チェンジオーバー・セクスフォーマー　１

届いた荷物に心当たりがない。
フリマサイトで注文した覚えもない。

となると誤配だろうかと確かめてみれば宛て名はしっかり俺の名前。
送りつけ詐欺じゃないか？　と不安になったけどギフトだから請求は一切無いとも書かれている。
なるほど。明日は俺の誕生日だからきっと誰かからのプレゼントなんだろう。
なので箱を開け中を見てみたら差出人も分かる筈。

「セクスフォーマー？」

何だコレ。見た目は銀色のブレスレット。
だけどアイテムの名前がエロい。

スマホに専用アプリを入れたら選んだ人物に変身して楽しめる……って！？
変身？　俺が他人の姿に？

何気にアプリに登録されている人たちを眺めていると、
俺が気になっているマッチョな体育教師・丸鍋先生まで表示された。

「じゃぁ、丸鍋先生を選んだら俺が丸鍋先生に変身しちゃえるってこと？」

またまたぁ。
ドッキリに決まってるって。
そんな手に引っかかるかよ。

だけど俺はセクスフォーマーのガイド音声に従い丸鍋先生を選択。
奇妙に光るグリッド線が等間隔に俺のカラダの表面に現れ、じわりと黒い領域が広がっていくではないか！

「嘘だろっ！？　マジで？　マジで俺、丸鍋先生になっちゃった！」
顔もカラダも丸鍋先生そのもの。
ドドンとデカいイチモツは「雄」そのもの。

憧れの先生のチンポが俺の股間にあるのだから、触らずにはいられない。
急激に膨らんでいく淫らな欲望は姿を変えた俺に「我が身」では味わえない快感を強く求めている。

真夏のビーチと魔性の果実　９～１０

夏もそそろそろ終盤に。

人生最高の夏、を超えて人としての生が終わって別の存在に生まれ替わるなんて誰が予測できただろう？

俺とユウヤはあの果実で生まれ変わったカラダを持つ者同士、妖しい花を咲かせながら淫らな快感を貪っている。
その快感でもって意識が飛びそうなのにそうならないのも人間ではなくなった証拠なんだろう。

出し尽したかと思っても溢れ出る精液。
消えないどころか肥大する性欲。

沈まない太陽がカラダの中から俺を焦がし続けているのだ。

真夏のビーチと魔性の果実　１～２

夏真っ盛り！

夏休みに入ったものの７月中はダチのユウヤと共に遊びたい気持ちを抑えてバイトに励んだ。
だから８月になったらめい一杯遊ぶぞ！　ってな訳で、やって来ました青い海！
白い砂浜にまぶしい太陽とかわいい女の子たち！

だけど俺たちは知ってしまった。現実は厳しいと言う事を。
俺もユウヤも女の子たちからまったく相手にされない。
下がるテンションを何とか奮い立たせてアタックし続けたがものの見事に連戦連敗の大爆死。

悟った俺たちは惨めな気持ちを抱えたまま帰る事にしたのだが、その前に一休みしてドリンクでも飲もうと立ち寄った海の家で、まさかのもてなしを受けた上にエッチな体験まで味わえたのだ。

そんな俺たちの「ひと夏の思い出」を是非お前にも聞いて欲しくってさ。
それでもし、興味が湧いたのならお前も海の家に連れて行ってやるけど？

うん？　何だか良い匂いがする？　それと、やけにムラムラして来たって？

それはだな――

体操のお兄さん　第三体操　６

体操のお兄さん　第三体操　４～５