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MARO/グローバルワン 2024/03/22 08:56

シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

小惑星帯(アステロイドベルト)
火星の公転軌道と木星の公転軌道との
間に存在する、小惑星の公転軌道が集中
している領域に入る直前でハヤテはリープ
アウトした。

木星の敵衛星基地・・そこにその男
ヘルターナー太陽系攻撃隊総司令官が
まるで王のように君臨している

衛星ガニメデ基地司令所

彼はこの太陽系攻撃と言う栄えある戦争に
勝利し更なる高見に上がることを確信している
「地球侵略など・このターナーにとっては
只の足掛かりにすぎん」

そんなターナー司令官の王座の右横に控える
グラダー太陽系攻撃隊副司令

その前には床に膝をついた姿勢で
シューカー大佐第15戦艦編隊隊長と
グローカー大佐第8空母編隊隊長が控えている

そこに警報が鳴ると同時に未確認艦の
出現が報告された

副司令のグラダーが部下に指示を出す
ここでわざわざ司令官にお伺いを立てては
自分が無能だと言っているようなものだ
「未確認とは何事か!直ちに敵艦の艦名と
艦数を確認し報告せよ!」

グラダー副司令の恫喝的な指示で観測班は
慌てて未確認艦の正体を確認した

「敵艦の正体が判明しました
敵艦名はハヤテ、太陽系防衛隊の
最新鋭艦ハヤテです!」

「なにぃ!?」
其れを聞いたグラダー副司令は語気を強める
ハヤテと言えば地球攻撃部隊を全滅させた
謎の船だ「直ちにメインモニターに映せ!」

基地のモニター画面に一隻の戦艦が映し出された
だが、ハヤテを見た瞬間グラダー副司令の
表情が呆気にとられた物になる
「何だ・・あの戦艦は?」

小さい・・どう見ても戦艦ではない
巡洋艦?いやもっと小さいサイズだ

「敵艦種は駆逐艦・・神風型宇宙駆逐艦だと
判明いたしました!」
報告を聞きグラダー副司令は鼻で笑う
「駆逐艦だと!?」

「敵艦・・数・・一隻!一隻であります」

只の駆逐艦がそれも一隻で
こんな所に来るとは一体何のつもりなのか?
グラダーには意味が分からない

地球を強襲した艦隊を全滅させたのが
本当にあの駆逐艦だとでも言うのか?
愚かしいにも程がある
地球に潜入させた諜報部隊の
連中は一体何をやっておるのか!?

こんな小物に一々騒いでいたら
ターナー司令官に何と言われる事か・・
グラダーは多少、新鋭艦なら拿捕して
調べるのもありかとも思ったが

たかが地球の科学力で造られた船など
その価値はないと判断した
「直ちに攻撃機を送り敵艦ハヤテを撃沈せよ!」

数分で敵木星基地より攻撃機が放たれ
ハヤテに接近した

ハヤテのレーダーに敵機の姿が映し出される
「敵機接近」

勝艦長は、誠矢総戦闘隊長に命じる
「全艦防衛体制」

誠矢は命令を復唱し実行する
「全艦防衛体制開始」

やがて敵木星基地より飛来した攻撃機部隊と
神風型宇宙駆逐艦ハヤテの戦闘が始まった

______________________
★付箋文★8:53 2024/03/22
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シャレーダーD09 シャレーダーD09

シャレーダーD08 シャレーダーD08


シャレーダーD07 シャレーダーD07

シャレーダーD06 シャレーダーD06

シャレーダーD05 シャレーダーD05

シャレーダーD04 シャレーダーD04

シャレーダーD03 シャレーダーD03

シャレーダーD02 シャレーダーD02


ターゲット04

シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I


シャレーダーセカンドNO.40 シャレーダーセカンドNO.40

シャレーダーセカンドNO.39 シャレーダーセカンドNO.39

シャレーダーセカンドNO.38 シャレーダーセカンドNO.38

シャレーダーセカンドNO.37 シャレーダーセカンドNO.37

シャレーダーセカンドNO.36 シャレーダーセカンドNO.36


シャレーダーセカンドNO.35 シャレーダーセカンドNO.35

シャレーダーセカンドNO.34 シャレーダーセカンドNO.34

シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01

人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
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MARO/グローバルワン 2024/03/20 07:21

シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

PART2
アステロイドの戦い(前編)

一本の道がある

その道の先には山があり、お日様が昇り始めていた

そしてその日の光に向かって一人の少女が
走ってくる、それはトレーニングウエアを着た
大城真耶だった。

身長は高くもなく低くもなく、努力の甲斐あって
引き締まったウエストラインと体重をキープ
している、顔が丸顔なので体型までそう
思われがちなのが恥ずかしい御年頃だ

やがて対向者のランニングをしている
お年寄りと真耶は挨拶を交わす

「お早う御座います」

「ああ お早う真耶ちゃん・・今日はお兄さんは
来てないんだね何時も一緒なのに」

真耶はその場で足踏みしつつ
「ちょっと御寝坊しちゃって・・仕事で
疲れているみたい」

それを聞き老人が
「おやまあ~それは大変だね」

誠矢は基地のシュミレーターで12時間も
訓練を受けていたハヤテの性能を完全に引き出すため
日夜努力を欠かさない

防衛機密に抵触する事は伏せて
真耶はお爺さんに心配を掛けないように
丁寧に説明した

それから2時間後に誠矢は短い睡眠から覚めた
酸素治療ベットの寝心地は良好で
体の疲労は完全に抜けている

防衛基地の最新鋭艦ハヤテのスペックは
想像を絶するものだった、多少の無理を
しない限りその能力を完全に引き出すのは
不可能だった。

毛細血管破裂や微細骨折・・位は
修復出来たようだな
誠矢はドクターAIから色々と説明を受けた
余り無茶をすると死ぬぞと遠回しに
言われてしまった

死んでしまっては地球を守る事も
キャサリンの仇を打つことも出来なくなる
本末転倒だ・・気を付けるよ出来るだけ

時計を見るともう8時だった
誠矢は着替えると基地の食堂に向かう。

食堂では真耶が朝食を取っていた
「あっ 誠矢兄さんお早う」

誠矢も返事を返す
「ああ お早う真耶」

謎の敵の動きが活発な今
誠矢達は基地で寝泊まりしている
当然ハヤテの乗務員は全員
基地で待機状態だった。

そして今朝は大きな作戦を遂行するため
勝艦長から直接任務の説明がされる予定だ

説明会場は基地の飛行場に隣接する
VIP用特別観覧席(プレミアムルーム)とされた

説明会のギリギリの時間になって
ハヤテの主要メンバーの最後の一人が
基地の飛行場に着陸した

そしてヘルメットを脱いで機体から降りると
そのまま走って勝艦長の前に行き
防衛隊形式の敬礼をする

「ハヤテ通信隊班長に任命され太陽系防衛隊
イギリス局より派遣されました
ジョン・スミス通信隊長です」

勝艦長が敬礼を返し
「良く来てくれた君の優秀は聞いている
早速だが今から重要任務の説明をするから
席に着きたまえ」

「了解です!」
彼はそのまま艦長からの説明を受けるために
ハヤテクルーのメンバーズの列席に加わった

誠矢達はこの新たな飛び入りにあっけに
とられるが、それよりジョン・スミスと名乗った
その男は誠矢達の様子をよそに
何処吹く風と敬礼をしながら愛嬌を
振りまいている その時

ジョンの視線が真耶で止まり釘付けとなった
「何て可愛い天使・・僕の女神だ」

そして勝艦長から以下の作戦が告げられた
「アステロイド空間に敵の主力を集め
全地球艦隊で此を奇襲し木星空域を奪還する」
そのためにハヤテを囮に使うと言う事だった

今里真一VXレオールド達長が
「率直に言ってその作戦が成功する確率は
一体いくらですか?」

その問いに勝艦長は不適な笑みを見せる
「コンピューターの計算によると作戦の
成功率は12パーセント・ハヤテの
生還確率は0、3パーセントと言うことだ」

今里は苦笑いしつつ
「そんなに低いのか・・」

下田明 陸上戦闘隊長が
「そんなに悲観するなよ俺だって
成功率6パーセントの作戦を
こうして生き残ったんだぜ」

この言葉に今里は笑いながら
「チゲーヨ勘違いするなハヤテの評価が低すぎて
思わず笑っただけだ」

下田は「ああ成るほどな」とニヤリと笑う

恐らく防衛隊のなかでもハヤテの情報は
極秘扱いなのだろう。
ただの駆逐艦一隻に対する評価だとしたら
まあ妥当な線だ

誠矢はここ数日の訓練でハヤテが
ただ一隻で戦局をひっくり返す程の
戦力であると確信していた。

『それにしても銀河連邦のどこの星が
地球に援助をしてくれたんだ?
ハヤテみたいな船をおいそれと渡すとは
思えないんだがな~』

誠矢の推測ではハヤテは今の所
地球以外の文明圏の船と成っている
・・・・だが

銀河の軍事バランスがひっくり返る
ハヤテの底知れぬ力がその推理を否定する
そこん所が悩みの種となっていた。

そんな事を考えているうちに
勝艦長の話が終わった
尊敬する艦長の話をそんな風に
聞き逃すとは・・其れほど誠矢はハヤテに
夢中になっていた

その時だ・・・突然だった・・真耶が
その席で、いきなり顔面蒼白になり
頭を押さえながら意識を失い混沌したのは

「真耶どうしたんだ!?」
誠矢がそう叫んで真耶に駆け寄る
「しっかりしろ真耶!!」

そこに一人の男が口を出した
「駄目だ下手に動かすな!そっと
イスの上で寝かせるんだ」

「貴方は確かDr.北本」
ハヤテの艦医である
北本医師の判断に従う事にした誠矢は
後ろの席にいた崎隊員と二人で真耶を
イスに寝かせた


Dr.北本は真耶の脈を時計を見ながら計り
そして瞼を開いてペンライトで反射を
確かめる 真耶の瞳に青白い光の模様が見える
(紋章が・・同調の影響か?)

「真耶は大丈夫でしょうか先生!?」
誠矢と騒ぎを聞きつけた響竜一
それに崎景子と坂巻進吾が心配そうな顔をして
Dr.に視線を送る

Dr.は何かを察しながらそれを表に出さず
「・・これは軽い貧血だな・・心配に
及ばないよ」 と そう応えた。

全員顔の表情が緩む
「そうですか良かった!」
「ありがとう御座います先生」

Dr.北本は誠矢に
「真耶君は暫く安静にしておいたら
回復するだろうからそのまま少し
横に寝かせて起きなさい」

「ありがとう御座いますそうします先生!」
誠矢のその安心した顔を見ないようにし
Dr.北本はその場を後にした。

暫くして体調が回復した真耶を自室に送り届け
誠矢は響と一緒に基地の談話室に行った。

そこで真耶の体調について響と話しをしてると
金髪碧眼のあのジョンスミスが気さくに
話しかけて来る
「ヤア、大城戦闘隊長」

「君は確かジョン・スミスだったな?」
ジョンは「ここ良いかい?」と言うが早いか
誠矢の前の席に着く。

「何か用か?スミス隊員」
誠矢にしてみれば会ったばかりで
この男の距離の詰め方が解らない

「君と彼女がどういう関係なのか気になってね」
誠矢は「彼女?」・・とトボケたが
隣の席の響はその彼女の事が真耶だと一瞬で
悟ってジョンを睨んだ

誠矢は着任早々ハヤテのメインクルー同士で
喧嘩になるのは避けたかったので
そんな義理ないが質問に応えてやることにする
「真耶なら俺の妹だ」

ジョンは其れを聞きニヒルに笑うと
「ああ成るほどそれなら彼女との距離の
近さにも納得行くよ・・そうかお兄さんか」

誠矢は嫌な顔をし「会っていきなり君から
お兄さんなんて呼ばれる筋合いはないな」

響は激しく頷き それに同意しする!
ジョンはそんな響を鼻で笑い
「それはそうだけど・・近いうちに
隊長の事をお兄さんと呼ぶことに成るつもりだ
楽しみにしておいてくれ」
そう言い残してジョンは去っていった

慌てて席を立ちあがると
響はその言葉に動揺して声が裏がえる
「オイコラ待て!そりゃどう言う意味だ!?」

少し間があって響は席に座り直した
「何なんだよーアイツは~!」
そう言って机に突っ伏し頭を掻き毟る

「お前も少しはアイツみたいに積極的になれよ」
誠矢にそう言われ響は犬みたいに唸ってる
ヤレヤレ・・罪な女だな真耶も

自分の部屋に戻りソファーに横になって
休む真耶は夢を見ていた

幼い頃、両親を亡くした私を 近所の
いじめっ子達が私の髪を引っ張ったり
親が居ないことをバカにして泣かされていると

怒った誠矢兄さんが駆けつけて
虐めていた子達を懲らしめてくれた
翌日からその子達は全員
誠矢兄さんに会たびに丁寧なお辞儀をして
通るようになった、あの時の誠矢兄さんの
格好いい姿を私は未だに忘れられない
本当に白馬に乗った王子様に見えたんだから

真耶はいつの間にかそんな昔の夢を見ていた
倒れてから意識が朦朧としていた真耶だが
部屋に戻ってからも意識が回復するのに暫く
時間が掛かったのだ。

真耶が自室の時計を見て、自分が思ったより
長い時間休憩していた事を知った

「いつの間にかこんな時間に・・」
そのまま自室を出ると、まるで待っていた様に
ジョンが声を掛けてきた
「やあ、もう良いのかい真耶君?」

気楽に自分に声を掛けてきた男を見て
真耶は例の遅刻してきた外人さんだと思った

「え~えと・・確かジョン・スミスさん
でしたね?」
真耶の言葉にジョンは嬉しそうに
「ボクの名前を覚えてくれていたなんて
感激だな~君みたいに素敵なガールと
知り合えて最高にラッキーだよ」

ジョンの親しげな態度も顔の良い
金髪碧眼の外人だと迫力が違う
大人しい真耶には少々刺激が強すぎる相手だ

「あ・・あの・・少し急いでいるので・・
私はこれで・・」
真耶は逃げるようにその場を後にしようとしたが

「あっチョット待ってくれないか真耶!」
真耶はそう言って呼び止められた
    !?

誠矢は響を後に残し談話室を出てからそのまま
真耶の様子が気になって見に行くことにした
「おい真耶」

真耶の部屋の前で声を掛けノックをするが返事がない
「あれ?真耶の奴・・出かけたのか?」

すると後ろに人の気配を感じ誠矢が
振り向くと 其処にはジョンスミスが立っていた。

「やあ大城隊長・・真耶なら外に出て行ったよ」

誠矢は怪訝な表情で
「どうしたスミス・・頬が赤いぞ」
その手形は小さいので女子の物だと推察できる。

ジョン・スミスは腫れた頬を掻きながら
「ついさっき・真耶にぶたれたのさ・・
だけどああ言う気の強い反面 脆さがある娘は
ボクの好みだ」

其れを聞いた誠矢はスミスに無言で
拳をビュと突き出した
「真耶に何をしたスミス!」

スミスは誠矢が拳を寸止めするのを知って
いたかのように微動だにしない

そのまま互いに睨み合う二人だったが
少し間をおき誠矢が拳を納めた
「良く俺が拳を止めると解ったな」

ジョン・スミスは真剣な眼差しで
「一発貰う覚悟なら最初から出来てるさ
ボクが本気だと解ってくれたかい誠矢」

誠矢は腕組みをしてジョン・スミスを見据えた
真耶のことになると本気に成る誠矢だが
この男には騎士道精神があると感じた

「ああ・・但しフェアプレイで
響と競ってくれ頼むぜジョン」
この男ならきっと響には良い刺激になる

ジョンは響の名を出され肩を竦め
「了解したよ、でもあの彼にボクの
ライバルが務まるのかな?」

誠矢は苦虫を噛み潰した顔になる
「日本には下駄を履くまで解らないと言う
ことわざがあるんだぜジョン」

ジョン・スミスは再び肩を竦め
「勉強になったよ」
と言いながら余裕の態度で去っていく

誠矢はジョンに聞いた通り 真耶を捜しに
外に出た、基地の敷地内とはいえ以外に広い
それでも直ぐに真耶の啜り泣く声が聞こえてきた

声を頼りに探すと建物の影になった
目立たない場所に、膝を抱えながら泣いている
真耶を見つけた「真耶 探したぞ」

「誠矢兄さん」
真耶は誠矢に、ジョンにキスを
迫られそうになったので、思わず
平手打ちをしたと告白した

誠矢は腰に手を起き冷静に真耶に聞いた
「それで真耶はジョンをどうしたい?」

真耶は誠矢が抱きしめて慰めてくれると
思っていたので思わず戸惑ってしまう
「ど・・どうしたいって・・?」

誠矢は指の骨をパキパキと鳴らしながら
「真耶が望むならジョンの奴を足腰立てなく
してやるが」と、物騒なことを言い出した

真耶は慌てて
「そ・・其処までしなくても大丈夫よ
兄さん・ジョンさんもう罰を受けてますから」

真耶はそう言って平手打ちの真似をしてみせる
まあこの様子なら大丈夫なんだろう
誠矢が真耶の頭を優しく撫でてやると
幸せそうな表情を見せた。
______________________
★付箋文★
翌日
地底基地にハヤテ搭乗員達が結集し
いよいよアステロイド作戦が始まる。

「注水開始」「注水85パーセント」
「サブエンジン始動」
春吉 総科学長が指示を出すと

響竜一 総運行長がエンジンを点火した途端
ハヤテのエレメージェバイト・エンジンの
駆動音と低周波振動が体に伝わってくる

地底800メートルに建設された
この秘密基地は太陽系防衛隊の中でも
最重要機密の一つとなっている

ハヤテを乗せた移動ハンガーは
そまま地下かからトンネルを通り
海抜800メートルの深さがある
海中まで移動して其処からレールを
15キロ進んで一気に海上まで運ぶのだ

響は更に発進シーケンスを続ける
「サブエンジン・カタパルト始動10秒前」

想像を絶する水圧の驚異をハヤテが
乗り越えられるのは超高密度装甲オスミウムと小型の駆逐艦サイズだからこそ出来る荒技だった。

その設計力の凄まじさは
他の戦艦の追従を許さない
例えハヤテと同サイズの艦でも
同様の事をすれば、この時点で
圧懐するのは間違いないのだ。

「メインエンジン始動!」
響はハヤテのメインエンジンである
エレメージェバイト・エンジンに点火した

「神風型宇宙駆逐艦ハヤテ発進!!」
勝艦長の号令が轟く

ハヤテはそのまま大気圏を目指して
急激に上昇していく

「大気圏離脱!」
ハヤテは地球の重力をいとも容易く振り切った

そして勝艦長が命じる
「響!アステロイド作戦空域に一気に
リープせよ!!」

ハヤテは駆逐艦でありながら
補助エンジンユニットなしでリープが可能である
{通常は戦艦出力のエンジンユニットを
補助輪にして駆逐艦等はやっと
リープ出来る}というのに
一言で言えばハヤテは規格外の化け物だった

響は操縦パネルを操作しリープを起動する
「ハヤテ・リープします」
ハヤテは青い光の筋を後に残しながら
宇宙を華麗に跳躍した。

★付箋文★7:18 2024/03/20
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その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

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人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
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MARO/グローバルワン 2024/03/19 07:03

シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

春吉進一郎に案内されて誠矢達4人は
戦闘機ハンガーに向かうと

誠矢はそこに一際輝くように感じる
ある戦闘機を見た

それは白い機体で
スペース・ユニコーンと言う
大城誠矢の隊長専用機であった

誠矢は自分の愛機となる機体に手で触れ
優しく撫でてやりながら
「これから頼むよ・・相棒」

命を預ける愛機なのだから
誠矢がこうした行為をするのも解る
これがエース大城誠矢と愛機
スペースユニコーンの出会いだった。

「さあ次に向かおう」

やがて春吉に案内された4人は
ハヤテ艦内をざっと見回って終わった。

駆逐艦内部の案内時間に
半日掛かる不思議さよ

第一司令室(第一艦橋)に帰り
そして階下の居住第一区間に降りて
各人に割り振られた部屋に入室する

廊下を挟んでこの居住区間には
18部屋が用意されていた。

誠矢の部屋はエレベーターに
最も近い部屋の一つだ

中にはいると駆逐艦の部屋では
あり得ない広さの部屋があった
「さすが隊長格の部屋だな・・
シングルベットそしてトイレに
シャワールームまで・・ん
このテレビ・モニター・・?」

そのとき画面が映り響の顔が
モニターに映し出された

「ぅお!」
誠矢は反射的にビクッとなる

「やあ誠矢 部屋の具合はどうだい?」
響が開口一番そう聞いた

「普通にホテルの豪華な部屋だな
お前の部屋も似たようなものだろ?」

響は自分の部屋が見えるように
体をズラしてみせる
予想通り同グレードの室内だ
「やっぱりな」

二人の次に言う言葉は恐らく同じだろう
「幾ら何でも豪華過ぎる!」×2

その時誰かがドアの外でノックする音が聞こえ
ドアを開けると、そこに真耶が立っていた

「誠矢兄さん!入って良い?」

誠矢はドアの入り口から後ろに下がり
「どうぞ」と言って真耶を通した

誠矢も部屋に戻りそしてモニターを見ると、
もう画面が消えている
何だ響の奴・・もう少し待てよ

そう思っていたら再びドアをノックする
音が聞こえる・たっく
こいつらマジ、インターフォン鳴らせ

そしてドアを開けると其処には
髪をとかし、おめかしをした響が立っていた・・・・

「何だ響・・早く入れよ」解りやすい奴だな
響は部屋の一点を見てぼーっとしている

こいつの視線の先にいるのは真耶だ
3年も前からこの調子だ

仕方ないので真耶に
「少し席を外してくれ響に話がある」

真耶は「はい」と答えて退室した
その後を響の目が追っている

「おい響!」
誠矢もさすがにこれ以上は放って置けない
と思い背中を押すことにした

「このヘタレ」

その言葉に口を尖らせ
「何だよう~」
とこちらを伺う響に

「何だようじゃない!」

さすがに腹が立つぞと言う
誠矢の指摘に響は「そうだな・・」と
覇気無く答える

二人はワゴンテーブルを挟み
四角いソファーに対面に腰掛けて
飲み物を冷蔵庫から出して
グラスに注ぐと話を始めた。

「俺にとって真耶は今や、たった一人の
残された家族・・大切な妹だ・・」

響は誠矢の話を真剣な表情で聞いている
「ああ・・解るよ」

「俺は亡くなった叔母さんに約束したんだ
真耶が結婚するまで見守りますとな」
その目には魂から誓う者だけが放つ輝きがあった

響は親友のその目に嘘は絶対付けない
「確かに誠矢は摩耶ちゃんをどんな時も
必ず守ってきた・・7年前にも」

響の回想の中で、幼い真耶が近所の
悪ガキ共に親が居ないと虐めを受けた時
誠矢はそいつらを片っ端からボコボコにして
全員泣かせたのを思い出す

「それ以来摩耶ちゃんの後ろには
ヤバイ兄鬼がいるって噂になったけ」

誠矢は過去の黒歴史をほじくり返されて
少し慌てたように
「ま・・まあその話はともかく・・だな
何とか叔母さんとの約束は守れそうだと
言おうと思ったんだ!」

響はキョトンとして
「?どう言うことだ・・」

誠矢は目を丸くして
「鈍ーーーい奴だな・・」
少し懲らしめようか・・

「どうやらあいつに好きな奴が出来たようなんだ」
誠矢がそう言うと響が血相を変え詰めより

「何だって!一体何処の誰なんだ!!?」
そう言って誠矢の襟首に掴みかかる

誠矢はニヤリと笑うと
「嘘だよ・・お前が真耶をどう思っているか
それを試してみただけだ」

響は膝の力が抜けた様になり
ソファーに腰から落ちた
「何だ・・脅かすなよ」

誠矢は倒されたグラスを見ながら
それを拾い上げる
「まあ此でお前の気持ちは解った」

響はそれを聞くと顔が真っ赤になる
「意地の悪い奴だなお前も・・」

軽い電子音が鳴り人工音声が
部屋の主の誠矢に艦内より
通信が入ったと告げた

「大城戦闘隊長ですね?」
部屋に設置されたテレビモニターに
映し出されたのは

何処かの映画女優かと思えるほどの
華やかな印象を持つ美女だった

誠矢は表情を引き締めて返事を返す
「そうだが・・君は?」

するとその美女が優しく微笑み
「どうも始めまして滝川鏡子と言います
私はサイバドック隊の隊長を務めさせて
いただいています」

サイバドック隊・・
機械化犬がメインの特殊部隊だな
「それでは俺の部下だな」
誠矢は率直に聞いた、変に回りくどく聞くのは
今後のためにも成らない。

「そうです」
滝沢鏡子には逆にそれが
好印象を与えたようだった

誠矢が滝沢鏡子に用件を聞くと
「実はそちらにサイバドック7号が
行ってないでしょうか?」

突然何を言い出すんだ?
「い・・いや・・来てないが」

滝沢鏡子はそれを聞くと少し安心した
表情になり 「そうですか・・失礼しました」

それだけ言うと、こちらが訳を問いただす
前にそそくさと通信を切った
「おい!」

通信モニターの役目を終えたテレビの
黒い画面に唖然とした誠矢と響が映る

「何なんだ・・」
どうも自分の部下は癖の強い奴が
多いようだ・と誠矢が苦笑いを響に見せていると

甲高い女の悲鳴が聞こえた
「この声は真耶だ!」

誠矢と響は一つのドアから
ほぼ同時に出ようとして
互いの肩が挟まると言う
とんだドジぶりを発揮する

首だけ伸ばして二人は真耶の
名を叫ぶが・其処に見えるのは・・

一匹の犬が真耶の足にすがりつき
尻尾を激しく振りながらじゃれつく
そんな光景だった ポカンとする二人だが

その犬は良く見るとサイボーグ犬の様だった
「どうしたんだ真耶?」

「部屋を出るといきなりこの子が
飛びついてきたからビックリしちゃって」
そう言いながら真耶はサイボーグ犬の
頭を撫でている

するとそのサイボーグ犬は
「脅かしてすみませんでした」と言った

「こいつ喋りやがった」
響の台詞に誠矢が
「サイボーグなんだから喋るくらいするだろう」

「何しに来たんだこいつ?」
響の当たり前の疑問にそのロボット犬は
「どうも初めましてボク7号
隊長の隊長がどんなん人かを見に来たよ」

滝沢の調教に問題があるのかそれとも
こいつが単にポンコツなのか・・
今日はフレンドリーファイヤーを
何発も喰らった様な気分だ
問題山積みだが・・何とかやってるよ
父さん母さん。
_______________________
★付箋文★7:00 2024/03/19


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これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

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人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
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MARO/グローバルワン 2024/03/18 07:45

シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

翌日
誠矢と真耶を迎えに坂巻進吾と崎景子の
二人が家にやってきた、その理由は
車で秘密のルートを使い
海底基地にあるハヤテに乗船するためだ

海底トンネルを通り乗務員だけが
許された秘密のルートを通ると

移動式ハンガーに乗せられた
神風型宇宙駆逐艦ハヤテがあり
車でそのまま転送ビームで乗船する

そして中に入った途端に
ハヤテ内部のサイズ感が又々おかしな事になる

「これってやっぱり私達は縮小されているの?」
景子の言葉に

そんな馬鹿なことと・・誠矢は言いたいが
それ以外に説明が付かない事態だ

車から降りた4人の前に
総科学班長でる春吉進一郎が出迎える
「今から君達にハヤテの艦内を
説明も加えて案内させて貰うよ」

誠矢は春吉に敬礼する
「有り難う御座います春吉総科学班長」

春吉は例のように、手を挙げて
「階級的には同格だし春吉で良いよ大城隊員」
 と言い握手を求める

それに対し誠矢は握手を握り返し
「ええ・それじゃあ春吉さん
どうか宜しくお願いします」

春吉に案内されながら4人は
最も下のハンガーに向かう
「この艦のサイズに多少戸惑うだろうが・・
大体10分の1サイズに縮小されているとだけ
思ってくれれば良い」

春吉の説明に誠矢達は
「やっぱり」としか言いようがなかった

「どうやってこんな魔法みたいな事を
実現させたんですか?」
誠矢の問いに春吉は

「立派な科学だよ・・ただ・・
我々地球人の科学の常識を遙かに
逸脱した超古代のテクノロジーを
利用したとしか今は言えないがね・・」

何か誤魔化せれた気分は拭えないが・・
このハヤテと言う艦が地球の技術ではない
と言うことは解る

もしかしたら・・この春吉さんも
地球人ではないかも知れないな・・

そんな疑念を誠矢は春吉に抱いたが
それを顔には出さない様にする

「それにしても10倍の大きさだとしたら
ハヤテの本当の全長は1000メートル以上
と言う事ですか?」

誠矢がそう話題を振ると春吉は
「正確には1330メートルだね」と
何事もないかのように答える

「大きさや重量は10分の1なのに
出力と破壊力がそのままだなんて
途轍もない宇宙艦ですよハヤテは」
誠矢はさり気なく会話を進める

春吉はハヤテの話題になると
少々口が滑らかになる様である

「まあ確かにそこが味噌だね・・
小さいのに強さはそのまま
敵はハヤテの小ささに油断して
いつの間にか沈められている」

「そして金属も超圧縮状態となり途轍もない
強度になる上に・・王家の力と同調し
更なる・・おっと!」

そこで春吉は口ごもり・・
「ここから先はまだ・・企業秘密
と言う事で頼むよ」と冗談で誤魔化された

誠矢にしてみれば此処から先が
聞きたいところなのだが

自分達5人が防衛任務で特別扱い
されている理由をそれとなく
聞き出したかった

それにしてもOKの力って何だ?
何かの隠語か?

誠矢は坂巻にそれとなく小声で相談したが
訳が分からないと坂巻に肩を竦められる

『まあ坂巻も科学音痴に関しては
自分と大差ない、お互い脳筋なのは
周知の事実だからな・・』

まだ真耶や崎さんの方がこの手の
話が出来るだろう。

ハヤテのハンガーに着くとそこには
数十台の重戦車が搭載されていた

「此ほどの戦力・・都市でも墜とせるな」
誠矢の発言に答えるように

「此処の戦車は全て君の部下だよ大城戦闘班長殿」
春吉がそう誠矢に伝えたとき

「ヘイ・ユー」
屈強な筋骨隆々の大男が話しかけてきた
蒼い目に金髪のこの白人ただ者じゃないな・・
「ココハカンケイシャイガイ 
タチイリキンシダ」

そして春吉さんを見ると
一瞬でフレンドリーな態度に変わる
「オーミスター春吉
ココニ何ノヨウダイ?」

春吉は普通に返事を返した
「ああゴルドー この4人に艦内を
案内しているんだ」

ゴルドーと呼ばれた白人は誠矢を見て興味津々に
「トコロデコノ 若イ男ハダレダイ?」

フレンドリーな口調ながら
どこか挑戦的な感じがする

春吉は何かを察したのか慌てて誠矢を紹介した
「無用な挑発はやめたまえ・・彼は君の
上司・ 大城誠矢・総戦闘班長だ」

ゴルドーはオーバーなジェスチャーで
「ファット?下手ナジョークハヨセ進一郎」

こんな若造が?と言う態度だが
春吉さんが本当だと念を押すと真面目な顔になり
「ソレハ・・失礼シマシタ
ソウセントウタイチョウ殿!」

「私ハ ジャックゴルドー
VYライガー部隊・隊長デアリマス」

ゴルドーは防衛隊の敬礼をしてそのまま去っていた。

春吉はヤレヤレと言った表情で
「仕方のない奴だ・・済まなかったね誠矢君」

「良いんですよ どこにでもあのタイプは
いるんで」 誠矢は現場の叩き揚げと
キャリアと呼ばれる出世組の仲の悪さは
良くあることだと理解していた

向こうからしてみれば、いきなり現れた
若造が突然自分の上司だと言われれば
ああいう態度になるのも解る

自分がキャリア組だとは全く思ってないが
こんな場合には焦らずに少しづつ
実力で解らせていくしか解決方法は無い

「春吉さん 彼処にいるのは?」

誠矢の指し示した方向を見ると春吉はそこに
逆立ちをしている二人の男を見て苦笑いになる
「ああ あれは・・長崎隊員と・・今里隊員だ」

どう見ても何かを掛けて勝負と称して
遊んでいるとしか思えない

「彼等はどう言う男達なんですか・・?」

ああーーっと言いながら困ったように
「その・・つまりだ・ああ見えて
・重戦車隊と軽戦車隊の
隊長なんだな・・二人とも ははは」

本当かよ?あんなのばっかが俺の部下だと
先が思いやられるぞ!
誠矢はコメカミに小さな痛みを感じた。

________________________
★付箋文★7:42 2024/03/18

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その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
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そして木星は最悪の戦場と
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そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
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今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

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泉真紀子 彼女はかって
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MARO/グローバルワン 2024/03/17 06:38

シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

題名ー ~王家の船~
    ・神風型宇宙駆逐艦ハヤテ
       PART・1

ープロローグ

天の川銀河に文明が栄えるより遙か昔
太古の宇宙に科学文明を極めた
一つの惑星があった

その惑星には二つの文明が存在し
やがて二つの文明の間で争となり
その惑星は滅びた

そして二つの文明は生き延びるために
争うように一つの星を目指す
結果として最後にその星を手にしたのは
アトランテスと呼ばれる文明で

追い出された方はムー文明と呼ばれた
そして戦いに敗れたムーは
やがて地球に戻りアトランテスに
復讐を果たすと誓い宇宙の果てに
旅立ったのだ

ムーの大陸円盤がその後どうなったか
誰も知らない ________

それから途轍もない長い時が流れ
物語は今・始まる。

PART.1
王家の船 ハヤテ発進

西暦2990年4月9日

この年を地球人類は未だ忘れることが出来ない
長く苦しい戦いの始まりはこの瞬間から
始まるのだ

その時代・・地球は一つの惑星国家となり
銀河連邦の一員となっていた。


この日3人の少年が山道を歩いていた
3人は名前を ・大城誠矢 ・響竜一
・坂巻進吾 という名だった。

3人は大城誠矢の叔父の家に向かっていた
大城誠矢の叔父は地球連邦太陽系防衛隊の
レーダー監視官だった。

一見気の弱そうな見た目の少年が
爽やかな凛とした真っ直ぐな
瞳を持つ美少年に尋ねた

「誠矢君、君の叔父さんの家はまだ?」

誠矢と呼ばれたその少年は聞かれたことに
またかと思いながら顔に出さず答えた

「そこの峠を越えたら直ぐだよ」

「そうか・・遠いな~」
気弱な少年は不平こそ言わないが
遠回しに疲れたと言っている

そんな二人を見守る
凛々しい鷹のような印象の
坂巻少年の瞳は鋭いながらも
とても優しいものだった。

やがて峠を越えると、その先に
監視所が見えてきたのだが・・・

眼孔鋭い坂巻少年が何かを見つけた
「何か向こうから地面スレスレに
飛んでくる」

「えっ!?」
他の二人はそんな物は見えなかった

だけど直ぐに

一つの飛行物体が現れミサイルを発射した

ミサイルはそのままレーダーサイトを破壊する

その途端巻き起こる爆炎と爆風が見えて
それから少し遅れて爆発音がこちらまで届いた

その次に家の中から一人の
男性が飛び出して20ミリ砲
パルスレーザー銃座に飛びつくと
その未確認飛行物体に向かって銃撃を始めた。

パルスレーザは未確認飛行物体を撃墜したが
未確認飛行物体も2発のミサイルを発射していた。

一発は家の屋根を吹き飛ばし
もう一発は銃座の直ぐ側に当たり
銃座は無惨に吹っ飛んだ

これはほんの数秒の出来事だった・

誠矢少年たち3人が急いで現場に向かうと
破壊された銃座の側に一人の男性が
ボロ布のように傷つき横たわる姿がある

それはやはり誠矢少年の叔父だった
「叔父さん!叔父さん!しっかり!」

だが誠矢少年の必死の呼びかけも虚しく
彼の叔父さんはピクリとも動かない
「残念だけどもう亡くなっている誠矢君・・」

響少年は先程までとは別人のように
しっかりと友人の肩を支える
どうやらこの少年は緊急時にこそ
力を発揮するタイプの様だ

そしてもう一人の坂巻少年もただ者ではない
撃墜された未確認飛行物体を一目見て
「こんな機体地球には存在しない」
冷静に分析しながら他に敵が居ないか
辺りを警戒している

誠矢少年もその二人の様子に
勇気を呼び起こされる
「解った・・もう大丈夫だ」

その時
燃えさかる家の中から人の声が聞こえた
「!!」

3人は危険も省みず家の中に飛び込んだ
  そして

燃え落ちた柱に下敷きにされている
一人の女性を発見する
「叔母さん!」

誠矢少年は直ぐにその人が叔母だと確認した
「叔母さん大丈夫!直ぐに助けるから!!」

その声に反応してその女性は弱々しい声で
誠矢少年の手を握る
「そ・・その声は・・誠・・矢・・ちゃん・・
わ・私はもう・だめ・・お願い・・
真・・真耶を・・真耶を頼み・・ま・・す」

そこまで言い終えて女性は事切れた。
「叔母さん!!」

誠矢少年の目に涙が滲む
だが真耶と言う名を聞いて
今にも倒壊しそうな家の中を
3人の少年は懸命に探しはじめた

「どこだー真耶ちゃーん!」

「何処にいるのか返事をしてくれ!」

「真耶ーっ!」

そして家の風呂の中に
避難させられ気絶していた
その少女を、響少年が発見し
そのまま背中にオンブして
倒壊を始めた家の中から必死で
走り抜ける

少年達はその少女をギリギリの
タイミングで助け出す事ができたのだった。

「もうすぐ助けが来てくれるよ」
坂巻少年が携帯無線で消防に連絡して
ドクターヘリが到着したのは
それから十数分後の事だった。

西暦2998年
事件から8年が経っていた

地球は謎の勢力の攻撃を受けており
その戦況は一進一退である。

5月11日
この日、防衛隊司令所に
3人の青年が呼び出された

彼等こそ18歳の逞しい青年に成長した
 大城誠矢 ・響竜一 ・坂巻進吾 である

「大城誠矢以下2名、召集に従い
出頭致しました!」

3人の青年達の前には燻し銀の渋さと
凄みを持つ初老の人物が立っていた

大城誠矢は太陽系防衛隊司令である
小田吉宗に敬礼する

「うむ、良く来てくれた」

司令は早速要件を誠矢に伝えた
「後3人呼び出しているが話しておこう
・・・木星基地が陥落した」

3人は絶句する

「信じられない!」
誠矢は他に言葉がなかった

響も誠矢と同意見だ
「その情報は本当ですか!?」

坂巻は一人冷静である様に見える

小田司令は話を進める
「この戦いで地球艦隊は
30パーセントの戦力を失った」

30・・・その被害は
余りに計り知れない被害の大きさだ

一体どれほどの人命が宇宙で犠牲に成ったのか

「本当なんですか・・小田司令・・」
悲痛に顔が歪む誠矢

小田司令は静かに頷き
「君達に来て貰ったのは或る極秘任務に
着いて貰いたいからなんだよ」

その時インターホンが鳴り
(崎景子 大城真耶 出頭致しました)

その声を聞き小田司令は
誠矢達3人に待つように手で合図し
「入りたまえ」と、それだけを伝える

誠矢は極秘任務に真耶や景子まで
呼ばれたのに驚く

何か意味があるのか?
この5人は全員、同じ時を過ごした
幼なじみだった。

小田司令は意味ありげに小声で
「宿命の5人が全員揃った様だな」と呟いた。

何を説明されたのか5人は
それぞれ複雑な表情をしながら
司令所を出ると家路に着いた。

大城誠矢が歩いていると後ろから
可愛い少女が掛け走ってくる
「誠矢兄さーんちょっと待って!」

誠矢はその声に立ち止まり
後ろを振り向く

そこには可憐で儚げな美少女が立っていた
誠矢少年達が命懸けで救ったあの少女の
成長した姿であった。

誠矢と真耶は8年間実の兄妹のように育ってきた
「何だ真耶か」

誠矢のぶっきらぼうな物言いに真耶は
柔らかそうなモチモチしたホッペを
膨らませながら
「何だはないでしょう?」と
指を指さし誠矢に詰め寄る

誠矢は真耶にタジタジだが
「そう怒るなよ、キャサリンが
 待っているんだよ」

真耶は腰に手を当てながら首を傾げて
「いくら明日結婚するからって私を置いて
行く事ないでしょう?」

キャサリンと言うのは日本人とアメリカ人の
混血で正確な名前はキャサリン森本と言った。

太陽系防衛隊隊員養成学科で出会った
二人はいつしか恋をし婚約した
そして明日がその二人の結婚式なのであった。

この状況でとはと言われそうだが
今後、誠矢が防衛隊の任務に就けば
殉職という事態さえあり得る
そう考えれば先に式だけでも挙げて
新婚旅行は延期という話になる

家に着くと誠矢は早速
司令所に呼ばれた理由を
誠矢の両親と一緒に応接室に
いたキャサリンに、説明した

誠矢の父が
「それで明日は何時に帰宅できそうだ?」

その問いに誠矢は
「結婚式の3時間前には帰れますよ父さん」
と答えた

母の隣で不安げにしている
キャサリンだが
「誠矢さんが無事に任務を果たして
帰るのを信じて待っています」

その蒼い瞳は誠矢が心配で堪らない
愛情の籠もった優しい光に満ち溢れていた

この女性を悲しませない為にも
俺はこの任務を無事に果たしてみせるぞ!
そう心に堅く誓う誠矢だった。

翌日
誠矢と真耶の二人は司令部の命令通り
犬吠岬に向かいそこで防衛基地に入る

そして地下800メートルまで
エレベーターで降り、そこで
一隻の宇宙駆逐艦を見た

謎の鑑の概要
全長133メートル
全幅13メートル

「こんなところで戦艦を造っていたのか・・
それにしても小さい・・どう見ても
小型艦サイズしかない」

誠矢はこんな小さな戦艦をわざわざ
こんな地下工場で
秘密裏に造船する司令部の意図が
良く解らない、だがこの船には何か奇妙な
違和感を感じる

白銀の船体に蒼いラインが美しい
そして戦艦なのに飛行機のような
鋭利な角度の三角型の両翼

通常の地球戦艦からは逸脱したデザイン
そして何よりも窓が一切無い
電子戦特化型なのだろうか?

そして真耶が
「小さいけど綺麗な船ね・でも・・
・これで戦えるの?」と発言した

この会話を一人の男が聞いていた
「今の言葉は聞き捨て成らないな」

二人に声を掛けてきたのは見慣れない
デロリとした二枚目風の背の高い男だった

「このハヤテの設計には4年掛かっている
船の設計も全て私が設計したものだ」

真耶は慌てて謝罪した
「ど・・どうも・すいませんでした!」

その背の高い男は手を挙げて
「いいや・・私の方こそ大人げなかったよお嬢さん」

誠矢はこの男の発言からハヤテの設計に
係わったものと判断し聞いてみた

「もし良ければこの艦の性能を聞いても?」

この艦の設計者を名乗る男は
性能を聞かれ得意げに話し出す
私が設計したこの
神風型駆逐艦・艦名をハヤテと呼ぶが

・平時巡航速度は高速の
50パーセントから80パーセント

・主砲は50センチ砲3連6基

・副砲25センチ砲2連4基

ありえない
誠矢は今聞いた兵装がこの船には
オーバーサイズだと言おうとするが

それを察するように彼は再び手を揚げ遮り
「まあ 細かい事は乗艦した後で良いだろう
大城誠矢・総戦闘隊長」

自分の設計した艦を紹介するのが先になり
やっと彼は自分の身分と名前を明かした
「名乗るのが遅れて大変失礼した
私の名は春吉進一郎・ハヤテの総科学班長だ」

艦からのビームで転送され瞬間的に
誠矢達3人はハヤテの中に移動していた

天の川銀河連邦に関係する文明国からの
譲渡装置である転送装置は大変貴重ものだ

たかが駆逐艦に装備するなんて・・
軍事上からしてあり得ない
そんな些細な疑問は誠矢が目にした次の
光景に比べたら大したことではなかった。
「うおぉ・・」

誠矢はその違和感の原因に気が付いた
「何だ!?」

一見して艦の大きさと中の広さが
全く釣り合わない
中がまるで1000メートルクラスの
巨大戦艦並の空間のゆとりを感じるのだ

真耶は呆然として一言
魔法みたいと呟いた

誠矢は科学的な技術で此を実現させている
この設計者を驚異の目で見ていた

これは確かに・・最高機密・扱いなのが解る
柄にもなく血が熱くなるのを誠矢は感じている

地下工場の中で駆逐艦サイズのハヤテは
昇降式ハンガーの上に乗せられていた

発進の際はこのまま一気に海上まで
ハンガーごと運ばれる方式となっている
軽量艦ならではの発想だ。

「それでは第一司令室艦橋に案内しよう」
春吉がそう言った時だった
突然、緊急警報がけたたましく鳴り出した

更に

<第一メンバーは直ちに第一司令室に出頭せよ!>
この命令を数度繰り返すアナウンスが艦内に流れる

第一メンバーとは正しく自分達のことだ

誠矢と真耶は春吉に連れられ
第一司令室である艦橋に飛び込んだ

誠矢はそこで見知った顔に出会う
この第一司令室に居るのは全員
自分に関係のある人物ばかりだった

その中でも驚いたのは

大城誠矢は自分が最も尊敬する
偉大な英雄である 勝・艦長に対し敬礼する
この人が艦長だなんて光栄だ!
「総戦闘隊長 大城誠矢着任しました!」

数々の戦いを勝利に導いてきた伝説の艦長
それがこの 勝流水艦長だった

信じられない・・夢じゃないのか!?
真耶もそれに続く
「コンピューター操作班長 大城真耶
着任いたしました!」

勝艦長は深く頷き二人に
「二名とも御苦労、直ちに席に着きたまえ」

二人は防衛隊流儀の敬礼をし
それから各の席に着いた

誠矢の隣の席には響竜一が座っている
何が起きたのか聞いてみると
「敵の強襲でT都市エリアが攻撃されているんだ!」

それを聞き誠矢は
「着任早々に実戦だな」
誠矢は状況を理解し戦いの覚悟を決める

「予定ではテスト航海だけの筈が
ついてなかったな誠矢」
響の言葉に誠矢は首を振り

「木星の事を考えれば全てが前倒しに
なるのは仕方がない」

メインモニターにハヤテの現在の状況が
簡単な略図で写しだされ
春吉総科学長がその映像に合わせて説明する
「ハンガーブリッジ内注水量
80パーセント!」

勝艦長は響竜一・総運航班長に命じる
「響!サブエンジン始動開始」

「了解!ハヤテ・サブエンジン始動!」
ハヤテのサブエンジンは始動を開始した

「注水100パーセントカタパルト移動開始」
春吉・総科学長が説明を始める

「ハヤテを発射するカタパルトは
全長15キロメートル水深800mあり・・」

「排水量1400トンのハヤテを3分5秒で
海上に打ち出すことが可能である」

乗った感覚では1000メートル級なのに
やはり大きさだけでなく重さまでもが
・・軽い・・軽すぎる!
誠矢がハヤテの違和感に戸惑う間にも

総科学長の言葉に違わず3分5秒後
海面は大きく盛り上がり
海を貫く凄まじい波飛沫と轟音を立てながら
波の先端からハヤテは勢いよく飛び出した

「神風型宇宙駆逐艦ハヤテ発進!!」
ハヤテはその美しい白銀の船体を
輝かせながら青空に向かい雄々しく
飛び立たった。

敵が強襲したT都市エリアは
今や阿鼻叫喚の地獄と化していた

地球に備わる宇宙防衛の戦力も
木星攻防戦の影響で大きく損なわれ
その防衛力は悲惨な状態であり
その窮状を敵につけ込まれたのだ。

日本ブロックの防衛力を削り諸外国の
守りに回したのが仇となった形だが、
日本はこの時代
世界の防衛を担う要となっていたのである
責任或る立場として、この判断は仕方がなかった

そして敵もその動きを察知し
目障りな日本に直接打撃を与える
好機だと、この作戦に出たと推測された。

ハヤテのブリッジで勝艦長は
敵の狙いに怒りを感じつつ悪まで冷静に指揮を執る

貴様等の狙いは悪くはないが・・
残念ながら日本には地球の最新鋭にして最強の
超戦力が存在する、今からそれを嫌と言うほど
思い知ることになるのだ

「敵戦力はどうなっている?」
勝艦長は 崎・景子 総観測班長に聞いた

彼女は凛々しく日本の
大和撫子の鏡のような女子である

その濡れ椿の黒髪は腰まである長髪の
お姫様カット、その見かけに関わらず
芯の強い女性だ、彼女は沈着冷静に
敵の分析結果を勝艦長に伝えた

敵戦力判明
戦艦4隻・ミサイル艦22隻 
・駆逐艦艦44隻 以上です

凄まじい数の艦隊だ
ハッキリ言って駆逐艦一隻で戦うのは無謀だ。

「何て数だ・・ハヤテ一隻で本当に
相手をする気か?」
正直、無茶だと思ったが艦長は冷静だ

一方で敵艦隊も
突然一匹だけ現れたメザシに
苦笑いしていることが
通信を通して伝わってくる

「おいおい何だあのミニチュアは・・」

「地球にはもう、あんな雑魚しか
残っていないのか?」

「哀れなものだな・・」

そのやり取りを聞くだけで誠矢は
心にあった恐怖より大勢の人命を無慈悲に奪った
敵に対しての激しい怒りを感じた

勝艦長は誠矢に命じる
「敵艦にめがけハヤテの主砲を発射せよ!」

誠矢は絶対に外してなるものかと
ハヤテの主砲で狙いをつける

敵艦隊の戦艦はそんな駆逐艦の
主砲で狙われても驚異を一切感じて
いなかったのだろう、平気で構えている
ホラ撃って見ろと言わんばかりだ

ハヤテをせせら笑う声が
通信機から漏れ聞こえる

「主砲アレキサンドライトカノン発射!」

艦長の号令で誠矢はトリガーを
握りる指に力をいれた。

「喰らえ侵略者共!」

すると駆逐艦サイズの細い砲身では
あり得ない威力の破壊エネルギーの塊が
敵艦めがけて飛んでいき

敵艦の防御シールドを難なく貫通して命中
一撃で戦艦が命中した箇所からへし折れながら
大爆発を起こした

撃った誠矢自信があまりの破壊力に絶句する
「な!なんて威力だ・・!?」

ハヤテの砲身先端部に光る輪っかが見えた

敵艦隊もその破壊力に戦慄し
ハヤテに向けてがむしゃらに砲撃を開始した
「混乱した敵艦隊が滅茶苦茶に撃って来ます!」

誠矢がそう叫ぶと勝艦長は
「弾幕のつもりだろうが・・ハヤテには
通用せん!」

「響!敵艦隊の間を縫うように飛び回れ」
艦長の言うとおり響は見事な繰艦で
ハヤテを操り敵艦隊の中を飛回る

そしてハヤテの小ささに加えその俊敏な動きに
とても対応できない敵艦隊は
味方艦どうしで同士撃ちとなってしまう

そして超接近状態でのハヤテの強力な主砲の
餌食となる事でその数をどんどん減らしていった。

駆逐艦サイズなのにパワーも
スピードも桁違いだ・・この艦は・・次元が違う
誠矢の知る一切の常識がハヤテには通用しない

敵艦はハヤテの主砲を
胴体に喰らうと全て一撃で大穴が空き
なす術もなく撃沈された

一体この船は・・何だ!?
誠矢の乗ったハヤテは
新鋭駆逐艦としての初戦を
こうして鮮烈に飾ったのだった。

「敵艦隊は全て撃沈しました」
自分の見た光景が信じられないと言うように
崎・景子隊員がそう報告する中・・

誠矢を始めハヤテブリッジの殆どの
クルー達も景子と同じく
この奇跡に戸惑いを感じていた

「本当にたった一隻で・・あれだけあった
敵艦隊を・・全滅させた」

「いくら最新鋭艦だと言っても・・
程度があるだろう?」

「俺達は夢でも見せられているのか?」

だがその中で
勝艦長はこの大戦果を当然の結果の様に
落ち着いて受け止めている

そして戸惑う誠矢を見ながら
春吉・総科学班長が小さく呟くように
「どうやら・・同調は上手く出来た様だな」
そう言って安堵の息を吐いた。

勝艦長が響に命じる
「よし、海底基地に帰投する響 総運航長 
ハヤテ発進せよ!」

「了解!」
そしてハヤテは海底基地に向けて帰投した。

大城誠矢は真耶・響・坂巻・崎の
4人を連れて攻撃された都市に
防衛隊の装甲車で向かう

怯えている妹の肩を抱きしめながら
誠矢のその胸中は穏やかではない
(キャサリンどうか無事でいてくれ)

敵の大艦隊に無差別砲撃され
更にミサイル攻撃まで受けたT都市は
短い時間で完全に焦土と化していた

装甲車でなければとても通れない
凄まじい有様の道を進んでいく

巨大なビル群も瓦礫の塊とかし
生きている人間は誰も居ない

まだ敵の正体は解らないが
此をした敵に誠矢は激しい怒りを感じた

「畜生・・まるで地獄みたいだ」
響の震える声にも怒りが滲む
坂巻は黙って震える景子の手を握っている。

道中、装甲車の走破性能の高さが味方し
何とか、誠矢とキャサリンが式を挙げる
予定の教会にたどり着けたのだが

無惨にも・・

「うあ・・あああ・・」

郊外にあったにも係わらず
その教会が見る影もない程に破壊尽くされ
瓦礫の山となり崩れ落ちていたのである

絶望・・そして焦燥感

大城誠矢は膝から崩れ落ちた

と・・父さん・・母さん・・キャサリン
・・返事を・・・返事をしてくれ

必死の救助活動が此ほどまで
無駄になった事も他にないー
この日多くの人々が親と子供と恋人を
愛する人たちを一度に失い失意のどん底に
突き落とされてしまう

後にその生存確率は0、02パーセント未満
だったとニュースで伝えられた。

地球政府は破壊された日本ブロックの
T都市エリアを完全封鎖し
全ての犠牲者の慰霊碑を一カ所に集め
合同慰霊祭という形で弔った。

喪服を身に纏った誠矢達5人が揃って
その地に訪れた

誠矢の両親の墓標の横にキャサリンの
慰霊碑も立てられている・・それが
天涯孤独だったキャサリンへのせめてもの
手向けだと誠矢は思う

それから誠矢は隣にいる真耶に向かい
「このペンダントを渡すように・・
母さんから真耶へと言われていたから・・」

真耶はそのペンダントを涙ながらに受け取った
そのペンダントの色は清らかな蒼色だが
どこかハヤテの蒼を思わせる神秘的な色彩だった。

そのペンダントを通して真耶には何故か
亡くなった誠矢の母の声が聞こえた気がする

それはその場にいた全員が不思議なことに
同時に感じた感覚だった

誠矢・・それに真耶・・あなた達は
私達が居なくても孤独ではありません・・

坂巻君や響君・・それに崎さん
あなた達5人は・・運命で結ばれた
5人なのですから・・

「母さん・・」
誠矢の手をペンダントを持った手で
握り真耶は肩を震わせ嗚咽を漏らす
「お母さん・・」

響 坂巻 崎は背を向けて
この悲しみを噛みしめる

「惨い・・あんまりだ!いったい何故
ここまで酷い事が出来る!?」
響きの言葉に続き

「許さない・・俺はこんな事をする奴等を
絶対に許さないぞ!!」
大城誠矢は全ての犠牲者の墓標に向かい
正体不明の敵に対し復讐を心に誓う。

誠矢と真耶が二人で家に戻ると
ガレージに赤い車が止まっていた

それを見て誠矢はため息を漏らす
「皮肉だな・・キャサリンにプレゼントする
つもりで買った車が・・キャサリンの命日に
届くなんて」 

隣にあるのは誠矢の車だ
それから誠矢は真耶に車のキーを渡し
「この車はお前の物だ真耶・・キャサリンの
代わりに乗ってやってくれ」

そう言うと誠矢は無造作に玄関を開き
無言で家の中に入っていった。

「誠矢兄さん・・」

戦争に大切な家族を奪われ恋人まで
失った兄に真耶は、かける言葉が
見つからなかった。

______________________
★付箋文★6:35 2024/03/17


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シャレーダーセカンドNO.34 シャレーダーセカンドNO.34

シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01

人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
18禁モードが読めるのは
ダウンロードサイト
だけ ですので宜しくネ!ダス






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