「聖女のラブニング」⑲

　フィルと恋人同士になり、どちらも浮かれてしまっているようで、フィルは珍しく忘れ物をした。仕事で魔法協会に行く予定があったが、大切な書類を忘れてしまったらしい。届けていただけますか、との言伝をもらい、私は魔法協会へ向かうことになった。

「聖女のラブニング」⑱

　あれから放尿したものは回復薬にされて、病院に持っていかれた。何人もの町人がすぐに回復して、聖女の魔法は本当だったのだと信じてもらえた。

私の痴態を見ていた町人たちはみんな、最後には尊敬の眼差しで見てくれていた。軽蔑されるよりはずっといいが、自分でも魔法を使っている自覚がないため、なんとも複雑な気持ちだ。

「聖女のラブニング」⑰

　朝になり、疲れた顔をする私をフィルが心配そうに見つめた。

「大丈夫ですか？」

「は、はい」

「眠れませんでしたか？」

「……あー……はい」

「妖精の祝福」のお知らせと進捗

こんにちは、こころです。

土曜日と日曜日に、新しい小説を更新しました！
タイトルは「妖精の祝福」です。

内容を簡単に説明いたしますと、

「妖精の祝福」後編

　次は運動の授業だ。更衣室へ向かい、みんなで体操着に着替える。

「エリィ、先行くわね」

「あ、待って」