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FancyCall 2023/11/13 12:13

現在の状況

 まあ自分でもどうかしていると思いますが、グラフィックを1から描き直す作業をしています。体験版部分は完成していましたが、そこにも手を入れています。
 というのも、AIは日進月歩で様変わりしており、私が当初満足したその絵はもはやどうにもならないレベルにまで落ちてしまったからです。
 完成がどうなるか不透明になってきましたが、とにかく頑張ります。
 それらをしながらメインクエストのコーディングを行っています。まだ最初のキャラがギリ攻略できそう?くらいの程度までしか進んでいません。
 あとこれは次の作品の説明文から書きますが、FancyCallの作品の値引き販売は永遠に行わないと思います。というのも、これらの作品が長く販売され続けるとはとても思えないからです。まず世論の高まりによってAI作品の削除が行われているのはご存じかと思います。次にロリータものの作品が『児×ポル×』として攻撃の対象となっているのもまたご存じかと思います。FancyCallの作品はこの両要因を真っ向から受ける形となり、つよつよモザイクを貫く天下のDLさんでさえ、いずれカード会社等の圧力に屈して、あえなくFancyCall消滅――という流れはかなりたやすく想像できます。
 私はそうなったら抵抗などせず、サッとFancyCallをたたみ、本業に戻ります。手描きでちゃんとやった作品も作りたいとは思いますが、前に言った通り手数が少ないタイプなので、何個も作れたりはしないし、エッチシーンはいまよりも激減するでしょう。そのタイプのゲームは私自身あまり好きではないので、創作意欲も減るでしょうね。作れたとして1~2作くらいでしょう。
 なので、この場があるのは、いまだけです。他の『本気でやられているサークルさん』のような長期的なマーケティング戦略とか一切しません。私が本気になるのは、作りたいゲームを作ることと、良いゲームを作ること、その二つだけです。お客さんと駆け引きをするつもりなどつゆほどもありません。お客さんの方も、FancyCallがずっと続くなどとは思わず、一期一会のつもりでお願いします。


ファンシコ・マシュマロ


少女は狩らなければならない

妊娠当番

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FancyCall 2023/11/01 15:29

11月活動方針

 11月です。暑いですね。安定した拡散くんを鞭打って働かせるとPCがストーブになっています。地球はぶっ壊れました。まあ、みんなの責任です。南極の氷が溶けて膝上まで海水が来ても受け入れましょう。
 先月の作業はそこそこ進みました。体験版分は終わっています。とはいえ、メインクエストとなる根幹部分はまだですし、ミニクエストも終わっていません。作業の体感ですが、けっこうな規模のゲームになりそうです。少なくとも全要素遊び尽くせる人はいないでしょう。たぶん。
 11月の目標は『1人目のメインキャラを攻略できるようにする』『初期のミニクエストをとりあえず全部できるようにする』で行きたいと思います。
 リリースはだいたい3ヶ月先を見込んでいます。根拠はありません。『少女は狩らなければならない』が3ヶ月だったので言っているだけです。
 それぐらいですかね。あとは雑談です。
 動作確認のためにSteamDeckを買ったんですが、これのSSDがトンデモない小ささなので、512GのSSDを買って付け替えたのですが、ねじ穴が潰れていて回りませんでした。一番高い精密ドライバーを買っても回らないのです。ドライバーが2000円にSSDが6000円かかっているので、退けぬ!!!って気合いを入れ、ペンチでどうにか回しました。すごい死闘でした。あとNOVOOというメーカーのSteamDeckドックを購入しました。アホみたいに便利です。というか、その時点でノートパソコンになりました。たまに外にでるときに、スクリプトを書いたりしています。ノートパソコンはあるのですが、持ち歩きたいのはSteamDeckの方ですね。画面は小さいし、消費電力もアレなのですが、『ゲームができる』という安心感があり、それは私の中ですごく大きかったのだなと認識しました。
 あと制作中の新作ゲームでスズメの声のサウンドファイルがあるのですが、デバグ作業で鳴らしまくっていたらベランダにスズメが集まるようになりました。和む…………。
 以上です。また何かあったら報告します。何もなければ、また来月に。

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FancyCall 2023/10/23 23:02

なぜ、アダルトゲームを作ることになったか、について

 私はゲーム業界や出版界に関わりがあり、そこからありがたいことにお仕事をいただいております。この仕事でとりあえず暮らしていけます。なので特にそれ以上働かなくてもいいのですが、今回こうしたアダルトゲームに参入した経緯について、また開発にあたっての裏話や、私の考えなども話したいと思います。


♦とにかくすごい疲れた

 私がこの業界にもう何年もいるわけですが、業界トップ(というのも語弊はありますね。一流と表現した方がいいかもしれません)の方々と関わることが多く、私程度の実力(三流出身の二流と自負しております)でそうした方々と仕事ができる、そのことについてはとても感謝していますし、幸運なことでした。コンテンツもかなりピーキーなものを触らせていただいております。それこそ誰でも知っているようなものまで筆を入れさせていただくこともありますし、それらをアニメで観た声優の方々に読んでもらうというような、素敵な出来事もありました。
 ただ、
 ただです。
 こうしたコンテンツの取り扱いは、本当に、心の底から疲れるのです。とにかくコンプライアンス、センシティブ、作品イメージの遵守、読者感情への配慮……書いていけばキリがありませんが、観る側、読む側、遊ぶ側はさほど意識していないかもしれませんが、山のようなそれら「配慮」と戦う仕事です。
 私自身はこうした「配慮」が低い人間です。先ほど言いました「一流の人々」が、私のこの低い配慮を徹底的に洗い出し、完璧に洗浄された作品が世に出ていきます。
 それからもう一つ「一流の人々」は容赦がありません。少しでも私が「本流のライン」をはみ出そうとすると、レッドカードをいきなり突きつけてきます。そうした目があると冒険はできませんし、好みを追求することもできません。万人が好むもので、かつ、あらゆる角度から見てもきれいなものしか書いてはいけないのです。
 そうして生まれた私の作品は、とても素晴らしいと思いますし、私がそれらに関われたのは大いなる喜びです。
 ですが、私自身の話をしますと、実のところ本質的には「ロクでもない作品が大好き」でありまして、最近のアニメを観てても「昭和の頃のどうしようもないクソアニメの方が面白いなあ」などと思ってしまいます。とはいえ、なら昭和のアニメを観てみよう、と思って観てみても「アレ?」っとなるのです。やはり昭和の技術は昭和で輝いたものであって、現在に通用するものではありません。「ちゃんとした技術を伴った上で、面白さを伝えなきゃな」と思いました。
 仕事にはかなりの余裕があり、その余暇をどう過ごそうかと考えたとき、「昭和の面白いクソを現代によみがえらせるような、そんな仕事をできないだろうか?」「いま私は疲れ果てているが、余暇に胸の中のドロドロを吐き出し、ポリコレに真っ向から楯突く場があれば、爽快な気分になれるのでは?」という、トンデモない閃きを得たのです。
 それで、これを始めました。もちろんそれらが現代ではセンシティブとして扱われるのは、その最前線に立つ一兵卒でありますからして大変よく存じております。ですので、自分のやっているこれは、ちょっとでも外に漏れたりすれば、インターネットタトゥーにまみれ再起不能にされることも知っています。なので、これを読んでいるあなたは、この記事を広めるのはやめてください。私はFancyCallを有名にしたくないのです。これは私のリゾートであり、心のオアシスです。金儲けよりむしろ、私は絶対に社会適合の叶わない腐りきった主人公と、世の中をナメきった存分に後味の悪い胸くそ話と、常識人さんが阿鼻叫喚を上げそうなほどの猛毒センシティブを無限に吐き出せるこの場所を維持したいのです。広めるならこっそりとお願いします。

♦思いついたはいいが地獄だった

 今回ゲームを作るにあたっては、一言でまとめるなら高齢者の手習いでした。一人でこれを作っていますし、4ヶ月前まで私はRenpyもPythonも知らなかったのです。スクリプトを打ったことはあります。WEBデザイナーの経歴もあるので、htmlやPHPなども判りますし、MSXのBASICも高校生の頃にやっていました。なので完全なド素人ではありませんでしたが、それでもとてつもない苦行になりました。
 とにかくRenpyは情報が少ないので、必要な処理は当たって砕けろを繰り返すことで獲得していきました。
 絵に関しては、描けます。20代では漫画家も目指していました。ですが致命的な弱点がありました。描くのが遅い、です。これにより漫画家はあきらめざるを得ませんでした。ゲーム内の絵でいくつか手描きのものがあります。見るからに下手くそなのがそうです。美術学校まで出たのにAIに勝てませんでした。笑って許してください。
 ということなので、絵はAIに任せました。とにかくスピードが命でしたから、私にはAIが必要だったのです。これのおかげでストーリーやゲーム性の構築に時間を割けました。


♦ロリっぽすぎない?

 ごめんなさい。性癖です。こればっかりは変えられないので、もう一回あやまります。ごめんなさいね。巨乳は特に無理です。中乳から大乳までなら許容できるので、出る可能性は残されています。中乳から大乳までで統一の作品なら出る可能性はありますが、そうなると売れ筋になってしまうので、うーんという感じですね。一度くらいは試すかもしれません。


♦何でこんなクソ難易度にしちゃったの!?

 私がゲームを作ると、とにかく怒られます。
 難しすぎる、です。
 はい、それはそうなんですよ。昔からそうなんで、ちゃんと判っています。楽しませようとする気がないドSとか愉快犯とかではないです。判ってもらえるかは判りませんが、私がどんな思想をゲームに抱いているのかを話します。
 昭和のゲーセンは虚無でした。人はいるし、プレイもしている、なのに虚無なんです。ゲームをするというその行為は、他人とつながることではなかったからです。つながりがないので、情報はほとんど入りません。マイコンBASICマガジン(通称ベーマガ)というものにたまに載ったりするので、そのときはフィーバーでした。ゲームをする、のが他人へのパフォーマンスではなく、自分との戦いであったのです。己が攻略法を見いだせなくては、そのゲームは先に進めません。戦いをやめるということは、己に敗北したということ。まるで武士の心理状態です。そんなんでゲームして面白いの!? 面白いんですよ、これが。1プレイにつき50円~100円を支払う必要があり、下手なプレイをすれば一瞬で終わり、当時のお小遣いが消し飛んでいく可能性があるため、デスゲームに似た緊張感があります。そういうのが無理という人、やっぱいますよね。「妊娠当番」ではEASYモードをつけましたが、そうした配慮もやってみたいなと思って試しました。あんまり好評ではなかったみたいなので、次回作はハードコアのみの「少女は狩らなければならない」スタイルでいきたいと思います。
 脱線しましたが、とにかく情報がない虚無の中で、ゲーセンに革命が起きました。「ドルアーガの塔」というゲームのリリースです。その頃のゲーセン民に激震が走りました。なにせそのゲーム、個人ではクリアが不可能なのです。何のチュートリアルもなく、謎のアイテムを謎の動作で渡され、それを使って何の脈絡もなく壁を壊すのが正解で、それをしないとクリアできない、みたいな無茶苦茶がまかり通ったのです。
 虚無だったゲーセン民はこのすさまじい驚異に対し、団結を余儀なくされました。スマホどころか携帯もなく家電しかない時代です。もちろんインターネットもありません。そう私たちはググれない民だったのです。だから対抗手段はアナログでした。攻略法まとめは学校ノートの口述筆記です。○○くんメモ、みたいなのがあって、それで攻略法を共有しました。誰かが新たな面のクリアをすれば、○○くんに伝えられ、大勢に広まりました。地域のゲーセン民が横のつながりを持っていったのです。それは素晴らしい感覚でした。虚無から光が生まれて、一時的とはいえ、ゲーセンのゲームが好き、という以外の共通点が一つもない人々が、突如としてまとまったのです。そして○○くんはこのとき「俺がやんなきゃまとまんねえ!」と思い、まとめ役として奔走したのでしょうね。
 私がゲームバランスを考えるときに、顧客に伝えたいのは、この感覚です。いまは大金を一夜で稼ぐVだかUだかのTuberが動画を上げ、買う前から攻略情報が入ってしまいます。そこで目にしなくても、ぐぐれば攻略法は必ず出てきます。
 それはいいことなのでしょう。調べた通りにやり、数時間でゲーム体験は終わりますが、時間もないし、自分には攻略の才能もないし、みたいに考える人にとっては。
 ですが、私は虚無だった頃のゲーセンも、ドルアーガの熱も体験した世代です。だから自分がゲームを作る側に立つのであれば、あの頃の追体験を皆にして欲しいと願います。
 この情報氾濫の世の中でも「ロリ」で「AI使用」の「マイナー同人」というコアな作品であれば、ググっても他の誰かが攻略をやってくれていない、という状況を作れます。そういった状況で高難易度なら、あの頃のゲーセンのように、孤独な戦いと、そこから小さく芽吹いていく小さなコミュニティも生まれるでしょう。(それが悪いこととは言いませんが)攻略法を売り物にする企業や配信者ではなく、誰でもないあなたが自らが攻略情報の発信者になろう、という体験だってしてもらえると思います。実際ポツポツとですが、そういう状況が生まれているのを確認しています。あなたたちが体験しているのは、昭和のゲーセンと同じ感覚です。これを味わって欲しかったのです。私のクソ難易度は、そういう想いからできています。
 長文失礼いたしました。あなたのゲームライフが、豊かなものになりますように。

少女は狩らなければならない

妊娠当番

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