最近英訳ばかりしており、「NTRくノ一あやめ」に続き、文章量のあまり無い「魔法少女しずく!」も英訳しました。
で、英語対応作品もできたということもあり、試しに海外のゲーム販売サイトである「itch.io」に登録してみました。
魔法少女しずく!(英語版)の販売サイト
日本では「steam」が有名ですが、レベルの高い作品が集まる場所なうえ作品登録料(100$。ただし売上1000$を超えると返金される)や手数料(売上の30%)もそれなりに高く、敷居の高さを感じます。
それに対し、「itch.io」は日本での知名度は低いですが、世界のインディーズゲームが集まる最大規模の販売サイトであり、作品登録料は無料で手数料も0%~100%まで自分で選べる仕様となっております(デフォは10%。0%にすれば売上額がそのまま収益に)
ただし、税務情報の項目で免除を受けられないと税金30%をアメリカにもってかれるようです(納税者番号の項目は日本のマイナンバーカードの番号を登録すれば通る模様)
サイト登録の流れは調べれば出てくるのでここでは割愛します。
代わりに調べてもほとんど出てこなかった「実際どれだけ売れたか?」を具体的にお伝えできればと。
「itch.io」は人気サイトなだけあって、実際サイトを見てみると5分おきに新作が増えてます。
閲覧者が多いかわりに、新作を出してもあっという間にその物量に埋もれてしまうということですね(画像は一番上ですが、数時間もすればずーーーっと下の方へ流れていきます)
そのため、広告や広報努力をしないといけないようです。してませんが…
というわけで早速、↑有料1ドルを設定して販売開始。
約24時間放置した結果……
932ビュー(932人に販売ページを見てもらえた)で購入者は11名。
ダウンロード総数48でした。
(ダウンロードは体験版も含むので、内訳は本体11、体験版37となる)
85ビューで1本売れた感じですね。
でも実は「itch.io」はもう一つの販売方法があって、基本無料で「寄付」によってお金をいただくという方法があります。
このサイトのゲームを見る限り、この販売方法が主流のようで「魔法少女しずく!1ドル」という売り方をしている作品はなかなか見かけません。
文化の違いでしょうか?
寄付でどの程度の収益を得られるかの情報をある程度調べたのですが……
2サイトしか発見できず orz
しかもそれぞれ
「寄付は稼げないから無駄」
と
「思ってた以上に寄付金が集まった」
と意見が真っ二つ 。
事実を確認するため、自分でも2時間ほど試してみることにしました。
(金額、セールなどの売り方は即座に自由に変更可能。便利)
↑寄付モード。
ダウンロードの際、寄付していただけるなら1ドルから可能ですよ~と設定。
(実質、ゲーム本体を無料でダウンロード可能な状態)
ちなみに一番右の「無料」は寄付金すら募らず、完全無料での配布設定となります。
で、結果はというと……
前回24時間で930ビューで48DL(体験版含む)に対し、
今回わずか2時間で170ビューで40DL増加!(24時間に合わせた場合、単純計算で2000ビューで480DLということに!)
DL数が一気に増えました!凄すぎる!
そして肝心な寄付金額はというと・・・0。
普通にゼロでした。
40人にただ、無料でダウンロードされたという残念な結果ですね。
もう数時間放置したところで結果は大して変わらないでしょう。
というわけで自分で試した結果、寄付金に頼るべきではないと結論。
もしこのサイトに興味をもたれた同志は、価格はしっかり設定することをお勧めします。
ついでに、こちらは先行して「itch.io」で発売した「NTRくノ一あやめ(英語版)」です。発売して2週間で9DL。
見ての通り、ビューの数値が高いのは最初の3日程度で、あとは底を這いつくばるだけです。売上もビューにほぼ比例しています。
ちなみにDLsiteでは英語版は現在37DL。
結局ここが一番強いですね。手数料高いけど。
以上が
海外で最大規模のインディーズゲーム販売サイトに登録してみた話でした。
(どちらも結構古い作品なうえ海外で違法に出回ってしまった作品なので、完全新作ならまた、違った動きをしたかもしれません。参考程度にどぞ)