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MARO/グローバルワン 2024/05/15 07:44

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

PART,05 ハヤテ危機一発!

ハヤテ・ウエポンリスト━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 機体名・サンダーシャーク

エンジン数2
武装30㎜2基
  35㎜2基
  AAM及びASM8基
全長19,5m
全幅12,0m  
全高6,5m

__________________
★付箋文★

犬吠岬・地球防衛軍ハヤテ基地
居住区にある

誠矢の部屋に響がやってきた

「誠矢いるか?」

誠矢はドアを開け響を招き入れる
中には既に坂巻と崎景子が訪ねていた

響は早速「真耶ちゃんどうしてる?」と

間髪入れず誠矢に訪ねた

「真耶はこの一週間、春吉さんの指導で
超能力開発テストに専念しているぞ」

誠矢の言葉を聞いた響は複雑な顔になる

自分が焚きつけた様な物なので
真耶と会えない不平不満は言うに言えないのだ
それを見抗し

「真耶がお前に礼を言いたいって
言っていたな」

聖矢の言葉に響は満面の笑みになる

『チョロいなーこいつは』

「ちょっと・・真耶ちゃんが帰って
 来ないか外見に行くよ」

そしてソワソワと出て行く
響の奇行に坂巻と崎の二人は顔を見合わし
誠矢に二人の恋愛進行状況を訪ねる

「二人揃って奥手だからな~
365歩のマーチ状態だ」

「一歩進んで二歩下がる~♪」

坂巻進吾は崎景子とは既に婚約していて
響竜一のアドバイスをしても勝ち組の
自慢話に成りそうなので出来るだけ
控えていた

「そうか・・まだそんな段階か・・」

進吾は弟の幸せを願う兄のような
気持ちなのだが

一方で、真耶の中に誠矢への密かな憧れ・・
みたいな物があるのではないかと感じ
また景子は其処は進吾と意見の相違があり
真耶が誠矢に淡い恋心を抱いていると
女の直感で感じているらしい

進吾は流石に兄妹でそれは考えすぎだと
景子に言ってはみたが

子供の頃から兎に角何より誠矢は顔が良い
それだけでなくスポーツ万能で
頭脳明晰・リーダーシップまであった

放っておくといつの間にかクラスの女子を
独り占め状態になり取り合いの諍いにまで
発展して大変だったのだから王族の血は
伊達ではない

オマケにクラスの男子からまで人望が厚く
人気があるから何処にいてもその場の中心になり
目立つ存在だったのだ

幼い頃からそんな誠矢を見て育ち
今はキャサリンという婚約者をなくし
一人寂しく過ごしている

妹として放っておけないと言う建前と
女子として一番誠矢の身近にいる幸福
これでトキメカナイ乙女はいない

そんな景子の指摘に
そこまで断言されては坂巻も
ひょっとしたらと 考えてしまう・・

王家の血の呪縛で・・血を更に
濃くしようとする強い力が働いている
可能性もあるし希有で済めば良いんだが・・

「それより進吾、お前いつ景子さんと
結婚するんだ?」

考え中の坂巻に誠矢が質問する

「姉さん女房は金の草鞋を履いてでも探せ
 と言うくらいだからな、この幸せ者」

坂巻は少し照れながら

「後3年程経ってからと思うんだ」

景子と坂巻が互いに21になって
退役したタイミングを見計らうらしい

ガルスグレーサーのせいで日本は
3年の徴兵制度が義務化になった
退役後は坂巻は流派の最高指導者になり
景子はその補佐の仕事を任される

夫婦二人三脚で坂巻流を
盛り立てて行くのが夢だという

「そうか・・
それは良い考えかも知れないな
坂巻流も此で益々安泰だ」

親友の幸せを心から願う誠矢

「誠矢もあのまま続けていれば
道場の一つも任せたんだけどな・・」

誠矢がははと笑い

「俺は坂巻流を習っても護身術レベル
 止まりだよ」

「謙遜を言うな・・魔導の才は俺以上なのに」

坂巻はそう言いながら指先に青い光を
流してみせる

それを見た誠矢も坂巻以上の大きな
光を出して見せるが途中で爆発した

「チッ!」

「やはりコントロール出来ないか」

痺れが残り誠矢の手が震えている

「大丈夫か誠矢?」

「扱えない大き過ぎる力は無いのと同じさ」

誠矢の才は武術ではなくもっと別の所にある

「でもこの力が・・生かせる日が来るとはね
ハヤテとの出会いは運命だったようだ」

ハヤテの常識を超えた
戦闘力を引き出すその手段として
誠矢は常人の5倍もの
負荷に耐えている、それが出来るのも
魔導力で肉体的負荷を相殺しているからだ。

「ハヤテブリッジ全員分の魔導力を纏めて
面倒を見るなんて芸当・・王家の血統の
お前以外誰にも出来ないよ」

坂巻の家が大城家を代々護る家系なのは
子供の頃から知っている

「それもお前に鍛えて貰った御陰さ」

時代錯誤な風習だとは思うが
此ほどの男と出会い親友になれたんだ
御先祖様には感謝しないとな。

その時、景子さんが
春吉さんに送られ真耶が帰ってきたと
教えてくれた。

「ただいま誠矢兄さん」

元気そうな真耶の様子に一安心だ

「お帰り」

真耶と春吉さんがリビングの
テーブル席に座るとその後ろを通って
響がそそくさと部屋に戻ってきた。

タイミングの悪い・・
春吉さんが送ってくるとは
思わなかったんだな
誠矢は春吉にホットコーヒーを出すと
真耶のテストについて結果を聞いた

「真耶君の超能力は念力で物を動かす
テレキネシスで30㎝の鋼鉄の板を破ったし」

「瞬間移動は10㎞の距離をテレポートしたよ
・・テレポートはもっと距離を出せるだろう」

響はそれを聞き何か言おうとしたが
良い言葉が咄嗟に思いつかず
結局口ごもってしまった

折角のチャンスなのに・・景子さんが
響を残念そうに見ている

「それならいざという時は
自分だけじゃなく誰かを守る事も
出来そうですね」

兄の模範解答に真耶は腕まくりをし

「兄さんがピンチの時は私が守ってあげるね」

そう言って力こぶを見せる

カ・・カワイイ・・
響はポワ~ンとした顔で真耶を見つめ
真耶と視線が合うと上を向いて誤魔化した

事情を知らない春吉さん以外の3人は
深く長い溜め息をついてしまう。

    春吉「?」

______________________

★付箋文★7:41 2024/05/15

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ
シャレーダーグローバルワン
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シャレーダーグローバルワン


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シャレーダーD09 シャレーダーD09

シャレーダーD08 シャレーダーD08


シャレーダーD07 シャレーダーD07

シャレーダーD06 シャレーダーD06

シャレーダーD05 シャレーダーD05

シャレーダーD04 シャレーダーD04

シャレーダーD03 シャレーダーD03

シャレーダーD02 シャレーダーD02


ターゲット04

シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I


シャレーダーセカンドNO.40 シャレーダーセカンドNO.40

シャレーダーセカンドNO.39 シャレーダーセカンドNO.39

シャレーダーセカンドNO.38 シャレーダーセカンドNO.38

シャレーダーセカンドNO.37 シャレーダーセカンドNO.37

シャレーダーセカンドNO.36 シャレーダーセカンドNO.36


シャレーダーセカンドNO.35 シャレーダーセカンドNO.35

シャレーダーセカンドNO.34 シャレーダーセカンドNO.34

シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01

人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
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MARO/グローバルワン 2024/05/14 06:59

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

東京湾沖合に10隻の宇宙戦艦が停泊する
表向きは乗員の休養を理由にしているが
本当の目的は違った

宇宙戦艦金剛の会議室で
10名の艦長達が緊急の決起集会を開いていた

「諸君!」

宇宙戦艦金剛の金剛艦長が声を張り上げる
その傍らには今や彼の参謀役でもある副長が
控えていた

「今や誉れ高き地球防衛隊は
小田司令長官一派の私物と化してしまった
此を放置しておくことは宇宙よりの
侵略者共に対抗する上で余りに不利な状況だ」

「まず組織内部の巨悪を処断せねば
我等防衛軍に勝利はない!」

そうだ!そうだ!

宇宙戦艦金剛の乗員達は金剛艦長の言葉を
艦内放送で聞きながら艦長の言葉を
傾聴している、その中の特に
過激な若者達が艦長の言葉に同調していた

金剛の会議室ではこの会議のことを
知らずに参加した艦長達が集っていた

「このような集まりとは聞いていないぞ」

「金剛艦長はどうしてしまったんだ?」

事情を知らされず偽りの会議に出席させられた
艦長達は困惑の色を隠せない

その艦長達の様子に金剛艦長は咳を一つして
今回の事をまずは詫びた

「失礼・・いきなりこんな話を聞かされ
艦長諸君には寝耳に水だったな・・だがだ」

金剛艦長はこうするしか他に方法が
無かったと胸を張った

「諸君等はあの最新鋭鑑の事をどう思う?」

他の艦長は何を当たり前のことを聞くのかと
いぶかんだ・・何ってそれは

「宇宙駆逐艦ハヤテですな」

「最新鋭と言っても戦力としては期待できない」

「あと・・あの勝さんが艦長を務めている」

「まあ・・かの大英雄には相応しくない
待遇ではあるな・・」

その答えこそはまさしく
金剛艦長の求めていた回答である

「その通りだ、だから私も彼に
勝流水の能力を惜しみ小田指令に直訴も
辞さない覚悟だと示した!」

それを聞いて他の艦長達も興味を持つ

「それはそうだな・・
異星人の侵略を受けている
この緊急時に彼を駆逐艦の艦長などで
遊ばせて置くなど愚の骨頂だ」

そういって彼は口を慎んだ

「ああ・・此は別に駆逐艦の艦長職を
決して軽んじている訳ではなく」

金剛艦長もそこはフォーローを入れる

「むろん私も其処の所は誤解されたくない
あくまで適材適所の話をしたいだけだ」

だが結局は言っている意味は同じである

元駆逐艦の艦長だった人物も
この場には居るのだ

「それよりも重大な話がある・・それを勝流水
本人に話しても全く相手にされないと言う
不可解な事実を」

此を聞いた艦長達は俄にザワツいた
確かに不自然に感じたからだ

「それは可笑しい・・この人事は
明らかに不適切なものだ・・
抗議くらい申し出ても罰は当たらなくおもうが」

金剛艦長はさらに畳み掛ける

「これは有る筋から聞いたことなのだが・・
勝流水と小田司令は幼なじみであり
旧知の仲として今も交流があるらしいのだ」

艦長達は互いの顔を見やり

「・・知っていたか?」

「否・・噂程度には」

「だがそれなら益々・・
不当人事の件が解らなくなるな」

何かの懲罰かとも思われていたが
等と意見を交わした

そこで頃合いを見計らった所で金剛艦長は
副長に指示を出し後ろの電子ボードに
ハヤテから提示された軍事物資の資料を写し出す

「見ての通りハヤテの補給物資や
武器弾薬の補充量も常軌を逸している」

「その量は実に金剛の3倍強であるのだ!」

艦長連はさすがに動揺した

「此は確かに・・駆逐艦の物量ではないな・・
一度監査に報告するべきだろう」

「監査には既に報告を入れました」

金剛艦長参謀役の副長が
話に割り込んで来た

このような出しゃばりは艦長連には好まれない
それが解っている金剛艦長は副長の失礼を詫びる

「確かに監査には報告を入れた・・だが・・
問題なしと言う調査結果を聞かされただけだった」

艦長連の一人は

「監査が調査して問題が出なかったと言うことは
ハヤテに問題はないと言う事では?」

「確かにな・・だがそれだと物資が何処に
消えたかが問題になる!」

「此は何処かに保管するだけでも相当な
場所が必要になる筈だ」

「それを発見出来ないのだから監査も
問題無しという結論に成ったんだろう」

艦長達の意見は概ね監査が問題なしと
言うならそれを尊重すると言う流れだ・・

金剛艦長は予想の流れに此処で一石を投じる

「それはそうと・・私は諸君にどうしても
聞いて貰いたい事があるのだ・・」

勿体ぶった言いように少々じれて
言いたいことがあるなら早く言えと催促され
それではと・・おもむろに火星の件を持ち出した

「火星か・・」

艦長達も火星が陥落したのは知っていた
だが・・その時・・司令本部が
自分達に火星の援軍に向かうように
指示を出さなかった事も知っている

金剛艦長は拳を握りしめ声を震わせた

「多くの人々が住む火星コロニー
彼等民間人の多大な労力と100年の
時間を有して・・やっと叶えた
人類第二の故郷」

金剛の艦長は力説する

「それを異星人などに侵略されて
どれほど彼等が無念であったことか
その屈辱と悲しみは筆舌に尽くし難い!」

この言葉に目を閉じ悔しさに
涙ぐむ艦長も居た・・侵略者に対する
怒りが沸々と沸いてくる

それと同時に・・司令部にたいする
じれったさも感じていた

「火星市民が無事に避難できたことが
大きく報道され過ぎ・・問題に成らなかった
事実がある」

金剛の艦長の言葉に熱が籠もる

「敵の襲来時に火星に送った援軍が
たった一席の艦艇であった事が
火星市民の証言で明らかになった」

確か我々への司令部の説明は
地球の防備を固める為に防衛艦隊は
全艦地球防衛任務に当たるように
と言う指示だった筈だな・・

「一隻だけを火星に?」

「其れに一体何の意味がある?」

「その一隻とはどの戦艦が?」

最後の質問に答えるように
金剛艦長はおもむろにその名を出す

「その艦とは・・神風型宇宙駆逐艦ハヤテだ」

それを聞いた艦長達の最初の第一声が
 
「馬鹿な!」 だった

「駆逐艦一隻だけ送って何に成るというのだ!?」

「意味がない!敵は大艦隊なんだぞ!」

それが戦艦乗りなら当たり前の意見だろう
例えどれほどの強い戦艦でも
只の一隻で艦隊を相手に勝てる可能は
限りなく0に近い

まして新鋭艦とはいえハヤテは駆逐艦
・・話にもならないのだ!

「司令部はどうかしている、ハヤテ一隻を
送って何に成るというのか!?」

金剛艦長はここぞとばかりに攻勢に出た
だがそれを聞いて違う疑問を抱いた艦長もいる
宇宙巡洋艦雷光の陣代艦長である

『いや・・待てよ
・・敵ガルスグレーサーは
どうしてハヤテを見逃したのだ?
駆逐艦一隻など艦隊ならそれこそ
一捻りだろうに

第一・・火星市民の脱出を
許した訳が分からない・・

此は何かあるな・・』

そのように雷光の陣代艦長が思っていると
司令部より緊急の召集命令が掛かる

<太陽系防衛隊艦隊全艦に告ぐ!
明後日に火星奪還作戦を発令

繰り返す!明日明後日
火星奪還作戦を発令!>

!? 艦長連は無論のこと金剛艦長も
この放送に絶句した

「火星奪還作戦!?」

「地球の防備を捨てて火星を?
それを司令部が決定したというのか!?」

「おい!どう言うことだ副長!絶対に
それはないと言っていたではないか!?」

金剛艦長は今や参謀でもある副長を
問いただす

「いえ・・こんな筈では・・
確かに根回しは・・出来てて・・」

金剛艦長は怒り心頭である

弱腰の司令部が頼りにならないのを理由に
小田司令の更迭を目論見が・・・此では
話が違う!

腹心の部下であり知恵袋となった
参謀役の副長を苛立ちに満ちた目で睨む金剛艦長

副長は顔を黒い影で半分覆われながら

「情報と違う・・何かの手違いか?」

等とブツブツと呟いている

「何はともあれこうしてはいられなくなった
本日の話は此処までとしていただこう」

艦長達は慌ただしい様子で引き上げ始める
そっれを見て慌てて止めに入る金剛艦長

「待って下くれ!まだ話は・・・」

その言葉に耳を貸す者は居ない
ゾロゾロと会議室を後にして出ていく

宇宙巡洋艦雷光の陣代艦長が
壁に背を預け腕を組みながら

なにやら呟いている副長と
うなだれる金剛艦長を一瞥し
二人を残して最後に出て行った。

___________________
次回
火星奪還作戦に続く

to be continued.





★付箋文★6:56 2024/05/14
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https://www.dlsite.com/maniax/dlaf/=/t/s/link/work/aid/maromaro/id/RJ004000.html

https://www.dlsite.com/maniax/dlaf/=/t/s/link/work/aid/maromaro/id/RJ004116.html

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シャレーダーD06 シャレーダーD06

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シャレーダーセカンドNO.34 シャレーダーセカンドNO.34

シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

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人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
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MARO/グローバルワン 2024/05/13 07:48

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

夜の訪れと共に・・一人の男が
誠矢達が宿泊する男組のバンガローに
訪ねてきた

「今晩は、御免下さい・・大城戦闘隊長は
いらっしゃるでしょうか?」

野太く無骨な声とこの喋べり方は軍人か?

小原はその声に聞き覚えがあるような気がした
誠矢が出迎えようと腰を上げるのを止めて

「あっ!俺が見てきます、隊長は待ってて下さい」

そう言って席に座って貰う、命を狙われている人だ
用心に越したことは無いだろう、いざとなれば
今度は自分が身を挺して庇うつもりだ

小原は訪ねてきた声の主の顔を
まずは確かめようと
慎重に玄関の戸を開いた

そして相手の顔を見た小原はその人物の顔に
見覚えがある事に気が付く

「あっオマエは!」

顔に目立つ傷のある強面の大男
横浜で揉めた際に小原を殴った
あの宇宙戦艦金剛の将校に間違いない

その強面はばつの悪い感じで
被っていた帽子を脱ぎ
小原正二にまずは詫びた

「自分は戦艦金剛の乗員で鬼瓦と言います
そ・・その節は申し訳有りませんでした
知らないこととはいえ・・小原さんに
あんな失礼な態度と・・」

そこで強面の目に涙が湧き出る

「ぼ・・暴力などを振るい・・謝って済むなど
到底思えませんが・・どうかお許し頂たい」

そう言って深々とお辞儀をする

この前とはまるで別人のような態度に
小原は戸惑い逆に頭を上げるように鬼瓦に
頼むほどだった、いったいこの男に
何があったのか?

そしてそこに大城誠矢がやってきた

「お前等玄関先で何をやっている
近所迷惑だ、鬼瓦さっさと上がれ!」

「畏まりました大城師範代!」

誠矢にそう言われると鬼瓦は満面の笑みになり
いそいそと靴を脱いで玄関を上がる

師範代?何があったんだこの男に?
事情を知らない小原は怪訝な表情になる

その小原の肩をポンと叩き誠矢は

「お前にも事情を話す・・・こいつはもう
事情を知らない赤の他人じゃ無くなったんだ」

鬼瓦は誠矢にそう言われたのを心の底から喜び
誇らしげに肯定した

「そうなんです小原さん自分も
ハヤテ組の末端に加えさせて頂ました」

はあ?

ヤクザじゃ有るまいし・・ハヤテ組って何じゃ!?

小原にしてみれば寝耳に水だが・・

この鬼瓦は誠矢の推挙で防衛軍警察の地獄訓練に
参加しそこで(心身)を鍛えられ、遂には
大城隊長に認められるまで担ったというのだ

「それでハヤテの秘密を教えられたと?」

鬼瓦は顔を赤くして嘆いた

「知らなかったっンス・・
まさかお荷物だと思っていた
ハヤテに地球が護られていたなんて・・

それを防衛軍関係者の殆どが知らないで
いい気になって自分達こそが地球の護り手だと
ほざいている姿は滑稽そのもの・・
自分はそれを知ることが出来て幸せっす」

鬼瓦はそう言って涙を流すっす

「だが・・そのせいでお前も
危険な目に合うかも知れないんだがな」

鬼瓦は「望む所っす」と誠矢に言った
小原は思う、この男も別に悪い人間じゃない
ただ誤解があり衝突したに過ぎないと・・
何も知らないのも不幸だと感じるのだった

そして鬼瓦は勝艦長に
大至急伝えたい情報があると誠矢に言うと

「勝艦長は別棟のバンガローにおられる
一緒に来い鬼瓦!」

「はい師範代!」

____________________

★付箋文★7:45 2024/05/13
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ターゲット04

シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I


シャレーダーセカンドNO.40 シャレーダーセカンドNO.40

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シャレーダーセカンドNO.34 シャレーダーセカンドNO.34

シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01

人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
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MARO/グローバルワン 2024/05/08 07:18

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

そして次に鏡子が目を覚ましたとき
人工的な明かりに照らし出された
岩肌とその明かりを背にした男の影があった

「ここはどこなの?」

どうやら其処は洞窟内部の様だった
冷えた空気と湿気そして周りが岩肌が
そう思わせる根拠になる

鏡子の隣では小原が既に目を覚ましていた

「チーフここは敵のアジトです・・
どうやら俺達はまんまと敵に捕まった
みたいですよ」

手を後ろで拘束されている・・
鏡子は自分達が予定通りに捕まった事を聞いて
逆に落ち着いた、いきなり殺される可能性も
0ではなかった・・

「どうやら目が覚めたようだな
美しいお嬢さん」

「俺達をどうするつもりだ?」

鏡子を庇うように
小原の質問にシルエットの男は

「君達が大城誠矢の関係者であることは
既に掴んでいる、友人か仕事の同僚か・・
いずれにせよ捕らえられたと知れば
必ず助けに現れるだろう」

やはり狙いは大城隊長か・・
小原と鏡子は理由は知らないが彼等が
大城誠矢の命を狙う敵だと理解した

「どうして大城隊長を狙うの?
訳を説明なさい!」

鏡子は誠矢がハヤテ戦闘隊の隊長だから
命を狙われるにしてはおかしいと思った

シルエットの男は憎しみの籠もった声で
誠矢の事を語り出す

「お嬢さんには信じられない話だろうが
奴は我等ムーの末裔の不倶戴天の敵・・
アトランテス王国の王族なのだ」

鏡子はこの男が何を言っているか直ぐには
理解できない

『・・大城隊長が・・王族?』

小原などは最初から相手にしてない有様だ

「何言ってるのか解らないけど大城隊長は
そんなんじゃないぜ!」

影の男はこの反応に笑いながら

「確かに・・2万年も前に滅びた国の
王子だと言われても信じられんだろうな」

『王子・・大城さんが?』

鏡子にとってそれは突拍子のない話に
思えなくなった

『誠矢王子・・何て似合う
呼び名なのかしら・・』(ポッ)

小原はまだ誠矢が王子だと言われても
現実味を感じてない
だがこの影の男が続けて話し始めた
話を聞いて初めて真剣になった

「我々ムーの末裔は大城誠矢以外の王家の血に
連なる家族や親戚を何度も襲撃し殺害してきた
呪われた王家の血を根絶やしにする事が
我等ムーの末裔の悲願なのだ」

こいつ・・何て言いやがった?
大城隊長の家族を・・親戚を殺しただと?

常軌を逸した言葉に鏡子はこの男と
ムーの末裔と名乗る組織に狂気を感じた
この男達は既に滅びた王族の血を理由に
大城隊長の家族や親戚を殺したと自供してのだ
そして今も隊長の命を狙っているという

「そんなの正気じゃない狂ってるわ!」

小原は頭に血が昇り今の状況を忘れ
男に向かって怒声を浴びせる

「お前等!よくも隊長のご家族を手に掛けたな!
隊長に代わって俺が貴様等を一人残らずぶっ殺して
やるぞ!」

男は不気味に笑いながらこう言った

「所詮・・凡人には我等高貴な血の確執や
恩讐など解るまい!」

男はそう言いライトを消すと今度は
宇宙船らしい乗り物をライティングで照らし
二人に見せた

「仕方ない・・我々の本気を見せてやろう」

その宇宙船からは何やら不気味な音が聞こえてくる

「な・・何をしているのこれは?」

科学の事など良く解らない鏡子でさえ
この宇宙船が出している異音が尋常ではない
事が解る。

小原は鏡子よりその音の正体を推測できた
まさか・・この音は

「どうやら男の方は気づいた感じだな」

その男の表情は狂信者の顔そのものであり
恐怖と痛みを和らげる薬を投薬した
麻薬患者の末期にも見える程醜く歪んでいた

「そうだ・・この船のエンジンは今・・
臨海状態にある・・・このボタンを押せば
その瞬間に大爆発を起こすと言う寸法だ」

宇宙船のエンジンを臨界爆発させれば
核爆発相当の爆発が起こる
この狂信者達は大城誠矢たった一人を
殺すために核爆発を起こすというのだ。

「やめなさい!そんなことをすれば
あなた達も死ぬわよ!!」

鏡子の言葉も無駄だった
その男の目は明後日を向いていて
口から涎を垂らし甘美な表情を浮かべていた

「我が命で王家の血を根絶やしに出来るのなら
本懐というものだ!」

殉教に身を投じ
陶酔しきった狂信者に
何を言っても全くの所無駄なのだ

その時突然ブラスター銃の発射音が轟き
狂信者の手首から先が
起爆装置ごと一瞬で消し飛んだ

そして他の狂信者達も次々に
大口径ブラスターの餌食となっていく

最初に撃たれた男は
手首から先の傷口がブラスターの熱で
焼かれたのが幸いし
出血せずショック状態を逃れた
悪運が強い奴である

人質の二人が注視すると
何もない空間が歪んで奇妙に揺れ動き
大口径ブラスターを抱えた大城誠矢が
遮蔽装置を解除して姿を現す

「待たせたな二人とも」

「戦闘隊長!」

遮蔽マント装備のキリングスーツを身に纏う
その凛々しい姿に思わず
鏡子は本物の王子様みたいだと言おうとするが

超格好いい~と声を上げる小原正二に
先を越される

鏡子は自分の言いたい台詞を
取られた気がして
思わず小原をキツい目で睨んでしまった
ビクッと鏡子の迫力に怖じ気付く小原

そして手首を吹き飛ばされた
敵狂信者の男は残った方の手で
鏡子と小原に向かって銃を
撃ちながら宇宙船の中に逃げ込んだ

誠矢は目眩撃ちの弾が二人に当たらないように
身を挺して庇うと案の定何発か被弾するが
キリングスーツの防弾性能が防いでくれる
だがその間に敵には逃げられてしまった

「すいません大城隊長!俺達のせいで」

「すいません・・でもありがとう御座います」

鏡子も申し訳ないと思いながらも誠矢に感謝の
言葉を贈るが

「気にするな二人とも無事で良かった」

敵の宇宙船が稼働音を出して移動を始める
洞窟から脱出するようだ

鏡子はあのスパイが宇宙船に逃げたのが
何の目的かを察した

「大変です・・敵は宇宙船のエンジンを
臨界状態で爆発させる気です!!」

起爆スイッチを破壊された敵は
宇宙船を一端上空に飛ばし
そのまま反転してこの洞窟に体当たりを
する気のようだ

「何て執念深い奴なの!?」

何が何でも誠矢を殺そうと言うのか

「奴等が執念深いのは先刻承知のことだ!」

そして誠矢はレシーバーで誰かと通信する

「こっちも頼りになる助っ人を用意しておいた」

ムーの末裔がガルスグレーサーに助っ人を
頼むなら、こっちはこの男に出動を要請する。

魔導転移のゲートより砂浜に突然、
超火力のライガー重戦車が走り出てきた

その重戦車には屈強な戦いの鬼が乗っている
そこに登場したのは
ジャックゴルドーVYライガー戦車隊隊長だ

「サテト・・ココハ地獄ノ一丁目ダゾ
ロックオン・ファイヤー!!」

重戦車が轟音を立てて戦車砲を発砲した
それは見事に空中の宇宙船に命中すると
臨海に達していた宇宙船のエンジンが
突然飽和状態となり停止する

「な!何故だ!何故止まる!?」

7号からの情報で春吉科学長は事前に
戦車砲の砲弾に臨界制御剤入りの
弾頭を用意していた
これは暴走したエンジンを強○停止させる
宇宙船の安全装置と同じ原理だ

次弾装填!・・そして2発目の砲弾は
情け容赦のない実弾砲である

「アイムアンド・ファイヤー!」

力を失い失速していた宇宙船の
コクピットを強力な殺傷力を誇る
152mm砲弾の直撃が直撃し
中にいたあの狂信者の男が全身を衝撃に
無惨に吹き飛ばされ
血飛沫をまき散らしながら内蔵を散乱させながら
バラバラの残骸と化し空中に散華した

宇宙船はそのまま落下して海面にぶつかると
波飛沫と泡を立てながら水没していく

誠矢達は洞窟から表に出て
遙か先の水平線に白い煙の筋が昇っていくのを見る

「これで隊長を付け狙うヤバイ連中は
全滅したんでしょうか?」

「そうなら有り難いんだが・・」

小原がそう言うのを聞いた誠矢は
ムーの末裔が自分の正体をバラした事を知った
まあ仕方ないことだ

「大城隊長は・・本当に王子様なんですか?」

滝川鏡子が頬を赤らめながら真顔でそう聞くので
誠矢も真面目に答える事に

「何世紀も前に滅びた国のな・・
まあ俺には厄介ごとでしかない
そのせいで命を狙われている羽目になった」

鏡子はこの凛々しく雄々しい若者が
亡国の王子だと聞いて何てロマンチック
なのかしらと、益々惹かれていく
自分の気持ちを何とか押さえようとした

それを隣で見ている小原は
鏡子の気持ちが手に取るように解る

大城隊長は滝川チーフの
そんな想いには無頓着で
全然気が付いていない

小原には此から若いリビドーが疼く様な
複雑な気持ちを抱えた悩ましく悶々とした
日々が始まるのだろう。

___________________

★付箋文★7:14 2024/05/08
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200人の運命を賭けた
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それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
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その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
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婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
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泉は洋子に変わって囮役を買って出た
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MARO/グローバルワン 2024/05/06 07:48

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

滝川鏡子は防衛隊スペイン支部で
サイバドッグを訓練していた
そこで落ち零れの7号と出会った

まあ7号の演技だったとは流石に
気が付かなかったが・・7号は(元)忍犬で
王家を守るムーの末裔との死闘の末重傷を負い

死の淵をさまよう彼を春吉が改造手術をし
スペインに訓練で参加させて隊に潜り込んだ
その任務は王家の護衛である。

防衛軍に入り込んでいるムーの末裔対策
とは言え随分回りくどい方法を取った

春吉は林の中で今も敵の動向を探っていた
ムーの末裔が誠矢達の暗殺に失敗し
ガルスグレーサーに腕利きの殺し屋を
派遣するように依頼したのは
王家の密偵の掴んだ情報により把握していた

その殺し屋を炙り出す目的で
今回の{休養を計画}したのだ

「そうか・・その刺客はもしかしたら
液体金属では無かったのかも知れないね」

サイバドッグ7号の報告を聞き
春吉は科学者としての見地から
火に弱い敵の正体は液体金属などではなく
金属に見せる擬態の一つだと推測する

「つまり液体ではなく金属色に見える色素を
備えた軟体生物であり一見刃物に見える
部分も金属ではなくカルシウムで硬質化
していたと考えられる」

春吉は理論的に金属生命体は存在しないと
思っている。

最初から敵が液体金属じゃないと解ってたら
遅れは取らなかったとサイバドッグ7号は
負け惜しみを言うが

敵を騙すのも戦略だよと春吉に言われ
返す言葉がない

「それにしても真耶姫様の力添えが無かったら
危なかった・・あれが魔導ですか?」

春吉は首を振り

「違う!あれは超能力だ」

「ですけど・・念動力は重力制御
テレパシーは脳粒子波テレポートは魔導転移」

「その能力をハヤテに転用してるんでしょ?
詰まるとこ超能力&(魔導)戦艦として・・」

サイバドッグ7号は春吉のサイボーグなので
ある意味彼の思考パターンを読んでいる

「敵さんもまさかハヤテ最大の弱点が
そんな所にあるなんて想像も出来ないでしょう」

春吉としてはサイバドッグ7号の頭脳を
もう少し鈍くした方が良いとは思ったが

之ほどでなければ王家の犬としては
力不足とも言える、
その存在はまさに諸刃の刃だった。

偶然とはいえ・・ハヤテ最大の
ウイークポイントの二人をムーの末裔は
狙ったのだ・・

ガルスグレーサーからしてみれば
王家根絶は地球に残った同胞達の悲願
無視は出来ないから今回手を貸したに
過ぎない・・
であるからこそ小田指令は敢えて

ガルスグレーサーが本気でない今回に限り
王子と姫を囮に使った・・実に見事な心理作戦だ

「兎に角・・王家の命を狙う
暗殺者共はここで完全に根絶やしに
しておかねばならない!!」

其れが春吉の7号に対する命令である

「了解です博士」

______________________

★付箋文★7:42 2024/05/06
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