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雑記の記事 (1)

東京妖異研究所 2022/06/18 20:01

【雑記】もりそば妖怪こぼれ噺

こんばんは、もりそばです!
Twitterでつぶやくのをやめて寂しくなったので、唐突に新コーナーを一つ(・ω・)/
エロとはまるで関係ない民俗学的なコラム?をもりそば視点で語っていこうかなと思いますので、興味のない方はスルーしてください。
あくまでもりそばの考察ですので絶対に正しいというものではないのでご容赦を。
こんな考え方もあるんだなと、お付き合いいただければ幸いです。

まぁ、今回限りかも知れませんが(^^;

■―幽霊と云ふもの―

「霊」を信じているか否か。

有史以来あーだこーだもめている話ですが、昨今の科学から言えば「いない」というのが現代の常識です。
特に「信じている」人を、迷信深い、騙されやすい、幼稚などとマウントを取るツールとして用いられたりします。

「お前、幽霊なんて信じてるの?」と。

で、ここでよく混同されがちなのが「霊」と「幽霊」です。
学術的な定義がどうなっているかは諸説あるので割愛しますが、ざっくばらんに言ってしまうと。

「霊」  = 人間の意識・知性の集合体的な何か

「幽霊」 = 死んだ人の怨念が第三者に害を為すお化け

と、なります。
今回は宗教的にヤバい「霊」の話は置いておいて、「幽霊」に焦点を当てていきたいと思います。

そもそも「幽霊」とは何ぞやと申しますと、江戸時代に書かれた怪談が大体の起源です。
「鬼(き)」や「霊」などは、源氏物語や日本霊異記など、江戸時代以前の書物にも腐るほど出てきますが、「幽霊」とは別物と考えてください。
皆さんがイメージする「頭に三角の布を巻いた、足のない亡霊」というキャラクターです。

具体的には、「四谷怪談」「番町皿屋敷」「累ヶ淵」「牡丹灯籠」などがメジャーどころかと思います。
日本におけるホラーの源流は、おおよそこの辺りと言えるでしょう。
恐い物語を楽しむという文化の起こりですね。

なので、信じるもなに初めから創作なのです。
当初の江戸時代の頃から「ウソと分かっていても恐い噺を楽しむのが粋」というのが大多数の認識だったのです。
※当然、純粋に信じていた人もいたでしょうが。

ここで問題視されるのが、「四谷怪談」の公演で度々起こるとされる事故=「祟り」です。
お祓いをしないと、お岩様の幽霊が障りを為すという有名な話ですね。

なのですが! そう、なのですが。。。
実は「四谷怪談」は完全な創作物で、「お岩」も「田宮伊右衛門」となる人物も、元になった事件も一切合切ないんです。
ええ、からっきし。公的資料にそれらの記述はありません。

でも、「祟る」んです。
舞台での事故の記録はバッチリ残ってます。
祟りに遭ってケガをした人だけはたくさんいるのです。
無意識に恐れて不慮の事故を起こすのかわかりませんが、そうした役者たちの不安を取り除くためにお祓いを始めたとされています。

ちなみに、このお祓い(お参り)をする場所は「田宮神社」といいまして。
ここの縁起では、「四谷怪談は本当にあった事件を元にしたお話だ」とされています。

もう、いるのかいないのかわかりませんね。
ただ、「いた」方が座りがいいんです。
祟るつじつまが合うから。

で、今回のお話の結論はと言いますと、「幽霊」も「妖怪」もそうやって生まれるモノなのだということです。
「貞子」「伽椰子」みたいなのが「いる」「いない」ということ自体、ナンセンスな話でして。
理解できない事象のつじつま合わせとして「幽霊・妖怪」は存在すると。。。


とまぁ、こんな具合の与太話でございます。
おあとがよろしいようで。。。m(_ _)m
 
 

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