タイトルの変更に定評のあるItit Games
いつまで経っても続報が出ない中編ノベルゲームがある。最初に公開されたとき、その作品は『擬態するコノハチョウは枯れ葉よりは強く、枯れ葉よりも脆い。』という長ったらしいタイトルだった。しかし途中でなんか違うぞと思い、タイトルを変更。
その名は『闇路病付艶語』――であったが、これもまたなんか違うぞと脳内の自分が叫び始めた。流石にそう何度もタイトルを変えるのはどうだろうか。だがもし変えたいのであれば、これといって情報が無い段階の方がいいのでは。
そんなこんなでしばらく悩んでいると、今度は脳内の戸川純が歌い始めた。さよならをおしえて。好き好き大好き。本能の少女……。そうだ、私が作りたかったのはそういうものじゃないか。目を瞑り、レーダーが反応するままに手を動かす。
その結果、タイトルがまた変わった。
今度こそは変わらない。あとはこのタイトルのまま、制作を進めるだけ。問題は制作自体の終わりがまだ見えないってところ。次は何らかの情報を出せるといいなと他人事のように思いつつ、『思春期ノ病』をよろしくと呟いておく。