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エンジェルルシアの記事 (18)

アヤラスタ 2022/12/07 22:49

エンジェル・ルシア~怪獣島の無間地獄~ 第一章・握りつぶされる女神

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敗北し、力を失ったルシア。本来なら歯牙にもかけないハズの、力ばかりで愚鈍な怪獣になすすべなく握り潰されてしまう。

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アヤラスタ 2022/12/07 22:43

エンジェル・ルシア~怪獣島の無限地獄~ 序章・敗北の女神

 ソレは突然宇宙の彼方から現れた。

 巨大なUFOの集団。そこから放たれる宇宙怪獣・・・人類を守るため、多勢に無勢の戦いに身を投じたルシアは・・・

「うぁ・・・あぁぁぁぁぁぁ・・・っっ!!!」 

 全方位からあらゆる責めを受け、ただただ身悶え苦しむ事しか出来なかった。

 機械怪獣の破壊光線。DNA操作で生まれた昆虫怪獣の毒針。UFOから放たれるデスビーム・・・それらが一斉に赤い女神を襲い・・・最初は全身に・・・次第に弱点を暴かれ、その薄い胸を集中的に・・・人類の希望を責め蹂躙しつくした。

「あがっ・・・あぁぁぁぁ・・・ぅぁ・・・あぁぁぁぁあああ・・・」

 胸を反らせた艶めかしいシルエットが夕日に映る。その様子を、人類はただただ見つけることしか出来なかった。
 
 あまりの驚異の大きさに、国のトップが一切の抵抗をしようとしなかったのだ。出動しようとする特殊自衛隊は、政府からの命令で動員された警察によって完全に取り押さえられてしまった。

 あまりに早い動き・・・本間隊長が違和感に気が付いた時はもう遅かった。圧倒的な力を持つ異星人たちは数週間前から各国首脳に直にコンタクトを取り、全人類と引き換えにルシアを生贄に差し出すことを決めてしまったのだ。

『ザザザザーーーーー・・・ザ・・・ザザザザ・・・あ・・・これどのボタン押せばいいんですか?・・・え?もう放送されてるんですか?ちょっと早く言って下さいよ恥ずかしいじゃないですか!!』

 一番巨大なUFOから突然、声が流れてきた。

『えっと・・・メモがない・・・メモがない・・・あった!・・・ごほん!この星の守り人よ。無駄な抵抗はやめたまえ。もうこの星の住人は誰も君を助けてはくれないのだ。』

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 その声は、胸を押さえてうずくまるルシアに容赦なく降り注ぐ。

「んくっ・・・はぁ・・・はぁ・・・無駄な抵抗かどうかは・・・まだ分からないわ!」

 そう言ってルシアは光の刃を放った。

 スパン!!!

 それは一撃で数体の機械怪獣や昆虫怪獣を真っ二つにする。

「ぜはぁ・・・ぜはぁ・・・ぜはぁ・・・」

 苦しげに息をする彼女の胸元で、

 ピコンピコンピコン!!!

 オーヴが激しく鳴り響く。

 貴重なエナジーを使った渾身の一撃。だが、機械怪獣も昆虫怪獣も巨大UFOもまだ相当数残っている。

 しかもその上に・・・

 ボウ・・・

 天から幾筋も光が降りてきて、その光の中から怪獣達が・・・機械怪獣に昆虫怪獣・・・さらには新手のカエル型怪獣が・・・倒した数よりも多くの怪獣がぞろぞろ現れてしまう。

「ぅぁ・・・そ・・・そんな・・・」

 赤い女神の唇から、弱々しい声が漏れ出てしまう。

『これでも無駄じゃないと言うのかね?言っておくがここにあるだけが我々の全てではない。この星は無数の艦隊に取り囲まれているのだ。一つや二つ潰したところで、どうしようもないのだよ!!』

「くっ・・・それでも・・・私は・・・」

 ルシアはよろよろと立ち上がり、戦闘態勢をとる。

『なぜそうまでして立ち向かう?』

「はぁ・・・はぁ・・・愚問ね・・・この世界が・・・この世界に生きる人達が好き・・・だからよ・・・」

 ルシアの脳裏に浮かんだのはイノリやシュン・・・特殊自衛隊の仲間達の姿。いつもは一緒に戦ってくれるけれど・・・きっと何か事情があるのだろう。むしろこの絶望的な戦いに彼らを巻き込まなくて良かった・・・彼女は心の底からそう思った。

『愚かな・・・それだけの理由でか!?』

「十分すぎる理由でしょ。」

 必死に微笑むルシア。彼女の胸の内には、最後の瞬間まで戦い抜く決意の炎が灯っていた。きっともう自分は助からないだろう。でも、このカラダが少しでも動く限り、この意識がある限り、命を燃やし尽くして戦い抜いてやる・・・

 そんな彼女の決意を嘲笑うかのように、

 ボゥ・・・

 天から光が伸びてきて、ルシアを包んだ。

「な・・・なにこれ・・・あぁぁぁああああああ!!!」

 光の中で、彼女のカラダが大の字に開かれる。

「なっ・・・どうして・・・あ・・・あぁぁ・・・動けない・・・くっ・・・何を・・・」

『我々は臆病でな。ほんの少しの敗北の可能性も摘むことにしているのだよ。』

 光はルシアの四肢に絡みつき、光のリングを形作る。そのリングは彼女を拘束するだけでなく、

 バチ・・・バチバチバチ!!!

 電撃を放って囚われの戦士をいたぶり始める!!

「あぁぁぁ・・・・あぁぁああああああああああああああ!!!!!」

 悶え喘ぐ赤い女神に、侵略者は声をかける。

『苦しいだろう?貴様のエナジーを狂わせる電撃だ。』

「はぅ・・・ぅぅ・・・ぁぁぁ・・・くっ・・・これくらい・・・あぁぁあああああっっ・・・!!!」

『心配しなくてもよい。我々は貴様の命を奪うつもりは無い。一つ願いを聞いてさえしてくれれば、今すぐ責め苦から解放することを約束しよう。』

「あぅ・・・ど・・・どうせ・・・ろくなことじゃ・・・あぁぁぁああ・・・」

『その願いというのはだな、我々のブツ!・・・覇権・・・故に・・・我々・・・とな・・・あーーーー!!コード抜けてるじゃないですか!誰ですかコード踏んだの!!コード踏まないでって僕言いましたよね!!??え?なんですか?マイク?声?・・・あっ・・・フフフフフ・・・名もなき辺境の戦士よ。我々は銀河の覇権を握るべく日々戦っているのだ。故に名もなき辺境の戦士よ!我々の剣となれ!ともに覇道を歩もうではないか!!!』

「うくっ・・・ぁぁぁ・・・ば・・・馬鹿な事・・・言わないで・・・」

『拒絶が答えか。ならば苦しみ続けるがいい!!!』

 バリバリバリバリ!!!!

 電撃が激しくなり、

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 苦悶に悶えるルシアのカラダが弓を作る。

 さらに、

「ギギギギギギギギギギ!!!」

「ピコピコピコ・・・」

「ゲロゲロゲロ~~~~♪」

 多くの昆虫怪獣、機械怪獣、カエル型怪獣が彼女を取り囲み、

 一斉に胸に攻撃を放った!

「うぁぁぁ・・・くぁ・・・あぁぁぁああああ・・・っっ!!!」

『苦しめられているのに艶めかしい声を出す・・・まさかやられて感じているのではあるまいな?』

「うくっ・・・んくぁ・・・な・・・何をいって・・・あぁぁぁん・・・」

 毒針が、光線が、そしてカエル怪人の粘液が・・・責められてピンと立ったルシアの乳首に集中して放たれる。

「あぅ・・・んぁぁあああ・・・ゃめ・・・ぃぁぁぁぁあ・・・・」

 大の字に拘束された赤い女神の肉体が、ウネウネと妖艶にのたうっている。

 太陽はまさに落ち、彼女を漆黒の夜が呑み込もうとしていた。

「あぐ・・・あぁぁ・・・あぁぁああああああああ!!!!」

 ピコンピコンピコンピコン!!!

 激しく鳴り響く胸元のオーブに、UFOから放たれた様々なビームが襲い掛かる!

 熱光線、冷凍ビーム、岩をも砕くドリルビームに穴を穿つ高圧レーザー・・・

「あがっ・・・うぁ・・・あぁぁぁぁああああ・・・」

 カラダを突っ張らせるほどに、胸を、オーヴを差しだす形になってしまう。

『貴様が我らに忠誠を誓わぬ限り、永遠にこうして責め抜いてやろう!!!』

 異星人の声が高らかに響いた。

 その時、

 ボン!

 一機のUFOが爆発した。

『なになに?やだ怖い・・・なんすかこれマジやばくないですか?』

「ぐぎゃぁぁあああ!!!」

「ビロロロロロロ!!異常事態発生!異常事態は・・・」

 怪獣達が悲鳴を上げ、次々に爆発四散していく。

 カッ!!!

 UFOがライトで辺りを照らした。そこには、

「ルシアちゃん!!遅くなってごめん!!」

「もう大丈夫っす!俺らも一緒に戦います!!」

 宙を華麗に舞う数機の戦闘機があった。

 ダダダダダダダダダダダダ!!!

 精密射撃と呼んでも差し支えない機関銃が効率よくUFOを落としていく。

 若きエース、片桐シュンの戦闘機だ。

 ドガ―――ン!!!ドガ―――ン!!

 高威力のミサイルを大雑把に怪獣に当てて爆破していく。

 これは親友の雨宮イノリの戦闘機だ。

「イノリちゃん・・・シュン君・・・」

 チュン・・・チュンチュン!!

 数発の弾丸が、ルシアを拘束する光の拘束を破壊した。

「ルシアさん!ともに戦いましょう!」

 それは隊長・本間ユウダイが操縦する戦闘機だった。

「隊長・・・」

「今はもう、隊長でもなんでもないんですけどね。」

 無線を通じて、隊長の自嘲気味に笑う声が聞こえる。

「え?それは・・・」

「積もる話はあとにしましょう。今はとにかく、ここを生き延びましょう!!!」

「はい!!」

 UFOも怪獣も、倒しても倒しても次から次にやってくる。それはもとより無謀な戦いだった。

 だが彼らは戦い続け、

 そして・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

『地球の民よ。見るがいい。貴様を守り続けた戦士の末路を・・・』

 UFOの艦隊が悠々と空を飛ぶのを、人々はただ見ていることしか出来なかった。その一番巨大なUFOから伸びた光の鎖に、ズタボロになったルシアが吊るされていた。両手首を拘束され、力なくYの字になってうなだれた敗北の女神が・・・

 何も守れなかった・・・仲間達も・・・この星も・・・そして自分自身の尊厳をも・・・

 胸元のオーヴは完全に輝きを失い、一見すると完全に命の灯が消え去ったように見える。

 だが、

「う・・・ぅぁ・・・あぁぁぁ・・・」

 ルシアの唇からは、未だに弱々しい苦悶の声が漏れ続けている。

「なんという光景でしょうか・・・こんな・・・こんなことがあっていいのでしょうか・・・」

 女神の末路を映し続けるカメラの前で、女性キャスターが声を震わせる。

『安心するがよい。この戦士は殺さない。洗脳し改造し、我々の兵器として働いてもらうことになるだろう。その暁には、まずはこの星の全てを破壊させるところから始めるとしよう!!フハハハハハハハハ!!!・・・あ、先輩ダメっす!そのコード踏んだら。だからそのコード踏まないdブツ・・・!!』
 
 異星人の冷酷な宣告が、全世界に生中継された。

 絶望と悲しみが、この星を呑み込んだ。

 希望は全て潰えた・・・

 ・・・UFOの艦隊がとある無人島の上空に差し掛かった時の事だった。

「グギャァ!」

 けたたましい声が響き、空が何かに覆い尽くされた。

 ソレは怪鳥・・・飛行型の怪獣の群れだった。

『なんなんすかこれ!聞いて無いっすよ?あっマイク!・・・ふっふっふっふ・・・何が来ようと、我々の敵ではないわ!!』

 怪鳥の群れがUFOの艦隊に突撃し、激しい空中戦が始まった。

「ぅぁ・・・あぁぁ・・・」

 激しく揺れるルシアのカラダを、夥しい数の怪鳥がついばみ、爪で裂いていく。

「あぐっ!うぁ・・・あぁああああ!!!」

 ぐったりしていたルシアが、痛みに激しく悶え始める。

 怪鳥たちは彼女を助けに来たわけではない。この地球の守り人・赤い女神が無力化したことを知り、最高級の生きた玩具で遊ぼうと集ってきたのだ。

 この星に巣くう全ての飛行型の怪獣が続々と集まってくる。一方の異星人はルシアや特殊自衛隊達との戦いで実は戦力の大半を失っている。

 さらに、ルシアを狙うのは空の怪獣達だけではないのだ。

 シュルシュルシュルシュル!!!

 ナニカが地上から伸びてきて、UFOから吊り下げられているルシアに絡みつく。

 陸上型怪獣達の舌、蔦、触手が幾つも満身創痍の肢体に巻きついていく。

「うぁぁああ・・・あぁぁああああ!!!」

 エナジーが尽きた、守るモノのない無防備なカラダを締め上げられ、ルシアはイヤイヤと顔を振りながら悶え喘いだ。

『引っ張られてます!先輩引っ張られてますよ!!聞いてます?浮上!浮上してください!!早く!!あーーーーもう!!その緑のレバーを引くんですよ!!!』

 ブォン!

 ルシアを捕らえた巨大UFOが浮上しようとする。それに反して、地上の怪獣達はルシアを引きずり落そうとする。

 ギリギリ・・・ギリギリギリ・・・

 結果激しく締め上げられて、

「あぐっ・・・うぁぁあああああ!!!」

 女神の苦悶の声が響き渡る。

 その声に呼び寄せられて、海からもぞろぞろと怪獣が現れ始める。

 今この島は、世界中の怪獣が集まる怪獣島となったのだ!!

『レバー!!緑のレバー引いて!引いてるよ!もっと引くんですよ!うるさいな~~~じゃぁお前がやれよ!!あっバカ。先輩ダメじゃないですか手を放したら!誰が馬鹿だテメェ!!にゃーーん・・・あ、クロちゃんこっち来ちゃダメ!あ、そこに乗らないで!フシャーーー!!そこは自爆スイッチが・・・あっ・・・』

 ドゴーーーーン!!!

 ルシアを捕らえたUFOは、空中で突然謎の大爆発を起こした!!!

「ぅあ・・・ぁぁぁぁ・・・」

 吹き飛ばされ、木の葉のように舞いながら落ちていくルシア。

 その先には、世界中の怪獣が彼女を責め嬲ろうと集まってきている。

 もう戦う力も逃れる術も何もない。

 世界中の人々は、ルシアはもう完全敗北し死んでしまったと思っている。誰も彼女を助けに来てはくれない。

 これから彼女は、ありとあらゆる怪獣達に責め苛められることしか出来ないのだ!!!

 エンジェル・ルシア~怪獣島の無限地獄~

 救いは勿論、結末すら存在しない残酷で淫靡な物語が、今こうして始まった。

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アヤラスタ 2022/12/05 22:21

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アヤラスタ 2022/12/05 21:59

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アヤラスタ 2022/12/05 21:36

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