いまいちスランプを脱せない、くらみねのっとです。
今回も個人的なメモとしての雑記となります。
シナリオとCGの分担
私自身の経験ではないので、想像にはなりますが
規模の大きな現場ではシナリオとCGは別の人が担当することが多いのだと思います。
そのうえで文章とCGのどちらが先んじて作られるかは恐らくケースバイケースです。
わかりやすいやり方としては、大まかな筋書きと必要なCGの指定があり
それぞれの作業や細かい詰めは同時進行…という流れが想定されます。
(分業かつ連携が取れていないと、文と絵がちぐはぐに…ということもあるようですが。)
対して同人であれば全てを一人で行っているという作品も少なくないでしょう。
果たしてその場合は、シナリオとCGのどちらを優先して制作されているのでしょうか?
漫画は文章が先
漫画は様々な制作スタイルがあるようです。
設計図として作るネームだけでも、人によって様々です。
棒人間だったり、下描きとして描き込んだり、台詞が手書きだったり打ち込みだったり……。
ネーム段階で人に見てもらうか否かでも、どれくらい詳しく描くかに影響しそうです。
以前の記事でも書きましたが私は殆どの場合、台詞の打ち込みを最初に行います。
フォントや文字サイズ、位置を大まかに決め、そのあとで絵の下描きを描いていきます。
実際にはまず頭の中で、テキストの位置と絵の構図を同時に考えているのですが、
台詞が先行であることには違いありません。
台詞を考えている時点ではキャラクターの動きは決まっていないことも多く、
プロット段階で決めておけば後が楽なのにと思いながら、毎回ネームで悩むことになります。
世の中には私とは対称的に、全ての絵を完成させてしまった後で台詞を考える方もいるそうです。
当然ある程度のストーリーの流れを決めてはいるらしいのですが、
個人的にはそんなことが可能なのか……という気持ちでした。
ゲームもシナリオが先?
ゲーム制作を決めたとき、漫画と同じように
設定→立ち絵→シナリオ→CG
という順番で制作しようと考えました。
しかし実際、会話パートは進めることができたのですが
情事シーンでかなり悩んでいるのが現状です。
プレイ内容とCGラフを決めて、シナリオを書くぞと思ったところ
書いては消し、書いては消しで進まない。
勿論全く成果がないわけではなく少しずつ書き進めてはおり、
また物語を書くということは書いては消しを繰り返すことだと言われれば当然ではあるのですが
それにしても書きづらいと感じていました。
その原因のひとつが自分の中でようやくまとまったので残しておきます。
漫画は「文章で状況があり、絵で表現する」
ゲームは「絵で状況があり、文章で表現する」
もう少し噛み砕くと
まず個人的な創作のテンション感として「物語世界では事実」という考えがあります。
言わずもがな、現実と創作は別物。
しかし、物語のキャラクターが自我を持っているとしたら
「物語内のキャラクターにとっては起こった出来事が事実で、
我々現実世界の人間はその一部を創作物として観測している。」
と捉えることができます。
※私自身が常に思っていることというわけでもなく、
創作物に関する一つの認識の仕方として、そんな考え方もあるというものです。
この考えをベースにしたとき、
絵や文章での表現=「カメラで映像を切り取る」ようなもの
と感じられます。
もしかしたら天才肌の人は、これを無意識で行っていて
実際にあったことを書くような感覚で表現ができるのかもしれません。
ただ、私自身はそういうタイプではないので
「一度事実を書き起こしたうえで、創作物として出力する」
という工程を踏まなければならないわけです。
絵と文章のどちらが先というより、「事実が先で、表現が後」。
それが一般に言う、「プロットを作って肉付けしていく」ことなのだと気づきました。
先述の「漫画の絵を先に完成させて後から台詞を入れる」やり方も、
順番が違うだけで「先に事実を確定させ、その後表現する」の一つと思えば腑に落ちます。
冷静になって言葉にしてみると単純なことではありますが、
つまり漫画とゲームでは制作の優先順位を逆転させたほうが書きやすいというだけのことでした。
CGを先に描いてみる
というわけで、変わらず1人目のヒロインを制作中ですが
シナリオを一旦書きやめ、CGに着手しています。
とはいえずっと同じことをしていると作業感が増して辛くなるので、
ほどほどにシナリオとCGを行き来しながら進めています。
ゲームはCGを先に描いたほうが後でシナリオを書きやすい、ということがわかっただけなので
CGがすんなり完成するわけではありません。未だスランプ。
ですが、今回まで雑記を書いたことで自分の中で思考が整理できました。
初めてのゲーム制作で混乱していたようです。
そして、1枚目のCGが仮完成になりましたので、次の記事で先行公開を行います。
尚、支援者に先行公開していた1人目のヒロイン情報を全体公開にしました。
是非ご覧ください。
感謝
いつもご覧いただきありがとうございます。
皆様の反応が大変励みになっております。
最初に掲げた目標である年内リリースは厳しいかとは思いますが、制作を進めて参ります。
今後もお楽しみにしていただけると幸いです。