モノクロ漫画07『知能ポンプ』半年間の工夫（4）

■□知能ポンプ□■
半年間の試行錯誤で生まれた短編

※ジャンル：洗脳/知能低下・本番あります・復讐・寝取り・
　　　男性優位→女性服従

◎内容紹介◎

新ペンネームとしてシナリオをいろいろ悩み考えた末、出来る限りシンプルでスピーディーな展開にしたいと考え…『知能ポンプ』という何の説明もないスーパーアイテムを登場させました（汗

知能ポンプは鼻から知能を吸い出すことができます。

知能を吸われた対象は、事態を正しく認識できなくなり命令に従順になります
知性が吸い出されることで、本能というか動物性が大きく表にでるようになり、性欲が増大します。

本当は知能ポンプを手に入れるエピソードも描く予定でしたが…王道エロ漫画って、その辺あまり説明せずに結構そのまま『勢い』で走り抜けるよなー…汗）と思い、入手シーンは省きました。描くとエロに関係ないシーンで『また』長くなりますし…

用意してた入手シーンとしましては
・裏路地の謎1000円ガチャ
・悪魔契約アイテム
・ストーリーランドの辻占い婆みたいな人から買う
あたりを準備してました。トンデモアイテムなので科学的原理/説明は…ないです笑

ターゲット女性と主人公の関係性は結局『復讐』というネガティブなものになってしまいました。（POPで明るいエロは作れませんでした涙）

『王道で勝負』という目的でしたので…S女性→マゾ男という図式ではなく、エロ漫画のメインストリームである、男→女性支配という構図で描いてます。M男作品が好きな方はすみません。。

モノクロ：35ｐ（横型1680×1190）

半年間の工夫（3）

『新作漫画を描こう』という目標で２月は流れていきます。

とりあえず、まずは白黒で１枚絵を描いてみることにしました。

◆水着少女◆

しかし、これから大事なのは
この絵を
『漫画向けに手数を減らしても同じような品質を感じられること』
『POP絵がテーマでも、ちゃんとエロ絵にできるか？』
でした。

手数は減らせたのですが、こういう『グレースケール絵』というのは
実は漫画にすると、画面がメリハリなくモッタリした印象になったり

漫画特有の『漫画感』（わかります？）が無くなって読むときの気持ちよさが
減ることが多いので…

『この絵を漫画で使うには、実際に漫画を描いてみないとわかんないよなあ…』
と不安にも感じました

◆１枚漫画：宅配少女◆

描きながら、メリハリをつけるために『水着少女』の時よりは
黒はしっかり黒として入れて、陰影を強調しつつ構成しました。

ちなみにpinkjoeの時からやってる工夫ですが、漫画を横長ファイルで描いています。
・PC画面で見やすいように、見開きページのような表現が１枚で可能などWEBでの
閲覧に便利なことが多いからです。
今回もそれを採用しました

実際1ｐ漫画を描いてみて思ったことは…
『pinkjoeのままじゃねえか！！』でした笑

結局デッサン力も変わらない、表現方法も変わらない、擬音や背景
効果、セリフまわし…全部にpinkjoeがにじみ出てしまうのでした

『能力がpinkjoeなんだ…（絶望）』

ですのでこの日から、思い切ってそもそもの能力を生まれ変わらせるべく
練習する日々が始まりました

◆練習◆

それからしばらく、写真を眺めながらいろいろな構図を描いてみたり
ポーズの幅が広がるようにあまり描いたことない角度で描いてみたり
安い3Dモデルを動かして回転させたり…

基礎練習をしながら、資料としても使えるのでシチュエーション別に数十枚
まとめていきました

同時に擬音の研究のために、商業作品の漫画をいろいろ見比べてみたり
漫画力を上げるべく研究を開始しました。

◆シナリオ◆

この頃、同時に新作漫画のストーリーを考え始めたのですが…

これがまた私を非常に苦しめました。

『POPな王道エロ漫画が…なんッも思いつかん…！涙』

作ったシナリオ
・サキュバス魔王人類性欲猿化計画
・ヒーロー、ヒロインのピンチに間に合わなかったよシリーズ
・裏社会マンション、暗黒の楽園
・悪魔の心理カウンセラー、復讐精神治療
・絶対王、遺伝子変化して種の王となった男
・敵にマゾ化させられた指導者
・ロリサキュバス、大サキュバスへの成長物語
・堕天師、神に信仰を試され過ぎてブチ切れた男、悪魔契約、女神堕とし

『全部pinkjoeじゃねーか！！』と自分ツッコミしてしまうほど
考えても考えてもpinkjoeっぽいネタしか出てこなかったのです汗　笑

結局、上記のリストよりもう少しライトなエロシナリオを選び
ネームを切り始めました。

そうこうしているうちに３月になっていました。

確定申告の準備をしながらチクチクと制作を続けます。

それと同じ頃、新ペンネームのツイッターやHPは閑古鳥が鳴いていました。
（まあ、コンテンツ不足でしたし汗）

『そろそろ何か、人様に反応を貰ってモチベーションを保たないとやばい…！』

ながらく孤独な試行錯誤を繰り返していたため、意欲はかなり低下していました

そんな折、丁度良いチャンスを見つけました

絵描きの大先輩がVTuberのキャラクターデザインをなさったそうで…
ファンアートをRTして下さっている…！

モチベーションの飢え人となっていた私は、煮詰まる精神を安定させるべく
久しぶりにカラーイラスト、モチーフありの絵にむしゃぶりつきました

◆葛龍アモちゃん◆

この絵は無事、大先輩にもRTしていただき…いいね500いただけました

ツイッターアカウントもフォロワー50人と、着実に増え…

『よーしここから増やしてくぞー♪』と精神的にも勢いがつきました

そこで
『やはりここらあたりで一発、二次創作でもうちょっと多くの人に見てもらえる
絵描いて、また集客できたらモチベ上がってがんばれるぞ～♪』と考え

ツイッターアンケート実施

【ブルアカ・エイミとゆるキャン△・しまりん、どっち描きましょう？？】

しかし…結果は、【総投票数…2】

しかも…選択肢2つは…1票ずつに割れた…

ぼくの心は…折れた

◆それでも一応途中までは描いたしまりん◆
※絵としては完成してません

この状態になって思えば…（覚悟してたとはいえ）

やはり絵を上げれば、すぐ反応もらえるpinkjoeの環境ってのは
とてつもなくありがたいことだったんだなーと強く実感しました

見てもらえない活動というのは、悲しい。そして強烈に不安を覚えはじめました

3～4～5月は、最後の拠り所というか…これを完成させねば
新ペンネームでやりはじめた行動の結果をちゃんと見たとは言えない！と

新作白黒漫画にペンを進めていくきましたが…
それも次第にペースが落ちはじめました

新ペンネームで頑張る気持ちは少しずつ、淀んでいくのでした

◆辿り着いた結論◆

新作漫画がほとんど漫画が完成して、あらためてその原稿を見てみると
確かにpinkjoeの頃と比べると…良くなっているような気はしました。

しかし、当初目標にした『王道の上位層に勝負をしかけるぜ！』
と目標にしていた品質に達しているか？と、問えば…

胸を張って『そうだ！すげーだろ！』と言えるほどの自分はいませんでした。

自身の歩みを見直すために…
昨年、締め切りに追われながらも毎月ちゃんと仕上げていた漫画と
見比べてみることにしました

2020年10月Ci-en作品

2020年８月Ci-en作品

2020年11月Ci-en作品

『やっぱ、これなかなかいいよな～』

そして新作…

『お、おお…どっちも負けず劣らず良いじゃないか…しかし…』

『これ、わざわざ新ペンネームで…1から、やる必要…あるのだろうか…』

過去作もあらためて読むとそれはそれですごく良い出来でした。
そしてその頃はその頃で、毎回描くのがとても楽しかった

新作だって悪くない、要所要所に努力の成果は出てる。

しかし、これならその修行の成果を『pinkjoeに持ち帰る』というのが
ベストな答えなのではないか。

そう結論付け、５月の終わり頃
私はpinkjoeへと戻ることを決めるのでした。

◆あとがき◆

pinkjoeリハビリとして数点の二次創作絵をツイッターに公開しましたが
とても大きな高評価を得ることができました

こんないいね/RTの数、もらったことない大記録でびっくりしました

トガちゃんやお茶子ちゃんがそもそも元から大人気なのは間違いないのですが…

これまでの自己記録の3倍はいいねを貰えたのは、この半年の修行の効果が
それなりに出た結果なのではないかとも感じました。

それに、半年の試行錯誤期間中もみなさまが待ってくださっていたというのも
非常に大きいと思います。

これから、これまでの半年間を活かせるように頑張りますので…
またどうぞpinkjoeをよろしくお願いいたします。

今月はこれまで作り溜めた情報の放出がメインなので、ちょっと『らしさ』が
物足りないかもしれません…ですが7月からの新規創作は良いものが作れそうな
予感がしています。どうぞご期待ください！

がんばります！！！！

半年間の工夫（2）

2021年1月～6月の研究パートのご報告の続きです

半年間の工夫（１）

２０２１年開始してすぐ、着手したのは絵柄の調整でした。

エロ表現の規制が進む昨今（オリンピック決まってから特に厳しく…）
コミケが縮小+中止によって、超大手作家さんたちが一気にDLエロ業界に
進出、DLエロ同人業界は一気に活気づいたと感じました。バブルですね

しかしながら…それにともなって
バキバキエロ分強め濃いめの個性的なヤバ作品たちは…
苦境に立たされたように思います

DL販売会社側も倫理ぶっ壊れのリスキーなヤバ作品より
安心して売れる商業誌的クオリティーを保った作品を猛プッシュするようになり

販売数ランキングというある意味最も純粋な評価は『人気ランキング』という
新しい評価基準が導入されました

『売り手が売りたいものを売る』土壌が出来上がったように感じました
コンテンツが成熟するとありがちな変化だと思います

私めのような濃いめヤバ系エロを描く作家にとっては非常に厳しい市場へと
変化したのではないか？？と恐怖しました

まあ、もちろんすべてはボク個人の感想なのですが…汗

売れ線のポップできれいな絵柄に変えねば、今後絵描きとして
生きていけなくなるかもしれないと、被害妄想的危機感を覚え
新ペンネームに当たっては特に絵柄の研究を最優先に取り組みました

新年早々の２０２１年１月、研究記録をどうぞご覧ください