卸値と作品数を最大限化する方法を考察してみる。
前回お話した販売価格のお話を元に、さらに合理性と効率を目指した販売戦略を考えます。卸値と作品数を最大限化する方法です。
結論
700円の商品を２つ制作（前編、後編）
その後、総集編として1300円で販売（割高分は特典をつけて補う）
となります。
応用として
700円3作品
総集編1900円
700円4作品
総集編2600円
もあります。手数料比率が高い販売額にしているところがポイントです。
ただし、700円3作品、総集編1900円以降は割高感が否めません。とりあえず、700円2作品、総集編1300円を見ていきましょう。
単品商品をまとめ、セット販売とするメリット
サークル側
・1作品分（総集編）、あまり手間をかけずに市場に発信できる。
・手数料比率31％の恩恵を受けられる。
（700円だと卸値400円、2つ販売して卸値800円。対して1300円だと1つ販売して卸値900円。）
購入者側
・様々な選択肢が広がる（安く済ませたい、全部欲しい）
・総集編購入の場合、2作品が若干割安で入手できる。
デメリット
・後編の場合、単品購入が見込みづらい（前編がないとどんな話かわからない。）
→工夫しましょう。キャラクターは共通でコンセプトをずらすなどです。シナリオを独立させて一方は純愛、もう一方は寝取りなど。ギャップ差を出すのがいいと思います。
・総集編1300円の商品は単品1300円の商品に対してボリューム負けする可能性があります。単価が上がる以上に、作品ボリュームは上昇する傾向にあります。低価格かつボリュームで勝負しているサークルさんと比べられた際、厳しい状況になるかもしれません。
→この場合、価格とボリュームで勝負はできないので希少価値で勝負していきます。
・市場には見当たらないニッチジャンルの掛け算
・2つの作品のギャップ差で更なる魅力
・特典内容も珍しいものに
といった戦い方があります。
実際にどういう販売戦略にするか考えてみる。
ＣＧ集の総集編販売はいろいろな方が行っておりますね。音声作品で考えてみましょう。
キャラクターは同一として
・癒し作品1本 700円
・ハードエロ作品1本 700円
上記2点に特典イラストをつけたセット物を
1300円
というのはどうでしょう。
音声作品の平均的な市場価格は1000円です。
700円の適正価格になるようボリュームを下げます。
単品は平均市場価格よりも下＝低価格で勝負していきます。
癒し、ハードエロをセットにした1300円は新たにイラストの特典を追加します。単品との差別化をします。やはり単品1300円と比較するとボリューム負けしているのは確かなのでニッチ、尖ったセットにして付加価値をつけなければなりませんね。
セット販売はあくまでもオプションとして売上額は考えないという方法もありますね。収入に遊びを持たせるやり方です。
・卸値比率最優先（700円、1300円にハメていく）
・2作品作って1作品増やす（セット販売）
いかがでしょうか？
作品販売にお役に立てれば幸いです。
煙屋の作品
EDEN
アナトリアと華の騎士団 後編
奪われたシラユキの肉体