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羊おじさん倶楽部 2019/07/13 09:20

アマプラの暴力映画を紹介させてください

シナリオ書いてる人はCi-enで好きな映画紹介していいって

聞いたので、自作品でオマージュってほどでもないけどよく参考にする映画をAmazon Primeで観られるものの中から紹介します。

著者がにわかなので有名作品ばかり並びます。ご容赦

各画像、引用紹介文はリンク先Amazon.co.jpからの引用です。

スワロウテイル


むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃、いつかのゴールドラッシュのようなその街を、移民たちは“円都(イェンタウン)”と呼んだ。でも日本人はこの名前を忌み嫌い、逆に移民たちを“円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ。ここは円の都、イェンタウン。円で夢が叶う、夢の都。・・・そしてこれは、円を掘りにイェンタウンにやって来た、イェンタウンたちの物語り。(C)SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE

知ったきっかけは、ハヤカワ文庫JAに『スワロウテイル人工少女販売処』って小説があって、そのオマージュ元がこれだったという流れです

アニメ化もした花火を見る位置についての考察をタイトルにしたあの岩井俊二監督の作品で、コメディタッチに話が進みつつ、役者の人種もごちゃ混ぜ、言語は英語、中国語、日本語入り混じって字幕ないと意味わからんという映画になってます。ロケ地どこなんだろうこの発展途上国感

近未来ifを生きる国籍を獲得できない貧乏人たちが日本の国とか貨幣とかという枠組みをハックしていくという話で、イデオロギー的になんか深いものがありそうでそうでもない感じですが、とりあえず雰囲気が良かったです。殺し屋がアホ

何より場面の絵面がめちゃくちゃキレイなんですよ。廃ビルの屋上に子どもたちが集まって偽札をたくさん作るシーンとか、主人公の女の子が入れ墨彫るシーンとか。そのへんは邦画界で高名な岩井俊二の手腕が生きてて、結構重くて馬鹿馬鹿しい話のはずなのに何故か感動してしまう。カメラワークの暴力ですよ

応化戦争記シリーズをちょっと思い出しました。あと、モンガに散るとか。マフィアつったらイタリアなりアメリカなりが主流なんですが、そうじゃなくて日本とかアジアの泥臭さが好きなので。ちょっとこれ系観るとウキウキしてしまいます


プレステージ (字幕版)

19世紀末のロンドン。若き奇術師アンジャーとボーデンは、中堅どころの奇術師ミルトンの元で修行をしていた。しかしある日、アンジャーの妻で助手のジュリアが水中脱出に失敗し死亡。事故の原因はボーデンの結んだロープが外れなかったことだった。これを機にアンジャーは復讐鬼へと変貌し、2人は血を流す争いを繰り返すことになる。(c)Touchstone Pictures. All rights reserved

同門出身の手品師二人が互いを憎み合いながら、瞬間移動を極めていって最後は殺すという意味わからん脚本。時系列がかなりバラバラに進む構成になっていて、最初っからボーデンがアンジャーを殺したという裁判所や刑務所のシーンから始まり、回想形式でそもそもの因縁の元となったある一人の女の死亡事故の話に飛びます。上記のあらすじを何となく頭に入れておくと観やすいかも

結構サスペンスっぽいのですが、そこはどちらかというとおまけで。本質は主人公二人が芸(手品)に魅了され、そのために人生をかけ男としての矜持をかけ、最後には人殺しまで行くという純粋な狂気が非常に共感できて良かったですね。序盤のほうで先の展開の暗示として、実生活に支障がでるほどの痩せ方をしながらでも手品のネタを服のうちに仕込む奇術師が出てきて、見た目にも痛々しいのですが、主人公二人はその奇術師を畏怖の視線で観るあたりが割りと好きです

最後のオチも個人的によく出来てると思うので、あの、なんか拍子抜けしても笑って許して欲しい……(暴力映画ではないなこれ)


エリート・スクワッド ~ブラジル特殊部隊BOPE~ (字幕版)

リオ・デ・ジャネイロ。この街では毎日スラムを根城にするギャングと軍警察との攻防が繰り広げられていた。刑務所暴動事件の失態を受け、リオ・デ・ジャネイロ特殊警察作戦部隊から保安局へと左遷されたナシメント大佐はタンキ地区の警察署から盗まれた銃の行方を追っていた。 (c) 2010 ZAZEN PRODU??ES AUDIOVISUAIS LTDA/FEIJ?O PRODU??ES CINEMATOGR?FICAS LTDA/ GLOBO COMUNICA??O E PARTICIPA??ES S.A. TODOS OS DIREITOS RESERVADOS

タイトルだっさ。びっくりして声出た。タイトルがダサすぎる。表紙絵もダサすぎ、え、ドラマ原作映画か?特攻野郎Aチームの続編か?となりますが、完全にパッケージ詐欺です

中身はがっつり社会派サスペンスです。下手な欧米の国家ものとかよりよほどよく出来ています。ブラジルの腐敗しきった政治について結構明け透けに批判してて、暗殺とかもちゃちゃっと出てくるし、ヒッピー出身っぽい人権派議員をやたらバカにしたりします。脚本がめちゃくちゃ良くてダレるところが一切なく序盤も刑務所の暴動シーンから始まります

特に好きなのが選挙戦のたびに一々テレビに出てきて国民をやたら煽るデブ。いや、めちゃくちゃ腹立つんですよこいつ。だけど怒りを煽るのがやたら上手くて、映画としても結構尺を取ってこのデブの演説をしっかり映す。名演ですね

あと出てくる悪人が政治的にあくどいことをするタイプで、元警察だったり現市長だったり。普通にマフィアと手を組んで新聞記者を殺させたりするシーンがあり、非常に楽しい。

そして何より銃撃戦です。素人のそれじゃなくて、軍警察の訓練された銃撃戦で随所のセリフもいかにもミリタリーノリ。武器もちゃっちい拳銃じゃなくてアサルトライフルだし。はぁ、……好き

ただ本当にタイトルと表紙含めてちょっと色々残念で、これ実は続編なんですね。先に『エリート・スクワッド』があり、こっちは大学生が軍警察に入って、周囲のインテリの欺瞞に気付くという話でこっちもめちゃくちゃ面白い。こっち先に観たほうがいいのは確かですが、『エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE』もこれ単体で観られます。というか筆者は観終わってもしばらくこれが続編作品だと気付きませんでした(気付いたのはとんでもない映画を観てしまったと興奮しながら作品についてググってた時)

好きな要素てんこ盛りって感じの映画でした


Fight Club (字幕版)

ブラッド・ピット×デイビッド・フィンチャー監督が放つ、常識を、価値観を破壊するエンターテイメントの傑作!

「ファイト・クラブ ルールその1、ファイト・クラブのことを決して口外するな」
「ファイト・クラブ ルールその2、ファイト・クラブのことを決して口外するな」

これ以上何が書けるよ? 息止めて観てください。原作小説も読むといいアルヨ


番外編

番外編というか、期限切れで今は無料で観られなくなってるタイトル。

ウォンテッド(字幕版)

25歳の青年ウェスリーは、恋人を親友に寝取られ、職場では上司から噛み付かれ、ストレスをつのらせながら不安発作用の薬を処方してもらう毎日。しかし、そのサエない日常が、フォックスと名乗る謎の美女の出現で終わりを告げる。彼女は、1000年以上も前から崇高な目的のために暗殺任務をこなすフラタニティ(暗殺組織)のメンバー。組織の裏切り者クロスを倒すため、彼に殺された暗殺者の息子ウェスリーに白羽の矢がたったのだ。こうして彼はそれまでの人生から想像を超えた別世界へと身を投じることに。

マトリックスって超厨ニ映画あったじゃないですか。あれにちょっと似ててよりスタイリッシュにした感じ。アクションシーンがアホでめちゃくちゃかっこいい。好き。お気に入りなセリフは超低速 ”I’m sorry.”

以上

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