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紅差し 2020/03/10 19:54
【お知らせ】新しい作品書かせてもらいました
DLsiteがるまにさんの乙女向けプロジェクト
「生きるの、たいへん。」
シナリオ面こっそりお手伝いさせてもらってます。ぜんぶ無料！訳わかんないくらいに無料！
▼公式サイト
https://www.dlsite.com/modpub/lp/girls-drama/ikti/
ボイドラは3月23日から配信、この先も当分続きます。
主人公姫宮梨太郎のついった垢もフォローしておくとなかなか楽しい感じになりますので
どうぞよろしくお願いいたしますー！
https://twitter.com/hmmy_rntr
紅差し 2019/02/17 23:32
【本編補足】風俗で奨学金を返そうとする女の子と、隣に住むろくでもないバンドマンの話。
中瀬椿（佑樹）シリーズ第2弾『風俗で奨学金を返そうとする女の子と、隣に住むろくでもないバンドマンの話。』の補足記事です。
※※※本編を視聴されていない方の閲覧はお控えください※※※
ヒロインのプロフィールや感情にも触れてますのでご注意を。
【プロフィール】
名前：中瀬椿（バンドマンとしての名義）
中瀬佑樹（本名
年齢：24歳
誕生日： 12月24日（山羊座）
身長体重：176cm/60kg
家庭環境：父、母、兄、姉の裕福な家庭に育つ。現在は絶縁。
学歴：幼稚舎から有名私立一貫校、高校二年で中退。
名前：ナースちゃん
年齢：19歳
家庭環境：幼少期に親が離婚、再婚、虐○、のちに施設で育つ。
学歴：公立高校卒業後、医療系専門学校へ入学。
【本編以前】
中瀬：プライドの高いエリート家庭に生まれ、ありとあらゆる勉強や習い事を叩き込まれる中瀬少年。
唯一好きだったクラシックピアノも、「一番を取れなければ無意味」と結果を強要される苦しみで挫折。
中学時代に偶然出会ったビジュアル系にカルチャーショックを受け、ストレスで発狂しかかっていた事もあって転がり落ちるようにグレ、高校中退＆家出。
それからはゴリゴリのビジュアル系バンドのボーカルとして活躍し、人気はうなぎ上り。
と同時に上下関係も女関係も狭く汚い文化に染まり、「バンド活動に専念するため」と複数の女から金銭を貢がれるように。
根は真面目で優しい男なので、必要以上に「自分は汚れた人間」と思い込みながら生活していたところ、ナースちゃんが隣室に越してきて、その堅実な生活ぶりに知らず知らず癒されていく。
ナースちゃん：不幸な生い立ちから人生を悟りきり、ひっそり淡々と生きてきた女の子。
高校卒業と同時にボロアパートで一人暮らしを始め、学業とアルバイトでかつかつの貧乏生活を送っていた。
男性への諦観も強く、興味もなかったが、たまにすれ違う中瀬のことは
（綺麗な男の人だな、髪もピアスも刺青もすごくてちょっと怖いけど、姿勢がよくてドアを開け閉めするのも丁寧で、会釈もちゃんと返してくれて、きっと優しい人な気がする。華やかで私とは別世界のひとだ）
などと、ほのかに好印象を抱いていた。
そして自らの病気が発覚した際には最早ショックというよりは笑えてしまって、半ば自暴自棄な身辺整理として、風俗店の扉を叩く。
【本編】
01-「風俗で奨学金を返そうとする女の子」
・ナースちゃんのことを「桜」と名付けた木島店長。フィーリングでナースちゃんの薄命な気配を察知していたのかもしれない。
02-王子様。
・白いネグリジェ姿で待機していたナースちゃん。傍目にはえっちな格好だったが、偶然出くわした衝撃＆ナースちゃんの風俗務めにショックを受けた中瀬にとってはそれどころでない。
・ナースちゃんは後日「折角お時間いただいたのに迷惑かけてすみませんでした」と律儀に店へ電話をかけたとか。木島店長は「王子様と仲良くね」と笑って日常へ戻っていったとか。
03-わんわん。
・とっつきづらいクールな人、と思っていた中瀬が日々懐っこくなっていき、ごはんも何でも「美味しい」と食べてくれて、幸せを感じるナースちゃん。バンドも好調なようで、そんな華やかな人生を歩んでいる中瀬には、自分の生い立ちや病気等の辛気臭い話は隠していたかった。
・なんにも知らないで幸福なお隣さん生活を満喫する中瀬。下手に距離をつめてナースちゃんを怖がらせたり、自分の爛れた女関係を知られてはならないと思い、突っ込んだ話はできなかった。
04-「隣に住むろくでもないバンドマン」
・「女を関係者席に座らせるバンドマン」をクソダサいと思い一度も女を呼んだ事はなかったのにナースちゃんには緩い中瀬。
・女関係がバレて自棄になる中瀬。
・が、真面目なので寸での所で留まる。
・中瀬には強く惹かれていたが、中瀬の人生の足を引っ張るわけにはいかないと断るナースちゃん。でも断った所で、いずれにせよ罪悪感でいっぱい。
05-言えなかったこと。
・体調はすこぶる悪かったが、昨晩の中瀬の傷ついた顔を思い返すと放っておけず、頑張ってごはんを作ったナースちゃん。
・夜通しナースちゃんに付き添っていた中瀬。どうか無事に目を覚ましてほしいと祈っている内に朝を迎え…
06-言いたかったこと。
07-それから。
・前のトラックから、一ヵ月後。この間、中瀬が「バンド活動を休止して傍に居る」と言い出した際に「私の所為で中瀬さんの人生を駄目にしたくない」とナースちゃんが泣いたため、中瀬は苦渋の決断で、今までと変わらずバンド活動中心の生活を送る事に。
・ピアノ未経験の自分が残りの時間でパヴァーヌを弾けるようになるとは微塵も思ってないナースちゃん。それでも中瀬に料理を教えたり、ピアノを教えてもらったり、お互いの人生を与え合っていける事自体が幸せなので、それでいいと思ってる。
・とにもかくにも"今"を幸福に過ごそうと一生懸命生きる二人。
【本編以降】
ナースちゃんと過ごせる喜びと、ナースちゃんを亡くす恐怖で内心グチャグチャになりながらも、決してナースちゃんの前では折れまいと強く生きる中瀬。
中瀬が武道館のステージに立つ姿をナースちゃんは見ることができたのか、いつかナースちゃんを亡くした中瀬がその後どうなったかは神のみぞ知る。
少なくともナースちゃんにとっては、自分の人生は好きな人と一日一日を大事に過ごせた幸福なもので、"中瀬椿"は自分の人生を救ってくれた王子様でした。
【余談】
診察室のシーンで流れていたのは前作に引き続きラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」
実際にあの場面で流れていれば中瀬のトラウマ一直線なので、あのオルゴール音はあくまで病院の雰囲気を出すためのイメージＢＧＭです。
以上今回はだいたいこんな感じです！
製作者所感としては、前作『かつて王子様だったもの』は藤崎の思い描くハッピーエンドそのものを全力で詰め込んだので、別の世界での続編をつくる事で『かつて王子様だったもの』がバッドエンドと取られるのは嫌だな、と思って、中瀬の二作目は作らないつもりでした。
ただ、中瀬とナースちゃんが病院ではない場所で幸せに過ごす姿は自分でも見たかったし、あらためて「ハッピーエンド、バッドエンドってなんだ」と考えると、人生、誰だって不慮の事故や病気で死ぬ可能性がある中で、じゃあ「一緒に過ごした時間が少なかったから不幸」「死んでしまったら不幸」なのかというとそんな事はないと思っていて、そんなままならない世界でも大切な人を見つけて、想い合って過ごせたという事実があるのなら、それだけでとても幸福で尊い事なんだよ…ということを書きたくて、今回の話が出来ました。
中瀬とナースちゃんにはいつも辛い思いをさせてしまって申し訳ない…と罪悪感はありつつ、好印象な感想を何件もいただけていて、本当に嬉しいです。
いつも「自分が作りたいものを作る」を第一に一人サークルで制作をしていますが、ボイス作品は声優さんが演じて、リスナーさんが情景を思い浮かべてくれた時にやっと完成するものなので、本当に皆さんに支えられてるからこそ活動が続けてられるんだなと思います。
この先も、純愛ものからえげつないものまで、人生が楽しくなるような音声を作っていきたいので、思い出した時にでもまた覗きに来ていただけると嬉しいです。
お手にとってくださった方、本当に本当にありがとうございました！
作業中にお供にしていた曲です。
宇多田ヒカル「あなた」
宇多田ヒカルはやはり汎用性オバケ、イメソンの神すぎて歌詞全篇すごい事になってるんですけど、特に『あなた以外思い残さない』『神様お願い 代わり映えしない明日をください』のところが大好きです…。
他、「誓い」と「初恋」の２曲もだいぶアレなので、揃えて聴いていただけるととても嬉しい…