。
古来から兵士には戦地で暴力的な性行為を行うものもいるという、その末とも言える最先端兵器が性暴力により敗北するというのは何とも皮肉なものだ。
- 本編の個体
培養槽から出た彼女はインプットされた命令に基づき指揮官を探した。
しかし施設の中は極めて汚染が進んでおり、彼女以外の動くものと言えば機械と粘菌しかいなかった。
斃した粘菌の死骸を踏みにじり、彼女はそれでも前へと進む。
当たり前だ、彼女にはそれしか無かったのだから。
そして彼女は施設の最奥で冷凍睡眠された研究員を発見する。
無機質な表情、希薄な感情の中で彼女にふわりと浮かんだのは恐らく、”喜び”だった。