マニアックな話ですが 今の機材になるまでの経緯をお話します😉
実は、作品中のマイクは今回の【バイノーラル】VR■S彼氏とLove Hで4代目です。
2作目で使われている、車でのシチュエーション作品は、有名なRoland という会社のイヤホン型バイノーラルマイク。英語ですが日本の大阪の企業です。
こちらと組み合わせて使っていたレコーダーが
TASCAM DR-5で、ミニジャックのマイクしか繋げられない機種でした。スマホのマイクの録音機能に比べたら格段に音質も良くて、最近の音響機材は凄いな!と感動しました。
しかし、自分の声を録って聴いてみると低音で音圧が強いために音割れしたり、マイクの感度が良すぎてすぐにハウリングしたりと、とにかく機材と声のボリューム調整に気を使うのでタイヘンでした。
そして耳責めリラクゼーションから導入したのが、プロのアーティストも使っていた名機 SHUREのBETA 58A です。一万五千円ほどで買えるのに、プロも使ってるという高コスパマイク🎤
このマイクはXRL、俗称 キャノンケーブルというカラオケ屋さんでも使われる仕様でカチッ!とマイクのお尻にケーブルソケットをハメるタイプ。音声用のほとんどのマイクがこのキャノンケーブル仕様になります。
このマイクは素晴らしかった、低音の自分の声でも音割れすることなく受け止められる
こんなマイクが1970年発売だなんて50年くらい経ってるのに、音質も良く録れる!(当時では最高!これでいいじゃん!って思ってました)
私はカメラも好きで、フォトマスター検定というのを独学で勉強して1級を取得した位にはハマるととことん突き進んでしまう人ですが、まるでオールドレンズを使った時のレトロに写る味の様な魅力があるマイクです。
それを1本購入し、バイノーラルで録音する事にハマってましたので、もう一本はヘッドホンで好きな(現在でもHD650とIE60は好きなクセの音なのでバリバリ愛用しています)
SENNHEISERのマイク e935というマイク🎤
こちらはいろいろ調べてプロ御用達の中でも男性ボーカル向けランキング一位と評価されており、使ってみるとほんとその通り、低音が特に艶があるマイクだと感じました
イヤホン型バイノーラルマイクとは違い、感度はレコーダーによって調整できるのですが、集音できる範囲がマイクの上向き100度位という感じで、逆に言うとそれ以外の音は入らずに済むので、余計なノイズは取り払い、前面だけの音をくっきり録れるようになりました🎶
そして、その特性の異なる2つの🎤を左右に振り分けて使いステレオ録音したらどうなるんだろうとワクワクしながら試行錯誤し、女性の耳の位置はこのあたりだろうなー とマイクを直接 枕に置き、周りでいろんな声や音を出して、このマイクはどんな聴こえ方をしてるんだろう?ととにかく試行錯誤しました。そのマイク達で録音した作品が、VR■彼氏と初H♡です。
そこで、たくさんの反響があり嬉しくなりもっと良い音を録れないのか!?といつものハマるパターン通り調べ物&勉強の日々(これが楽しい)
サンプル音声を良いイヤホンで聴いてみては、自分の声に合いそうなマイク特性だなーってのを絞っていき、出会ったのが最初のダイナミックマイク🎤の
SHUREが最近7年もの年月をかけて開発した、KSM8というマイク🎤
お値段は、同じSHURE BETA58Aの3本分でも足りない程に高価、でもそれを迷いなく2本注文しました。
いろんな KSM8の音を試聴してみて、明らかにクリアであり、かつマイクに近いほど低音ってのは強くなるのですが、そんなボフボフ(マイクに風が当たる音)した作例が見当たらなかったのです。
マイクに近づいても自然な音で録れるマイク。
もはや、マイクのクセという物がなくなり、まるで目の前で聴いてる気分。アーティストがKSM8を使った音楽を聴くと 感動して鳥肌がたちました😁
SHURE KSM8を使った作品が VRドアノムコウからです🎶
レコーダーに関してもzoom H5というのを耳責め~使っていましてとても素晴らしい物だったのですが、更なる欲求によりzoomの新作レコーダーF6に変更し、こちらのレコーダーの素晴らしい所が、ボリューム調整が必要ない、つまりは音が取れる範囲が広く、常に小さい音から大きな音までを全て録りきっている。アナログ時代からの常識の頭では、えっ?どういう事??って感じですが、32bit録音をする事によって音割れした音も音割れしてない音も同時に録音して、後で調整しても音が劣化しない。
なんて音量調整悩んでたアーティストからしたら夢のようなレコーダーでしょう💿
そんなレコーダーをVR■狂抱い薆から取り入れまして、音質も向上したのは感じたのですが、まだまだ使いこなせていなかったと思います。
そして、変態マニアEvanは、湿度に弱い、衝撃に弱い、でも音の感度がハンパないというコンデンサーマイクに手を出します。興味はあったのですがスタジオ専用マイクで下手に扱うとすぐ壊れる!というイメージがあり、使い勝手が悪いだろうなー、と手を出していませんでした。
Dlsiteでバイノーラルマイクといえば、ダミーヘッドマイクのNeumann ku100 ですが、皆様は素晴らしい静かな防音スタジオで防音スリッパ履いて録るので非常に素晴らしい作品だなと思うのですが、
ku100は少なくとも 2005年には存在していたマイク
スマホすらまだない時代です。良いイヤホンで聴くと、100万円以上するマイクなのにこんなものなのかな?と自分のSHURE ksm8のが余分なノイズレスで明らかにクリアに気持ちいい音が録れているのがわかるので、目まぐるしく進化を遂げる音響機材がたくさんあるのに、なんでみな この15年以上前の古い設計のマイクを使ってるのか不思議だったし、10万で売ってたとしても欲しいとは思いませんでした。
プロの音響メーカーというのは、その通りの音をとれる機材をいつまでも作ってくれているので、音質も変わってないのです、漫才で使われる舞台からヒョコっと出てくる、俗称サンパチマイク(SONY C-38というマイク)も、1970年につくられてそのまま今でも使われています、もしかしたらマイクの外観だけサンパチマイクで、こっそり中身を現代向けに変更しているかもしれませんが、50年前のマイクでそのままM-1(漫才)を収録するとは思えないので何かしてるのでしょう。
そんなこんなで音質向上を追求していくうちに
earthworksという、完全プロ専用の音響機材メーカーに出会います。ピアノ専用、ドラム専用などの楽器ごとの専用マイクも作っています。
その会社が2018年に発売した SV33というマイクの歌声を聴いた時に、電撃が走りました。
もう疑いようのない生演奏感 アーティストが目の前にいます。衝撃を受けました。
そんなマイクより最新設計の一から作り直したという完全プロ用のライブ用コンデンサーマイク。
え?ライブで使えるって振動とか大丈夫なの?
私が使っても大丈夫なんじゃ?とワクワクが
とまらなくなりました😂
この会社の事を調べていくと、マイクを作り上げる際に確認するスピーカーのボルトですら測定の邪魔になるから省き、他のメーカーでは見なかったマイクが捉える音の反応速度にまでこだわっている会社。このレスポンス速度が速い程、その場の環境音すらもより正確に再現できるのだとか。
それに加えマイクなのに高音から低音まで、ほぼフラットな周波数特性。つまりは、発した音を、環境音を、耳で聴いたそのままに捉えてくれるマイク🎤
今までのマイクだとその周波数特性で弱い周波数特性のゲインをあげて機械的にフラットに近づけることでリアル音に復元していた感じなのを、全く触る必要が無いマイク
それに加えてzoomの神レコーダーを組み合わせ、アナログの声の響きをそのままデジタル化する最新技術の賜物が、Evangelist ASMR 4代目マイク🎤
で制作された
VR■S彼氏とLove H♡
です。
32bitで収録したものを、劣化のない24bitで
マスタリングして、そのまま 収録したままの
生音をお届けできるようになりました。
もし良いヘッドホンが欲しくて、どれを買おうか迷ってる方がいましたら、迷うことなく
SONY MDR-M1ST をオススメします。
このヘッドホンはスタジオ用のモニターヘッドホンと言って、まだ2019年の7月に発売されたばかりの最新設計で、音源を限りなくそのまま鳴らしてくれるという、昔から音楽制作者が音の基準として使い、どのスタジオでも必ずあるというMDR-CD900ST の後継機種で、ハイレゾ対応の神ヘッドホンです。
つまりは、この神マイク🎤と神レコーダーで収録デジタル化した音源を、そのままに紛うことなくアナログに戻し耳で再現してくれる訳です。
私も、編集時に使ってますが、普通の音楽を聴く際にもプロがマスタリングしてくれた音源をそのまま聴けるという訳です。値は張りますが あと半世紀くらいはこのヘッドホンで満足できるのだろうと確信するレベルの素晴らしいヘッドホンです。
多分ですが、これからも永遠とEarthworksでいきます。多くの人が使っているダミーヘッドマイクのNeumannは、コンデンサーマイクを創りあげた素晴らしい会社なので、音質に関しては間違いの無いです。ただEarthworksが一番 私には合っていると思っています。
この会社からもっと良いマイクがでたら手を出してしまうでしょう😁
今現在は、これ以上の機材は無いと思ってるので
この神機材を使って、もっと発する音のクオリティーを向上させていけるよう頑張ります🎶🎤