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【訳あり全体公開版】かるちゃあノベルpt3「ツインズピークス」第3話

【おことわり】このエピソードは本来有料公開版なのですが現在FANBOXでこの回を強○非公開とされてしまいましたので、あえてコチラでは無料全体公開とさせていただきました。お楽しみください。

「ただいまーっ!」
それは美香の声だった。

その声が終わらないうちから彼は私の口から肉棒を引き抜き急いでパンツを履き始めていた。私も我にかえり必死でそのあたりに投げ捨てられた衣類を探す。
玄関の靴に気付いたのだろうか?再び美香の声がする。
「あれーっ?タケル来てんのォ?」
焦ってスウェットを上げながら彼は答えた。
「お、おう!邪魔してるよ!」
その間に私はソファーを直し、不審な物を急いで片付けていたがもう絶対に間に合わない。玄関からリビングまでは仕切られてはいるがほんの数歩だ。
焦りと罪悪感と恐怖が私を支配していった。そのときだった。
「じゃあさーっタケル!荷物持つの手伝ってよ!ちょっと買い物し過ぎちゃってさ!自転車に引っ掛けたまんまなのぉ!」
また玄関の方から美香が叫んだ。焦っていた彼の表情が一気に冷静さを取り戻していくのがわかった。彼は笑みさえ携えながら返事をする。「しゃーねえなぁ。今行くわ。」そう言って玄関へと向かう。そしてその向かいざま私のお尻を優しく撫でた。美香の言葉にすっかり気を緩めていた私はその感触に今までの快楽に墜ちた痴態を思い出し、身体を反り返らせた。彼の広い背中がそのまま玄関の方へと消えていった。

彼が美香の荷物運びを手伝っている間、私は部屋を完璧に整え、なんの不審も抱かれないようにしていた。そして本当ならもうこの場を立ち去って私の部屋に逃げこみたかった。
だけどただ一点残った大きな不安要素のために私はまだここに留まっていた。

履いていたパンティが見つからないのだ。

ない!ないっ!!テーブルの下やソファーの隙間にも。あんなものを美香に見られたらなんの言い訳もできない。私は焦り狼狽しながら部屋中を探しまわっていた。
そこに大きな紙袋を抱えながら美香と彼(そういえば美香はタケルさんと呼んでいたな。それまで私は名前も知らない人とあんな事をしていたのか…)が入ってきた。
私は慌ててソファーに腰掛ける。

「ゴメンねお姉ちゃん。こんな馬鹿の相手してくれてたんだって?」なんにも知らない美香が笑顔で私に言う。
「そんな事ないって。けっこう・気・が・あ・い・ましたよねぇ?オレたち。」
タケルさんの言い方は明らかに芝居がかっていた。私は二人の顔をまともに見ることすら出来ず、下着のことが気にかかりながらもその場から逃げようとした。
「う、うん楽しかったよ。じ、じゃあ私はお邪魔だろうから…」
「あ、待って待って!この前気になってたケーキ買ってきたのよ!ほらあの2人で散歩したときにさ、お姉ちゃんも可愛いお店って言ってたじゃん?多めに買ったからさ。みんなで食ぁべよっ!」
「そりゃあいいや。そうしましょうよ、お姉さん。」
そして私は立ち去るタイミングを逃してしまった。

「いやぁ、にしても本当によく似てるよな。最初は俺、すっかり『美香』と間違えてましたもんねぇ?お姉さん」
タケルさんは向かいに並んで座った私達を見比べながら言った。ケーキをつつきながら喋る彼の言葉がわざとらしく感じるのは私の考え過ぎだろうか?いつボロがでないかと始終気が気でない私は会話のテンポに乗り遅れ、美香が代わりに話しだす。
「まぁこのとおり性格だとか服の趣味はまるで違うからさぁ、二人ともを知ってる人は絶対間違えないけどねぇ。ね?お姉ちゃん。」
「あ、う、うん。そうかもね…。」
「あっ!でもさぁ覚えてる?小さい頃にさ、お風呂でお父さんをダマそうってなってさ、二人でお互いのモノマネしたじゃん!」
「そ、そうだっけ?」
記憶というのは不思議なもので、父とまだ小さい私達でよくお風呂に入って遊んだ楽しい思い出は憶えているが、そんなふうにお互いになりすましたことがあったなど私は全く憶えていなかった。私が美香のフリをしたのなんて今日が初めてなんだと思っていた。
美香はどんどんと記憶が鮮明になっているのか悪戯っぽく笑って話を続けた。「お父さん最初は戸惑ってさ。うまくいった!って私達思ったの。だけど最初からわかってたんだって。私達に騙されたフリをしてくれてただけだったの。」
それを聞いて私は先程の自分の愚かしい行いを死ぬほど後悔した。やはりいくら姿形がそっくりでも内面の違いは隠せないんだ。
「『それにもしお前達が完璧にお互いになりきっても、お父さんには最後の切り札もあるんだよ』ってね。なんだかわかる?」
またしても私には見当がつかない。
「えぇなになに?気になるわ」
タケルさんが興味深そうにたずねる。すると急に美香がピョンと飛び跳ねてお尻をタケルさんに向けて突き出し短いホットパンツの右半分をペロッとまくり上げた。
「ジャーン!」

美香は一緒にパンティまでめくり上げたのか、もしくは元から紐のような下着なのか、とにかく彼女の可愛いお尻はほとんど右半分が露わになっている。
「見て見て。足の付け根のあたり…」
タケルさんはかぶりつくんじゃないかと思うほどそのお尻を凝視し(不思議なことに私はそんな二人を見て少し嫉妬していた)、私も言われるままそこを注意深く見た。
「あっ」私とタケルさんはほぼ同時にその言葉を発した。
「見つかった?」美香がニコニコして振り向いた。
そこには直径5mmほどの大きなホクロが付いていた。
「これが私とお姉ちゃんの唯一の違いってわけ!」
そうか…美香のはたしかそんなところにあったっけ。私は朧げに小さい頃お風呂場でお互いのを見せ合ったことを思い出した。そう私にも別の場所に同じようなものがある。私のは…
「そんでお姉ちゃんのはさ!」
美香は子供のようにはしゃいで前に向き直る。彼女はスラッと伸びた自分の生足の左太ももの内側、同じように付け根辺りを指差した。
「大体この辺だったよね?」
「あ、う、うん…多分ね…」
「見せてっ!」
「えっ?…」
けろりとそう言った美香に私はひどく驚いて言葉を詰まらせた。
「そ、そんな…男の人の前で見せれないよ…」
この言葉をタケルさんは心の中で笑っているだろうか?でもとにかくそんな場所を見せるわけには絶対にいかなかった。
私は今スカートの下に何も履いていないのだ。
「えーっ!いいじゃん!恥ずかしがるようなとこぉ?私なんて丸出しだよ、ほらっ。」
自分の太ももをピシャピシャと叩きながらまだ美香が食い下がる。私はチラリとタケルさんを見た。
ニヤニヤと笑って彼は言った。
「俺もお姉さんのホクロ見たいなぁ。『今度から』間違えないように。」
一体この人は何を考えているのだろう。今の私のスカートの内側にはさっきまでの貴方の爪痕や体液がこびりついているのかもしれないのに。
「と、とにかく無理っ!わ、私そろそろ用事がある…キャッ!?」
立ち去ろうとする私を美香が急に押し倒した。
「こうなりゃ腕ずくだぁ!おいタケル!お前脚おさえろっ!」
美香は悪戯っぽく大袈裟なセリフをさけんだが私は何かの拍子にスカートがめくれあがるのではないかと気が気でなかった。
「いやっ!お願いっ!本当にやめてよぉっ!!」

私は必死に抵抗した。美香は昔から悪戯好きなので、こんなときにはさらにその動向がエスカレートするのはわかっていた。
「いやよいやよも好きのうちってねぇ。おいタケル!早くしろいっ!!」
「へいへい、わかりやした。」
いよいよタケルさんまでが腰を上げた。私は自由にならないままスカートをまくられる方が危険だと咄嗟に判断した。
「わ…わかった!自分でやるからっ!!やりますから離してぇ!!」
私を押さえつけていた美香の手が緩んだ。私は慌ててスカートや乱れた衣類を正しながらソファーに座りなおした。今からでも美香が冗談だってと言ってくれないかと期待したが、いつの間にやら彼女はタケルさんの横に座り、二人はまるで舞台の最前列席に陣取るかのように目を輝かせてこちらを見ている。私は怯えながらそんな二人を睨んだが、それに動じるような人達ではないのはもう十分わかっている。

「はぁー…」観念して私は呼吸を整えた。吐いた息の語尾が少し震えている。ゴクッ…。唾を飲み込み私は恐る恐る立ち上がった。座ったまま見せるよりもリスクが少ないように思ったからだ。それが美香にはスイッチが入ったように思えたのか、
「いよっ、優香ちゃん!待ってました!!」
などと酷い野次を飛ばされる。そのたびに私の羞恥と恐怖の心は膨れ上がる。
私は両手をスカートにかけ、震える手でゆっくりとそれを託しあげた。スルリスルリとスカートは上昇し、膝下近くにまでなる。

…それはとても不思議な感覚だった。私の頭は不安と恐怖でいっぱいだというのに、身体はなぜかしら火照りだし、興奮まで覚えてきているのが鮮明にわかった。「…これ以上もう見せられない!…」だけど羞恥心が私の手を止めようとしてもそれを上回る興奮がそうさせようとはしなかった。いよいよスカートは私の震える膝を通過し、幕の下には太ももが姿を現した。美香とタケルさんは2人共身を乗り出してかぶりつくのではないかと思えるほど私の真下でそれを凝視した。『お願い…そんなに近くに来ないで…お願いです…そんなにまじまじと見ないでください…』どうしよう?彼に噛まれ掻き毟られた痕がありなんてしたら。どうしよう?私を汚した彼の淫汁がまだこびりつき獣の臭いを放っていたら。そして何よりどうすればいいのだろう?もし剥き出しの私の助平な肉貝が、我慢出来ずに垂らした涎が太ももの内側を伝い落ちたなら…。

「はぁ、はァ、はァン…ハァ、ハァ…」頭に血が上り過ぎて私は喘いでいるのではないかと思うほどに呼吸を乱していた。もはや震える手は私の意思で動いてはおらず、私はそのままスカートをめくり上げてしまい、興奮した雌の性器を彼等にもし晒したとしてもおかしくはなかった。私は濡れていた。名前も知らぬまま身体を絡ませた男と、その交際相手の…私そっくりな身内の前で。

「あーーーっ!!あった!見つけたァ!」
そして突然美香が無邪気に叫んだ。
「おぉ!こりゃまたホクロの双子みたいに大きさも美香のとそっくりじゃん!」
タケルさんも同様に発見の喜びに相槌を打つ。
正直拍子抜けした。なんだ…そうだよね…タケルさんはともかく美香は単純に私達双子の秘密を再確認したかっただけなんだ。一人欲情のピークに達していた私が無様で惨めだった。
「にしても優香ちゃんの脚きれ〜い!夏ぐらい出せばいいのに」
そう言われて私はまだ自分の両手がスカートを離していない事に気付き、慌ててそのカーテンを降ろした。
「こ、これでわかったでしょ?!それじゃ私本当によ、用事があるからっ!」
もう私は見つからないパンティを気にすることもなく急いでその場を立ち去った。最後にチラリとタケルさんを見たが、彼も私を見つめていたように思えた。

自室に入り鍵をかけてベッドにうつ伏せで倒れこんだ。気がつけばもう夕方だったが、締め切っていた部屋は昼間の熱を溜め込んで生温い空気が充満していた。窓を開けることもせず、身体全体がじんわりと湿っていく中で、私は何も着けていない女の溝に指を這わした。

クチュ…

『やっぱり濡れてる…』

頭の中を今日起こった数々の奇妙な出来事が思い出され、私の右手はより敏に感じるところへと滑りだし、左の手はシャツと下着をめくりあげて、膨らんだ胸を乱暴に掴んではその先端の硬くなったものを探し出す。
「んっっ!…あっ、あぁん!あんッつ!」
壁一枚隔てた先では妹とその彼氏の笑い声がかすかに聞こえる。

私はその男の股にぶら下がる肉棒を思い浮かべながら、噴き出す汗と涎にまみれて自分を慰めることを止められなかった。

続く

↓今回はH度の少ないイラストばかりでしたのでオマケです。(本編にはこんなシーンはありません。多分今後も。)

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