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2024年 01月の記事 (103)

無名@憑依空間 2024/01/14 15:31

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無名@憑依空間 2024/01/14 11:48

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無名@憑依空間 2024/01/13 16:08

★無料★<女体化>大規模障害①~発生~

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーえ~?それ本当~?」

女子大生の香苗(かなえ)が笑いながら言うと、
その彼氏の恭輔(きょうすけ)が苦笑いしながら頷いたー

「ほんとほんと、陽太郎(ようたろう)のやつ、
 ありゃ、しばらくショックから立ち直れそうにないなー」

恭輔がそう言うと、
「そんなこと、本当にあるんだね」と、香苗が笑いながら
屋上から見える景色を見つめたー。

大学の昼休みー。

恭輔と、彼女の香苗は、いつものように穏やかな日々を送っていたー。

一見するとー
”ごく普通”の世界ー。

しかし、今から数百年後のこの世界では、
”女体化アプリ”なるものが当たり前のように広がりー、
人類は”誰でも女になることができるように”なっていたー。

この世界から見て、150年ほど前ー、
とある企業が”女体化アプリ”を開発することに成功したー。

その企業しか秘密を知らない特殊な技術で、
スマホのカメラを通して、特殊な電磁波のようなものを照射ー、
使用者を”女”にすることができる、という
画期的なアプリだー。

女体化アプリは配信以降、
瞬く間に広がったー。

当初は、”社会のシステムを根幹から変えてしまう”として
規制するような動きも出ていたが、
圧倒的速度で女体化アプリは社会に広がり、浸透ー、
もはや”今更禁止することもできない”状態にまで
社会では”当たり前”の存在となったことで、
行政も”女体化アプリが存在することを前提とした社会の仕組みづくり”に
舵を切り、今では当たり前のように女体化アプリの使用者が
そこら中にいる世の中になったー。

女体化アプリを使用して、女になった人は、
所定の手続きを取ることで、
戸籍上も、性別を女に変えることも可能になったー。

今はそれが”当たり前”の世界になっているー。

「ーーでも、美彩(みさ)が、男子だったなんてー」
意外そうに呟く香苗ー。

香苗と、彼氏の恭輔は、
”友人カップルの話”をしながら、お昼の時間を過ごしていたー。

恭輔の友人・陽太郎の彼女の美彩が
先日、”女体化アプリの使用者”であることが分かったのだー。

そう、つまり、美彩は男だったということだー。

陽太郎は昔から
”付き合うなら”純”がイイ”と口にしていてー、
彼女の美彩が”純”ではなかったと知って
相当ショックを受けている様子だったー。

”純”とは、この世界における用語の一つで
”元々女性として生まれた人間”のことを言うー。

女体化アプリで後から女になった人間は、
”改”と呼ばれていて、
アプリの力で性別を”改変”したことから
その名がついたー。

現代において”純”と”改”を見極めることは
事実上困難でー、
本人が嘘をついてしまえば、”どっち”なのかを
調べることは難しいー

「ー美彩ちゃん、ずっと”純”って言ってたからね」
香苗が複雑そうにそう呟くー。

「ーははは…まぁでも、俺は別にどっちでもいいと思うけどな」
恭輔がそう言うと、香苗が少し意外そうに振り返るー。

「だって、美彩ちゃんが、女体化アプリで女体化した男だったとしてもー
 ずっとその姿で過ごしてるわけだしー、
 あんまり関係なくね?」

恭輔の言葉に、香苗は少しだけ笑いながらー
「じゃあ、もしもわたしが”改”だったとしても、
 今まで通り好きでいてくれる?」と、微笑むー。

「ーーえぇ?香苗、もしかして実は”改”だとか?」
恭輔が少し戸惑いながら言うー。

香苗は”純”ー
つまり、女体化アプリを使わず
”元々女性”だった人間ー
そう、本人から聞いているー。

だが、もしも香苗が”嘘”をついているのだとしたらー。

「ーーー俺は別に、彼女が”改”でも気にしないよ」
恭輔が笑いながら言うー。

「ーーそっか」
香苗が少しだけ笑いながら頷くと、
恭輔は「でも」と、言葉を付け加えたー。

「ー”嘘”はイヤかなー」
とー。

恭輔は、別に付き合う相手の女性が
”女体化アプリで女体化した男”=”改”でも気にするタイプではないー

好きな相手は、たとえどっちであろうとも、好きなのだー。

だがー
”嘘”は、イヤだったー。

純なら、最初から純と言って欲しいしー
改なら、最初から改と言って欲しいー。

恭輔の願いは、ただ、それだけー。

「ーーーそうー」
少しだけ、香苗が寂しそうな表情を浮かべたー

ような気がしたー

「まぁ、でもー
 嘘をつかれると、悲しい気持ちには、なるよねー」
香苗はそれだけ呟くと、風で揺れる自分の髪を押さえながら、
屋上から見える景色の方に視線を移したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー香苗ちゃんと上手く行ってる?」

幼馴染の穂乃果(ほのか)と鉢合わせした恭輔は
「もちろん」と、頷くー。

幼馴染の穂乃果も”純”でー、
生まれた時から女子だと聞いているー。

恭輔の周りには、当然、女体化アプリで女体化した女子もいるし、
仲の良い子もいるー。

最初から”改”だと言われていれば
別に何も気にしないし、
もちろん、相手のことは女子として考え、接しているー。

「ーーそういえば、前に恭輔も女体化アプリ使ったことあったよね?」
女体化アプリの話題になり、穂乃果がそんなことを口にするー

「ん~?あぁ、高校の時だろ?
 でも俺は、遊びで使っただけだからなぁ」

恭輔が笑うー。

”女体化アプリ”の使い方は多種多様ー。
使ったままにして”永遠に女子”となってー、
戸籍上の性別も”女”にして生きていく人間も多数いれば、
ただ単に”その日限りの遊び”として女体化アプリを
使う人間もいるー。

恭輔もそうで、高校時代に”彼女ができない”と嘆いていた
友達のために、おふざけで1日だけ女体化してデートもどきな
ことをしたことがあったー。

「ーー実は昨日、あの時の写真が出て来てー」
ニヤニヤしながら穂乃果が、スマホを手に、
”女体化した恭輔”の写真を見せて来るー

「うわっ!やめろ!それは俺の黒歴史!」
恭輔が恥ずかしそうに言うと、
穂乃果は「可愛いと思うんだけどな~」と、笑いながら
”女体化した恭輔”の写真を見つめたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー大変です!」

「どうしたー!?」

女体化アプリを提供する世界的企業
”ゴッド・ソフトウェア”の本社では
緊急事態が発生していたー

「女体化アプリのシステムが停止しましたー
 原因は不明ですが、現在ー予備システムを使って、
 対処しています」

社員らしき男がそう言うと、
ゴッド・ソフトウェアの責任者は表情を歪めたー。

”女体化アプリ”は、
とある特殊な技術を使っているアプリー。

スマホを通して、使用者に特殊な電磁波のようなものを浴びせー、
”女体化可能”な身体にする。

そして、ゴッド・ソフトウェア本社の大規模な設備から
発信されている特殊なエネルギー波ー
そう、”魔法”とでも呼べば良いのだろうかー。

それによって”女体化”を実現しているー。

しかし、ゴッド・ソフトウェアのシステムが停止して
その”エネルギー波”を発生させることができなくなればー
”全世界の女体化アプリ利用者”が一斉にー
”男”に戻ってしまうことになるー。

「ーー予備システムも停止!
 第2予備システムも停止!」

技術者らしき男が、憔悴した様子で叫ぶー。

「ー何だと!?今まで、こんなこと一度もー!」

この日ー、
ゴッドソフトウェアのシステムに
大規模な障害が起きたー。

それはー
あってはならないしシステム障害ー

「ーこ、このままではー…
 アプリの使用者が全員、男に戻ってしまうー」

システム責任者の男はそう呟くと、
青ざめた様子で座り込んだー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーー」
帰宅した恭輔は、目を疑ったー

家の中に”知らない男”がいたのだー。

「ーーえ…」
恭輔が表情を歪めるー。

「ーーど…どちら様ですか?」
恭輔が身構えながら、そう言い放つー。

距離を取りながらー
スマホを手にー、
けれども、相手を刺激しないようー
そう言葉を投げかけたー。

家の中に”知らない男”がいれば、
誰だって警戒はするだろうー。

逃げずに、声をかけているだけ、
恭輔は勇敢と言えたー。

恭輔は、実家暮らしー。
だが、同居しているのは父・母・妹の三人で、
今、ここにいる男は、父とは似ても似つかないー。

つまり、家族ではないー。

と、なればこの”見知らぬ男”は何故、家の中にいるのかー。

そんな風に思っていると、
男が口を開いたー

「き、恭輔ー…ごめんー」
とー。

「ーーえ…?」
恭輔は困惑するー。

見知らぬ男が、自分の名前を知っているー。

さらに警戒心を強めながら、
スマホを手に、更なる言葉を投げかけようとしたその時だったー。

リビングで流れていたニュース番組の
スタジオから、困惑の声が上がったー。

”人気女性アナウンサー”が突然、男になったのだー。

「ー!?!?!?」
恭輔が、思わずテレビのほうを見つめるー。

たった今ー
”急に”男になった女性アナウンサーはテレビで
それなりに見かける人気のアナウンサーだ。

その人が、突然”男”になったー

「ーこ、この人、”改”だったのかー」
恭輔がそう呟くとー、
テレビに表示されているテロップを見て、
表情を歪めたー

”女体化アプリ 大規模障害発生 原因調査中”

そんな、表示が出ているー

「大規模…障害…?」
呆然とする恭輔ー。

女体化アプリは、恭輔が生まれた時から既に
”当たり前のように存在する”アプリで、
それが障害を起こしたことなど、今まで一度もなかったー。

だがー
どんな物事にも”絶対”は、ないー。

女体化アプリが普及してから”初”となる、
大規模な障害が、今日、発生したのだー。

ニュース番組は、大混乱と言った状態で、
アナウンサーやスタッフが、
明らかにドタバタとした様子でニュースを伝えているー。

そんな光景を見ながらー
恭輔はハッとして、家の中にいる見知らぬ男の方に
視線を向けるー

「ま、まさかー…」
恭輔が呆然として言うとー、
その”見知らぬ男”は言い放ったー。

「ーー…ごめんーーーー」

その男はーーー
”恭輔の母親”だったー。

恭輔の母親は”純”ではなく”改”だったー。

つまりはー、
元々女性として生まれた人間ではなく、
元は男で、女体化アプリを使い、
ずっと女として生きて来た人間だったのだー。

「ーーー…今まで、黙っててごめんなさいー…
 死ぬまで、わたし一人だけの秘密にしようと思っていたのにー」

”知らないおじさん”にしか見えない風貌になってしまった母親が言うー。

「ーーわたし、中学の時からずっと”女体化アプリ”でー」
”おじさん”になった母の言葉に、
恭輔は「ーー…う、嘘だろー…」と、呆然としながらも
「ーこ、このことー…父さんと、天音(あまね)はー?」と、
父と妹のことを心配するー。

だがーーー

「ー天音も、お父さんも、知らないー」
と、おじさんの姿をした母親が言うー。

”女体化アプリ”を使っている状態では、
肉体は完全に女体化しており、出産も可能だと聞いたことはあるー

だが、まさか自分が
”本当は男”である人間から生まれたとはー

なかなか、気持ちの整理がつかないのも事実だったー。

「ーー…い、一旦ー…いったん、家を離れた方がいいよ、母さんー」

恭輔は動揺していたが、そう言い放ったー。

「え…?」
不思議そうにする”おじさん”姿の母親ー。

恭輔は「父さんも天音も、このことを知らないなら、
知るのは俺だけでいいー。
一時的な障害なら、すぐにまた元に戻れると思うし、
みんなは、知らない方がいいと思うんだー」と、
母親に優しくそう言い放つと、
母親はおじさんの姿のまま、目に涙を浮かべて
”ありがとう”と、言葉を口にしたー。

母は一旦、近くのビジネスホテルに退避しー、
家で一人になった恭輔はテレビを見つめるー

”大規模障害”により、
女体化アプリを使っていた人々は
”全員”男に戻ってしまったのだと言うー。

人気アイドルの中にも”女体化した元男”が
紛れていたことが分かり、
ニュースは大混乱に陥っているー。

「ーーーーー」

そしてーー
恭輔も、”ふと”あることを思い出し、
表情を歪めたー。

彼女の香苗や、
幼馴染の穂乃果ー

自分の身の回りの女子たちはー
”どうなのか”

不安に感じてしまったー

「じゃあ、もしもわたしが”改”だったとしても、
 今まで通り好きでいてくれる?」

ふと、昼間ーー
彼女の香苗が言っていたことを思い出すー。

急に不安になった恭輔は、香苗に連絡を入れるも
繋がらないー。

「ーーー…香苗ー…」
恭輔は、ソワソワした様子で立ち上がると、
そのまま”大規模障害”により、大混乱になっている街に向かって歩き出したー

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

女体化アプリが当たり前のように存在している世界で、
もしもそのサービスに大規模障害が起きてしまったら…を
描いた作品デス~!

★無料★作品は、最後まで必ず無料なので、
安心して楽しんでくださいネ~!!

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無名@憑依空間 2024/01/13 14:44

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無名@憑依空間 2024/01/13 11:30

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