(あの白豚・・・!あったら殺す・・・!)
鬼灯に犯してください、と言わんばかりの術をかけた白澤を思い、鬼灯は再び怒りの感情をっ湧き立たせる。
「鬼灯様、本当に綺麗なお身体してますね・・・」
「ぐっ・・・黙れ・・・!」
皮は剥けているが、色は子供のように薄桃で汚れない自分の雄は、鬼灯の密かなコンプレックスだ。
そんな部位を褒められても、嬉しいはずがない。
「ローションでぬめってるし・・・いいですよね・・・」
その直後、生温かくて柔らかい物体に包まれている感触が自身を襲い、鬼灯はその快感に腰を震わせた。
とっさに足を閉じようとしたが、鎖につながったラバーの拘束具が膝を無理矢理広げ、拒むこともかなわない。
鬼灯自身全体が生暖かい物体に包まれ、先端やくびれの部分を舌でビチビチと舐めまわされる。
「んぐっ・・・!ううっ!あぁっ!ぁあああ!」
下半身で生じる快感に鬼灯は耐えきれず、喘ぎ声をあげる。
口でされているという屈辱的な行為だというのに、どうしようもなく感じてしまう自分の身体が恨めしかった。
しかしそんな鬼灯の焦りとは裏腹に、下半身の愉悦はどんどんせりあがってくる。
『フェラされてる鬼灯様、エロいなあ・・・』
『俺も後でやろうかな、絶対俺のほうがうまいだろうし』
『それにしても恰好がエロすぎる・・・鎖で拘束されて目隠しで、首輪されてM字開脚でフェラだろ?あー、早く犯してえー』
下卑た獄卒たちの思考が、ますます鬼灯の欲情を助長する。
決して極上とは言えない拙い愛撫だったが、今の鬼灯を感じさせるには十分な刺激だった。
「んーっ!んん、あぁ、はっぁぁあ・・・」
ゾクゾクと快感が背筋を駆け抜け、体中の性感神経が鋭敏になり、触れられていない胸の突起や耳が、快感を求めてうずき始める。
口で上下に擦られるたび、舌で舐めまわされるたびに、絶頂へどんどん身体が浮き上がってゆく。
視界が閉ざされている分、余計に快楽を強く感じ、鬼灯は迫りくる甘美な瞬間に、足指を立てて構えた。
見知らぬ獄卒に、しかもこんな状況で嬲られて、感じてしまう自分は明らかにおかしい。彼らの様子を見ると媚薬のたぐいも使用していないようで、ただ鬼灯を拘束して愉しんでいるだけのようだった。
しかし今の鬼灯の身体は、少しの刺激でも快感として享受してしまう浅ましい肉体となってしまい、普通なら嫌悪感を感じるべき愛撫にも甘く反応してしまう。
こいつらはSNSで情報を知ってここに鬼灯を拉致してきたのだろうか?それだけの情報にしてには、大胆不遜な行いに、鬼灯はまた共犯者がいることを考えた。
しかし、様々な疑問が浮いては、快感にもみ消されてしまう。
今の鬼灯は、彼らにとっては、見知らぬ男に尺八をされて身もだえる、美しい獲物だった。
固くした舌先で先端を素早く擦られ、ゾクゾクと鬼灯の腰に快感が走る。
(くううっ・・・それはキツいっ・・・!)
一際感じる部分を激しく責められ、絶頂への快感が一気に高まってしまう。快楽が上がるにつれて鬼灯の腰が無意識に動き、迎える絶頂に両足がつっぱる。
「おっ、鬼灯様イキそうだな」
「イキ顔見てえー」
「これ被ってりゃ顔は見えないだろう」
そんなやり取りが鬼灯を挟んで交わされていたが、顔を覆っても声はすでに覚え済みだ。解放されたら、虱潰しに探してこいつらを解雇させてやる。
しかし、それは解放されてからの話だ。このままこの場にいる者たちに凌○されて、そのまま帰されればいいが、監禁となると最低六日はこのままと言うことになる。
(こ、こんなヤツらにいいようになど、されたくありません・・・!)
しかし下半身の快感には抗えず、鬼灯は激しい絶頂に細顎を反らせて快楽を極めた。
「あぁっ・・・あぁぁあ・・・!」
その瞬間、目隠しを取られて顔の表情を晒されてしまう。
絶頂が終わって肩で息をしながら周囲を見回すと、面をかぶった三人の男たちが鬼灯の表情に魅入っている。
『イキ顔エロかったー』
『気持ちよさそうな顔して・・・エロいなあ』
『今度は俺が、イカせてやりたいぜ・・・』
獄卒たちが如何わしい思考を流し、鬼灯の意に添わず、どんどん身体の欲情が深まってくる。
先ほど精を放ったばかりだというのに、もう身体が熱くなって、すぐにでも身体にふれてほしくてたまらなくなる。