「遠見将人」が「遠見将人」になるまで

11月進捗報告_スクリプト

今月からシナリオ進捗報告ではなく、スクリプト進捗報告に変更致します！

と言うのもシナリオは完成し、報告する事が無くなってしまったからです(笑)良い事ですよね！けどシナリオが完成しただけではゲームは出来上がりません。そのシナリオにスクリプトコマンドを入れてゲーム内で流れるようにする作業が出て来ますが、これが案外大変……。入力を間違えるとエラーが起きたりヒロインが制服で出て来るシーンの筈が私服で表示されたりと……。どんなに物語が良くても演出がヘボいとそれだけで作品クオリティががくんと落ちるのでミスは許されません。慎重、かつ迅速に動かねば……！

それでは最後に本編のシナリオを続きからペタリ。
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※下記内容は開発中の物となります。

【智弘】
「って、おいおい……ありゃ反則じゃねえか？」

//場面切替

//cg

ゴール下で圧倒的な存在感を見せつけながら守っている……先輩？

というかあれは女子なのか！？　いや、違うだろう！　絶対どっかの動物園からレンタルしてきたんじゃないのか！？

そう、その姿はまさにゴール下のキングコング……いや、一応女子だろうからクイーンコングか！？

今すぐにでもウホッと言いそうだぞ。

【智弘】
「あれ相手には無理だろう」

【香澄】
「行きますよ、ゴリ子先輩……！」

【ゴリ子】
「森よ。お前の力を見せてみるウホ」

言ったー！　いま絶対にウホって言ったー！

っていうかあの人ゴリ子先輩って言うの！？

ニックネームとかじゃなくて！？

【智弘】
（や、やべぇ、ツッコミ所が多過ぎて色々追い付かねー！）

って思ってる間に香澄が果敢に攻めていく。

キレの鋭いドリブルで他のディフェンスを振り切り、ジャンプシュートを放った。

【智弘】
（決まったか……？）

【ゴリ子】
「ウ、ホホホー！！」

ゴリ子先輩の並大抵の男子よりも太く大きい手が、香澄の放ったボールを弾き飛ばす。

【智弘】
（嘘だろ、あれを防ぐんかい！？）

【智弘】
（ってかこれ、女子バスケ部で見る光景じゃないよな……）

【香澄】
「ボール生きてる！　拾って！！」

ゴリ子先輩が弾き飛ばしたボールを別の１年が拾う。

【香澄】
「よーちゃん！！」

香澄がディフェンスのマークを引き剥がしてパスを貰う。

瞬間、また辺りの空気がピリつく。

【香澄】
「っ……！」

【ゴリ子】
「森よ。外からのシュートは我に通じないウホ」

我！？　自分のこと我呼び！？

【香澄】
「あはは、ゴリ子先輩には敵わないなーもぉ」

【香澄】
「なら、今度こそ決めますよ……！」

【ゴリ子】
「そうだ、それでこそウホ」

【ゴリ子】
「お前が桜華学園バスケ部のエースに相応しいか否か……見定めてやるウホ！！」

勇猛果敢に香澄がゴリ子先輩の元へと向かっていく。

他のディフェンス陣も空気を察してか、２人の対決を固唾を呑んで見守っている。

【香澄】
「行きますよ！！」

【ゴリ子】
「来いウホ！！」

【智弘】
（……これ、ギャルゲーだよな？）

香澄はゴリ子先輩の真正面からレイアップシュートを決めようとしている。

そこに情け容赦なくゴリ子先輩、いや、クイーンコングが襲って来た。

【智弘】
（無茶だ……ブッ飛ばされるぞ！？）

あんなのに吹っ飛ばされれば最悪おっ死んでしまうぞ！

【香澄】
「はぁぁぁあああっ！！」

【ゴリ子】
「ウー！！　ホー！！」

//se　空振りの音

【ゴリ子】
「ウホッ！？」

香澄はそのクイーンコングから放たれた炸裂の一撃を、空中で華麗にかわした。

【智弘】
（いや、それだけじゃ終わらない……！）

香澄が再度ボールを持っていた右腕をふわっと上げ、優しくボールを放った。

やがてそのボールはまるでゴールリングに吸い込まれる様に落ちていき――

//se　ゴール音

【智弘】
（はいっ、た……！）

//se　笛の音

その瞬間、チームメイト達から歓声が上がった。

今のプレイを見ていた者なら、誰しもが感動しただろう。

俺自身も小さく『おぉッ！』と声を上げてしまったのだから。

【香澄】
「はぁ、はぁ、はぁ……！」

【ゴリ子】
「ふー、ふー」

【香澄】
「…………」

【ゴリ子】
「……見事だったウホ、森」

【香澄】
「ありがとうございます、ゴリ子先輩」

【ゴリ子】
「ふふっ、夏の大会が楽しみウホ」

……いや始まらないからね！！

そんなバスケ漫画的な展開、絶対認めないからね！！

//場面切替
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今回は新たに登場したゴリ子先輩と香澄の練習風景ですね。

ゴリ子先輩はまぁ、人目を惹くビジュアルをしています(´▽｀)ゴール下のキングコングならぬクイーンコング、こんな先輩が居るチームはさぞや強豪校でしょうね！

それではまた来月お会いしましょう！

１１月進捗報告_グラフィック

今月は原画担当さんが線画まで作ったＣＧを彩色担当の方に色を付けて頂く月となりました。本当は複数人で分担して塗ってもらう予定だったんですが、とある方が積極的にガンガン進めてくれたおかげで予定より早く彩色作業が終わりました。いやぁ、本当に助かりました！この場を借りて改めて称賛させて頂きます！

さて、ではその完成されたＣＧの内の一枚をペタリ。

爽やかな１シーンではありますが、１１月ともなると、ちょっと見てるだけで寒そうに思えてきちゃいますね(^_^;)今作の世界設定は夏なので、これからもっともっと寒くなってくる中、せめてイラストだけでも夏をお届けしていければと思いますー！

それでは次回のシナリオ進捗報告でまたお会いしましょう！